
Guide d' Arte e di Viaggio
Firenze
Klaus Zimmermanns著 1990年出版 idea Libri社
ここ数年ずーっと探していた本を見つけました。
留学生時代、フィレンツェで買ったガイドブックです。あの当時、何故この本を選んだのかは覚えていませんが、レプッブリカ広場の本屋さんEDISONで買ったことは覚えています。
今では、フィレンツェに関する色んな本が出回っていますが(それを本屋さんで見て周るのも楽しいのです)、あの当時は、普通のガイドブック(宿泊、レストラン、ショップリスト+美術館情報といった)が主流で、ちょっとマニアックな美術史中心のフィレンツェ本(メディチ家の家系図付き!)って少なかったんです。
所がこの本は、写真は白黒で地味なのですが、内容がとても濃く、フィレンツェで鑑賞することが出来る美術作品、教会、建築物などについて丁寧に説明しています。もう一冊、私が愛用しているイタリアツーリングクラブのガイドブックに比べると、作品それぞれの説明にボリュームがあります。
そして、使われている写真は戦前の古い写真が殆どで、それを見るだけでもワクワクします。
著者はドイツ人の美術史研究者です。余談ですが、フィレンツェにはドイツ美術史研究所(Kunsthistorisches Institut in Florenz)という研究所がサンマルコ広場の近くにあります。一般には公開されていないのですが、美術史研究者にとっては貴重な資料が沢山残されているんですよ。イタリア人に比べると、ドイツ人のほうが「分類、整頓」が得意そうだなあ(笑)・・・
留学当時、この本の最後に付いているメモ欄に、あの当時よく行っていたお店情報を沢山書き込みました。留学を終えて、日本に一時帰国する直前、この本を片手にフィレンツェ中の美術作品を見て周った思い出の本です。
その後、日本の実家に置いていたと思うのですが(今もあるかも)、こちらには持って来ず、ここ数年、ふと思い出して、見かけたら買おうと思っていたのです。古本屋さんを何軒か周ったけれど、この本らしき本は見つからず、もうないのかなあと諦めかけていたところ・・・


ふと立ち寄ったフィレンツェの安売り本屋さんの店先に1冊だけ飾ってあるではないですか!
この本屋さんでは、新品だけれど売れ残った本を30~50%OFFで売っているのです。嬉しくなって、すぐにお店に飛び込んで買いました。本屋のおばさんに、思い出の本でずーっと探していたことを伝えると、おばさんが、
「きっとそういう巡り合わせだったのよ。何だかおばさんも嬉しいわ」
と言ってくれました。私のフィレンツェ好きの根底にあるようなガイドブック。
嬉しくて、ここ数日、寝る前にちょびっとずつ大切に読んでいます。
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なんか、思い出の本もchihoさんを待っていたような…
おばさんのコメントに私も嬉しくなってしまいました。
おばさんのコメントに私も嬉しくなってしまいました。
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こんにちは!私も本が好きなので、見つけたときの、爆発するように心が躍る感じ、想像できます。よかったですね~♪
自分が大切にしていた時間そのものが帰ってきたみたいで嬉しいだろうなって思いました。本屋のおばさんのお返事も暖かくっていいなぁ。
日本だったらこういう会話自体されないですもの。残念ですが。
自分が大切にしていた時間そのものが帰ってきたみたいで嬉しいだろうなって思いました。本屋のおばさんのお返事も暖かくっていいなぁ。
日本だったらこういう会話自体されないですもの。残念ですが。

思い出があるものにめぐり合えるってほんとに嬉しいですね。
その当時のことを昨日のことのように思い出したり、そのとき一緒に過ごした友人に急に会いたくなったり・・。
本の中身も、白黒の写真がかえっていいですね。
その当時のことを昨日のことのように思い出したり、そのとき一緒に過ごした友人に急に会いたくなったり・・。
本の中身も、白黒の写真がかえっていいですね。

あ~気持ちわかります。
懐かしい本との出会いって運命的ですよね。そのせいかな、よく古本市をのぞいてしまいます。(大草原の小さな家「ドイツ語版」を発見して娘のために買ったことも・・)
Zimmermanさん、調べてみたらこちらでもDuMont(芸術旅行ガイド)のシリーズでトスカーナ本を執筆してらっしゃいました。ご近所のおばあちゃまでこのシリーズ(全ヨーロッパ)を殆どそろえてらっしゃる方がいるので、貸してもらおうかなあーと思っています。
懐かしい本との出会いって運命的ですよね。そのせいかな、よく古本市をのぞいてしまいます。(大草原の小さな家「ドイツ語版」を発見して娘のために買ったことも・・)
Zimmermanさん、調べてみたらこちらでもDuMont(芸術旅行ガイド)のシリーズでトスカーナ本を執筆してらっしゃいました。ご近所のおばあちゃまでこのシリーズ(全ヨーロッパ)を殆どそろえてらっしゃる方がいるので、貸してもらおうかなあーと思っています。

素敵ですね~! 美術史中心のガイドブック。 留学生の頃にそれを選ばれていたのも渋いですねぇ~。
今回1冊だけあったのは、なんだか運命的ですね!
リヨンもそうういガイドブックあるのかなぁ~。ちょっと探してみたくなりました。
今回1冊だけあったのは、なんだか運命的ですね!
リヨンもそうういガイドブックあるのかなぁ~。ちょっと探してみたくなりました。

時の流れが止まってしまったような街、いつまでも昔のままの街、フィレンツェって素敵ですよね。フィレンツェってマイペースな街だな~と思います。(といっても一度しかいったことがないんですけどね・・・。) フィレンツェにはchihoさんのような古きよきものをこよなく愛する人が住む街なんだな~としみじみ思いました。
ツーリングクラブのガイドブックって、あのグレーの縦長のやつですよね?!
なんか懐かしい~。大学のときの先生が「日本で売っているガイドブックより、こちらのほうが良い!」と勧めていたのを思い出します。
それに加えて、こんな美術史専門のガイドブックがあったんですね。
確かに、フィレンツェのような街ごと美術史のような処に住んでいたら、
これくらいのガイドは欲しくなるかも!
なんか懐かしい~。大学のときの先生が「日本で売っているガイドブックより、こちらのほうが良い!」と勧めていたのを思い出します。
それに加えて、こんな美術史専門のガイドブックがあったんですね。
確かに、フィレンツェのような街ごと美術史のような処に住んでいたら、
これくらいのガイドは欲しくなるかも!
こんにちは~。
思い出の本、みつけられて本当に良かったですね。
留学当時の思い出が沢山詰まった本ですもんね!!嬉しかったに違いありません。パラパラパラと頁をめくりながらにやけてしまったんじゃないかなぁ~なんて想像しちゃいましたw
本屋のおばさんも素敵な事言ってくれますね~。
思い出の本、みつけられて本当に良かったですね。
留学当時の思い出が沢山詰まった本ですもんね!!嬉しかったに違いありません。パラパラパラと頁をめくりながらにやけてしまったんじゃないかなぁ~なんて想像しちゃいましたw
本屋のおばさんも素敵な事言ってくれますね~。

そう、そう言う巡り合わせってありますねー、全く不意にそう言うことが起こり興奮したり感激したりします。そのような時に、本屋さんの方のように当意即妙に応対していただきますと、悦びが倍になりますね。 こういう事は日本人ももっと学びたいところですね。 どちらかといえば、日本人は無愛想な感じがしますから。
“好き”の根底にあるような本・・・この記事を読んで、なんだか素敵な気持ちになりました^^
イタリアの歴史はまったく分からないけれど(笑)、いつもChihoさんの書く記事には愛情があって、とても気持ちよく読めるんですよね^^
イタリアが、フィレンツェが、大好きなんだなーって、とても気持ちいいです。
ちょびっとずつ読んでしまう気持ち、なんとなくわかります・笑
イタリアの歴史はまったく分からないけれど(笑)、いつもChihoさんの書く記事には愛情があって、とても気持ちよく読めるんですよね^^
イタリアが、フィレンツェが、大好きなんだなーって、とても気持ちいいです。
ちょびっとずつ読んでしまう気持ち、なんとなくわかります・笑

はじめまして。私もローマの古本屋で、店じまいをする数日前に偶然手にした古本のローマのガイドブックを買いました。開けてみたら、有名な美術館、教会などの細かい白黒の写真がたくさん載っていて、まさに探していたガイドブックと対面した気持ちでうれしくなりました。その本は、フィレンツェで出版されていたもので、もう出版元がないようです。。。
chihoさんの本も、良いな~。私もそういう類の本、好きです。フィレンツェに行く機会があったら、探してみたいです。ツーリングクラブの日本語版は、もう廃版になったんですよね。
chihoさんの本も、良いな~。私もそういう類の本、好きです。フィレンツェに行く機会があったら、探してみたいです。ツーリングクラブの日本語版は、もう廃版になったんですよね。
sonoさん>あんなに探して見つからなかったのに、意外なところで見つかるものですね。嬉しかったです。
yubarさん>こういう美術史関係の本って、古い本でもとても興味深い本があるんですよ。何だかこのガイドブックの著者のフィレンツェ好きなツボが私と似ているんです(笑)
Delfinoさん>イタリアってすぐにお店の人と色んな話をします。その場限りの出会いかもしれないのに、色んな話をしたり、自分の人生観を語ったり。こういうイタリア人のおしゃべり好きなところ好きだなあ。
fiorentinoさん>白黒の写真がなかなか渋いのです。古い写真はアリナーリ写真館という歴史ある写真スタジオの所蔵なんですよ。
なおこさん>そうそう、トスカーナの本も出しているんですよね。読んでみたいなあ・・・
ねむりぐまさん>今のガイドブックは作品や教会内部の写真をカラーで入れたりして、とてもカラフルですが、この本は白黒で「カラーは本物を現地で見てね」みたいな、思いっきりの良い(?)スタイルです。
dihiyaさん>うんうん、フィレンツェって町の大きさが丁度良いのです。大きすぎず小さすぎず。個人的には居心地が良い町だなあって感じます。
腰痛さん>本は大事ですよね~。昔買った本も、たまに思い出してページをめくったりするのが好きです。
pino-ombraさん>ツーリングクラブのガイドブックは、色々出ているのですが、私が使っているのは赤表紙のハードカバーのものなんですよ。今度ブログでご紹介しますね。そうそう、フィレンツェ関連のガイドブック、美術史本は本当に沢山出ています。やはりイタリア語のものが多いかな。
chokoandtardoさん>イタリアって何だかこういう風に知らないもの同士がちょっとしたきっかけでおしゃべりをし始めたりってい
う場面が多いなあと感じます。この本に再び出合えて、あの当時のワクワクが蘇りました。
う場面が多いなあと感じます。この本に再び出合えて、あの当時のワクワクが蘇りました。
ayumi-milk-mayさん>こんにちは。アリリンちゃんのところから来てくださったんですね。有難うございます。メディチ話はもう終わってしまったのですが、またその後のフィレンツェについて書いて見たいなあとおもっています。これからもどうぞ宜しくお願いします♪
sironekosan92さん>大好きだった街にこうして住むことが出来て、やはりちょっぴり嬉しいです。旅行で訪れた時に感じた憧れと実際に住むのは随分違うけれど、やっぱり「好き」な気持ちは大事にしたいなあって思います。
ひろりんさん>ローマに関する本もかなり分厚いでしょうねえ。歴史がとても長い街ですもんね。へえ~ツーリングクラブの日本語版も出ていたんですね。またこのブログでも取り上げてみたいと思います。