ヨルダン川の洗礼~ラヴェンナ

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さて、サン・ビターレ聖堂から徒歩10分ほどの場所に、ネオニアーノ洗礼堂(入場券はサンビターレ聖堂と共通券です)があります。伝説ではローマ浴場の上に作られたと言われている洗礼堂。
真ん中には大きな浴槽があります。現在、イタリアの教会の洗礼式では、チョチョッと子供の頭を水で濡らす程度ですが、昔はジャボンと水槽に浸けていたそうです(汗)。ダンテの神曲でも、フィレンツェの洗礼堂で危うく溺れかけた子供をダンテが救い出すエピソードがあります。

この浴槽の上には、素晴らしいキリストの洗礼図がモザイクで描かれています。


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洗礼を受けながら、上を見上げると、キリストも洗礼を受けているという、何ともバーチャルな体験をすることが出来たんでしょうねえ。


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ラヴェンナには、もうひとつアリアーニ洗礼堂という洗礼堂があるのですが、洗礼図の完成度や大きさという面では、このネオニアーノ洗礼堂のモザイク画の方が優っています。


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キリストの頭部のみ、後世修復がされたので手が入っているのですが、体の表現などはオリジナルです。400年代後半のこの当時、まだ裸体表現がしっかりと行われていたんですよね。この後、蛮族の侵略により、こうした芸術表現やテクニックは失われてしまい、その復活のためには1300年代のジョットーを待つこととなります。

そして面白いのは、植物を抱えてキリストに緑色の布を差し出している右側の人物。擬人化したヨルダン川だそうです。こうした表現は、キリスト教のものではなく、それよりももっと古いローマ時代の表現です。まだ、キリストの死後500年しか経っていないために、まだ、こういったことが統一されておらず、こうした古代の異教とキリスト教がごっちゃになっていたんでしょうね。


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もうとにかく壁の上面は隙間なくびっしりとモザイクの装飾が施されていました。波打つリボンや果物の立体感などがモザイクでよく表現されています。

ラヴェンナのオススメの周り方としては、
まず駅に着いたら、先にラヴェンナからボローニャ行きの列車の時間を調べておきましょう。
タクシーで駅前からサンヴィターレ聖堂へ行きましょう。歩いても20分ほどの距離ですが無駄なく動くために、今回はタクシーで移動しました。
教会ではサンヴィターレ教会+ガッラ・プラキディア廟堂、ネオニアーノ洗礼堂、そして今回時間がなくて行けなかったサン・アポリナーレ・ヌオーヴァ教会の共通券になっていて、地図も一緒にくれます。

国立博物館や、テオドリック廟などを加えて、じっくり見れば午後までかかりますが、朝のローカル直通電車(約2時間半、片道あたり8ユーロ)でフィレンツェから10時30頃にラヴェンナについたら、大体、1時頃には主要な見所は見終わります。この後、サッと食事をしてボローニャに移動し、ボローニャも観光してしまうのがオススメですよ。

じっくり見たい人は、ラヴェンナでゆっくり食事をして、隅々まで周って、フィレンツェ行きの直通電車で帰るのも良いでしょう。

楽しいけれどかなり疲れるので、翌日の予定はゆっくりモードをオススメします。

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Commented by F at 2009-09-15 00:45 x
ラヴェンナの写真懐かしく拝見しました。もう30年以上前になりますが、サン・ビターレ聖堂とネオニアーノ洗礼堂に行き、モザイクの色の素晴らしさに圧倒されました。描いた絵と違い、色が全然褪せないのですね。
それにしても素晴らしい色彩の石、よく集めたものです。Chihoさんの説明で当時気がつかなかったことまでよく分かり、また行ってみたくなりました。
Commented at 2009-09-15 10:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by TACO at 2009-09-20 19:01 x
こんにちは。ヨルダン川の擬人化と「異宗教」の混合のお話、興味深いです。チホさんは文面から知的で心優しくて素敵な女性なのでしょうね、このブログのファンになって度々訪れています。1年前、EUIにいる知人を訪れるためフィレンツェにすこしだけ滞在したことがあります。今度いくときはチホさんが紹介してくださるレストランなどをぜひ堪能してみたいです。
Commented by lacasamia3 at 2009-09-21 02:55
Fさん>30年前にいらしたんですね。ホント、これらの色石、本当に綺麗ですよね。当時のヨーロッパではモザイク用の色石の貿易がとても盛んだった様です。心に残る美しさでした。
Commented by lacasamia3 at 2009-09-21 02:56
鍵コメPさん>是非、次回フィレンツェにいらっしゃる時には行ってみてくださいね。行く価値ありです。
Commented by lacasamia3 at 2009-09-21 02:59
TACOさん>いつもブログを見てくださって有難うございます。いえいえ~素敵じゃないんです(笑)。チビで、大食いで、力持ちではあります。メインサイトで滞在型アパートの紹介をしているので、EUIの先生方は何人かお知り合いになったんですよ。色んなジャンルの方がいらしてとても興味深いです。フィレンツェにも美味しいレストランが沢山あるので、これからもブログでご紹介しますね。
Commented by Mako at 2011-12-11 13:37 x
はじめまして。いつもブログ&TVを楽しく拝見しています。12月23日から1週間フィレンツェに行きます。chihoさんのブログを読んでいて、あこがれの街ラヴェンナに日帰りで行けるかも…と国鉄の時刻表のサイトを調べてみました。7:29発のラヴェンナ行直行がありヤッター!っと喜んだのですが、priceの欄にはNAの文字が…これって座席がもうないってことでしょうか?それとも鈍行なので座席指定がないので予約できないということでしょうか?もし、ご存知でしたら教えてください。今回は、フィレンツェ2回目の訪問なので、chihoさんのブログでいろいろ研究して行くつもりです。又いつか、山のおうちでのお料理教室にも参加したいと思っています。その時はよろしくお願いしますね~
by lacasamia3 | 2009-09-14 21:20 | フィレンツェから日帰りで行く町 | Comments(7)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho