D君の冒険物語

今年もあとわずかですね。今日、フィレンツェに最後の仕事に行き、帰りがけにユキちゃんをお友達Gちゃん宅に送っていきました。年中無休のメインサイトは営業しているものの、今日のチェックインがフィレンツェでの今年の仕事納めです。明日、明後日はゆっくりと山篭り(嬉)。
今年のうちにアップしておきたかった話題が1つあります。11月から12月にかけてソワソワしていた私。実は友人のある結果待ちだったのです。

その友人とは、ユキちゃんの親友D君のママLちゃんとパパC君です。実は彼らは5年も前から、国際養子縁組の申請をしていたのでした。他のヨーロッパ諸国と比べると、イタリアでは国際養子縁組をするのはとても複雑で時間がかかるのです。所が、今年の10月末に急に(5年ぶりに)養子候補があると連絡がありました。こうした養子縁組の場合、受け入れ側が唯一リクエストできるのは、アフリカ、アジア、東邦と大雑把なエリアで分けられた区分のみです。子供の年齢や性別などは全く選ぶことが出来ません。そして、連絡があったら20日以内に現地に駆けつけ、受け入れ側の夫婦は1ヶ月間、現地で養子と過ごさなくてはいけないという規則があります。

11月にバタバタと準備をし、何の情報もないまま、D君も連れて、二人が飛び立った先はアフリカのガンビア共和国。セネガルに囲まれ、北大西洋に流れ出る河に沿った細長い小さな国です。
D君はユキちゃんにホテルのレセプションから何度かメールを送ってくれました。彼にとって、今回のアフリカ滞在は、「妹を迎えにいく冒険物語」だったようです。自然公園で、D君がワニの背中を触ったとか、お猿さんにバナナをあげたとか、11月なのに海水浴をした!という情報は、ユキちゃんがメールを受け取るたびに、得意げに山の小学校のお友達に伝えていたようです(←おしゃべり・笑)。きっと、D君パパとママは、今回の旅行を、D君にとっても「楽しい思い出」として記憶して欲しかったから、努めて楽しませるようにしたんだろうなあって思います。妹が生まれた広大な大地を踏み、アフリカの乾いた空気を味わうことも、D君が新しい妹を自然に受け入れることに役立ったのかも知れません。

そして家族はいよいよ、養女と対面するのです。新しい彼らの家族は、約2歳の女の子Yちゃん(オメメがパッチリしていてすごく可愛いんです)。「約」というのは、実はYちゃんは、2回も孤児院を移されたために、どこから来たのか、お誕生日はいつなのか、年齢すらも判らないのです。貧困と戦争の中で、Yちゃんのような子供が沢山居るそうです。唯一、Yちゃんに残っていたのは、腕にブレスレットのように付けられていた紐と、ピアスです。

1ヶ月間、Yちゃんとガンビアで過ごした後、一家はYちゃんを連れてイタリアへ戻ってきます。孤児院からガンビアの首都に行く途中、バスが故障して立ち往生したり、フェリーの中では、白人である彼らに「逆差別」があったり・・・、波乱万丈で、でも4人でしっかり仲良く帰ってきたD君ファミリー。

ちょっと中途半端ですが、時間切れになってしまったので、後でまたゆっくり書きますね。

続きはこちらです

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Commented at 2009-12-30 15:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lacasamia3 at 2009-12-31 03:55
鍵コメmさん>ヨーロッパだと結構、国際養子縁組って多いんですよね。アントネッロの親友(イタリア人夫婦)もブリュッセルで2人の子供を養子として迎えました。お互いに縁があるんだなあって思います。
Commented by makimura at 2010-01-08 12:48 x
ときどきの楽しみにまとめて拝見しています
私の友人夫婦2組(伊チェコ、伊韓国)もイタリアで養子縁組をしていましたが彼らは奥さんの国(チェコ、韓国)の孤児を養子にするリクエストが可能でした。
機関によって規則が変わってくるのでしょうかね。
この記事を拝読しておや?と感じたので書き込みを残させていただきました。
Commented by lacasamia3 at 2010-01-10 02:29
makimuraさん>こんにちは。いつもブログを読んでくださって有難うございます。お友達も養子を迎えられたんですね。きっと、夫婦のどちらかが外国人で母国であれば国指定は出来るのでしょうね。これからもどうぞ宜しくお願いします♪
by lacasamia3 | 2009-12-29 23:59 | 私の独り言 | Comments(4)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


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