ミケランジェロの落書き : フィレンツェ田舎生活便り２

木曜日は久しぶりにフィレンツェに行ってきました。最近のフィレンツェは何だか暖かいんです。昼間、お天気だとコートも要らないくらい。でも通常は、もっと寒いので、平年通りの気温に戻ったら、やはりコートは必要です。
観光ローシーズンで、フィレンツェの街中が空いているこの時期、のんびりとお散歩をするのは楽しいものです。シニョリーア広場も広々としているし、ウフィッツィ美術館も全く行列がなく、一般口でもスルーで入れていました。

１枚目の写真は、中世から常にフィレンツェの政治の中心が置かれている（今も）ヴェッキオ宮殿。
レプリカのダヴィデ像の前で記念写真を撮っている人は多いのですが、その右横、エルコレ像の裏側の壁面に彫られた横顔を見る人は少ないようです。

言い伝えでは、この横顔はミケランジェロが彫ったと言われています。横顔は死刑囚のもの、またはミケランジェロにお金を貸していた人のものなどなど・・・色々な言い伝えがあり、ミケランジェロが壁に寄りかかりながら腋に挟んだノミで後ろ向きのまま彫ったと言われています。
少なくとも、由緒あるヴェッキオ宮殿のこの落書きが消されずにそのまま残っているというのは、やはり彫った主が巨匠ミケランジェロだからなのでしょうね。

ホントか唯の言い伝えなのかは判らないけれど、こういうものを大事に保存するフィレンツェ人って面白いなあって思います。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪

Commented by saocean

at 2009-11-23 04:10

こんにちは、
この間フィレンツェ母と楽しんできました♪私はローマよりも好きでしたー♪観光地でもローカルの人々の生活感を感じられるからでしょうか、、。
この横顔は知らなかったです！！日本語でも英語でも、ガイドブックには乗っていませんでした！びっくり。何百年も前の落書きを今も見ることができるなんて、人間いつまでたってもいたずらっ子なんですねー☆

Commented by bianca at 2009-11-23 12:01 x

chihoさん、こんにちは。
この横顔、その経緯が面白いですね！後ろ向きでこっそりと彫ってしまったミケランジェロのいたずら心、とても粋な感じがします。

Commented by lacasamia3

at 2009-11-23 17:47

saoceanさん＞フィレンツェって小さな街だけれど、見所がギュッと詰まっていて街を歩いているだけで楽しいですよね。この横顔を彫った本人が処罰されなかったのは、ミケランジェロだからなのかも知れませんね。

Commented by lacasamia3

at 2009-11-23 17:49

biancaさ＞フィレンツェに長く住んでいても、まだまだ、こういう小さな発見が沢山あります。面白い街ですよね。

Commented by stessa2

at 2009-11-23 19:53

Chihoさんこんにちは、
このミケランジェロかもしれない？落書き、とても興味深いです。
さらに腋に挟んだノミで後ろ向きに彫った・・いかに天才かという
言い伝えがまた面白いです。
（まるで雪舟の涙で描いたねずみの絵みたいですね＾＾）
モデルは囚人か金貸しか・・その辺りにもストーリーがありそうで
あれこれ想像して楽しませて頂きました。