
さて、途中、緊急事態が発生してブログに書くのが後回しになってしまいましたが、金曜日の朝、初めて献血に行ってきました。イタリアという国に住み始めてもう25年くらいになりますが、まだまだ知らない世界が色々あるんだなあ・・・。
実はパン焼きのお手伝いに来てくれているCさんが年に何回か献血に行っているという話をしてくれたんです。彼女のお兄さんが病院の献血ルームで看護師をやっている縁で、献血を始めたんだって。イタリアでも会社勤めだと定期的に健康診断があって血液検査もしてもらえるけれど、私のような自営業者はホームドクターにお願いして血液検査を申請するか(普段健康だとこれがなかなかもらえない)、自費で行うしかないのです。Cさんの「献血すると、項目は少ないけど基本的な検査は無料でしてもらえるよ」という言葉に惹かれ、ちょっとやってみようかな?と思い始めました。
イタリアで献血が出来るのは18歳から65歳まで(初めての人は60歳まで)で、体重は50キロ以上というのが条件です。あと、イタリアの健康保険証
(tessera sanitaria )が必要になります。
まずはdonazione del sangue +希望のエリアでググると、地元の献血のボランティア団体がいくつか見つかります。私はAVISという団体に電話をしました。献血をしたいと伝えると年齢と体重を聞かれ、最初の血液検査のアポを取ってくれます。私は近くの病院で行いました。沢山の項目のアンケート用紙に答えて、ドクターの問診があります。その後、採血して、1週間後に出る結果がオッケーだったら、献血をすることが出来ます。一昨日はその献血の日でした。
病院の献血ルームには10台くらいのリクライニングできる歯医者さんの椅子みたいなのがあり、そこで採血されます。私は体重がギリギリなので全血採血、体が大きい人は全血採血か血漿採血(成分採血)を選ぶことが出来ます。
献血している間は、弾力のあるボールを握りながら、特大画面のテレビを見たり、スマホを見たり、周りの人とおしゃべりをしたりして、あっという間に終わりました。30分くらいだったかな?途中、お水を配ってくれたり、終わったらジュースをくれたりと公立病院内とは思えないほど手厚いサービス(笑)。
私は朝一番のアポだったんですが、その後、どんどん人が入ってきて、あっという間に10台の椅子は満席になりました。年齢は若い子から中年まで様々で、割と男性が多かったかも。イタリアでは国単位で献血休暇というものがあり、会社務めだと有給扱いになるんです。日本でも企業ごとにそれを設けているところもあるようですが、これが国単位になったら、もっと献血がしやすくなるかもしれません。
一回の献血で採れる量は450ml。今まで、救急車の搬送で、特に術後すぐの患者さんと一緒に血液も運ぶことがあるのですが、大事そうに病院のスタッフが持ってくる血液がこうした献血のみで補われているのだと思うと、本当に大切で貴重なものなのだと実感します。
次に献血が出来るのは6月半ば。年齢的にはあと10年くらいは献血が出来るので、定期的に行こうとカレンダーに書き込みました。
そうそう、最後に朝ご飯チケットをくれて、バールでカプチーノ&ブリオッシュを頂きました。お店の人に2個選んでいいよって言われたけど、2個は流石に食べられない(笑)。
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