さて、クラウディオから大切なお肉を10袋頂き、我が村に帰る途中、車から、こんな綺麗な夕陽が見えました。
写真に写っているのはカモメのようですが、この後、アフリカに向かって飛ぶカルガモの一群にも遭遇しました。いよいよ冬ですね。
ここ数日、「肉を食べる、魚を食べる」ということについて繰り返し考えています。
肉を作るには、野菜を作るよりもより多くのエネルギーを消費し、多くの地表の面積を必要とします。牛が一頭育つには、大量の牧草が必要だからです。
動物愛護の観点から、またエコロジーの観点からベジタリアンになる人も居ます。それは個人の選択であり、正しいのか正しくないのかは個人が決めること。
生まれたての子牛が母牛の周りで飛び跳ねるのを見たり、牛たちの大きな瞳を見つめると、動物として愛らしいと思います。それと同時に、牛たちの肉を有難く食べる自分も居ます。私は、肉となる動物をしっかりと見据え、それに関わる人たちを観察して、助け合い、有難く肉を頂戴するといことで、この一見矛盾しているような2つの行為(動物を可愛いと思う気持ちと、美味しく食べる気持ち)を受け入れるのです。
きっと畑をやり始めてからだと思うのですが、土を触っていると、自然との距離が随分と近くなります。そうなることで、きっと、人類が今までずっと行ってきた「肉食」という行為を自然なスタイルで受け入れることが出来るようになるのだと思います。
こうしてGASの肉係(笑)として、直接農家から肉を買うようになり、逆に肉の消費量が減ってきました。それは、闇雲に肉を色んなお料理に使うのではなく、「大切に食べる」ようになったからかも知れません。
大手ハンバーガー会社がハンバーガーの安売りをしているのを見ると、とても悲しい気持ちになります。家畜をきちんと育てたら、お肉をそんなに安い値段で売れるわけはないのです。
食べ物を大切に・・・それは残さず食べるということだけではなく、「何を食べるのか?」の選択にも大きく関わっていると思います。そして、「肉、魚」は、それまで生きていたものの体の一部なのだということに目をそむけないことが大事なのではと思います。
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hi-vison_1103 at 2010-10-06 23:46
>それは個人の選択であり
これは一番の発端ですね。
私も自分がしたいことを自分でできるだけやって、尋ねられたら話します。
野菜もしかりで有機無農薬で作るって今の時代、実際すごく大変だと思います。だから高くても、生産者をちょっとでも応援するために買います。私が購入してるグループは生産者とはなせるから納得もするし。買うということも支援のひとつと割り切っての応援です。美味しい野菜も当然食べてるしね。byくろべ
これは一番の発端ですね。
私も自分がしたいことを自分でできるだけやって、尋ねられたら話します。
野菜もしかりで有機無農薬で作るって今の時代、実際すごく大変だと思います。だから高くても、生産者をちょっとでも応援するために買います。私が購入してるグループは生産者とはなせるから納得もするし。買うということも支援のひとつと割り切っての応援です。美味しい野菜も当然食べてるしね。byくろべ
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sakanatowani
at 2010-10-07 00:12
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こんにちは。ごぶさたしてました。
わたしは東京にいた頃、区民農園を借りて野菜をつくっていました。そうすると、以前に増して、野菜たちがかわいく思えるんですね。肉と同様、野菜たちも生きていて、その命を私たちはいただいている。そういう気持ちがより強くなりました。
「医食同源」という言葉もあるように、食べることというのは、肉・魚・野菜たちのそれまで生きていた身体の一部を食べることで、それによって私たちの身体ができていき、それが大きく身体に影響するという意味も含まれているのかもしれませんね。
わたしは東京にいた頃、区民農園を借りて野菜をつくっていました。そうすると、以前に増して、野菜たちがかわいく思えるんですね。肉と同様、野菜たちも生きていて、その命を私たちはいただいている。そういう気持ちがより強くなりました。
「医食同源」という言葉もあるように、食べることというのは、肉・魚・野菜たちのそれまで生きていた身体の一部を食べることで、それによって私たちの身体ができていき、それが大きく身体に影響するという意味も含まれているのかもしれませんね。
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たぁしゃ♪
at 2010-10-07 00:59
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命をもらっている…、という現実をしっかり考えて、その有り難さに感謝しなくては、きっと罰があたるとときどきふと思います。ごめんね…牛さん豚さん鳥さん、、私も何か世の中の地球の役に立たなきゃ申し訳が立ちません。
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bianca
at 2010-10-07 01:52
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chihoさん、こんばんは。
chihoさんの食に対する考え方もまた、とても素晴らしいといつも思い、考えさせられます。
そして実際に様々な事を自然体で実践なさっている事は、ユキちゃんにとっても理想的な食育になっている事でしょう。
「自然との距離」という言葉。。。現在自分の生活している空間からはとても遠く感じ、自身が成長してきた段階で極普通に感じてきた自然を、娘は日常の中であまり経験出来ないのかと思うと切なくなります。
子供達に食べ物の大切さの底に流れるものを、きちんと伝えていかなくてはいけませんね。
chihoさんの食に対する考え方もまた、とても素晴らしいといつも思い、考えさせられます。
そして実際に様々な事を自然体で実践なさっている事は、ユキちゃんにとっても理想的な食育になっている事でしょう。
「自然との距離」という言葉。。。現在自分の生活している空間からはとても遠く感じ、自身が成長してきた段階で極普通に感じてきた自然を、娘は日常の中であまり経験出来ないのかと思うと切なくなります。
子供達に食べ物の大切さの底に流れるものを、きちんと伝えていかなくてはいけませんね。
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mmayfkd at 2010-10-07 02:43
Chihoさん、 はじめまして。
深く考えさせられます。 私はアメリカのアイオワ州に住んでいます。 豚の数が人間より多いというので有名です:>
中西部なので肉中心の食事。 お肉もとても安く買えます。
ドライブをしていると牛がのんびり牧草を食べていたり、豚がトラックに乗せられて移動しているのを見かける、そんなところに住んでいます。 自分たちのために頑張って成長してくれた動物たち。 お料理も愛情をこめて、 食べる時にも感謝の気持ちを忘れてはいけないですよね。 大切なことを気づかせてくれてありがとうございます。
深く考えさせられます。 私はアメリカのアイオワ州に住んでいます。 豚の数が人間より多いというので有名です:>
中西部なので肉中心の食事。 お肉もとても安く買えます。
ドライブをしていると牛がのんびり牧草を食べていたり、豚がトラックに乗せられて移動しているのを見かける、そんなところに住んでいます。 自分たちのために頑張って成長してくれた動物たち。 お料理も愛情をこめて、 食べる時にも感謝の気持ちを忘れてはいけないですよね。 大切なことを気づかせてくれてありがとうございます。
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mamadance at 2010-10-07 05:47
>逆に肉の消費量が減ってきました。それは、闇雲に肉を色んなお料理に使うのではなく、「大切に食べる」ようになったからかも知れません。
こういうことがとても大切なんだと思いました。
私は購入する際に安全ばかり先行で考えていました。
chihoさんの記事を読んで反省です。
『大切に育てられたかどうか』という人間らしい視点で購入をしていきます。
ありがとうございました。
こういうことがとても大切なんだと思いました。
私は購入する際に安全ばかり先行で考えていました。
chihoさんの記事を読んで反省です。
『大切に育てられたかどうか』という人間らしい視点で購入をしていきます。
ありがとうございました。
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woodstove at 2010-10-07 06:31
Chihoさん こん**は~。。。
ボクのまわりでも、牛やブタを食べるのを止めた者がおります。
仰るとおり地球環境のためと言っております。
ですから、子供の学校給食は拒否して、お弁当だと言ってました。
考えさせられる事は多いですね。 これもまた食育かと。。。。
またボクも畑に立つようになり、その楽しさと手間の多さに、少しずつ
ですが食に対しての考えが変化しましたね。 小さな種から、立派な
野菜になっていく過程を自分で見守っているんですから、収穫の
ヨロコビも一入です。 お近くでしたら、11月に収穫するジャガイモを
お届けするんですが。。。。(^^ゞ
ボクのまわりでも、牛やブタを食べるのを止めた者がおります。
仰るとおり地球環境のためと言っております。
ですから、子供の学校給食は拒否して、お弁当だと言ってました。
考えさせられる事は多いですね。 これもまた食育かと。。。。
またボクも畑に立つようになり、その楽しさと手間の多さに、少しずつ
ですが食に対しての考えが変化しましたね。 小さな種から、立派な
野菜になっていく過程を自分で見守っているんですから、収穫の
ヨロコビも一入です。 お近くでしたら、11月に収穫するジャガイモを
お届けするんですが。。。。(^^ゞ
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mukkoT2
at 2010-10-07 06:42
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食についてのChihoさんの考え方に、いつも共感しながら読ませていただいています。私も肉は食べますが、加工肉(ハムやソーセージ)はあまり食べないように心がけています。以前に加工肉を作る過程には大量の水を消費するということを知ったからです。
可愛そうだからという理由で食べないことには私も違和感を感じますが、「人類が今までずっと行ってきた肉食」と「現在の肉食」の違いは、一人一人が考え直さなくちゃいけない大事なことかもしれませんね。
いつも興味深い話題をありがとうございます。
可愛そうだからという理由で食べないことには私も違和感を感じますが、「人類が今までずっと行ってきた肉食」と「現在の肉食」の違いは、一人一人が考え直さなくちゃいけない大事なことかもしれませんね。
いつも興味深い話題をありがとうございます。
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tomo-t
at 2010-10-07 08:45
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ずいぶん前に、やはり農場にいらした時にお名前まで間違えたコメントし、失礼いたしました。
いつも、Chihoさんの食に関する思考の深さと考え方には舌を巻きます。私は小さな庭を作っています。その小さな庭を自然を基本に循環させたいと思います。これがなかなか難しい。
ブログを拝見すると、食生活ももご家族も、自然の中で循環できる優しさを感じ、感動すら覚えます。
これからも、気づきをいただくのを楽しみにしています。
無理せず頑張ってください。
いつも、Chihoさんの食に関する思考の深さと考え方には舌を巻きます。私は小さな庭を作っています。その小さな庭を自然を基本に循環させたいと思います。これがなかなか難しい。
ブログを拝見すると、食生活ももご家族も、自然の中で循環できる優しさを感じ、感動すら覚えます。
これからも、気づきをいただくのを楽しみにしています。
無理せず頑張ってください。
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Rottenmeier-ffm at 2010-10-07 16:52
大事に育てて大事に食べる。それに対して適正な金額を払う。安ければ良い。という最近特に顕著になってきた流れに疑問を感じます。食品に対してだけではないです。家庭用品や洋服も、そこまで値段を下げなくてはいけないのか?と思うほど安い。一体どれだけ切り詰めたらそんなに安く物が作れるのか、と生産側の事情を知っているだけに疑問に思います。どこかにひずみが無ければでてこない価格です。
こんなことは長く続かないと思います。日常の生活を大事にされているChihoさんの生き方をここで拝見するとほっとします。
こんなことは長く続かないと思います。日常の生活を大事にされているChihoさんの生き方をここで拝見するとほっとします。
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か
at 2010-10-07 19:12
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魚は、タラコやイクラのように数多くの子供が生まれる中で、大人になるのはほんの数匹です
もちろん獲り過ぎれば親がいなくなりますが、えさを与える必要もありませんし、適度な量を獲っていればずっと魚を食べ続けることが出来ます
もちろん獲り過ぎれば親がいなくなりますが、えさを与える必要もありませんし、適度な量を獲っていればずっと魚を食べ続けることが出来ます
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noreizoko at 2010-10-08 01:07
こんにちは。貴重なGASの記事ありがとうございます.量産消費と対局にある情報はなかなか伝わらないし、イタリア語となると自分ではネットで知る事はとても難しいいので。。ところで、恐らく私の父母が子供の頃には、肉を食するために似た様な体験をしていたと思うのですが(母は、山に入って捕まえたウサギと、庭の鶏くらいがお肉だったらしい、小学生くらいまでは)。食についても中々禁欲的になれない「雑食人」の私。東京で暮らしていると「良い」お肉を手に入れるのは難しいです。乳牛もしくは乳牛と交雑していない和牛で、赤身の多いところを選ぶようにしてますが、単価が高いので少量購入です。でも、魚もあるし、風土柄それで良かろうと。何を食べるかについては、神経質にならずとも、常に向き合っていたいものの一つです。我が家のメニューのバリエーションが少ないのは元々だし(笑)
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lacasamia3 at 2010-10-08 19:17
クロエさん>そうなんです、生産者に寄り添ってあげること。直接生産者と話すと、その野菜やお肉が出来るまでどんな苦労があるのか、どのようにして育つのか、いつ収穫されるのかが判り、理解しながら購入することが出来るのだと思うんです。その先に見た目の美しさや値段だけでは何段出来ない何かがあるのだと思います。
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lacasamia3 at 2010-10-08 19:48
sakanatowaniさん>そうですね。食べるものが体を作るということは本当に大切な考え方だと思います。そして自然の摂理の中で出来るだけ自然な状態で作られたものを食べるようにすると、体も気持ちも健康で居られると思うのです。
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lacasamia3 at 2010-10-08 19:49
たぁしゃ♪さん>家畜を飼い、それを食することは何千年も前から人間が繰り返してきた行為ですよね。感謝しながら食べること、そうすることによって、家畜の飼い方にも気を使うようになると思うのです。
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lacasamia3 at 2010-10-08 19:52
biancaさん>都心に居るとなかなか自然との距離が遠くなってしまい、食べ物が何処から来るのかということがバーチャルな感覚でしか捉えられなくなってしまうのかも。でも手作りのものを食卓に並べること、冷凍や缶詰の食品を使うのではなく、野菜や肉、粉から調理することを心がけることで、少し自然に近くなれるのではと思います。
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lacasamia3 at 2010-10-08 19:54
mmayfkdさん>コメント有難うございます。普段、値段やブランドで判断しがちな食料品の選択ですが、家畜たちがどんな状態で飼育されているのか、その農場からどのような物質が排出されているのかということをベースに人々が食品を選ぶようになると、地球は少しクリーンになるかも?と思うのです。
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lacasamia3 at 2010-10-08 19:56
mamadanceさん>オーガニックにこだわるだけではなく、商品の原料表記をじっと見るだけでもなく、作っている現場に踏み込んで、どのような状態で野菜が作られていたり、家畜が育てられているのかを観察し、批判するのではなく、農家に寄り添って消費している新しいスタイルの消費者が増えると良いなと思います。
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lacasamia3 at 2010-10-08 20:01
woodstoveさん>どのような観点で環境と折り合っていくのかは、個人的な判断ですよね。「これが絶対正しい」という答えはないわけで。私は、出来るだけ生産の場を知り、その中で自分の目で見て判断したいと常に思っています。肉食でありながら、環境保護と折り合っていくことも可能だと思うのです。何千年もの間、人間は肉食であり続けてきたわけなので。採れたてのジャガイモ、そちらに飛んで行きたいくらいです~。
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lacasamia3 at 2010-10-08 20:03
mukkoT2さん>私は、スーパーに足を運ばなくなってから、缶詰入りのツナを買わなくなりました。むやみにサラダに入れて使ったりしていたのですが、本当は「ツナなど入れなくてもサラダは美味しい」ということに気づいたんです。もっと一つ一つの消費をきちんと見直すことが大事かもしれませんね。
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lacasamia3 at 2010-10-11 01:08
tomo-tさん>いえいえ、無理をせず、できることからゆっくりと習慣づけていけたらいいなあと思っています。山に住んでいると逆に、自然に身を任せてそのペースで生活していったほうが楽なんですよ。山に住んで便利を求める程無理なことはないですもんね。不便は不便で楽しんでしまう心境です。
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lacasamia3 at 2010-10-11 01:11
Rottenmeier-ffmさん>うんうん、物もそうですよね、「安ければよいというものではない」。私も強くそれを感じます。物そのものの良さ、その物作りの背景にある環境への配慮や働く人への配慮という観点で評価されることなく、値段かブランド、話題性などでしか物が売れない時代なのでしょうか。きっと消費者側から違う流れが出来てくる(作り出さなくてはいけない)と強く思います。
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lacasamia3 at 2010-10-11 01:15
かさん>コメント有難うございます。そうですね、数字の上ではおっしゃる通りかもしれません。ところが自然は、成魚にならない稚魚達、どうせ成魚にならないのだったら人間が多少食べても大丈夫と、単純計算が出来ないものだと思います。その稚魚達を餌にしていた魚たちは何を食べるのでしょう。生態系のバランスは、数字では表せないものだと思います。もしかしたら、かさんのおっしゃる通りかもしれない。でも世界中で魚の数が減っている今、トロール漁法の網の大きさを最小3センチ角に定めたヨーロッパ連合の規定はこれからの人間の海に対す考え方を少し改善してくれるのかもと思います。
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lacasamia3 at 2010-10-11 01:17
noreizokoさん>日本にたまに帰国すると、食のバリエーションの豊富さに驚きます。イタリアでは、皆その土地の郷土料理をワンパターンになりがちではありますが(苦笑)昔からずっと食べ続けています。人間、そんなに色々沢山食べなくても良いのかもしれませんね。