ある1枚の絵に会いに~ヴェネツィア、コッレール博物館

ヴェネツィアには沢山の美術館があります。すべてを周るには1週間あっても足りないほど。
駆け足ヴェネツィア滞在の中で、どうしても見たかった絵が1枚ありました。出発前に2時間だけ時間があったので、その絵を見に、サンマルコ広場をはさんでサン・マルコ寺院の反対側にあるコッレール博物館を訪れました。この美術館には、テオドロ・コッレールという1800年代前半のヴェネツィア貴族の収集コレクションが展示されています。

昔の金貨や生活用品が展示されていて、なかなか楽しい博物館です。船の模型や航海で使われていた羅針盤などがありました。昔の人は簡単そうな道具で未知の大陸を目指して、出航したんですね。昔の人の勇気はすごいです。


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地図好きの私にとっては、ヴェネツィアの地図がとても興味深かったです。↑これは1500年代のヴェネツィア。もう既にかなりの人口密度(笑)。当たり前ですが、海に囲まれているので、外側に発展することがなかったヴェネツィアは、1500年代も今もその姿はあまり変わっていません。
本土と鉄道や道で繋がったのは、きっと近世のことなのでしょうね。本土と全く隔離された「島」としてのヴェネツィアを想像するとまた不思議な感じです。

さて、最上階にはピナコテーカ(絵画館)があります。判りにくいので、とばしそうになってしまいますが、この美術館では絵画館が見所なので、お見逃しなく。ブリューゲルやカルパッチョなどの傑作も展示されています。さて、私が再会を楽しみにしていた絵はこちら・・・


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コスメ・トゥーラ作 ピエタ 1460年

それ程大きな作品ではないのですが、言葉が出ないほど魅力的な作品です。
謎が多かったフェラーラ派の画家コスメ・トゥーラ。彼の作品は今となっては、ヨーロッパ、アメリカなど世界中に散らばってしまっていますが、その中でも私が特に好きな作品の1つです。

フィレンツェのこの時代の画家に目が慣れてしまうと、何ともこのコスメ・トゥーラのゴツゴツとした人体表現、頭と体のゆがんだ比率がとても強烈。コバルトブルーの空に映える赤い岩山はマンテーニャを思い出させます。聖母マリアに抱かれた死せるキリストの足の指の硬直、不自然に長くゆがんだ聖母マリアの指。
コスメ・トゥーラの「甘くない」強烈な表現には独特の優雅さがあり、フェラーラの宮廷の特異性を感じます。

なんて、熱く語ってしまいましたが、実は学生時代にかなり縁があった画家なのです。大学時代に、リュックを背負って、ミラノからローマまで1ヶ月かけて2月の極寒北イタリアを周った事があります。ユースホステルを泊まり歩き、美術館を見て周った旅。この絵とは、そのとき以来の再会でした。

絵画や彫刻の良さは、何年経っても色あせることがないですね。昔の人たちも、コスメ・トゥーラの絵の前に立って、「くぅ~、このゴツゴツした感じが良いよね」とこの絵を愛でていたのかも知れません。

コッレール博物館
4月~10月 9:00-19:00
11月~3月 9:00-17:00
1月1日、12月25日休館

入場チケットはコッレール博物館、ドゥカーレ宮殿、マルチャーナ図書館、考古学博物館の4館共通券のみで、12ユーロです。それぞれ1回ずつ入館でき、3ヶ月間有効。

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Commented by Canafas at 2010-01-15 19:31 x
コスメ・トゥーラ作 ピエタ 、初めて見ました☆
本当に、何か目の離せない絵ですね。
また、雲の模様と土の模様が同じに見えるのは私だけ?
背景もなんだか不思議な感じ。
沢山の画家がマリア様の指を不自然に描いていますよね?なんでだろう。。。
コスメ・トゥーラの作品、実際に目の前で見たらもっと迫力あるんでしょうね♪
ヴェネツィアいきたいな~
Commented by ★エアロバイク小顔ダイエット法 at 2010-01-15 20:10 x
ヴェネツィアの繊細さに感激です

旅するぞー



Commented at 2010-01-15 20:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by o-beikokuten at 2010-01-15 22:31
なんだか、細部は妙にリアルなのに全体を見ると
不自然な印象がさらに肉体の重みとこの場面の
重みを演出しているようにも思いますが…
でもでも、やっぱりマリアさまにはほんわか優しいイメージの
ままでいて欲しいです!
なんだかこれだと、「オカン」って感じですもの…
Commented by ユヴェヲ at 2010-01-16 00:59 x
 CHIHOさん ゆきちゃん アントネッロさん
こんばんは。 またまたおじゃまします。 ユヴェヲともうします。

イタリアに行けど一回も美術館的な所に入ったことがないもんで・・・(汗)
何しに行ってん!とツッコマレルこともしばしばで・・・(汗)
正直、絵に興味あるなしでゆうと、後者なんで問題はないのですが、
この興味のない私オッサンでも、CHIHOさんがよく絵+説明をのせてはるのは、思わず見て読んでしてしまいます。
詳しい人と行けばオモロイんかなと、たぶん自分はそのタイプだと思います。

まだ私オッサンは、CHIHOさんのブログで充分です。あ、、安上がりとかゆわんで下さいね(笑)

ではでは おじゃましまた。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-16 04:49
Canafasさん>フィレンツェのウフィッツィ美術館にも、半円形のSAN DOMENICOの絵があるんですよ。不思議な雰囲気がある画家ですよね。見れば見るほど不思議なのです。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-16 04:50
エアロバイクさん>本当に見所が多い素晴らしい街でした。
Commented by ponn3m at 2010-01-16 11:44
記念に買ってきて部屋にかざってあります。ヴェネツィアの地図!
こちらも全く知識のないままにコッレール博物館へ入り
羅針盤などに昔の人たちの偉大さを感じたことを思い出しました。
Commented by Emmanuela at 2010-01-16 22:58 x
Chihoさん、お帰りなさい。
1泊のヴェネツィア、大変そうですが充実していらっしゃいましたね~!
かばん持ちさんのブログも拝見し、ますますヴェネツィアへの憧れを深めています。
ヴェネツィアの地図、趣があってすてきです。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-17 05:26
鍵コメpさん>うんうん、私も、毎度同じ絵の前に立つ度に、色んな発見があります。自分の内面的な発見のときもあれば、絵の中の外見的な発見もあり・・・。人間の好奇心は尽きないものですね。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-17 05:27
o-beikokutenさん>ははは、まさにそのとおり「オカン」って感じですよね。だからこの絵が好きなのかも(笑)。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-17 05:28
ユヴェヲさん>絵画や彫刻は面白いと感じたり、あ~コレ、好きだなあと思ったりするので良いと思うのです。知識は必要なく、自分の感覚で感じるのも楽しみ方の1つだと思います。もちろん、その絵画に関するストーリーを知ってから見るとまた面白いんですよ。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-17 05:30
ponn3mさん>ヴェネツィアの地図、私もほしいなあって思いました。建物がギッシリ並んでいて面白いですよね。コッレール博物館はかなり面白かったです。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-17 05:30
Emmanuelaさん>ただいま~です。疲れたけれど良い刺激を受けてきました。今年はヴェネツィアに何かと縁がありそうです。
by lacasamia3 | 2010-01-15 18:04 | Comments(14)

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