有難く「命を頂く」ということ

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さて、私がフィレンツェに戻った日の翌日、大切なものの受け取りが待っていました。
GAS(Gruppo di acquisto solidale)という「人力ドスコイ共同購入組合」(笑)に参加している私。お肉の購入に関しては、通常は、私が担当して数ヶ月に1度、有機農家からまとめて購入しているのですが、今回、いつもは有機のチーズを購入している山の上の農家からある相談がありました。
以前、この農家で子牛(オス)が生まれたのです。私も、牛がミルクを出し続けるのには、子牛を生むサイクルが密接に関係しているのはなんとなく知っていました。牝牛が生まれたら、恐らく、そのままその農家でずっと育てられ、ミルク牛部隊に入隊してミルクを出し続けるのでしょう。
それでは、牡牛が生まれたら??勿論、牡牛を育てるためには、数ヶ月間、その牝牛が出す分のミルクは(子牛が飲むので)減ってしまいます。そして、育てた牡牛をお肉として売る時も、本当に安い値段で買い叩かれてしまいます。
オーガニックの農法で育てられた牧草のみを食べている牛達。たった9頭しかいないのに、その中の1頭がミルクを飲ませて大切に育てた子牛を安い肉として売られてしまうのは心もとない・・・。「今授乳中だからミルクが足りなくてオーダーを受けられるチーズが少ないのよ~」と言っていた農家のおばさん。農家としてはその分、収入が減ってしまうわけで、効率重視のチーズ農家は、牡牛が生まれるとミルクも与えずにそのまま処理してしまうところもあるのだそうです。
そこで、わが村のGASでは、お母さん牛が母乳で育ててくれた子牛約300キロを、一頭分、を20家族で購入することにしました。各家庭が購入するのは、一袋15キロのミックス袋です。村の肉屋さんも協力してくれました。いつもは半身や1/4しか来ないのに、久し振りに1頭さばいて、「いや~肉屋冥利に尽きるぜっ!」と良い顔をしていたおじさん。本当に良い仕事をしてくれました。
もらってきた肉15キロ。お肉屋さんが綺麗に部位に分けてくれて、マジックで名前を書いてくれたので、殆どこのままフリーザーに入れました。


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ビステッカもとっても綺麗。
20家族分に平等に分けたので、フィオレンティーナ程厚みはありませんが、上出来です。美味しそう。


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きっとこの日は、村のあちこちの家庭でビステッカが焼かれたのだと思います。我が家でも、アントネッロの手作りバーベキュー台でジュージュー焼きました。


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モリモリ(笑)。

生まれてくる家畜の命に感謝すること・・・
命を頂くということを忘れないこと・・・

大事だなあと思いました。

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Commented by nonnakaori at 2010-07-01 07:33 x
GASの活動は素晴らしいと思っています。
相談をしてきた農家、それに応じたGASの人たち、それを快くさばいてくれた村の肉やのおじさんみんな素敵!
イタリアのビステッカを食べたら、日本のステーキは脂でごまかされて、肉の味がしないと思います。
アントネッロ美味しそう。誰か足りないと思ったら、ユキちゃんはプーリアでしたね。
Commented by woodstove at 2010-07-01 07:38
Chihoさん こんにちは~。。。
 小さな酪農家を支援し、家畜の命を大切にする取り組みに驚き
感激しております。
 日本だと自分で育てた豚でも一旦市場に出して、自分で入札、
もしくは入札できるヒトに頼んで落札しなければならないと聞いた
事があります。 そしてそれを処理してもらってやっと自分のトコロに
戻ってくるんだとか。。。。
 食肉の流通の仕方も大きな違いがあるんだなぁ~と感じた次第です。
Commented by ちびすけ at 2010-07-01 09:35 x
食べきれましたか?(笑)いいお肉ですね。
こちらでは普通には仔牛肉って手に入りにくいですけれど、農家のそんな事情もあるんですね。でも牡牛もオーガニックで育てられているのだから安心ですね。

食事の前後に「戴きます」「ご馳走様」と毎日言うけれど、子供に意味がちゃんと伝わっているのかな・・・

アントネッロさんの満足そうなお顔(笑)ユキちゃんにも食べさせたかったでしょう?
Commented by hello-pon at 2010-07-01 09:49
こんにちは!そうですよね。だから日本では食事の前に「頂きます」って言うんですよね。私も子どもをもつ親として、そんなことをきちんと子ども達にも伝えられたらなと思います。
Commented by ohmama at 2010-07-01 13:36 x
始めまして遠い北国札幌からいつもおじゃましております
なにもかもすてきでいいなぁと・・・私の理想の生活がここに。
なにを一番大事に生活するのかどう生きていくのが自分らしいのか日々の忙しさにまぎれてつい流されています。反省。
Commented by bianca at 2010-07-01 16:08 x
chihoさんから紹介されるGASのお話は、本当にいつも考えさせられる事が多く、生きていく上で大切な事を改めて思い起こさせて頂けます。
「命を頂く」という事、忘れてはいけませんね。

アントネッロさんの満足げなお顔、ユキちゃんに似てる~♪(あっ、ユキちゃんが似ているんですね!)
Commented by Summer at 2010-07-01 17:01 x
わ! アントネッロさんのこの顔ポポそっくり。ちょっとオールブラックスのダニエル・カーターっぽい雰囲気もあります。(彼はNZ1というくらいすごいラグビープレイヤーです)でもポポとダン・カーターは全然似てないけど。

なんだか牡牛のお話を聞いて悲しい気持ちになりました。でもその分ありがたさを持っていただけば仔牛もきっと喜んでいると思います。大切に食べてくれてありがとうって。 それにしてもお肉がお皿からはみ出るくらいの大きさってすごい豪華!
Commented by lacasamia3 at 2010-07-02 17:29
nonnakaoriさん>こちらに来てから10年以上が経つと、段々と日本の「柔らかい脂ののった和牛が食べたい」と言う気持ちがなくなってきます。美味しいけれど、動物としては自然な姿ではないのでは?という疑問が湧いてきます。
Commented by lacasamia3 at 2010-07-02 17:31
woodstoveさん>へえ~入札のシステムが義務付けられているんですね。こちらでは、と殺作業と最初の処理(皮や臓物の処理)は、と殺所が行わなくてはいけない事になっていますが、その後はお肉屋さんが切り分けます。入札のシステムがない分、農家の自由になるんです。流通の方法も随分違うんですね。
Commented by lacasamia3 at 2010-07-02 17:33
ちびすけさん>いただきます、って本当に「命をいただく」っていうことなんだなあと実感します。お肉やお魚は食卓にのるまえは命だったんだっていうことを忘れてはいけないですね。
Commented by lacasamia3 at 2010-07-02 17:35
hello-ponさん>私も、スーパーで買い物をしていた時には余り何も考えずにお肉を買って食べていたけれど、その背景には、その家畜を生んでくれたお母さんが居て、それを大切に育ててくれた農家があるのだなあと感じると、大切に食べてあげたいなあと思うのです。
Commented by lacasamia3 at 2010-07-02 17:37
ohmamaさん>こんにちは。北海道からこのブログを見てくださっているんですね。有難うございます。きっと今は気持ちの良い季節なのでしょうね。これからもどうぞ宜しくお願いします♪
Commented by lacasamia3 at 2010-07-02 17:38
biancaさん>似てる?やっぱり親子ですね。目の辺りが似てるかな?
Commented by lacasamia3 at 2010-07-02 17:42
Summerさん>ポポさんとアントネッロはNZ&IT似た者同士ですね(笑)。思わずダニエル・カーターの画像をググッてしまいましたが、アントネッロはこんなに格好良くない。ダニエルカーター、何気にいい感じですね(爆)
Commented by ゆき at 2010-07-06 17:18 x
フィレンツェでお世話になったジェラート屋の中塚です。
その節は本当に親切にしていただいて、ありがとうございました。
私は大阪で元気にジェラートを製造していますー。
アントネッロさんの写っている写真、良い写真ですねー。格好良いなぁ。
by lacasamia3 | 2010-07-01 01:17 | シンプルエコライフ | Comments(15)

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