「聖マタイの殉教」 1600~1601年 ミケランジェロ・メリージ(別名カラヴァッジョ)作
こうしてカラヴァッジョの絵を見ていると、宗教画というよりも、それぞれの絵は、まるでお芝居の1シーンのようです。
さて、こちらは、お話の順番としては最後となる、聖マタイの殉教。
聖マタイは、紀元後70年にエチオピア、またはヒエラポリス(トルコ)で殉教します。伝説では、ミサの後に、刺客により暗殺されたと伝えられています。
その様子をカラヴァッジョは↑このように描きます。
段差をつけて登場人物を配置し、背景は真っ暗・・・と、舞台としか思えない背景。
聖人の殉教のシーンと判るアイテムは、天から殉教のシンボルである棕櫚の葉を聖マタイに差し出す天使と、画面の奥にまるで舞台背景のように描かれた十字架のみ。
これらを除けば、まるでお芝居の中での暗殺の現場のようです。聖人であり主人公であるはずのマタイにはスポットは当てず、刺客に照明を当てるカラヴァッジョ(苦笑)。
あ、一休さんだ!
そして、刺客の左横には、さりげなくカラヴァッジョの自画像が描かれています。
何気に、竹中直人に似ているかも?
この教会は、ローマにありながらにしてフランス国民教会で、カテリーナ・メディチが土地を提供し、建造させたそうです。カラヴァッジョを堪能するなら、サン・タゴスティーノ教会(この教会のすぐ近くです)、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会と共に外せない教会です。
サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会
Piazza di S.Luigi dei Francesi 5
8:30-12:30 15:30-19:00 木曜午後(閉)
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なるほど〜、この絵もかなりのコンストラクトがあってChihoさんのいうとおり「劇的」という言葉がピッタリ。 私マーク・シャガールの絵が好きなんですが、ちらっと自画像を混ぜ込んだりする小さなストーリーが密かになっている部分って面白みが増して好きです。この3つの絵、どれも気になる理由は、この光の差し込み方が私の目をググーっと掴みます。もっと彼の作品をみてみたいな。
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rondine11 at 2010-12-04 06:44
こんばんはchihoさん。前回のローマ滞で予定していらっしゃったカラバッジョを大分ご覧になられたご様子。素敵ですよね。
彼の劇的、かつ意表を突いた演出には感動が絶えません。幸運な事に私の通う学校がちょうど両教会の間に位置しています。先生達を待つ時間、息抜きに、、、贅沢ですよね。満喫しています。
言われてみれば一休さん?これからは彼一休さんにしか見えなくなってしまいますー参った。
彼の劇的、かつ意表を突いた演出には感動が絶えません。幸運な事に私の通う学校がちょうど両教会の間に位置しています。先生達を待つ時間、息抜きに、、、贅沢ですよね。満喫しています。
言われてみれば一休さん?これからは彼一休さんにしか見えなくなってしまいますー参った。
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1897juventus93-10 at 2010-12-04 16:32
|☆JUVE★|・∀・)ゞCHIHOさん ユキちゃん アントネッロさん どもです~☆★ あっ、一休さんも~~(爆)☆★
寒波だか何だか(詳しく知らんですが・・・)で、ごっつ冷えてるみたいですね~ 今年は夏が激暑過ぎたから、激寒になるとかって何か聞きましたゎ(これまた曖昧・・・ 笑)
((とはいえまだ関西の雪ままだですが 笑))
一休さんと竹中直人さん(?!)に目がとまったもんで、コメかいてますがぼちぼちJUVEヲはお出かけでございまして、
ヨイショー!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ|☆M-1グランプリ2010準々決勝大阪大会★|へ
いってまいりま~す(めっちゃ自分事でスマセ~ン・・笑)
-PS-
CHIHOさん!真っ暗シエナ★お疲れさんでした~☆〆(・∀・ )ノシ"ではでは"♪♪
寒波だか何だか(詳しく知らんですが・・・)で、ごっつ冷えてるみたいですね~ 今年は夏が激暑過ぎたから、激寒になるとかって何か聞きましたゎ(これまた曖昧・・・ 笑)
((とはいえまだ関西の雪ままだですが 笑))
一休さんと竹中直人さん(?!)に目がとまったもんで、コメかいてますがぼちぼちJUVEヲはお出かけでございまして、
ヨイショー!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ|☆M-1グランプリ2010準々決勝大阪大会★|へ
いってまいりま~す(めっちゃ自分事でスマセ~ン・・笑)
-PS-
CHIHOさん!真っ暗シエナ★お疲れさんでした~☆〆(・∀・ )ノシ"ではでは"♪♪
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歴史に興味
at 2010-12-04 23:21
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”聖マタイの殉教”で、検索すると、URLの解説では、左側の4人の男が刺客だそうです。剣を持った半裸の男が刺客と思いたいが、半裸で居るのは洗礼を受けるためだと説明されている。真相は歴史の彼方?
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lacasamia3 at 2010-12-05 20:29
Summerさん>カラヴァッジョの作品は、今回のローマ滞在であと2つの教会で見てきました。またブログでそれらもご紹介しますね。波乱万丈の人生を送った画家なんですよ。
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lacasamia3 at 2010-12-05 20:31
rondine11さん>一休さんに見えるでしょ~(笑)。このすぐ近くにいらしているんですね。ひゃ~どチェントロですね。
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lacasamia3 at 2010-12-05 20:32
ユヴェヲさん>昨日の晩はマイナス3度まで下がったトスカーナです。まあ、豪雪の北ヨーロッパに比べるとまだまだなのですが。
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lacasamia3 at 2010-12-05 20:39
歴史に興味さん>面白い解釈ですね。確かに半裸の姿というのは、洗礼を受ける人のようですね。ただ、この半裸の人物は右手に剣を持っているので、やはり刺客なのでしょう。そうすると、「刺客は洗礼者の振りをして、いきなり聖マタイに切りつける」というサスペンスのような筋書きが想像できます。奥が深いですね。