フィレンツェの小学校で一日マエストラ体験

フィレンツェの小学校で一日マエストラ体験_f0106597_23595034.jpg
先ほど帰宅しました~。つ、疲れた・・・。でも楽しかったです。
先日、いつもお世話になっている会計士さんから連絡がありました。彼女は小学校3年生の女の子のママなのです。この子が通うフィレンツェの公立の学校では、今年から3年生が学年全体で、「アルファベットの成り立ち」を勉強しています。エジプトの象形文字をちょっと学んだときに、子供たちの反響が大きかったので、今回は「漢字について」授業をする人を探していて、私に電話がかかってきたというわけです。
完全にボランティア(苦笑)なのですが、そんな体験にもちょっと興味があったし、なにより、ユキちゃんだって、いろんなボランティアの人のおかげで沢山の課外活動をしています。
学校は違うけれど、こうして私が子供たちの為に何かすることが、いつもユキちゃんに色々としてもらっていることの恩返しになるかもって思ったんです。

そんなわけで、この「1日先生体験」を引き受けたのでした。

各クラスそれぞれ30人の子供たちを3クラス、1時間ずつ、朝から昼過ぎまで授業をしてきました。
内容は、「漢字の成り立ち」
中国でどのように漢字が生まれたのか、いつどの様に日本に伝わったのかについて話し、その後は、特に象形漢字を中心に、ものの形からどうやって漢字に変化していくのかを一緒に観察しました。

朝、教室に入ると、「ボンジョルノーッ!」ととっても元気な子供たち。大体8歳位かな?
とにかく皆とても積極的で、こちらが何か質問をすると、ほとんど全員が手を上げます(イタリアの場合、手を上げるときには、人差し指を立てて「一番」みたいなポーズです)。
"Maestra !"(マエストラ=先生)と呼ばれるのが何だか嬉しくて癖になりそうです(笑)。

特に子供たちが喜んだのは、「漢字クイズ」。
私が一夜漬けで昨晩描いた絵↑を元に、どの漢字がどのものを指すのかを当てるというものです。面白い発想が色々あって楽しかったです。先入観がないって良いですね~。
「門」という漢字を見せて、これな~んだ?って聞いたらなかなか当たらないから、「家に帰ったらまず先に開くものはなに?」」とヒントを出したら「オヤツのたな!」と答えた食いしん坊君も居ました(笑)。


フィレンツェの小学校で一日マエストラ体験_f0106597_063132.jpg
最初は、ものの絵から漢字への移り変わりを一緒に観察し、子供たちが大体理解したら、今度は、逆に漢字を見せて何を表しているのかを当てるというクイズもやってみました。


フィレンツェの小学校で一日マエストラ体験_f0106597_004825.jpg
その後は、2つまたは3つの漢字を組み合わせることで別の意味の漢字になるというのも一緒に見てみました。
「木」→「林」→「森」 とか、「木」を囲いの中に入れると枝が伸ばせないので木が困ってしまい「困」になるとか・・・。


フィレンツェの小学校で一日マエストラ体験_f0106597_025332.jpg
今回の授業のために、熟読してしまった漢和辞典(笑)。
「字」は、文字が子供のようにドンドンと増えるから、「名」は夕暮れに相手の顔が見えなくなるので口でそれぞれの名前を聞くからだそうです。
私が漢字について知らなかったことも沢山あり、私にとっても良い機会になった今回の体験。

でも何より、子供たちの顔が段々と変化していくのを見るのが楽しかったです。朝、眠そうだった子供たち(そうだよね~朝の8時半だし)。でも、クイズを始めていくとドンドンと目をキラキラさせて授業に参加してきます。びっくりしたのは、本当に各クラス30人全員が授業に集中していること。
最後に、それぞれ自分たちの名前をノートにカタカナで書きました。

子供たちは、自分のノートに、自分の名前、お友達の名前、先生の名前などをカタカナで書き、私の名前も上手に漢字で書いてくれました。「森」や「山」などの漢字も丁寧に書いてあり、きっと今頃は、家でおやつを食べながら、お母さんに見せているんだろうなあって思います。

イタリア人にとっては一見、複雑な模様のようにしか見えない漢字だけれど、実はそれぞれに意味があるんだって子供たちが知ってくれただけでも、私の任務は十分完了です。

「マエストラchiho、今日はどうもありがとう。次はいつ会えるの?」と皆が言ってくれたこと。嬉しかったなあ。

子供たち、楽しい思い出を有難うね。すくすくと健やかに育ってください。
私もまたいつか皆に会えるのを楽しみにしています。

追伸:沢山のコメント有難うございました!感謝しながら1つ1つ嬉しく拝見しています。コメントのお返事が遅れていますが、すこしずつお返事しますね。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
Commented by mitchypitchy at 2009-03-13 02:27
マエストラチホ~!(と私も呼んでみる)
すごいね、すごいね!!感動しました!

「名」とか「困」の漢字の成り立ち、ちっとも知りませんでした。「困」のストーリーなんて、(環境問題の話題がもちきりの現代で考察されるにはもってこいな)興味深い背景があるんですね。
私も日本について知らないことだらけだなって、海外に住んでいると痛感します。日本好きの人と会うときには質問攻めに会うことを予想して、電子辞書を必ず持って行くんですよ~(笑)。

地元への貢献をしっかりされていて、地に足が付いた暮らしをされているちほさん、本当に尊敬します。絵もとっても上手ですよ~!このままイタリアで出版できそうではないですか~(笑)
Commented by wocean at 2009-03-13 02:48 x
今週のピックアップ おめでとうございます。
そして大役お疲れ様でした。
なんだか、とても楽しそうな授業だったようで
ワタシもMaestra Chihoの授業受けたい!と思いました。
でも、イタリア語わからないから無理か・・・
chihoさんこれを機に先生への道に走ったりして?!
Commented by saki at 2009-03-13 04:43 x
はじめまして!いつもブログを楽しみにしています。
実は、私も4月に1日だけフランスで日本語を小学校で10歳から12歳に教えることになって、何をしようかとても迷っています。Chihoさんの授業はとても面白そうなので、ぜひ参考にさせてもらいます!
漢字ってとても面白いですよね~。食いしん坊くんの答えはまたとってもいいです!
Commented by malulu_cafe at 2009-03-13 07:51
わ~♪ 素敵な授業ですね!
この内容だったら子供達だけでなく大人にも喜んでもらえそうですね。
私もいつかそういう機会があったら(あるかな・・)、是非参考にさせていただきたいと思いました。
それにしてもchihoさん、絵が上手ですね・・・
とても一夜漬けで書いた絵とは思えませんよ~♪
Commented by maururu0724 at 2009-03-13 08:50
chihoさんの授業、とっても楽しそうです!
この授業のお陰で、日本語に興味を持った子供たちが大人になって、『chihoさんの授業がきっかけで。。。』だなんて、出会いがあるかもですネ(*v*)

手作りの教材、とっても素敵です(//v//)ユキちゃんにとっても、宝物だろうなぁ〜
Commented by vialetto at 2009-03-13 09:24 x
chihoさん、子供へのボランティアって楽しいですよね!私も息子の小学校で、絵本の読み聞かせ&図書ボランティアをやっています。
教壇に立って、「先生」って呼ばれたら病み付きになってしまい、それ以来、ボランティアの日が待ち遠しく、嬉々として活動しています。
chihoさん、お忙しいのにいろいろと準備なさって、素晴らしい授業をなさってすごい!なかなか、誰にでもできることではありませんよ☆パチ、パチ・・・
Commented by M.K. at 2009-03-13 09:42 x
chihoさんの授業は子どもたちにとってとても興味深いものだったでしょう。 大成功ですね。 意味の無い只失笑を買うだけの外交より、民間の人達のこうした努力の方が国際親善に大いに役立つように思われます。 

chihoさんが授業で使われたご自作の絵も文字も判りやすく、センスもよく素敵です。 漢字の成り立ちのお話し面白かったです。

自分の国のことでも知らないことの方が多いですね。 今日の記事でもまたまた大いに刺激を受けました。 blog には勉強になることが多く、毎日楽しみにしています。
Commented by sarah000329 at 2009-03-13 11:11
すごいですね。
人に物を教えてるって本当に大変!しかも、相手が8歳児となると
その興味を引いて、真剣に聞かせるというのだけでも大変なのに
こんなに素晴らしい授業をしたなんて、なんてステキなんでしょう!
感じのルーツって色々面白いんですね。
私も、マエストラchihoの授業を受けたくなりました。 
Commented by marico at 2009-03-13 16:50 x
貴女は素晴らしい!
その一言につきます。
漢字について授業して、とご依頼があった後に色々と考えて、今回の授業が完成したのだろうなぁ~と。
クイズあり、で生徒さんも楽しかったことでしょうね。
Commented by piccolipassi at 2009-03-13 17:15
一日マエストラ、お疲れ様でした!
とっても良い授業になって、よかったね~。
この漢字についての講義、私たちの子供たちにも是非!
きっと、ものすごい食いつきだと思うわ!
私が小学生のときに持っていた漢字字典にも、ものの絵から漢字に変わっていく図が描かれていて、それがすっごく好きだったの。
chihoちゃんの教材、すっごく可愛いし、第二段は是非山の家で開催を~!
Commented by solarita at 2009-03-13 17:49 x
胸がじんわり温かくなりました~!ちょっぴりうるっと。
授業をうけた子どもたちはきっと日本という国や文化を身近に感じてくれたと思います。
日本ファンが増えることとっても嬉しいことです。
漢字の成り立ち、とても面白いですよね。
でもそれをイタリア語で説明されるchihoさんはすごいです♪
そして、教材もとてもきれいで素晴らしいです☆
いつもステキな日記をありがとうございます。
Commented by shinomai9 at 2009-03-13 19:12
お疲れ様です。いやー授業の内容・・いいですね。イタリアの子供たちって凄く積極的でこちらもやりがいがありますよね!そういえば私も敬老の日について色々質問されたんですが、敬老の日ってあまり決まった事しないので、すっごく困りました・・笑
Commented by ポルトガル・青目 at 2009-03-13 19:28 x
はじめまして。ピックアップからやってきました。
私もポルトガルの田舎暮らしですが、漁師町なのでちょっと様子が違います。これぞまさしく、本格的な田舎暮らし・・・に感激です。なんだか土のいい香りがするような写真ですね。ここの畑は乾燥していて畑も石ころだらけ、農作業は困難を極めます。また、楽しみにうかがいます。
Commented by bianca at 2009-03-13 21:10 x
chihoさん、お疲れ様でした(^^)
さすがに絵がとてもお上手で素敵、そして何と言ってもセンスがおありですね♪
授業も子供たちを惹きつける とても魅力的なものだったのですね。
chihoさんがお持ちの温かさ、魅力も引き金になっている事と思います。
子供たちのキラキラとした表情がどんなに素晴らしいものだった事かと思い、何だか私も嬉しくなってしまいました。
私もブログを拝見しながら、「そうだったのね!!」と驚くことが多かったです。
きっと子供たちも、「マエストラchiho」の次の授業を楽しみにしているのでしょうね(^^)
chihoさん、本当にとても素敵ですよ~♪
Commented by lilytandog at 2009-03-13 22:18
chihoさん お疲れ様でした。
準備 大変だったでしょ?
でも そのおかげで
子供たちと楽しい時間をすごせたみたいですね。
こんな風にして イタリアの子どもたちが日本に興味を
持ってもらえたら 嬉しいなぁ。
Commented by fiorentino at 2009-03-13 22:34 x
chihoさん、お疲れ様でした~☆
一夜漬けをされて作られた手作りの教材、素晴らしいです!!
子供達は大喜びですね。
chihoさんは本当に優しくて、物事に真剣に取り組む方ですね。
尊敬します~!!
GASの豚さん担当を引き受けられたときも感じたことですが、いつもご自分の生活の中で『恩返しをする』ということをされてますよね。
これって人間関係でとても大切なことですよね。
またひとつ、chihoさんを見習うことが増えました(^^)
Commented by くみこ at 2009-03-14 00:46 x
マエストラ、うちの子供とダンナにもぜひ・・・ダンナ、日本語勉強してますが一番すきなのが漢字なもので・・・この写真だけでも見せたらよだれ出して食いついてきそうです。日本語、漢字って本当に面白いですよね。こうやって他国の文化を小さい頃から感じられるのは素晴らしい事だと思います!
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 16:46
mitchypitchyさん>そうそう、漢和辞典って結構面白いのよ。漢字の成り立ちって、古代中国の漢字が生まれた時代の習慣や環境にすごく影響されている部分があって、今の現代人の頭では考え付かないような発想のものもあるのよ。たとえば「黄」は、火をつけた弓矢の先の形からきているそうなんです。何故かっていうと、火は止まっているときは赤いけれど、弓矢の先に点けてビュンって飛んでいくときの色が黄色だからなんですって。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 16:46
woceanさん>ありがとうございます。ははは、学校の先生たちからも、「今回はボランティアだったけれど、職業にするんだったらココに登録すると良いわよ」と色々教えてもらいました。いやいや、先生という仕事は大変そうだなと思ったけれど、こうしてたまに子供たちと学ぶのはとっても楽しいです。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 16:47
sakiさん>おおお~フランスでですか。楽しい授業になると良いですね。結構、テーマを絞ると話しやすいかもしれませんよ。漢字とかかなは子供たちがとても興味を持ってくれたから良いかも。自分が「面白いなあ」って思うネタは子供たちも面白がってついてくるので、そんなことを中に組み込むと良いかもしれませんね。成功を祈っています!がんばって♪
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 16:47
malulu_cafeさん>いやいや、あ~ユキちゃんに描いてもらったほうが良かったかもなんて思いながら描きました。「昨日徹夜で描いたんだけど笑わないでね」って言いながら絵を見せたら、子供たちが「わ~上手じゃないっ!」って手をたたいて喜んでくれたのが嬉しかったなあ。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 16:47
maururu0724さん>これを機会に日本に興味をもってくれれば嬉しいし、そうでなくてもとにかく世界は広いんだって感じてくれるだけで、嬉しいです
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 16:48
vialettoさん>そうなんですよね。「先生」って呼ばれるの嬉しいです。本読みのボランティア、良いですねえ。子供たちも楽しみにしているんだろうなあ。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 17:09

M.K.さん>世界にはいろんな人が住んでいて、それぞれの文化、習慣があるんだっていうことに子供たちが興味を持つことが全ての始まりだと思うんですよね。ともかく、フィレンツェっ子の小学校3年生は皆、元気でとっても素直でした。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-19 17:09
くみこさん>凄い~。ご主人、日本語を勉強しているんですね。偉いっ!うちのアントネッロは全然だもんなあ・・・。マニーノ君にとっても良いことですよね。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-20 04:56
sarah000329さん>いえいえ~、ただ単に私も楽しみかっただけで、お互い楽しい時間がすごせて嬉しかったです。8歳の子って色んなことを考えているんだなあって思いました。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-20 04:57
maricoさん>いやいや(照)。半日だったけど、子供たちと過ごした時間は良い思い出になりました。「エジプトと中国で同じように象形文字が生まれたのはどうして?」なんていう鋭い質問をした女の子も居ました。この答えは、宿題ということで、子供たちがもっと深く考えるきっかけになったようです。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-20 04:58
piccolipassiさん>漢字字典って面白いのよね~。今回の授業の準備のために熟読してしまいました(笑)。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-20 04:59
solaritaさん>いえいえ、前日に「あ~ユキちゃんに描かせたほうが上手に出来たかも」なんて思いながら徹夜で絵を準備したのでした。取り出したとき、子供たちに「上手~」って言ってもらって助かりました。優しいなあ・・・。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-20 04:59
shinomai9さん>そうそう、意外な質問をされると詰まるよね。「中国と日本はどう違うの?」って聞かれて、お箸とか、絹とか漢字とか共通点ばっかり浮かんでくるので困りました。逆に「イタリアとスペインはどう違うの?」って子供たちに聞いたら、子供たちもう~んって考えていたし(笑)。
Commented by lacasamia3 at 2009-03-20 05:00
ポルトガル・青目さん>こんにちは。ポルトガルの漁師町なんて何だか素敵な響きですね。リスボンはアントネッロと私がいつか行ってみたい場所の1つです。乾燥しているんですね。気候はシチリアみたいなのかな?これからもどうぞ宜しくお願いします♪
by lacasamia3 | 2009-03-13 01:16 | イタリア子育て~小学校編 | Comments(31)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho