お待たせしました!あと2軒、アップする必要があるプチホテルが残ってはいるのですが、やっとローマのお薦めB&Bとプチホテルのアップが完了しました♪
それぞれに特徴があり、どれもお勧めの宿です。
写真は、ナヴォ-ナ広場、船の形をした横長の広場で、真ん中には、1651年に彫刻家ベルニーニによって制作された四大河(ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川)を擬人化した噴水があります。
そして広場の端っこには、フィレンツェと同じく、洪水の名残が。この印は、1870年の大洪水の際に達した最高水位を印しています。どの位だろう?私の背よりも高かったような気がします。フィレンツェにアルノ河があるように、ローマには街の真ん中にテヴェレ河があります。
そして、ナヴォーナ広場の裏手にあるのが、ピアッツァ・パスクイーノ。
ここには小さな像があります。
色々な貼り紙や看板が掲げられ、口は布で覆われている不思議な像。
1501年に発掘されたこの像は、もともとギリシャ人の英雄(アキレスまたはヘラクレス)だったのでは?と推測されています。
発見当時、既に状態が良くなかったため、価値のないものとして、屋外にこうして設置されます。その後、このパスクイーノの像の前には、民衆がローマ法王やバチカンに対する批判を表現する場所となるのです。こうして、自らの意見をこの像に掲げることを、パスクイナーテと呼んだそうです。歴代のローマ法王の中にも、この像を除去しようとした法王も居たほど、ここには辛辣な批判が掲げられ続けます。
現在も、ローマ市民の表現の場となっているパスクイーノの像。
今回、私がローマを訪れた時は、「刑事事件の盗聴、報道に関する新法案」が可決されるかしないかで(結局、多少の修正を加えて可決されたのですが・・・)、イタリア全体が揺れていたので、その法案関連のレターが沢山ありました。
この法案(原案)は・・・
盗聴をするには3人の裁判官のokが揃わなくてはいけない(基本的に無理)、
事前に教会に連絡なしでの聖職者の盗聴は禁止、
議員の盗聴の場合には、議会の了解を得なくてはならない、
全ての刑事裁判について、公判が終了するまで、テレビ、新聞で報道してはいけないのです。
裁判に何年もかかるイタリアで、こうした法案がそのまま可決されるということは、事実上、テレビや新聞から「収賄疑惑」などという記事が消えてしまうのです。
結局、こうした報道をされたり、捜査上盗聴をされ、それを証拠として挙げられてしまうことを不都合に感じる人々にとって、とても都合の良い法律なのです。
きっとそんな報道への規制に対する反発として、ローマの人々は、パスクイーノの口を布で覆ったのでしょう。
こうした法案を、国のリーダーが最優先課題として推し進めるイタリア、いったいこれから何処に向かっていくのでしょう?
パスクイーノ、これからも頑張ってね。
私も、トホホなこの国で何とか頑張って行こう!とこの像を見ながら思ったのでした。
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それぞれに特徴があり、どれもお勧めの宿です。
写真は、ナヴォ-ナ広場、船の形をした横長の広場で、真ん中には、1651年に彫刻家ベルニーニによって制作された四大河(ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川)を擬人化した噴水があります。
そして広場の端っこには、フィレンツェと同じく、洪水の名残が。この印は、1870年の大洪水の際に達した最高水位を印しています。どの位だろう?私の背よりも高かったような気がします。フィレンツェにアルノ河があるように、ローマには街の真ん中にテヴェレ河があります。
そして、ナヴォーナ広場の裏手にあるのが、ピアッツァ・パスクイーノ。
ここには小さな像があります。
色々な貼り紙や看板が掲げられ、口は布で覆われている不思議な像。
1501年に発掘されたこの像は、もともとギリシャ人の英雄(アキレスまたはヘラクレス)だったのでは?と推測されています。
発見当時、既に状態が良くなかったため、価値のないものとして、屋外にこうして設置されます。その後、このパスクイーノの像の前には、民衆がローマ法王やバチカンに対する批判を表現する場所となるのです。こうして、自らの意見をこの像に掲げることを、パスクイナーテと呼んだそうです。歴代のローマ法王の中にも、この像を除去しようとした法王も居たほど、ここには辛辣な批判が掲げられ続けます。
現在も、ローマ市民の表現の場となっているパスクイーノの像。
今回、私がローマを訪れた時は、「刑事事件の盗聴、報道に関する新法案」が可決されるかしないかで(結局、多少の修正を加えて可決されたのですが・・・)、イタリア全体が揺れていたので、その法案関連のレターが沢山ありました。
この法案(原案)は・・・
盗聴をするには3人の裁判官のokが揃わなくてはいけない(基本的に無理)、
事前に教会に連絡なしでの聖職者の盗聴は禁止、
議員の盗聴の場合には、議会の了解を得なくてはならない、
全ての刑事裁判について、公判が終了するまで、テレビ、新聞で報道してはいけないのです。
裁判に何年もかかるイタリアで、こうした法案がそのまま可決されるということは、事実上、テレビや新聞から「収賄疑惑」などという記事が消えてしまうのです。
結局、こうした報道をされたり、捜査上盗聴をされ、それを証拠として挙げられてしまうことを不都合に感じる人々にとって、とても都合の良い法律なのです。
きっとそんな報道への規制に対する反発として、ローマの人々は、パスクイーノの口を布で覆ったのでしょう。
こうした法案を、国のリーダーが最優先課題として推し進めるイタリア、いったいこれから何処に向かっていくのでしょう?
パスクイーノ、これからも頑張ってね。
私も、トホホなこの国で何とか頑張って行こう!とこの像を見ながら思ったのでした。
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こんにちは~。いつも楽しく拝見しています。えっ!?あの法案通ってしまったんですか?ありえない・・・。否決されるかと思っていました。イタリアって・・・。
あ!パスクィーノの工事が終わっている!!
そうか~、像を囲うポールを作るためだったのか。2年前も去年も、オレンジの柵で囲われていました(でも、高さが低いので貼るのはいつも通り可能)
紙も像に直貼りだったのに、きれいになって、ボードを引っ掛ける形式になっている!すご~い。いつまでキレイでいるかわからないけど、置き忘れた像のようになっていた前よりも、大切にされている感じになっていてよかったです。
あ!パスクィーノの工事が終わっている!!
そうか~、像を囲うポールを作るためだったのか。2年前も去年も、オレンジの柵で囲われていました(でも、高さが低いので貼るのはいつも通り可能)
紙も像に直貼りだったのに、きれいになって、ボードを引っ掛ける形式になっている!すご~い。いつまでキレイでいるかわからないけど、置き忘れた像のようになっていた前よりも、大切にされている感じになっていてよかったです。
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lacasamia3 at 2010-09-27 02:04
Delfinoさん>なんだか修正を加えつつ、つるっと通ってしまったんだと思います。ありえないよね、最近のイタリアって・・・。かなりB氏は追い詰められているように見えるけれど、選挙になったら勝っちゃったりするんだろうなあ。トホホ。