
現在、サンタクローチェ教会では教会内の主要な作品の修復が行われています。勿論、入場は出来ます。
最近、雨が降ったり止んだりの不安定なお天気が続いているフィレンツェ。この日も、モクモクとアヤシイ雲が空を包んでいました。この時期の街歩きには、折り畳み傘が欠かせません。


サンタクローチェ教会内右手には、1829年に建てられたダンテの記念碑もあります。tomba(墓)ではなく、cenotafio(墓の形をした記念碑、ceno-とはギリシャ語語源で「空の」と言う意味です)であるのは、ダンテがラヴェンナで死去し、フィレンツェに戻ることがなかったからです。
空の棺の上に座っているのがダンテ、そして下で泣いているのは、擬人化された「イタリア」と「詩」です。イタリア統一が1861年だから、きっと新しい統一国家としての「イタリア」という概念がこの当時もはっきりとしていたのかも知れませんね。
ダンテの時代、フィレンツェは、ギベッリーニ派(新聖ローマ帝国皇帝派)とグエルフィ派(ローマ教皇派)の対立が悪化し、街の中での激しい戦争が行われます。その後、ローマ教皇を支援するグエルフィ派が勝利するのですが、すぐに内部分裂が始まります。
グエルフィ派の内部で、白派(裕福層市民派)と黒派(封建貴族派)に分かれた中で、ダンテは白派に加担します。所が、黒派が政権を握り、白派メンバーへの弾圧が始まり、ダンテはフィレンツェを永久に追放されてしまうのです。
その後、北イタリアを転々とした後、1321年にラヴェンナにて56歳で死去します。ダンテは、ラヴェンナの聖フランチェスコ教会に埋葬されます。
追放しておきながら、後世、フィレンツェ人は、偉大な詩人ダンテの記念碑をサンタクローチェ教会内に1829年に作らせます。そして亡骸をフィレンツェに戻すことを望むのです。現在も、定期的に、フィレンツェの市長がラヴェンナの市長にダンテの亡骸をフィレンツェへ移動するようにとの嘆願書を送るそうですが、勿論、毎回答えは「ノー」なのだそうです(そりゃそうですよね・苦笑)
こんな話があります。1865年生誕500年の際に、記念碑を拡大する計画が立ち上がります。そのため後ろ側の壁を崩したところ、「ダンテの遺骨」と書かれた小さな箱が見つかったそうです。中には、二人の修道士が、「ラヴェンナからこっそりと持ち帰った遺骨の1部を戻すに当たって、安全な場所に隠す」と書いた羊皮紙の手紙が入っていたそうです。本当にダンテの遺骨かどうかは??なところですが・・・

ダンテはどんな気持ちで今のフィレンツェを眺めているのでしょうね。
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フィレンツェに行ったとき、『神曲』が好きだったので、
わくわくして彼の像を見に行きましたが、雨が降っていて、
細面でさびしそうなので、しんみりした記憶があります。
わくわくして彼の像を見に行きましたが、雨が降っていて、
細面でさびしそうなので、しんみりした記憶があります。
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NZもなんだか冬みたいな天気がつづいているんですよ〜。(涙)昼間は春に近づいて来た感じがするのですが、夜は身もしみる思いです。ただ風が強い街なので、傘をさすと壊れてしまうで、みんなほとんど持ち歩いていません。
遅くなりましたが、日本からの友達が「バールのイタリア語」持って来てくれました。バス停などでバス待ち時間などに読んでいます。イタリア語勉強より、チホさんのお話がおもしろくて読みいっています。小さく軽いので、旅行の時に便利になりそうですね。第二弾も楽しみにしています!
遅くなりましたが、日本からの友達が「バールのイタリア語」持って来てくれました。バス停などでバス待ち時間などに読んでいます。イタリア語勉強より、チホさんのお話がおもしろくて読みいっています。小さく軽いので、旅行の時に便利になりそうですね。第二弾も楽しみにしています!
今週「やさしいダンテ(神曲)」という本を読み終えたばかりです。
イタリア好きとしては一度は読んでみたかった「神曲」ですが、ギリシャ神話やキリスト教に詳しくないし・・難しそう・・と思っていたところに発見した本です。なかなかおもしろかったですよ。
イタリア好きとしては一度は読んでみたかった「神曲」ですが、ギリシャ神話やキリスト教に詳しくないし・・難しそう・・と思っていたところに発見した本です。なかなかおもしろかったですよ。
「イタリア」が泣いているのは、ダンテがイタリア語の父だからでしょうか。サンタ・クローチェ教会にはガリレオの墓碑もあるので、理系の私はフィレンツェ訪問の際にはお参りに行くことにしています。

CHIHOさん、こんばんは!
サンタ・クローチェは、度々、CHIHOさんのお気に入りの広場として
登場するので、去年から、必ず訪れるようになりました。
今回は、広場に出ていた市の中で、針金の入った布製のくるくる髪を巻き上げるリボンを、友達がえらく気に入って、二日に渡って通い、大量購入していました。他に、花びらの入ったとっても香りの良い石鹸も、
今は、時々手に取り、香っては、あの広場にタイムスリップしています。
教会の中も、見所は沢山あるけれど、ぼ~っと落ち着ける所ですね。
今回、ダンテの横で、1ユーロでコイントスし、重大な決め事をしたんです。(重大なのに、コイントス(^^ゞ)
ダンテが見つめていましたから、必ず実現する!と願いつつ、叶ったら
又、報告させて下さいね^_^;
サンタ・クローチェは、度々、CHIHOさんのお気に入りの広場として
登場するので、去年から、必ず訪れるようになりました。
今回は、広場に出ていた市の中で、針金の入った布製のくるくる髪を巻き上げるリボンを、友達がえらく気に入って、二日に渡って通い、大量購入していました。他に、花びらの入ったとっても香りの良い石鹸も、
今は、時々手に取り、香っては、あの広場にタイムスリップしています。
教会の中も、見所は沢山あるけれど、ぼ~っと落ち着ける所ですね。
今回、ダンテの横で、1ユーロでコイントスし、重大な決め事をしたんです。(重大なのに、コイントス(^^ゞ)
ダンテが見つめていましたから、必ず実現する!と願いつつ、叶ったら
又、報告させて下さいね^_^;

我が家に、ギュスターヴ・ドレ挿画の「神曲」があります。
三月に予定している家族旅行で、ダンテの家をぜひ訪れたいと思っていたのでますます楽しみになりました♪
三月に予定している家族旅行で、ダンテの家をぜひ訪れたいと思っていたのでますます楽しみになりました♪
yubaさん>ダンテの神曲、いつかイタリア語で読んでみたいなあと思っています。そうそう、ダンテの像ってどの顔も難しい表情ですよね。
Summerさん>「バールのイタリア語」読んでくださったんですね。有難うございます!!いつかこの本を片手にフィレンツェに遊びに来てくださいね。
なべぷーさん>へえ~「やさしいダンテ」面白そうな本ですね。今ちょうどダンテの時代のフィレンツェの歴史にはまっているので、きちんと「神曲」を読みたいなあと思っているところです。
planckscaleさん>ガリレオ関係だったら、フィレンツェのアルノ河沿いにある科学博物館を訪れて見ると良いですよ。ガリレオの望遠鏡とか中指(汗)などが展示されています。
通訳案内さん>どの時代の足跡も残っているフィレンツェは町を歩くだけで面白いですよ。
kapibaraさん>お、何の願い事だろう?かなうと良いですね。かなったら是非知らせてください。
イタリア語さん>団体ツアーでは広場しか見ることがなく、教会の中は割りとゆっくりと見れるんですよ。
r.inoue さん>そうですね、ダンテの家は中はそれほど見所はないのですが、外側は当時の様子が伺える建物です。周りにいくつか残っている塔型の家がダンテの時代を思い起こさせてくれますよ。楽しい旅行になると良いですね。