フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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タグ:フィレンツェの美術館 ( 36 ) タグの人気記事

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ずーっと雨が降っている北イタリア。小さな洗濯物は、納屋に干して少し乾かしてから、薪ストーブの上に干しているのですが、さすがにシーツは洗えず、ううう・・・かなり大変です。来週フィレンツェに持っていって乾燥機つきのコインランドリーを使ってみようかな?
さて、昨日は久しぶりに山から降りて(笑)、得意先への請求書配りでした。所が!車で山道を下っている途中に、いつもの迷い牛登場!後ろからクラクションを鳴らしても、こちらがふかしても、の~んびり歩いています(汗)。約束に遅れる~!遅れた理由が「牛が前を歩いていて・・・」なんて言えないです。


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雨続きのフィレンツェでは、アルノ河がかなり増水していました。だ、大丈夫かなあ・・・
さて、仕事の合間に寄ったウフィッツィ美術館。実はここで、あるカードを作りました。


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Amici degli Uffizi(ウフィッツィの友)(サイトはこちら)という団体が出している会員カード。フィレンツェにいらっしゃる方はきっとご存知だと思いますが、1月から12月末までの1年間有効の会員カード(60ユーロ)を作ると、有効期間は、ウフィッツィ美術館、アカデミア美術館、ピッティ宮殿など、フィレンツェの主要な国立美術館に無料で何度でも入場することが出来るのです。
たまに、この団体が企画している特別ツアーもあり、なかなか面白いシステム。こうして集めた費用で、毎年、美術館の収蔵作品の修復などが行われているようです。

このカードで入場することが出来る主な美術館は、
ウフィッツィ美術館
アカデミア美術館
ピッティ宮殿内の全美術館
バルジェッロ国立博物館
メディチ家礼拝堂
サンマルコ美術館 など等・・・

しかも、予約なしでもそのまま並ばずに入れるということです。但し、ウフィッツィ美術館の入り口はこのカードだと一般口の2番になっているから、カードを見せて係りの人に聞いたほうが良いかもしれません。また、入場無料ではあるものの、カードと身分証明書(またはパスポート)を必ず切符売り場で提出して、券を発行してもらう必要があります。

私も1年に少なくとも10回以上は美術館に入っているから、コレはかなりお得なカードです。フィレンツェに留学される方や、美術館尽くしの長期滞在をされる方には良いかもしれませんね。
イタリアに住民票がなくても入会できます。その場合はパスポートを提示しましょう。
手続きは、ウフィッツィ美術館の2番口の左側のガラスの扉の奥です。

何度でも入れると思うと、盛りだくさんのウフィッツィ美術館も結構リラックスして見られるものですね。いつも欲張ってみてヘトヘトになるので。彫刻もそうだけれど、絵画ってそれぞれに凄いエネルギーが宿っているから、沢山の絵を見るとどっぷり疲れてしまいます。今年は、このカードで、ピンポイントでフィレンツェの美術館を「つまみ食い」しながら楽しみたいと思っています。

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by lacasamia3 | 2010-01-09 23:48 | フィレンツェという町 | Comments(18)
今朝は朝から雪です。昨日のうちにお出掛けをしておいて良かった~(ホッ)。


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さて、クリスマスから1月6日のエピファニーア(公現祭=東方の三博士のキリスト訪問を記念したお祭り)の間にちなんだ絵画は沢山ありますが、その中で私がとても好きな作品をご紹介します。
ウフィッツィ美術館の大部屋第10~14室には、有名なボッティチェッリの「春」や「ヴィーナスの誕生」が展示されています。ボッティチェッリも好きなのですが、私がこのお部屋で1作品選ぶとしたら断然コレ!と思うのが、ベルギーの画家フーゴー・ファン・デル・グースの「牧舎の礼拝」1475年(別名、「ポルティナーリの祭壇画」)です。
3パネルに分けられているので、左側のパネルから順に見ていきましょう。


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黒い衣を着て、ベルを手にしているのは聖アントニオ、槍を持って赤い上着を着ているのが聖トンマーゾ、そして手前で手を合わせてひざまづいている男性が、この作品の依頼者、トンマーゾ・ポルティナーリ、そして後ろには、彼の子供が2人描かれています。
トンマーゾ・ポルティナーリは、メディチ家がヨーロッパ中に持っていたメディチ銀行のブリュッへ(ベルギー)店の代表でした。駐在中にこの作品を描かせ、1483年にフィレンツェに持ち帰ります。


f0106597_1754399.jpg背景の左奥には、身重の聖母マリアとジュゼッペがベツレヘムを目指して歩いている様子が描かれていて、こうした時間表現は、日本の絵巻物にも似ているなあと思います。


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そして、中央にはこの作品の主題、「牧者の礼拝」が描かれています。


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麦=パン、キリストが最後の晩餐でちぎったパン
白い百合=潔白 その他の百合=キリストの受難
7つの黒いオダマキ=聖母マリアの7つの苦しみ

など、シンボリズムを見始めるとキリがないのでこのくらいにしておきましょう。とにかくとても興味深い作品。
通常は、若い姿で描かれる天使ですが、ここでは、オジさん顔の天使(左側の二人)も登場します(笑)。


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そして目を惹くのが、農夫たちのリアルな表情。手も、農夫の手らしく、がっしりと逞しいのです。何と良い表情。


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そして右側のパネルには、赤い衣を着て竜を踏みつけた聖マルゲリータと、香油の入れ物を持ち、白い衣を着たマグダラのマリアが描かれています。下にひざまづいているのは、トンマーゾ・ポルティナーリの妻と娘。実際の人物は、聖人たちよりも小さく描いて区別している所がなかなか面白いです。


f0106597_1715319.jpg奥の背景には、星に導かれてやってきた東方の三博士(後方三人)が描かれています。


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ウフィッツィ美術館では、開いた状態で展示されているのですが、実はこの3パネルは、左右の2パネルが扉のように閉じる仕掛けになっています。裏側には受胎告知のシーンが描かれており、閉じた状態だと、↑このように見えるのです。
きっと、通常はこの状態で飾られ、クリスマスのミサでパネルが開かれ、「牧者の礼拝」を愛でることが出来たのでしょうね。

フランドルから運ばれてきた異国情緒溢れるこの傑作は、当時のフィレンツェの画家たちに大きな影響を与えます。

写真だと実物の100分の1の魅力も伝わらないです(涙)。実物を是非フィレンツェに見に来てくださいね~。

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by lacasamia3 | 2010-01-04 18:11 | ウフィッツィ美術館物語 | Comments(6)
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先日、今年最後にと、ウフィッツィ美術館に、ある受胎告知を見に行きました。第3室に展示されているシモーネ・マルティーニ作の「受胎告知」(1333年)です。
この絵の前に立つと、飾り立てた言葉は必要ないほど、作品の魅力がストレートに心に染み渡ります。

この作品は、シエナ派の画家、シモーネマルティーニがシエナの大聖堂の主祭壇ために制作したと言われています。1799年に、メディチ家の後を継ぎ、トスカーナ大公としてフィレンツェを支配したロレーヌ・ハプスブルグ家のピエトロ・レオポルドがシエナからフィレンツェに運ばせ、以来、ウフィッツィ美術館に保管されているそうです。
画面に向かって左側は、シエナの守護聖人聖アンサーノ、右側は聖マルゲリータ。そして中央には、受胎告知のシーンが描かれています。


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左側でひざまづいているのは、大天使ガブリエーレ。そして、お告げに戸惑い、マントで身を隠す聖母マリア。
大天使のマントの後方はひらりと風になびいていて、まるで着陸直後といった感じ(笑)。美しい大天使の羽の描写は、この当時の画家の腕の見せ所なのです。


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ガブリエーレの口からはお告げの言葉が、漫画の噴出しのようにずらずらと一行になって、聖母マリアの耳に向かって飛び出しています。

第2室のジョットー作、玉座の聖母の約20年後に制作された作品。この作品を見る度に、リアルな人体表現や、パースペクティヴの探求とは切り離された、様式美を感じます。そういった意味では、日本画に近いのかも知れませんね。

とても素敵な受胎告知です。ウフィッツィ美術館を訪れられたら、この絵の前で足を止めてみてはいかがでしょう?

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by lacasamia3 | 2009-12-26 20:42 | ウフィッツィ美術館物語 | Comments(6)
今日はストでユキちゃんの学校はお休み(涙)。昨晩、お友達M君のお母さんに電話をして、我が家に遊びに来てもらいました。お互い在宅の仕事同士なので、こうして急に学校が休みになったり、長いお休みの時には、お互いに子供を貸しあうんです(笑)。一人で居ると「マンマ~遊んで~」とウルサイユキちゃんも、お友達が来ると、朝から晩まで二人で楽しそうに遊んでいます。今は外で遊んでいるところ。

さて、先日、ジョットの家を訪れてから、すっかりジョットという12世紀初頭の画家にはまってしまい、久しぶりに画集を開いています。


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ジョットといえば、ウフィッツィ美術館の第2室(3階に上がって窓がある廊下から入った1つ目のお部屋です)に傑作、「玉座の聖母」が展示されています。
個人的に、ジョットの作品の中では、激しい感情を表現したパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の一連のフレスコ画が特に好きなのですが、このウフィッツィ美術館の「玉座の聖母」もまた静かな美しさのある作品です。

急いでいる人は、このお部屋をサーっと通り過ぎてしまい、ボッティチェッリの「春」がある第10室に直行してしまうのですが、この第2室は「いかにイコン画からイタリア絵画が変化していくのか」を理解するのに面白い展示がされているので、是非足を止めていただきたいお部屋です。
展示室内には、ジョットの前の世代の巨匠2人による「玉座の聖母」、そして約20年後にジョットが描いた「玉座の聖母」が展示されています。同じテーマであるために比較しやすいのです。


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ドゥッチョ作
「玉座の聖母」
1285年委託

もとはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会に納められ、その後、ルチェッライ家礼拝堂に移動されたので、Madonna Rucellaiとも呼ばれています。1948年以後、ウフィッツィ美術館に保管されています。


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チマブーエ作 
「玉座の聖母」
1280-1285年制作

もともとサンタ・トリニタ教会に納められていた作品で、Madonna di Santa Trinitaとも呼ばれています。


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ジョット作 
「玉座の聖母」
1310-1311年制作

もともと、オンニサンティ教会に納められていた作品で、Madonna d' Ognissantiとも呼ばれています。
たった20年の差ですが、ジョットを境にして、イコン画からイタリア絵画が独自の道を歩み始める過程が見受けられます。
前者の2作品では、聖母の周りの天使たちがかなり様式化されているのに対し、ジョットは、手前に位置する天使の光背で後ろの天使の顔を隠してしまうことも恐れず、前後、奥行きの描写に努めています。
また、聖母が座る玉座の左右の窓部分から後ろ側に居る聖人の顔を覗かせたりして、玉座の建築要素をより立体的に見せます。
そして何より、ジョットの作品では、玉座や天使、聖人たちが、地面に降り立っています(他の2作品では、プカプカと中に浮いたような感じ)。

今の時代から見ると何ともないような変化ですが、完璧な遠近法からはまだまだ程遠いのですが、理論的な3次元の描写し始めようとした時代の息吹を感じる作品です。

是非、ウフィッツィ美術館にいらしたら、この3作品を比べてみてくださいね。

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by lacasamia3 | 2009-12-11 22:28 | ウフィッツィ美術館物語 | Comments(6)
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さて、ここは丁度ヴェッキオ橋を渡りきったところ、Borgo San Jacopoと交差するところあたりです。
ここから表通りを少しはなれ、回廊は、路地へと入っていきます。


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途中、Santa Felicita教会の上を通る際には、教会の内部側に窓が開いており、回廊を通りながらミサを聴くことが出来るような作りになっています。上の写真左は外から見た教会、支柱で支えられた回廊が通っているのが見えます。写真右は、回廊から教会内部をのぞく窓です。


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建物の中庭がちらちらと見えたりしています。このあたりは、徐々に回廊の高さが低くなっていくため、緩やかな下りのスロープです。


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そして出口。


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ここはピッティ宮殿を正面に見ると左翼の裏側にあたります。回廊は、さらに宮殿の中まで続いているようですが、この先は警察署に当たるので回廊ツアーはここでおしまい。


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この彫像の左側が、私達が出てきた出口の扉です。
写真右はツアーをご一緒したおじいちゃん、おばあちゃん達。「戦時中は、他の橋が落とされて、ヴェッキオ橋が対岸に渡る唯一の橋だったのさ」とか、「爆撃がひどくなって、外を歩けなかったときには、ヴァザーリの回廊が唯一安全な通路だった」なんていう話を聞かせてくれました。
見学中、ガイドさんがクイズとして「この絵に描かれているローマのパラッツォ・メディチのオベリスク(柱)は、その後、フィレンツェのある場所に運ばれて今も残っています。それはどこでしょう?」という質問を出しました。なかなか正解が出なかったので、ガイドさんが「え~っと、学校をサボるときに良く行っていた場所」というヒントに、殆ど全員のおじいちゃんが、「ボーボリ公園!」って答えたのが笑えました(皆、サボっていたのね)。
シルバー世代とはいえイタリア人、皆、質問をしたり、コメントをしたりと賑やかな楽しいツアーでした。


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さて、ツアーの締めくくりはこれ、ヴァザーリの回廊出口のすぐ脇にあるブオンタレンティの洞窟です。1583年から88年の間に、フランチェスコ1世(コジモ1世の息子)の依頼でベルナルド・ブォンタレンティが製作したもの。
奥の左右に見えているのは彫刻は・・・、そうです、現在は複製ではありますが、ミケランジェロ作の未完の「奴隷像」です(完成作はパリのルーヴル美術館に展示されています)。ミケランジェロによりローマ教皇ユリウス2世の墓碑のために作られ、未完で残った合計4体の奴隷像は、ミケランジェロの死後、孫のレオナルド・ブオナローティによりコジモ1世に寄贈されます。息子のフランチェスコ1世は、この4体の彫刻をこの洞窟の4隅に配置したのでした。
オリジナルは1909年にアカデミア美術館へ移されます。

こうして、終わった回廊の見学ツアー。
色々な発見がありなかなか興味深いものでした。個人的には、初めてフィレンツェにいらっしゃる方には、ウフィッツィ美術館やアカデミア美術館、バルジェッロ美術館など、もっと素晴らしい作品が揃う見所がたくさんあるので、先にそちらを見たほうが良いかと思いますが、もし回廊をご覧になる機会があれば、それも面白いですよ。

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by lacasamia3 | 2009-04-20 00:04 | フィレンツェお薦め処 | Comments(21)
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現在は残念ながら外壁の修復のために足場が組んでありますが、ここからヴァザーリのヴェッキオ橋の上を通ります。
回廊は、このヴェッキオ橋のたもとで左にカーブします。丁度、このカーブする部分に、Jacopo da Empoli(ヤコポ・ダ・エンポリ)作、「聖エリージョの誠実さ」(1614年)があります。Sant' Eligioとは、金細工職人の守護聖人です。既に1593年にフェルディナンド1世によりヴェッキオ橋の上の肉屋は撤去され、貴金属店が並んでいたので、それにちなんだ作品なのかも知れませんね。この絵が制作された経緯は判りませんが、展示されている場所といい、画家がフェルディナンド1世のお気に入りであったことといい、意味深です。
余談ですが、現在、ヤコポ・ダ・エンポリの大作「カテリーナ・ディ・メディチの婚礼」と「マリア・ディ・メディチの婚礼」(以前ブログでもご紹介した作品です)はウフィッツィ美術館の3階へと階段を上がった先、入り口(切符を切るところ)の手前の左右に飾られています。
見逃してしまいそうな場所に展示されていますが、素晴らしい大作なので、是非見てください♪

さて、ヴェッキオ橋の上に当たる部分からは、自画像のコレクションが始まります。進行方向に向かって右側がフィレンツェ人の画家の自画像、左側はフィレンツェ人ではない画家の自画像という展示になっています。
昔は、「絵画はインテリアの一部」という認識が強く、インテリアにあわせて切り取って小さくすることもあったそうです(もったいない!)。特に自画像は、顔の部分、上半身の部分だけを切り取ってしまうこともしばしばあったそうで、それ故に、オリジナルの額縁が残っているケースは少ないそうです。


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↑は外から見たヴァザーリの回廊です。ほぼ全て、写真左のような小さな丸い窓が付けられています。ところが、橋の中央部には写真右のような大きなガラス窓が3つあります。これは、1939年にファシスト党のムッソリーニがフィレンツェを訪れた際に、作らせたものだそうで(強引だなあ・・・)、le finestre di Mussolini(ムッソリーニの窓)と呼ばれています。


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窓からの眺めは、写真左がアルノ河上流側(ウフィッツィ美術館側)、写真右がアルノ河下流側(サンタ・トリニタ橋側)です。


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もう一枚!
下に見えているのはヴェッキオ橋の中央部分にあるチェッリー二の胸像です。


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さて、もともとヴァザーリの設計では「外からは見られずに、中から外を良く見ることができるように」という理由から、こんな小さな窓にされたそうです。
確かに覗いて見ると、下のヴェッキオ橋の様子が良く見えます。丸型で、しかも格子がせり出すように出来ているので、窓から顔を出さなくてもちょっと覗いただけで真下の様子も良く観察できるんですよね。なるほど~。強引な政策を推し進めたコジモ1世は、クーデターを恐れていたから、こうして窓から街の様子を伺っていたんでしょうね。コジモ1世の時代、橋の上は肉屋などが集まった賑やかな市場だったから、大衆的な場所だったんでしょう。きっと市民の噂話にも耳を傾けていたんだろうなあ。
そして、ご存知の通り、コジモ1世の息子、フェルディナンド1世は1593年にあまりの悪臭に耐えられず、肉屋を撤去し、フィレンツェの町中の貴金属店をここに集めます。勿論、「金、宝石類は匂いがしない」(笑)、「見た目も宜しい」という理由があったのでしょうが、もうひとつ、ヴェッキオ橋に貴金属店を集めることで、金の取引をコントロールするという目的もあったそうです。


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貴金属店の2階部分はいまもジュエリーの工房であるところがあります。ズームで覗いてみると、右の写真でちらちらとした火が見えますか?これは、金細工職人が使うガスバーナー。昔から、職人達がこうしてヴェッキオ橋の上で働いていたんでしょうね。


f0106597_2044037.jpgさて、回廊はこの後、マンネッリの塔を避けながらヴェッキオ橋を後にし、ピッティ宮殿へと向かいます。

現在、以下のページでお手配をしています。
ヴァザーリの回廊、日本人ガイドによる現地ツアー

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by lacasamia3 | 2009-04-18 21:52 | フィレンツェお薦め処 | Comments(4)
先月、フィレンツェ市民のために開かれた特別ツアーでヴァザーリの回廊を見学しました。現在、回廊は一般公開はされておらず(年に不定期で数回一般公開がされます)旅行会社や現地のエージェントが企画するツアーに参加しないと入ることが出来ません
。一般公開がされない理由は、美術館側の万年予算不足(苦笑)と回廊の保護、見学者の安全のためだそうです。確かに狭く、大勢の見学者の訪問に耐えることはできないんでしょうね。

今回の企画はツーリストだけではなく、一般のフィレンツェ市民にも見学の機会を与えるためにフィレンツェ市が予算を組んで行ったもので、予約はウフィッツィ美術館の入場料のみでした。但し、半年前に予約し「日時はお任せ」というもので、予約時にフィレンツェ市の住民であるかどうかを聞かれました、次回いつこうした企画があるかは判りませんが、フィレンツェに住んでいる人にとってはなかなか興味深いツアーだと思いますよ。

参加者は私以外、全てシルバー世代、コテコテのフィレンツェ人(笑)20人弱でした。一番前と一番後ろに係りの人がつき、1列になって説明を聞きながら、見学をします、。回廊の中は写真撮影は禁止ですが、窓から外を撮る事は許可されています。但しこれもフラッシュは厳禁です。


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回廊はウフィッツィ美術館の25室と34室の間(写真のピンクの矢印のあたり)から始まります。
1565年、コジモ1世がジョルジョ・ヴァザーリに依頼して作らせた過程についてや、外から見た様子は、こちらで書いていますが、今回は、内部がどうなっているのかをレポートしますね。
回廊の入り口は普段は扉が閉められているので、気が付かないのですが、開かれると、そこにはまず1階分をまっすぐと降りる急な階段があります。回廊が作られた当時、ウフィッツィ美術館はまだ2階建てだったので、当時は2階部分につなげられていたのです。その後、3階部分(現在の常設ギャラリー)が増築され、回廊もそれに伴って階段で3階部分につなげられたのです。
展示されているのは、16、17世紀のフランドル派、カラヴァッジョ派の作品、そして後期ルネサンス期から近代にかけての肖像画のコレクションが収蔵されています。
回廊の内装がいたってシンプルなのは、メディチ家専用の通路であったとはいえ、当時はいわゆる通路として利用されていたためだそうです。
その後、1865年にフィレンツェにイタリアの首都が置かれた際にやっと一部、天井の装飾が施されます。1970年、ウフィッツィ美術館の収蔵作品の増加に伴い、回廊をギャラリーとして利用すべく現在展示されている大多数の絵画がこの時に移されたそうなので、本格的な展示スペースとしての歴史は浅いんですね。


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写真左:回廊は一旦、裏の路地側へと入った後、アルノ河に出ます。丁度このあたりから、ヴァザーリの回廊が外からも見えるようになります。
写真右:地上2階の高さでアーチに支えられた回廊がヴェッオ橋のたもとまで続きます。

このあたりに展示されているのは、16世紀、17世紀の宗教画、la natura morta (ラ・ナトゥーラ・モルタ)と呼ばれる精密に描かれた静物画などです。ナトゥーラ・モルタは、ナポリ画派が有名で、数点はナポリから運ばれてきた作品もあります。面白いのは、フィレンツェで描かれたナトゥーラ・モルタには、鴨やキジなど様々な種類の狩りの獲物が描かれているのに対し、ナポリで描かれたナトゥーラ・モルタには、様々な種類の魚が描かれているところです。場所柄が良く表れています。


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写真左:そろそろヴェッキオ橋に近づいてきました。
写真右:ヴェッキオ橋の手前の小さな広場にあるジェラート屋さんが見えます。

長くなりそうなので、続きは次回・・・。

追伸:次回のヴァザーリの一般公開の予定は未定だそうです。ごめんなさい!予約方法などについての質問にはお答えできません。

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by lacasamia3 | 2009-04-18 02:06 | フィレンツェお薦め処 | Comments(18)
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この記事は、より見やすく編集しなおしてメインサイト、フィレンツェ情報ラ・カーサ・ミーアの情報ページフィレンツェ見所案内 中世邸宅博物館で地図付きで掲載しています。

他にもフィレンツェ情報を沢山掲載していますので、宜しかったらご覧下さい。

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by lacasamia3 | 2008-04-01 18:08 | フィレンツェお薦め処 | Comments(15)
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この記事は、より見やすく編集しなおしてメインサイト、フィレンツェ情報ラ・カーサ・ミーアの情報ページフィレンツェ小話 ローマ教皇と偽肖像画事件で永久保存版として掲載しています。

他にもフィレンツェ情報を沢山掲載していますので、宜しかったらご覧下さい。

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by lacasamia3 | 2008-03-16 18:56 | フィレンツェ小話 | Comments(16)
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この記事は、より見やすく編集しなおしてメインサイト、フィレンツェ情報ラ・カーサ・ミーアの情報ページフィレンツェ小話で永久保存版として掲載しています。

他にもフィレンツェ情報を沢山掲載していますので、宜しかったらご覧下さい。

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by lacasamia3 | 2008-03-11 18:24 | フィレンツェ小話 | Comments(4)