ここ数日、仕事のことで新しいアイデアが浮かび、「やることメモ」が急に膨らんでいます。畑も随分忙しい時期。土起こしにおわれる毎日。クワを振りながら、頭の中で仕事の新案が浮かび、いそいそと家に戻って仕事をしたらまた畑にもどって・・・という繰り返し。
やっぱり畑の真ん中に大きなテーブルを作って、そこで仕事をするべきかも(笑)。気持ち的にちょっとザワザワ(ポジティヴな意味で)している今日この頃。
こんな気持ちを少し静めて、初心に戻りたい時、私はあるフレスコ画の前に立ちます。

フラ・アンジェリコ作 受胎告知 (1440-1450年頃)
サンマルコ国立美術館蔵
修道院に入ると、街の喧騒が嘘のように静寂が支配する中庭があります。絵画の展示室を経て、中庭をぐるりと回り、2階に上がる階段を上り詰めた所に、このフレスコ画があります。
あたかも、この修道院の中でのシーンであるかのような不思議なリアリティと優しい色使い。このフレスコ画の前に立つと、それまでザワザワしていた心の波が穏やかになり、ストンと心が正しい場所に戻るような、そんな気持ちになります。

僧院長ジロラモ・サヴォナローラがフィレンツェの群集によってこの修道院で捕らえられた日も、アンナ・マリア・ルイーザが亡くなりメディチ家が途絶えた日も、第二次大戦中フィレンツェの街のあちこちで爆音が鳴り響いていた晩も・・・このフレスコ画はずっとここにあり続けたということを考えるだけで、なんとも言えない気持ちになります。
私はクリスチャンではないけれど、ここに来るとふと気持ちが落ち着く、そんな場所です。
フィレンツェ サンマルコ国立博物館
Piazza San Marco 1
8:15-13:50 土、日、祝は8:15-17:00
休館:第1、3、5日曜日、第2、4月曜日、1/1、5/1、12/25
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やっぱり畑の真ん中に大きなテーブルを作って、そこで仕事をするべきかも(笑)。気持ち的にちょっとザワザワ(ポジティヴな意味で)している今日この頃。
こんな気持ちを少し静めて、初心に戻りたい時、私はあるフレスコ画の前に立ちます。

フラ・アンジェリコ作 受胎告知 (1440-1450年頃)
サンマルコ国立美術館蔵
修道院に入ると、街の喧騒が嘘のように静寂が支配する中庭があります。絵画の展示室を経て、中庭をぐるりと回り、2階に上がる階段を上り詰めた所に、このフレスコ画があります。
あたかも、この修道院の中でのシーンであるかのような不思議なリアリティと優しい色使い。このフレスコ画の前に立つと、それまでザワザワしていた心の波が穏やかになり、ストンと心が正しい場所に戻るような、そんな気持ちになります。

僧院長ジロラモ・サヴォナローラがフィレンツェの群集によってこの修道院で捕らえられた日も、アンナ・マリア・ルイーザが亡くなりメディチ家が途絶えた日も、第二次大戦中フィレンツェの街のあちこちで爆音が鳴り響いていた晩も・・・このフレスコ画はずっとここにあり続けたということを考えるだけで、なんとも言えない気持ちになります。
私はクリスチャンではないけれど、ここに来るとふと気持ちが落ち着く、そんな場所です。
フィレンツェ サンマルコ国立博物館
Piazza San Marco 1
8:15-13:50 土、日、祝は8:15-17:00
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やっぱりchihoさんの美術を通しての記事って興味深いなぁ。
楽しみです。
そして、カタカナふってくれるのもすんごく嬉しい。byくろべ〜@門前の小僧になりたい..
楽しみです。
そして、カタカナふってくれるのもすんごく嬉しい。byくろべ〜@門前の小僧になりたい..
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chihoさん、こんばんは。
「このフレスコ画はここにあり続けた。。。」、chihoさんの文章を読んでいて、心がふるえました。。。何だか涙が出そうです。。。
階段を昇っていくと静かに目の前に現れる、あの感動を思い出しました。
お疲れ溜まらぬよう、どうぞご自愛下さいね(^^)
「このフレスコ画はここにあり続けた。。。」、chihoさんの文章を読んでいて、心がふるえました。。。何だか涙が出そうです。。。
階段を昇っていくと静かに目の前に現れる、あの感動を思い出しました。
お疲れ溜まらぬよう、どうぞご自愛下さいね(^^)
Chihoさんもフラアンジェリコの受胎告知がお好きだと知ってとっても嬉しい気分です。
Chihoさんのように美術に詳しいわけではありませんが
私もこの絵が大好きです。
フィレンツェに行ったのはもう20年も前の話なのに
なんて優しい色なんだろうと
あの階段からこの絵を眺めたことを覚えています。
また見に行きたいなあ。
Chihoさんのように美術に詳しいわけではありませんが
私もこの絵が大好きです。
フィレンツェに行ったのはもう20年も前の話なのに
なんて優しい色なんだろうと
あの階段からこの絵を眺めたことを覚えています。
また見に行きたいなあ。
畑作業というか、身体を動かすとアイディアって生まれますよね!
ポケットに録音つきのメモリを忍ばせるか、メモ帳を携帯するのをお奨めします。
マリアの手の表情が生々しくっていいですね~。
告知を受けているマリアの心情が色々と想像できます。
いつもすてきな絵をご紹介くださりありがとうございます。
私のざわざわも、消えました~。
ポケットに録音つきのメモリを忍ばせるか、メモ帳を携帯するのをお奨めします。
マリアの手の表情が生々しくっていいですね~。
告知を受けているマリアの心情が色々と想像できます。
いつもすてきな絵をご紹介くださりありがとうございます。
私のざわざわも、消えました~。

この修道院大好きだけども、いつもバタバタしていてなかなか入れなくて帰国。この夏は、久しぶりに入るチャンスがあり、やっぱり好きです。マリア様は、アップにすると、うるうるするくらい神聖な気持ちになりました。次回はマリアさまをもっとじっくりみます。昔、ここにある最後の晩餐の部屋を訪れた時は、今みたいに売店がなくベンチがあり、一緒に晩餐に参加してる気分になったんですが、売店になりちょっと残念。

こんにちは。はじめまして。
いつもこのブログを楽しみにしています。
私もこの絵が大好きで、フィレンツェに行った時には必ず会いにいく作品です。
2階に行く階段から見上げて初めてこの絵を見た感動が今でも忘れられません。
なんだか、またフィレンツェに行きたくなってしまいました。
いつもこのブログを楽しみにしています。
私もこの絵が大好きで、フィレンツェに行った時には必ず会いにいく作品です。
2階に行く階段から見上げて初めてこの絵を見た感動が今でも忘れられません。
なんだか、またフィレンツェに行きたくなってしまいました。
僕もこの場所、絵がフィレンツェで一番好きです。中庭も1階のフレスコも素晴らしい。そして会談を上がって踊り場を右に曲がると、ちょうどフレームになって受胎告知が、心が落ち着くというか、不思議な気分です。2階の修道士の部屋も簡素でありながらアンジェリコのフレスコが。静かに1日過ごしてみたい。
はじめまして
イタリアblogを探しているうち こちらにおとずれてから いつも拝見しています とくに 歴史小話 美術の話 楽しみにしています この受胎告知 もちろんカトリックの私は大好きですが 僧房3にある受胎告知もご存じと思います こちらも 素朴で 静謐そのものですね 後ろで覗いている人はだれなのか わからないのですが・・・
イタリアblogを探しているうち こちらにおとずれてから いつも拝見しています とくに 歴史小話 美術の話 楽しみにしています この受胎告知 もちろんカトリックの私は大好きですが 僧房3にある受胎告知もご存じと思います こちらも 素朴で 静謐そのものですね 後ろで覗いている人はだれなのか わからないのですが・・・

初めまして、ちほさん!
フラ・アンジェリコの柔らかな色使い、大好きです。2度イタリアに行きましたが、最初にこの画家ついて何も知らずに見て、この絵の人間らしい温かさに感動しました。そして、また来たら必ずみたいと思い、その3年後にフィレンツェを訪れたときに、もう一度見ました。やはり、同じよう感動し、静かな気持ちになりました。この記事を読んで、久しぶりにこの絵に会いにいきたくなりました。
フラ・アンジェリコの柔らかな色使い、大好きです。2度イタリアに行きましたが、最初にこの画家ついて何も知らずに見て、この絵の人間らしい温かさに感動しました。そして、また来たら必ずみたいと思い、その3年後にフィレンツェを訪れたときに、もう一度見ました。やはり、同じよう感動し、静かな気持ちになりました。この記事を読んで、久しぶりにこの絵に会いにいきたくなりました。

会談を上って見えたときの感動が・・・4人でちょこちょこ左右前後に階段を移動しながら1時間位も見てましたかねぇ~~。売店の壁も素敵でした。。。はぁ~あれ以来ご無沙汰のフィレンツェ。。。禁断症状が・・・
うぅ~~~~~。。。
うぅ~~~~~。。。
こんにちは、心が正しい位置に戻る場所、素敵ですね。
私もずいぶんと前からそんな場所を探してるのですが
未だにどこだろう?という感じです
イタリアではここから離れたくない、と思う場所にたくさん出会えました
でも、やはり観光だと駆け足で巡ることになってしまうので
こうしてChihoさんのブログでいろんな場所を知ることができて幸せです
私もずいぶんと前からそんな場所を探してるのですが
未だにどこだろう?という感じです
イタリアではここから離れたくない、と思う場所にたくさん出会えました
でも、やはり観光だと駆け足で巡ることになってしまうので
こうしてChihoさんのブログでいろんな場所を知ることができて幸せです

階段を上ると目の前に現れるこのフレスコ画!
空間演出に拍手です!!
空間演出に拍手です!!

Chihoさん、お久しぶりです。しばらくぶりに立ち寄りました:D 私は、10月1日からフィレンツェに留学してます。いつも、サン・マルコ広場からバスに乗るのに、近くにこんなステキな絵があるとは知りませんでした。また、Chihoさんのブログを参考に、少しずつ美術めぐりをしてみようと思います。どこかでお会い出来るといいですね:)
Chihoさんおはようございます。
私が一番好きなフレスコがはこれ!!
18歳で初めてイタリア来た時に、階段を上がりききった時に目の前に現れた、「受胎告知」あの感動・・・・。
サン・マルコ美術館、私の大好きな場所だな〜。
なかなか行く場所ではないけど今度午前中、1人で行ってみます。
私が一番好きなフレスコがはこれ!!
18歳で初めてイタリア来た時に、階段を上がりききった時に目の前に現れた、「受胎告知」あの感動・・・・。
サン・マルコ美術館、私の大好きな場所だな〜。
なかなか行く場所ではないけど今度午前中、1人で行ってみます。

はじめまして。
いつも『素敵だなぁ・・・』と思いながらブログを読ませていただいています。
幼稚園のとき、意味も分からないまま受胎告知をする天使の役を演じてから、幼いながらもずうっと気になっていました。中学生になってからこの絵の存在を知り、
『絶対に見に行きたい!!』と思いながらも大人になってからやっと目にすることができたあのときの
気持ち・・・Chihoさんのブログを読んで鮮明に思い出されてきました。
心がすーっとするような不思議な感じです。
わたしは美術に詳しくないのですが、ずっと心をひきつけられています。また見に行けたら・・・
いつも『素敵だなぁ・・・』と思いながらブログを読ませていただいています。
幼稚園のとき、意味も分からないまま受胎告知をする天使の役を演じてから、幼いながらもずうっと気になっていました。中学生になってからこの絵の存在を知り、
『絶対に見に行きたい!!』と思いながらも大人になってからやっと目にすることができたあのときの
気持ち・・・Chihoさんのブログを読んで鮮明に思い出されてきました。
心がすーっとするような不思議な感じです。
わたしは美術に詳しくないのですが、ずっと心をひきつけられています。また見に行けたら・・・
クロエさん>いつか是非、イタリア語が達者なご主人とフィレンツェに美術めぐりにいらしてくださいね♪
biancaさん>フレスコ画って移動が出来ないから、ずーっとそこにあり続けたのだと思うと、本当に心にズンときます。良く今まで残ってくれたと思う気持ちと、残していかなければいけないという気持ちになります。
tripleDさん>相変わらずいつもの場所にあるフレスコ画です。また是非20年振りにフィレンツェを是非訪れてください。変わった部分もあれば、変わらない部分もあり・・・。町並みは大体同じです。
mamadanceさん>あ、そのアイデア良いですね。音声メモ。ワシワシとクワを振っていると色んなアイデアが浮かんでくるし、「あ、アレやらなきゃ」と置き去りにしてしまった案件を思い出したりするものです。
nonnakaoriさん>そうだね、確か今の売店の場所は大昔はガランとしていたような気がします。受胎告知は相変わらず素敵でした。
akkoさん>そうなんですよね、何気なく階段を上がっていくと、どーんとこの受胎告知が目の前に現れ、なんとも言えない気持ちになります。また是非フィレンツェを訪れてください。
matt-frafraさん>そうですね。バタバタと訪れるのではなく、ちょっと心静かに訪れたい、そんな修道院です。最近、フラ・アンジェリコの奥深さにはまっています。
miさん>そうなんですよね。奥の小窓に目のようなものが見えるんですよね。フラアンジェリコの遊び心でしょうか。このとき、もう一枚とても対照的な絵を見つけたので、またそれについても書いてみたいと思います。
わこべえさん>ツアーでフィレンツェにいらっしゃるんですね。楽しいご滞在になりますように・・・。是非お時間があればこの修道院を訪れてみてください。心が静かになるようなそんな空間です。
じゅんごんさん>初めまして。そう、わたしもそんな気持ちです。毎回この絵の前に立つと心が静まるような気持ちになります。確かに温かく、何か本質的なものを伝えてくれるような、そんな受胎告知ですね。
ふらもんさん>そろそろフィレンツェへ?(笑)。大丈夫、いつまでもきっとこのままここにある作品だと思います。またいつか是非ゆっくりといらしてくださいね。
hanamidk9さん>観光だと、アレも、これも見たい!と沢山の作品を見すぎてしまいそれぞれの印象が薄れてしまうこともありますよね。この修道院は半日時間をとって、ゆっくりと周るのがお勧めです
よっぴーさん>きっとそれを意図してここに描かれたのでしょうね。この作品の斜め前の壁には「ここでジローラモ・サヴォナローラが暴徒に捕らえられ、シニョリーア広場に連行された」と記述されています。そんなことがあった時にもこのフレスコ画はここにあったんですね。
miraさん>フィレンツェに留学されているんですね。留学生活が楽しいものになりますように・・・。フィレンツェには沢山の作品があり、どれから見たら判らないほどですが、少しずつ見て周ると良いですよ。私にとってもまだまだ見ていない作品が沢山です。
kumixsさん>フィレンツェに居ると意外と美術館にはいらないもんね。私もつい最近です、こうして見始めたのは。素晴らしい作品が沢山あって、どれから見たら良いか判らないほどだけれど、いつも見て良いなあと思うのがこのフレスコ画です。
あんずさん>このフレスコ画は、いつもの場所にありました。いつかまた、この受胎告知に会いに来て下さい。
3legumi_mimiさん>私もこの受胎告知が大好き。ウフィッツィ美術館のシモーネマルティーニ作の受胎告知もまた違った感じで好きです。
フラ・アンジェリコの受胎告知、本当に素晴らしいですね~。もう何年もこういう美術作品に触れることがなかったような気がします。静かに作品と向かい合うと気持ちも洗われますね。
marcheselliさん>フィレンツェには沢山の美術作品があるけれど、心を打つような作品はごく僅かです。それだけに傑作なのでしょうね。