フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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タグ:ヴェネツィアの美術館 ( 1 ) タグの人気記事

ヴェネツィアには沢山の美術館があります。すべてを周るには1週間あっても足りないほど。
駆け足ヴェネツィア滞在の中で、どうしても見たかった絵が1枚ありました。出発前に2時間だけ時間があったので、その絵を見に、サンマルコ広場をはさんでサン・マルコ寺院の反対側にあるコッレール博物館を訪れました。この美術館には、テオドロ・コッレールという1800年代前半のヴェネツィア貴族の収集コレクションが展示されています。

昔の金貨や生活用品が展示されていて、なかなか楽しい博物館です。船の模型や航海で使われていた羅針盤などがありました。昔の人は簡単そうな道具で未知の大陸を目指して、出航したんですね。昔の人の勇気はすごいです。


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地図好きの私にとっては、ヴェネツィアの地図がとても興味深かったです。↑これは1500年代のヴェネツィア。もう既にかなりの人口密度(笑)。当たり前ですが、海に囲まれているので、外側に発展することがなかったヴェネツィアは、1500年代も今もその姿はあまり変わっていません。
本土と鉄道や道で繋がったのは、きっと近世のことなのでしょうね。本土と全く隔離された「島」としてのヴェネツィアを想像するとまた不思議な感じです。

さて、最上階にはピナコテーカ(絵画館)があります。判りにくいので、とばしそうになってしまいますが、この美術館では絵画館が見所なので、お見逃しなく。ブリューゲルやカルパッチョなどの傑作も展示されています。さて、私が再会を楽しみにしていた絵はこちら・・・


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コスメ・トゥーラ作 ピエタ 1460年

それ程大きな作品ではないのですが、言葉が出ないほど魅力的な作品です。
謎が多かったフェラーラ派の画家コスメ・トゥーラ。彼の作品は今となっては、ヨーロッパ、アメリカなど世界中に散らばってしまっていますが、その中でも私が特に好きな作品の1つです。

フィレンツェのこの時代の画家に目が慣れてしまうと、何ともこのコスメ・トゥーラのゴツゴツとした人体表現、頭と体のゆがんだ比率がとても強烈。コバルトブルーの空に映える赤い岩山はマンテーニャを思い出させます。聖母マリアに抱かれた死せるキリストの足の指の硬直、不自然に長くゆがんだ聖母マリアの指。
コスメ・トゥーラの「甘くない」強烈な表現には独特の優雅さがあり、フェラーラの宮廷の特異性を感じます。

なんて、熱く語ってしまいましたが、実は学生時代にかなり縁があった画家なのです。大学時代に、リュックを背負って、ミラノからローマまで1ヶ月かけて2月の極寒北イタリアを周った事があります。ユースホステルを泊まり歩き、美術館を見て周った旅。この絵とは、そのとき以来の再会でした。

絵画や彫刻の良さは、何年経っても色あせることがないですね。昔の人たちも、コスメ・トゥーラの絵の前に立って、「くぅ~、このゴツゴツした感じが良いよね」とこの絵を愛でていたのかも知れません。

コッレール博物館
4月~10月 9:00-19:00
11月~3月 9:00-17:00
1月1日、12月25日休館

入場チケットはコッレール博物館、ドゥカーレ宮殿、マルチャーナ図書館、考古学博物館の4館共通券のみで、12ユーロです。それぞれ1回ずつ入館でき、3ヶ月間有効。

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by lacasamia3 | 2010-01-15 18:04 | Comments(14)