路地もまた魅力的なヴェネツィアです

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ヴェネツィアに流れている河は大運河だけではありません。町の中を沢山の小さな川が流れていて、路地に入っても、常に「水のある風景」なのです。
急ぎ足で移動中にパチパチ撮っただけなので、こんな写真しかないのですが、次回はちゃんと一眼レフを持って行き、きちんとした写真を撮りたいなあ・・・。


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写真はありませんが、ヴェネツィアの街には無数の小さな広場があります。そしてその広場の真ん中には必ずと言ってよいほど、井戸があるのです。勿論、今は使われていませんが、昔は住民の大切な水場だったんですよね。「井戸端会議」という言葉がありますが、皆井戸の周りで賑やかにお喋りをしていたんだろうなあ・・・。
イタリア中のどの街でも井戸のある風景はかな一般的だったのだと思います。ヴェネツィアの街のあちこちに井戸が残っているのはきっと、車が走らない街だからなのでしょう。他の街は車を通すために井戸を取り除いしまったのでしょうね。
建物によっては、家の中庭部分、または建物の1階部分に井戸を持っていたところもあり、今もそれが沢山残っています。


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ヴェネツィアの井戸は基本的に雨水を集めた貯水式。通常は、井戸と言うと、水脈を掘り当て、そこからくみ上げるのが普通なのですが、ヴェネツィアの場合、掘ると海水が出てしまうのです。そこで、ヴェネツィア人たちは、独特のpozzo venziano (ポッツォ・ヴェネツィアーノ=ヴェネツィア式井戸)を発明します。周りから海水が浸入するのを防ぐため、破水性の粘土で作った貯水槽を地中に埋めます。地表部分に雨水を集める穴を付け、貯水槽にはフィルターの役目をする砂や砂利を詰めます。そして手漕ぎポンプや桶で一番下の部分から水を汲み上げるという仕組みです。
但しこの雨水利用の井戸によりペストがより蔓延してしまったそうです。

駆け足のヴェネツィアでしたが、お付き合い有難うございました。また近いうちに行くので、次回はきちんと写真を撮って来ますね~♪

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Commented by yumisergio at 2010-01-20 03:54
ヴェネツィアレポート良かったです♪ 幻想的な霧のヴェネツィアが印象的でした。

ずいぶん前から一度行きたいと思っているのに、まだ訪れていない都市の一つです。今はそんなこと気にしませんが、なぜか若いときは一人で行きたくない場所、と思っていて、絶対パートナーと一緒に!と思っているうちにいきそびれたんですね(笑)。

この街が水没してしまう前に、ぜひ行ってみたいです。地球温暖化の影響で、全世界的に水位が上がっていますから、あと何年今の姿が保たれるものなのか心配です。
Commented by akiumi_blue at 2010-01-20 05:12
ヴェネツィアを訪れたとき、たくさん路地を歩き、広場に行き当たるたび井戸の縁に座って休憩してました。
細い路地の続く迷路感覚が楽しくて、わざと行く先も方向も確かめず、不思議のまちの主人公気分でした。ああ~もう一度行きたいな。

北イタリアの食材・ワインを楽しむ旅だったので、最初は「観光地には興味ないです!」なんて個人ガイドさんに言っていたんですけど、彼がヴェネツィアだけは是非!と薦めてくださったため、行くことが出来ました。(案の定、食の面でこの街にいい思い出は出来ませんでしたが)
いまでも彼に感謝です。
Commented by geenlove at 2010-01-20 08:23 x
ベネツイアは路地がとても魅力的ですね。迷路みたいですが」必ず歩けば運河に出ますから不安をかんじることなく楽しめます。
私が夫と行った時にサンマルコ広場で演奏していたおじさんたちが目ざとく日本人であるわれわれを見つけ「上を向いて歩こう」を演奏してくれました」・・チップあげるしかないです!後日訪れた友人の場合は「瀬戸の花嫁」だったとか・・ 商売上手のベネツイアのひとたちです。でもうれしいですよね。
Commented by kapibara at 2010-01-20 08:38 x
CHIHOさん、こんにちは!

パパツと撮りました、との事でしたが、ヴェネツィアの写真、
とっても素敵です!!

霧に浮かぶ船は幻想的ですね~♪
渡しの船、地元の人は立って乗り、観光客は座ると
聞いた事があります。
写真では結構、沢山立っているように見えますが、
観ているだけでヒヤヒヤ^_^;

建物の色や窓、とっても好きです!!
ヴェネツィアだから、映えるんですよね~。
この色で大阪で建っても、怪しいビルになるだけのような(^^ゞ

周りの国との国交の歴史が今も残っていて、その時代に
トリップしてしまします。
どの路地も絵になるし、普通に生活されていてホントに素敵だなぁ。

なんだかCHIHOさんと、ひととき、一緒に散歩したような気分に
なれました♪
Commented by africa at 2010-01-20 09:34 x
私はヴェネツィアには行けなかったのです。
運河が観光用に保存されてるではなく、生活に欠かせないのだね。
路地も景観を気にして補修されてて、歩いてて気持ちいいだろうなあ。
うーん、いつか行きたい。
Commented by fiorentino at 2010-01-20 14:31 x
どこを撮っても絵になりますね~・・(^^)
素敵なレポートありがとうございました♪
次回も楽しみにしています。
Commented by o-beikokuten at 2010-01-20 23:26
一歩外へ出たら水が流れている生活。
写真を拝見しているだけで刺激的です。
Commented by Sae at 2010-01-21 03:18 x
こんにちは!

随分前に一度メールを送らせていただいた、Saeと申します。
いつも楽しく読ませてもらっています。

実は、この夏、1ヶ月ほどヨーロッパを放浪しようと考えています。
イタリアももちろん行きたいと思っていて、でもフィレンツェ、ローマどまりかなぁと思っていたのですが、
Chihoさんのブログを読んで、ヴェネツィアにも行くこと、決めました!

いつも刺激的なお話を書いてくださって、ありがとうございます。
これからも遊びに来ます!
Commented by stessa2 at 2010-01-22 06:32
ヴェネツィアから帰って来てこうしてchihoさんのブログを拝見ながらやっぱり素敵なところだと思い出しています。
次回は是非とも一眼レフを持って行かれて魅惑的な春のヴェネツィアを見せてくださいね♪ 楽しみにしています。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:19
yumisergioさん>確かに、ヴェネツィアってとってもロマンチックな場所だから、二人で行くと盛り上がりますよ~(笑)。今、高潮防止の大きな堤防システムが建設中なのですが、かなり賛否両論があるようです。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:21
akiumi_blueさん>ヴェネツィアって本当に観光地だから食事はなかなか難しいんですよね。でもきっと安くて美味しいところはあるはずっ!オススメの場所が見つかったらまたブログでご紹介しますね。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:23
geenloveさん>ははは、瀬戸の花嫁か~、今の若い人に演奏しても判らないかもしれませんね。商売上手という意味では、ヴェネツィア人とフィレンツェ人、似たもの同士です。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:24
kapibaraさん>フィレンツェと比べるとヴェネツィアの歴史はやや新しいのですが、車が進入しなかった分、街がそのままの姿で残っているような感じです。もっとヴェネツィアに個人旅行でゆっくりと滞在される方が増えると良いなあと思います。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:25
africaさん>ヴェネツィア、やっぱり良い街ですよ~。レパントの海戦の資料とかも沢山残っているし、昔の造船所も博物館になっているから、くうちゃんにも面白いかも。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:26
fiorentinoさん>今度は一眼レフを持って行こうと思っています。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:27
o-beikokutenさん>ヴェネツィアは本当に独特な街です。幻想と現実が混ざり合った街。コレにどっぷりと浸かるために、今も昔も、世界中から旅人が訪れるのでしょうね。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-24 05:32
Saeさん>私も今回しばらくぶりのヴェネツィアだったのですが、凄くよかったです。イベントが多いので、静かに街を楽しみたいのであれば、大きなイベントの日程は避けたほうが良いかもしれません。宿泊のプライスも、イベントを避けたほうがずっと安くなりますよ。
Commented by ぬり at 2010-01-25 11:05 x
 この写真を見ていると、去年のヴェネチア旅行が蘇ってきます。ヴェニスの路地奥にあるバール・お店の看板など日が沈んでからの景色は幻想的で感動したことを思い出しました。ヴェニスのバールはスペインのバルに似ていて食べ物に貪欲な私には堪らない場所です。
by lacasamia3 | 2010-01-19 19:52 | ヴェネツィア紀行 | Comments(18)

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by chiho