先日、ふらりと通ったサンタマリアノヴェッラ教会広場。
教会のファサードも去年綺麗に修復され、白大理石が5月の青空に映えてとても綺麗です。
教会前広場の工事も殆ど完成し、芝生の周りの柵が残るのみとなりました。この柵は、芝生が根付いた後、今年の夏ごろには取り払われるようです。
随分前のことですが、私がフィレンツェに来たばかりの頃は、沢山のバスの停留所がこの広場の真ん中にあり、車の通りが多く、かなり騒々しい広場でした。現在は、車両の進入が殆ど出来なくなり、静かでのんびりとした広場です。
広場の真ん中にある2本のオベリスクも綺麗に修復されました。
これらの柱はコジモ1世によって始められた馬車のレースのために立てられました。2頭の馬に引かせた馬車がこの2本の柱の周りをぐるりと3周まわって順位を競うというローマ風の馬車レースで、当時のフィレンツェ人に人気の催しものだったそうです。
コジモ1世のシンボルであった亀4匹が柱を支えています。
「お、重い~」(笑)。
工事の看板には、広場のこんな図が貼ってありました。周りの建物も、勿論、昔からの姿そのままで保存されています。
こういうところは、マニアックなほどにこだわるフィレンツェ人。
教会に向かって右側に長年工事中でカバーがされていた建物の工事がやっと終わりに近づいてきたようで、カバーがはずされていました。
ふ~ん、こんな建物だったんだ。こうした建物も、制約があり、窓枠や屋根、外壁など細かいところまで全く変更することが出来ないのです。勿論、内部もかなり規制があります。きっと新しく建てるよりも、古い建物を修復する方が更にお金がかかるんでしょうね。
建物の前の路地も、こんな感じで、前に使われていた石畳の石を削りなおして、使えるものは使い、足りないものは、同じような石畳を作ってはめるという懲りようです。
賛否両論あるけれど、フィレンツェのように、時代に流されず、かたくなにその姿を変えない街があっても良いんじゃないかな?と思います。
変えないことも結構大変なことであったりもしますが(笑)。
ちょっとすっきりしたサンタマリアノヴェッラ広場。夏あたりには完成するかな?
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yurararecipe at 2009-05-13 23:09
こんばんは。
石畳の修復、昨秋中欧を旅したときに、プラハでよく見かけました。
上から見てる分には、載せているように見えた石も、実はこんなに厚みがあって大きかったことに驚いてしまったのでした。
私も、しっかり写真に収めてきましたよ?
日本では、車社会のためか、草が生えないようになのか?悲しいことに土の道が少なくなっています。
水たまりが懐かしかったりするこの頃です。
石畳の修復、昨秋中欧を旅したときに、プラハでよく見かけました。
上から見てる分には、載せているように見えた石も、実はこんなに厚みがあって大きかったことに驚いてしまったのでした。
私も、しっかり写真に収めてきましたよ?
日本では、車社会のためか、草が生えないようになのか?悲しいことに土の道が少なくなっています。
水たまりが懐かしかったりするこの頃です。
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Mattina
at 2009-05-14 00:26
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初めまして。いつも楽しく読ませていただいておりましたが、本日の話題に反応して、初コメントです。オベリスクの下の亀に反応しました!美術史を勉強していた学部生のとき、重いものを支える亀をテーマにレポートを書いたことがあったもので。ここのところ年に一度のペースでフィレンツェを訪れていたのですが、この亀には気づきませんでした。St. Maria Novella前の工事、やっと終了するのですね。変わらないフィレンツェの街、大好きです。
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organvita at 2009-05-14 06:44
この教会、確か駅の近くですよね?!昔フィレンツェ観光に行ったとき、駅降りて真っ先に入った記憶があるのですが。というのも、この亀!覚えてます!なんで亀なんだろう~?!って思って(笑)
修復しているんですね。次回のフィレンツェ行きが楽しみになりました!
修復しているんですね。次回のフィレンツェ行きが楽しみになりました!
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ponn3m at 2009-05-14 10:09
いつも楽しく拝見させていただきありがとうございます。
日本にもありますね。時代に流されず、かたくなにその姿と価値観を
変えない街。それはそれでステキだと思うのですが、厳しくて大変な
こともあったり・・・まあ、あんまり深刻に考えずに
それを楽しもうっておもっています。
日本にもありますね。時代に流されず、かたくなにその姿と価値観を
変えない街。それはそれでステキだと思うのですが、厳しくて大変な
こともあったり・・・まあ、あんまり深刻に考えずに
それを楽しもうっておもっています。
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fanta
at 2009-05-14 10:47
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こんにちは!いつも楽しく拝見してます。何もかも目まぐるしく変わってしまう現代で、イタリアなどヨーロッパ諸国のこういった姿勢は好ましいと思います。壊したり新しく作るのは簡単な事だから、大変でも続けていって欲しいです。幼い頃の思い出の情景が、老人になっても変わらずにそこにあるって素敵じゃないですか?
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seijitsuchan at 2009-05-14 12:46
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baru-nishio at 2009-05-14 13:52
この看板欲し~い(笑)
右上のアプローチから広がる広場…こういう演出さすがの歴史です。
むかーし「パリ大改造」のころ見て回ったのですが(建築の学生の頃でした)
工事中でも各所図面や模型などで完成の建物の説明とかがちゃんと
ディスプレイされていて…いたく興奮したのを思い出しました。
もう少し日本もこのオープンさあるといいなぁなんておもいます。
京都や奈良でやってる各所の修復…何やってるかほとんどうかがう
ことが出来ません。
右上のアプローチから広がる広場…こういう演出さすがの歴史です。
むかーし「パリ大改造」のころ見て回ったのですが(建築の学生の頃でした)
工事中でも各所図面や模型などで完成の建物の説明とかがちゃんと
ディスプレイされていて…いたく興奮したのを思い出しました。
もう少し日本もこのオープンさあるといいなぁなんておもいます。
京都や奈良でやってる各所の修復…何やってるかほとんどうかがう
ことが出来ません。
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matt-frafra
at 2009-05-14 18:00
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昨年、6月に行ったとき工事中で、未だ出来上がっていないとは、やはりイタリアか?
この広場、結構好きで、奥の緑の回廊はもっと好きな場所でもあるのです。
変わらないことの大切さ、変えないことの大切さをフィレンツェでは、いつも思うのであります。
この広場、結構好きで、奥の緑の回廊はもっと好きな場所でもあるのです。
変わらないことの大切さ、変えないことの大切さをフィレンツェでは、いつも思うのであります。
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fiorentino
at 2009-05-14 22:28
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亀さんたち、かなり重そう~★(笑)
フィレンツェの歴史ある建物や景観、街並みは本当に素晴らしいです。
すべてフィレンツェを愛する人々の努力ですよね。
街全体が本当に美術館です。
イタリア旅行をして日本に帰ってきたときのカルチャーショックはこれが大きいです。
『イタリアの歴史ある美しい街並み』と『日本のガチャガチャした色使いの街並み』のギャップ。
もちろん日本にも素晴らしい景観のところはたくさんありますが(^^;)
フィレンツェの歴史ある建物や景観、街並みは本当に素晴らしいです。
すべてフィレンツェを愛する人々の努力ですよね。
街全体が本当に美術館です。
イタリア旅行をして日本に帰ってきたときのカルチャーショックはこれが大きいです。
『イタリアの歴史ある美しい街並み』と『日本のガチャガチャした色使いの街並み』のギャップ。
もちろん日本にも素晴らしい景観のところはたくさんありますが(^^;)
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sawabonroma
at 2009-05-15 20:30
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こんにちは♪やっぱりなんだかフィレンツェは違いますね。ローマとは大違い!石畳も複雑に組み合わせて・・・。ローマの街も石畳改修中ですが、地盤づくりが適当なのか、早くもすでにデコボコですよ・・・。
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lacasamia3 at 2009-05-19 21:21
yurararecipeさん>プラハも趣がある素敵な町なんでしょうね。水溜り、ユキちゃんも大好きです。雨上がりに長靴を履いて二人で水溜りにずぶずぶ入りながら何だか懐かしい気持ちになりました。
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lacasamia3 at 2009-05-19 21:22
Mattinaさん>へえ~、亀をテーマになんて面白い観点ですね。コジモ大公のシンボル(いくつかあるのですが)が亀だったようですよ。美術史を勉強されていたんですね。私も大学で美術史専攻でした。イタリア彫刻史専門だったんですよ(←地味ですが・笑)。
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:30
organvitaさん>そうそう、駅前です。洗浄されて教会の正面がとってもきれいになりましたよ。今度いらっしゃる頃には、完全に広場も出来上がっているかもしれませんね。
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:30
ponn3mさん>時代に流されず姿を変えないことって、実はとっても大変なんですよね。でもそうでもしないと、町並みって残らないものなんでしょうね。
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:30
fantaさん>そうそう、フィレンツェの戦前の写真を見ても、戦争の爆撃を受けなかった場所は、本当に昔のままで、人の服装や走っている車の形だけが時代を感じさせるなんていうことも結構あるんですよ。
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:30
seijitsuchanさん>いつもブログをみてくださって有難うございます。フィレンツェはイタリアの中でも特に建物の保存に積極的な街ですが、イタリアはどの街でもかなりこうした文化財の保護に力を入れているなあと思います。
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:31
baru-nishioさん>この看板、なんか良いですよね。パリ大改造の頃の建物を見て周るのも面白そうだなあ。
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:31
matt-frafraさん>私も緑の回廊は大好きです。確かに、フィレンツェって変えないことの大切さを伝える街ですね
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:31
fiorentinoさん>確かに、日本の良い風景も沢山あるのですが、特に東京などはわざわざ探さないと、そうした味のある風景が見つからないですよね。随分帰っていないけれど、また色々と新しい建物が出来たのでしょうね。東京の活気ある大都市の魅力も楽しいのですが、私はフィレンツェの変わらない良さも好きです。
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lacasamia3 at 2009-05-24 06:31
sawabonromaさん>ローマも石畳ですもんね。でもローマの石畳って何だかフィレンツェ以上に歴史がありそうです。それにしても、フィレンツェもローマも、電気工事や水道管工事の度に、石畳を開けて、工事して、石畳をまた敷いて・・・の繰り返しですよね。