ちょっと久し振りに、フィレンツェのウフィッツィ美術館話。
一度、ウフィッツィで見て、ずっと気になっていた絵がありました。あまり知られていないフランドルの画家で、どこかに名前を書き留めていたはずなのに、なくしてしまって、モヤモヤしていたのですが・・・
先日、ある本の挿絵に使われていてやっと画家と作品の名前がわかりました。

ヨアヒム・ブーケラール作「群衆にキリストを見せるピラト」 フィレンツェ、ウフィッツィ美術館所蔵
Joachim Beuckelaerは1530年に、アントワープで生まれます。イタリアでも人気のあった画家のようで、彼の作品はナポリやジェノバにも残っています。
この画像は小さいのであまりよく見えないのですが、以下のページより、右下のvisualizza in grande formatoという文字をクリックすると、絵を自由に拡大することが出来ます。
ウフィッツィ美術館のカタログへ
面白いのは、題名の「群衆にキリストを見せるピラト」とは裏腹に、手前に大きく活き活きと描かれているのは、フランドルの市場の風景。ムール貝や果物を売る女性、肉屋の屋台などなど。果物や家畜を入れるための籠が色々な形をしていてとても可愛いです。キリストは何処?と思って目を凝らしたら、左手奥に本当に小さくちらりと描かれていました(笑)。
レンブラントやフェルメールよりも100年前に生きたこの画家の時代は、きっと風俗画への関心が高まってきた頃なのでしょうね。私はオランダ絵画はあまり詳しくないけれど、まだ宗教画から完全に離脱し切れない風俗画の時代だったのでしょうか。
描きたいものがはっきりしていて、何とも可笑しいです。

ウフィッツィ美術館ではないのですが、ブーケラールと同時代のフランドルの画家ピーテル・アールツェン(Pieter Aertsen)の面白い風俗画がジェノヴァの白の宮殿に保存されています。
どちらの画家も、キッチンの光景を描いた作品を沢山残しています。
ピーテル・アールツェン作 「女性料理人」 ジェノヴァ 白の宮殿所蔵
この作品を見ながらアントネッロが、「あっ!ピニャータだ~」と言いました。ホントだ!。確かに暖炉の中には、我が家でも冬場に煮込み料理をするのに使うピニャータと呼ばれる手が付いたテラコッタの壷が置かれています。
彼女が手にしているspiedo(スピエード=串)もきっと暖炉の中に入れて、焼くのでしょうね。
あ、うちと同じだ(笑)
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一度、ウフィッツィで見て、ずっと気になっていた絵がありました。あまり知られていないフランドルの画家で、どこかに名前を書き留めていたはずなのに、なくしてしまって、モヤモヤしていたのですが・・・
先日、ある本の挿絵に使われていてやっと画家と作品の名前がわかりました。

ヨアヒム・ブーケラール作「群衆にキリストを見せるピラト」 フィレンツェ、ウフィッツィ美術館所蔵
Joachim Beuckelaerは1530年に、アントワープで生まれます。イタリアでも人気のあった画家のようで、彼の作品はナポリやジェノバにも残っています。
この画像は小さいのであまりよく見えないのですが、以下のページより、右下のvisualizza in grande formatoという文字をクリックすると、絵を自由に拡大することが出来ます。
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面白いのは、題名の「群衆にキリストを見せるピラト」とは裏腹に、手前に大きく活き活きと描かれているのは、フランドルの市場の風景。ムール貝や果物を売る女性、肉屋の屋台などなど。果物や家畜を入れるための籠が色々な形をしていてとても可愛いです。キリストは何処?と思って目を凝らしたら、左手奥に本当に小さくちらりと描かれていました(笑)。
レンブラントやフェルメールよりも100年前に生きたこの画家の時代は、きっと風俗画への関心が高まってきた頃なのでしょうね。私はオランダ絵画はあまり詳しくないけれど、まだ宗教画から完全に離脱し切れない風俗画の時代だったのでしょうか。
描きたいものがはっきりしていて、何とも可笑しいです。

ウフィッツィ美術館ではないのですが、ブーケラールと同時代のフランドルの画家ピーテル・アールツェン(Pieter Aertsen)の面白い風俗画がジェノヴァの白の宮殿に保存されています。
どちらの画家も、キッチンの光景を描いた作品を沢山残しています。
ピーテル・アールツェン作 「女性料理人」 ジェノヴァ 白の宮殿所蔵
この作品を見ながらアントネッロが、「あっ!ピニャータだ~」と言いました。ホントだ!。確かに暖炉の中には、我が家でも冬場に煮込み料理をするのに使うピニャータと呼ばれる手が付いたテラコッタの壷が置かれています。
彼女が手にしているspiedo(スピエード=串)もきっと暖炉の中に入れて、焼くのでしょうね。
あ、うちと同じだ(笑)
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最期の”家と同じだ” には、思わず笑いました。日本ではこれと
同じ様な歴史を感じさせるクッキングは在るのでしょうか?
刺身、焼き魚? イタリアも歴史の古さを感じさせる大好きな国です。
同じ様な歴史を感じさせるクッキングは在るのでしょうか?
刺身、焼き魚? イタリアも歴史の古さを感じさせる大好きな国です。
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ピニャータというのはテレビ番組でアントネッロさんがプーリア料理に使われていた坪の事でしょうか?遠火でゆっくり暖めてお肉をやわらかくするように見えました。
実は私はヨーロッパで一時期見られる食材や料理をリアルに描いた絵は苦手です。どういう切っ掛けや背景でこのような絵が描かれたのでしょうか?
実は私はヨーロッパで一時期見られる食材や料理をリアルに描いた絵は苦手です。どういう切っ掛けや背景でこのような絵が描かれたのでしょうか?
ウフィッツィ美術館は 新婚旅行で行きました!
所謂 ツアーじゃなかったので 二人でとことこ歩いて…。
時間も早くて 少し並んで待って
日本人は 私達二人だけ!
今思うと 大冒険!
でも 楽しかった!
行きたい所は行けましたから。
でも 美術館内は広かった!
また ゆっくり見てみたいな。
所謂 ツアーじゃなかったので 二人でとことこ歩いて…。
時間も早くて 少し並んで待って
日本人は 私達二人だけ!
今思うと 大冒険!
でも 楽しかった!
行きたい所は行けましたから。
でも 美術館内は広かった!
また ゆっくり見てみたいな。
串を持つ女の足元に散らばっているのはカキの殻でしょうか。
踏むと危ないよ~と現実的なことを考えてしまいました。
さらし者にされているキリストも、カメラが引いてみると案外こんなふうに見えるのかもしれませんね。
興味深いです。
踏むと危ないよ~と現実的なことを考えてしまいました。
さらし者にされているキリストも、カメラが引いてみると案外こんなふうに見えるのかもしれませんね。
興味深いです。
この坪でのお料理はトルコでもみかけました。中に豆や肉をいれてじっくり蒸し煮したようなものでした。東ローマ帝国時代ではローマの文化に影響を受けていたからでしょうかね?
Chihoさん アントネッロさん こん**は~。。。
ボクも千穂さんのTVを見て以来、ピニャータが気になっておりました。
また他の南イタリアを紹介する番組でもピニャータが登場しておりました。
旨味を逃がさずじっくりと煮込む料理に興味津々であります。
こちら愛知の知多半島はイタリア半島に例えられる事があります。
蛸壺漁が盛んでありまして、この蛸壺でピニャータが出来ない
モノか妄想にふける日々でありまする。。。。(^^ゞ
ボクも千穂さんのTVを見て以来、ピニャータが気になっておりました。
また他の南イタリアを紹介する番組でもピニャータが登場しておりました。
旨味を逃がさずじっくりと煮込む料理に興味津々であります。
こちら愛知の知多半島はイタリア半島に例えられる事があります。
蛸壺漁が盛んでありまして、この蛸壺でピニャータが出来ない
モノか妄想にふける日々でありまする。。。。(^^ゞ
chihoさんこんにちは。
ウフィツィ美術館、、、いつか行ってみたい憧れの場所です
おもしろい作品ですね~
一見すると宗教画とは思えない!ルネサンスはイタリアと北方で全然雰囲気が変わるんですね
ウフィツィ美術館はchihoさんの山のお家から近いのでしょうか
イタリアは美術好きにはたまらない国ですね~
うらやましいです!
ウフィツィ美術館、、、いつか行ってみたい憧れの場所です
おもしろい作品ですね~
一見すると宗教画とは思えない!ルネサンスはイタリアと北方で全然雰囲気が変わるんですね
ウフィツィ美術館はchihoさんの山のお家から近いのでしょうか
イタリアは美術好きにはたまらない国ですね~
うらやましいです!
オランダにキリストは居なかったよね、と思いながら宗教画と写実画の行ったり来たりを楽しむ絵なのでしょうね。
こういう絵は、当時の生活が偲ばれて、貴重な歴史の勉強になります。勉強してたころは嫌いだったけど、笑。
この美人の料理人さん、妙に腕が太くて、こんなあひるだか豚だかのローストもおちゃのこさいさい、って感じですね。
こういう絵は、当時の生活が偲ばれて、貴重な歴史の勉強になります。勉強してたころは嫌いだったけど、笑。
この美人の料理人さん、妙に腕が太くて、こんなあひるだか豚だかのローストもおちゃのこさいさい、って感じですね。
chihoさん、こんにちは。
いつもコメントのお返事を有難う御座います。
市場の絵とても面白いですね。
「キリストを見せる…」なのにキリストは
絵のず~っとず~っと奥なんですね^^
市場の絵ってその時代の人々の生活も
垣間見れるようで興味あります。
肉屋さんが凄いですね、ど~~~んと;;;
女性料理人さんの絵は本当に腕が立派ですね。
何でも作るよ、まかせといて!って聞こえるみたい。
いつもコメントのお返事を有難う御座います。
市場の絵とても面白いですね。
「キリストを見せる…」なのにキリストは
絵のず~っとず~っと奥なんですね^^
市場の絵ってその時代の人々の生活も
垣間見れるようで興味あります。
肉屋さんが凄いですね、ど~~~んと;;;
女性料理人さんの絵は本当に腕が立派ですね。
何でも作るよ、まかせといて!って聞こえるみたい。
以前、「絵画の中の食卓」というテーマで、何度かレクチャーを受けましたが、オランダ絵画がとても面白かったです。
絵画を見ると、その時代何を食べていたかが解り、オランダでは、手にはいらないようなオレンジやレモン、オリーブの実が描かれその時代オランダがいかに海洋交易にたけていたとか、プリッチェルはドイツパンだとおもっていたら、オランダの人達が腰にさげていて、この形に意味があったり。時代背景をひもとくと面白いですよね。↑のコメントにあるように、牡蠣の殻が描かれていると、「ああ牡蠣を食べていたんだなあ」と別の意味で絵を観る楽しみが増えました。
絵画を見ると、その時代何を食べていたかが解り、オランダでは、手にはいらないようなオレンジやレモン、オリーブの実が描かれその時代オランダがいかに海洋交易にたけていたとか、プリッチェルはドイツパンだとおもっていたら、オランダの人達が腰にさげていて、この形に意味があったり。時代背景をひもとくと面白いですよね。↑のコメントにあるように、牡蠣の殻が描かれていると、「ああ牡蠣を食べていたんだなあ」と別の意味で絵を観る楽しみが増えました。
カメラ小僧さん>基本的に昔から余り食文化の変化がないから、イタリアの家庭料理ってまだまだ美味しいのかもしれません。伝統にこだわるイタリア人の姿勢がイタリア料理の美味しさを保っているのかもしれませんね。
AT_fushigiさん>一見ただの静物画のように見えますが、当時の流行りは、こうした静物画に宗教的な意味を隠し持たせるというものだったようです。それを探しながら絵をもう一度見つめなおすと、なかなか面白いんですよ。
&さん>ウフィッツィ美術館は、毎回訪れるたびに、その作品の量と質に圧倒させられます。それぞれが傑作なので、見るのにかなりの時間がかかりますね。
mijoka_neko さん>そうそう、牡蠣のようですね。ムール貝とか牡蠣とか、オランダでは身近な食材なのでしょうね。
nagoさん>へえ~、トルコにもピニャータがあるのですね。ローマからトルコにではなく、きっとトルコからイタリアに入ってきたものだと思うのです。中世時代、アラブ諸国とイタリアおよびヨーロッパは今以上に文化的な繋がりがあったんですよ。
woodstoveさん>蛸壺、テラコッタ製ですか?もしそうだったら同じように調理できるかもしれませんね。アントネッロは、たまに使い古したピニャータなどは、周りを針金で補強して割れないようにして使ったりします。
shihoさん>ウフィッツィ美術館の友の会に入っているので、年間フリーパスで何回でもいけるんです。だから、仕事の合間に、ちょっと時間が空くとウフィッツィに入ってボーっとしています。
yumiyaneさん>そうそう、この料理人の腕、凄いですよね。鶏の首とか一ひねりという感じ(汗)
tomokoさん>宗教画なのに、全く宗教感がなく(苦笑)、とても世俗的な感じが人間的でとっても面白いなあと思います。
nonnakaoriさん>食卓の絵って面白いですよね。その当時に使われていた食材とか、お肉の切り方とか・・・そんなところに目が行ってしまいます。
美術史興味深く読んでます(^_-)最近里やま暮らし始めました

















