フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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タグ:フィレンツェの美術館 ( 38 ) タグの人気記事

フィレンツェ散歩

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今日の朝、我が家はどっかりと雪が積もっていました。
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でもフィレンツェはお天気。そんな事もあります。
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2月のフィレンツェは本当に空いていて、ウフィツィ美術館も全く行列なしです。ゆっくりとイタリアで美術館を楽しまれたい方には、1月半ばから2月半ばまでがお勧めです。その後は少しずつヨーロッパ中からの修学旅行生が増えていきます。
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フィレンツェの大聖堂。
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クーポラもジョットーの鐘楼もガラガラです。
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でもフィレンツェ中央市場のバローニは冬休みでした(残念!)。かわりにペリーニで味見三昧。
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新市場のイノシシの鼻はツルツル。フィレンツェの縁起モノです(笑)

明日からはいつものノンビリブログに戻ります。

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by lacasamia3 | 2015-02-08 06:01 | フィレンツェという町 | Comments(2)
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先日、フィレンツェで、ちょっと時間が空いたので、前から行きたいと思っていた「フィレンツェ貴石加工美術館」を訪れました。
本当に小さな美術館ですが、手仕事がお好きな方にはお勧めの場所です。


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メディチ家コジモ1世の代から、フィレンツェで始まった貴石加工業は、その後、発達し、フェルディナンド1世の代に、Opificio delle pietre due (貴石加工所)が正式に設立され、当時、フィレンツェの大きな産業となります。世界中から珍しい石を集め、それを使ってテーブルセンターや、装飾画などを制作していました。
現在でも、規模はかなり縮小しましたが、この技術を継承して制作を行なっている工房がまだいくつかフィレンツェにあります。


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まず先に見ていただきたいのは、2階部分にある貴石のサンプルと、作業机や道具の展示。


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これらから出来ているかと思うと、完成品は、信じられないほど素晴らしく思えます。基本的に世界中から集められた「石の色」なのです。


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このテーブルは、メディチ家滅亡後、トスカーナ、フィレンツェを継承したロレーヌ家の時代の作品。


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この頃には、技術もかなり進歩し、完成度が上がります。


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個人的には、コジモ1世の時代の、職人達が試行錯誤していた作品が好き。
道具に頼らない素朴な味わいがあります。

小さいけれど、ノンビリ楽しめる美術館です。

フィレンツェ貴石加工美術館
Via Alfani, 78 Firenze
月曜日~土曜日 8:15-14:00
入場料 5ユーロ

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by lacasamia3 | 2012-11-18 02:33 | フィレンツェお薦め処 | Comments(9)
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「涼む」というかなり不純な目的で入場した、フィレンツェのドゥオーモ博物館ですが、今回は意外な発見がありました。
この博物館の目玉であるギベルティの「天国の扉」は現在修復中で見ることが出来ず、中庭も、現在展示スペースを新たに作っているためにクローズしています。
所が、今回、6年間にわたる修復が終わり、今年の6月から新たに一般公開された、洗礼堂の銀製祭壇を見ることが出来ました。
いや~、巨大な祭壇です。
1366年にフィレンツェの商業組合の発注により、制作が開始され、完成したのは100年以上後の、1483年!合計200キロの銀を使用した、かなり大きな作品で、複数のアーチストがそれぞれのパネルを作成します。


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是非見ていただきたいのは、向かって右脇の、アンドレア・デル・ヴェロッキオの「聖ヨハネの斬首」


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ちなみに、この博物館では、珍しく、写真撮影がokなんです。一部、絵画のコーナーはフラッシュ禁止ですが、心置きなく写真が取れる博物館です。
これは、聖ヨハネの殉教を表したシーンです。


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修復中の様子もパネルで少し展示されていました。
ヴェロッキオのパネルは、人物の部分がお人形のように独立していたそうです。
特に、跪いた聖ヨハネは、ほぼ360度裏側まで造り込まれていたそうです。


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何処まで拡大してもパーフェクトな細部の作り込みは、素晴らしいです。


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このクネッとした人物の仕草とか、古代ローマ兵士の甲冑(でもちょっとルネサンス風でもあるかも)の細部装飾とか、本当に私の好み!
きっとヴェロッキオが生きていたら、話が合うだろうなと勝手なことを思いつつ、美しい祭壇に魅せられたのでした。
ここは、金属に詳しいアントネッロと、また一緒に訪れてみようと思います。

ドゥオーモ博物館 Museo dell' Opera di Santa Maria del Fiore
月曜日~土曜日 9時~19時
日曜日 9時~13時45分
入場料 6ユーロ

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by lacasamia3 | 2012-08-12 04:10 | フィレンツェお薦め処 | Comments(7)
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暑中お見舞い、じゃなかった(笑)、残暑お見舞い申し上げます。

昨日は、午後のチェックインが2件と用事がいくつかあったので、、フィレンツェに行っていました。
今のフィレンツェ、本当に暑いです。いつも行くバールでお昼を軽めに食べ、水分を補給しながら、街の中を移動。でもあまりの暑さにたまりかね、涼しさと静けさを求めて(笑)、ドゥオーモの裏手にある、私が大好きなドゥオーモ博物館に避難しました。

座るところもあって、人も少なく、ご機嫌な博物館。館内にかかるクラシック音楽が癒してくれます。
ここには、ドゥオーモと洗礼堂に収められていた美術品、装飾などのオリジナル作品が収蔵展示されています。
大好きなドナテッロとデッラ・ロッビアの1対のカントーリア(聖歌隊席)も素晴らしいのですが、それについてはまた書くとして・・・



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1300年代前半に活躍した偉大な彫刻家アンドレア・ピサーノの装飾パネル。ジョットーの鐘楼の外壁に取り付けられたもので、当時の職業(アルテ)を活き活きと表しています。
これは薬学。


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これは建築。
どこかで見た様な・・・。何となく足場の組み方とか、煉瓦の並べ方に注目してしまいます(爆)


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そして昨日は、1年ぶりに大学の恩師に再会しました。そして、ご本人から、去年、高階秀爾先生と共著で執筆された本を頂いてしまいました。遠山公一先生、有難うございます!


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大事に少しずつ拝見します。
有名な作品だけでなく、結構マイナーな作品も取り上げられている所が、先生らしいです。そして、文章に作品に対する愛が込められています。私が大好きなコスメトゥーラのピエタも取り上げられています♪
この本では、後期ゴシック、初期ルネサンス、盛期ルネサンス、マニエリスム、ヴェネツィア派、北方ルネサンスのそれぞれの作品を合計101点紹介しています。

フィレンツェの美術館や教会に所蔵されている作品も沢山あるので、この本を持ってフィレンツェにいらっしゃると楽しいと思いますよ。

「ルネサンスの名画101」
高階秀爾・遠山公一編者
新書館2011年12月1日発行 本体2000円+税


ルネサンスの名画101 (ハンドブック・シリーズ)

新書館




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by lacasamia3 | 2012-08-10 16:16 | Comments(4)
ちょっと久し振りに、フィレンツェのウフィッツィ美術館話。
一度、ウフィッツィで見て、ずっと気になっていた絵がありました。あまり知られていないフランドルの画家で、どこかに名前を書き留めていたはずなのに、なくしてしまって、モヤモヤしていたのですが・・・
先日、ある本の挿絵に使われていてやっと画家と作品の名前がわかりました。


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ヨアヒム・ブーケラール作「群衆にキリストを見せるピラト」 フィレンツェ、ウフィッツィ美術館所蔵

Joachim Beuckelaerは1530年に、アントワープで生まれます。イタリアでも人気のあった画家のようで、彼の作品はナポリやジェノバにも残っています。

この画像は小さいのであまりよく見えないのですが、以下のページより、右下のvisualizza in grande formatoという文字をクリックすると、絵を自由に拡大することが出来ます。

ウフィッツィ美術館のカタログへ

面白いのは、題名の「群衆にキリストを見せるピラト」とは裏腹に、手前に大きく活き活きと描かれているのは、フランドルの市場の風景。ムール貝や果物を売る女性、肉屋の屋台などなど。果物や家畜を入れるための籠が色々な形をしていてとても可愛いです。キリストは何処?と思って目を凝らしたら、左手奥に本当に小さくちらりと描かれていました(笑)。
レンブラントやフェルメールよりも100年前に生きたこの画家の時代は、きっと風俗画への関心が高まってきた頃なのでしょうね。私はオランダ絵画はあまり詳しくないけれど、まだ宗教画から完全に離脱し切れない風俗画の時代だったのでしょうか。
描きたいものがはっきりしていて、何とも可笑しいです。


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ウフィッツィ美術館ではないのですが、ブーケラールと同時代のフランドルの画家ピーテル・アールツェン(Pieter Aertsen)の面白い風俗画がジェノヴァの白の宮殿に保存されています。
どちらの画家も、キッチンの光景を描いた作品を沢山残しています。

ピーテル・アールツェン作 「女性料理人」 ジェノヴァ 白の宮殿所蔵

この作品を見ながらアントネッロが、「あっ!ピニャータだ~」と言いました。ホントだ!。確かに暖炉の中には、我が家でも冬場に煮込み料理をするのに使うピニャータと呼ばれる手が付いたテラコッタの壷が置かれています。
彼女が手にしているspiedo(スピエード=串)もきっと暖炉の中に入れて、焼くのでしょうね。
あ、うちと同じだ(笑)

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by lacasamia3 | 2011-02-21 00:08 | ウフィッツィ美術館物語 | Comments(21)
ここ数日、仕事のことで新しいアイデアが浮かび、「やることメモ」が急に膨らんでいます。畑も随分忙しい時期。土起こしにおわれる毎日。クワを振りながら、頭の中で仕事の新案が浮かび、いそいそと家に戻って仕事をしたらまた畑にもどって・・・という繰り返し。
やっぱり畑の真ん中に大きなテーブルを作って、そこで仕事をするべきかも(笑)。気持ち的にちょっとザワザワ(ポジティヴな意味で)している今日この頃。
こんな気持ちを少し静めて、初心に戻りたい時、私はあるフレスコ画の前に立ちます。


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フラ・アンジェリコ作 受胎告知 (1440-1450年頃)
サンマルコ国立美術館蔵

修道院に入ると、街の喧騒が嘘のように静寂が支配する中庭があります。絵画の展示室を経て、中庭をぐるりと回り、2階に上がる階段を上り詰めた所に、このフレスコ画があります。
あたかも、この修道院の中でのシーンであるかのような不思議なリアリティと優しい色使い。このフレスコ画の前に立つと、それまでザワザワしていた心の波が穏やかになり、ストンと心が正しい場所に戻るような、そんな気持ちになります。


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僧院長ジロラモ・サヴォナローラがフィレンツェの群集によってこの修道院で捕らえられた日も、アンナ・マリア・ルイーザが亡くなりメディチ家が途絶えた日も、第二次大戦中フィレンツェの街のあちこちで爆音が鳴り響いていた晩も・・・このフレスコ画はずっとここにあり続けたということを考えるだけで、なんとも言えない気持ちになります。
私はクリスチャンではないけれど、ここに来るとふと気持ちが落ち着く、そんな場所です。

フィレンツェ サンマルコ国立博物館
Piazza San Marco 1
8:15-13:50 土、日、祝は8:15-17:00
休館:第1、3、5日曜日、第2、4月曜日、1/1、5/1、12/25

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by lacasamia3 | 2010-10-09 00:08 | フィレンツェという町 | Comments(36)
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先日、私が所属している「ウフィッツィ友の会」の会報が届きました。その中で、ちょっと面白いエピソードが掲載されていたので、久しぶりにフィレンツェの小話としてご紹介します。
フィレンツェでは、2010年9月24日から2011年1月23日まで、ストロッツィ宮殿にて、アーニョロ・ブロンズィーノの大きな展覧会が開催されます。ブロンズィーノの作品のほぼ70%が集まるという、中々貴重な機会。この期間は、多くの作品がウフィッツィ美術館からこの企画展に貸し出されるので、フィレンツェがもっとも栄えた時代、コジモ1世お抱えの画家として活躍したブロンズィーノの作品が目当ての方は、こちらの展覧会も訪れられると良いでしょう。
さて、上の肖像画は、バルトロメオ・パンチャーティキの肖像。裕福な商人の家庭に生まれた彼は、家業には余り興味を示さず、政治学と人文学にのめりこみます。1534年にルクレツィア・プッチと結婚した後(写真下)、コジモ1世により、フランス宮廷との関係を改善すべく、大使としてフランスへ送られます。
所が、フランスに滞在中、ルターが主導する宗教改革に多きな影響を受け、フィレンツェに戻った後、プロテスタント派の運動に参加し、それが元で、異端者とみなされ、投獄されてしまいます。その後、多額の保釈金を支払い、牢獄からは出て、メディチ家の庇護の元、政治家とし余生を送るのです。

一見、温厚そうな顔つきですが、手を見ると・・・彼の内面に隠された熱狂的な性格、周りの弾圧に屈しない頑固さが何となく感じ取れるような気がします。


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さて、彼女はバルトロメオ・パンチャーティキの妻ルクレツィア・プッチ。フィレンツェの名家プッチ家生まれの彼女の肖像にはある「秘密」が隠されているのかもしれません。
その秘密とは、メディチ家当主コジモ1世との隠された恋。
首にかけた金の鎖には、"amour dure sans fin" (終わりのない愛)という文字が刻まれています。このメッセージは一体誰に向けられたものだったのでしょう?


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1536年、コジモ1世に庶子ビア(画像下)が生まれます。母親は誰か明かされず、コジモ1世がすぐに引き取り、自分の子供として育てるのです。彼が正妻エレオノーラ・ディ・トレドと結婚するのが1539年なので、彼は結婚前の3年間と、その後も、別の女性との間に生まれたビアを大切に育てます。

この女性というのが、ルクレツィア・プッチだったのでは?というのが今回面白かった仮説。勿論、何を元に立てられた説なのかは判らないので、はなはだ疑わしいのではありますが、こうして色々想像するのも1つの楽しみ。
こうして、再度、上のルクレツィア・プッチの肖像を見ると、「実らなかった恋を過去に持つ女性」という感じがします。そして、金の鎖に刻まれた「終わりのない愛」は、コジモ1世に向けられたものだったのか?あるいは、生まれてすぐに引き離されてしまった娘ビアに向けられたものだったのか?想像は膨らむばかりです。


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↑これがビア。コジモ1世はビアがとてもお気に入りで、公務にもしょっちゅう連れて出ていたそうです。所が、この愛くるしい少女は、残念ながら5歳で亡くなってしまうのです。きっと、彼女の死後、コジモ1世は、この肖像画を何度も眺めていたことでしょう。


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彼女はコジモ1世の正妻、エレオノーラ・ディ・トレド。結婚前から結婚後も、ビアを自らの子供のように育てます。控えめで、表に出ることを嫌っていたそうです。でも彼女の肖像を見ていると、子供にはきっと優しかったのだろうなあと思ってしまいます(勝手な印象ですが)。
メディチ家の夫人の中では一番エレガントだと思う女性。ファッションのセンスも抜群です。

肖像画もなかなか奥が深いです。

今回ご紹介したブロンズィーノ作の肖像画はすべてウフィッツィ美術館所蔵です。これら全部がストロッツィ宮殿に貸し出されるかどうかは未だ判りませんが、その可能性が大きいと思います。

アーニョロ・ブロンズィーノ展
2010年9月24日から2011年1月23日 
ストロッツィ宮殿
使用済みのウフィッツィ美術館の入場券やバス会社ATAFのチケットを見せると入場料が割引になります。



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by lacasamia3 | 2010-09-11 05:07 | フィレンツェ小話 | Comments(11)
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あと数日でローマに行くので、気持ち的にはすっかり古代ローマな私(笑)。
そんな目でフィレンツェを眺めてみると、結構、フィレンツェにも「古代ローマ」があるものです。先日訪れたランツィのロッジャにもそんなローマにまつわる彫像がいくつかあります。
こちらは、ジャンボローニャ作「サビニの女の略奪」(1578-83年)。当時のトスカーナ大公であったフランチェスコ1世のお抱え彫刻家であったジャンボローニャは、フィレンツェに沢山の作品を残しています。意外にも、この人、ドイツ人なんですよね。Giambolognaとはイタリア名で、本名はJean de Boulogne(ははは、似てる~)。きっとドイツ訛りのイタリア語を流暢に喋っていたのだろうなあって思います。
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さて、この題材、「サビニの女たちの略奪」は、沢山あるローマの建国にちなんだ伝説の1つ。
伝説によると、紀元前753年に「ロムルスがクワで地面に印をつけ、その内側がローマの街となる」というのがローマ建国のはじまりと言われています。


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ローマ人はまず、パラティーノの丘周辺に居住していて、カンピドーリオの丘周辺にはサビーニ人による別の集落があったそうです。アルバロンガというローマの西側から現在のローマへと移住してきたローマ人たちは殆どが兵士で、女性が足りなかったそうです。そこで、ローマ人はサビーニ人の女性を略奪し、連れ去ってしまいます。女性達を取り戻そうとしたサビーニ人とローマ人の間で戦闘が行われるところを、サビーニ人の女性達が止めに入るというのが伝説。


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この様子を18世紀フランス人画家ジャック・ルイ・ダヴィットがドラマチックに描いています。


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実際には、もっと早い時期に少しずつ平和的に、この二つの部族は融合して行ったそうです。確かに、イケメン(?)古代ローマ人男子が丘の向こうに引っ越して来たら、年頃の娘さん達もきっと何か合コンのようなものを企画したのかも知れません(笑)

実は、この彫像は、ジャンボローニャ自身は特に題材を決めずに彫ったそうなんです。後に、フランチェスコ1世が「あ、これはサビニの女達の略奪にしましょう」と決めたのだそうです。


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この作品は360度どの角度からも眺められるように彫られていて、1個の大理石で彫り上げられているのです。それぞれの角度によって、随分と印象が変わるので、ぐるりと一週しながら写真を撮ると面白いです。私は、この最後の角度、ヴェッキオ宮殿をバックに、女性の手がまっすぐに上に伸びる角度が一番好きかな。
このくどすぎるほどのドラマチックさ・・・ジャンボローニャならではです。

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by lacasamia3 | 2010-07-20 04:38 | フィレンツェお薦め処 | Comments(10)
あたらないことで有名なイタリアの天気予報ですが(笑)とにかく、今週の週間予報ではやっと太陽マークがついていました(嬉)!洗濯っ!

さて、今日は久し振りにウフィッツィ美術館話。先日、仕事の合間にちょっとウフィッツィ美術館により、素敵な作品を再発見しました。いつも何気に眺めている作品でも、何かのきっかけでその作品の隠れた魅力を発見することが多々あります。
今回、はまってしまった作品は・・・


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第19室にあるピエロ・デ・コジモ作「アンドロメダを救うペルセウス」(1510年ー1513年)。大作が並ぶウフィッツィ美術館の中では小さめ(70cm×123cm)の余り目立たない作品です。
一見、分散した構図で、誰が主役なのか判り辛く、何となく派手さのない作品なので見過ごしてしまいそうですが、良くみるととても面白い絵です。
ある1つのギリシャ神話を絵で語った作品。
エチオピア王ケーペイスの妻カッシオペイアは「自分は海のニンフよりも美しい」と自らの美しさを自慢し、海の神を怒らせてしまいます。海の神は、エチオピアに洪水を起こさせ、海岸に恐ろしい海の怪獣を放り投げます。弱り果てたケーペイス王が神官に相談すると、この神の怒りを静めるためには、娘のアンドロメダを生贄として怪獣に差し出さなくてはいけないと言われます。

この絵の面白いところは、様々な時間が日本の絵巻物のように1つの画面の中に描かれていること。そのために、同じ人物が何度も登場します。


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左:自らの運命を嘆き悲しむアンドロメダと母親のカッシオペイア(オレンジ色の腰巻)
右:生贄として木に縛られたアンドロメダ。きゃ~!


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左:そして、右側には怪獣がガオ~!!鼻の穴からピューッと水を吹いています(笑)
右:「ああ・・・怖くて見ていられない・・・」という群集。白いターバンを巻いているのがエチオピア王ケーペイス(アンドロメダの父)、その右下、オレンジ色の腰巻をしているのが母親のカッシオペイア。


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左:そして、画面の右上からヒーロー、ペルセウス登場!飛び方が猿之助風です。

右:怪獣を太刀の一撃で倒します。
上手いなあと思ったのは、1頭の怪獣で、怪獣が登場した場面と、ペルセウスに倒される場面の両方を表現していること。きっと、怪獣がペルセウスの方を振り向いてしまったら、アンドロメダや群集が怖がっている前半のシーンとのつながりがなくなってしまうのですが、そのあたりを上手につなげています。


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良かった、良かった!とオリーブの枝(?)を持って喜ぶ群集。
アンドロメダとヒーロー、ペルセウス、ケーペイスも寄り添って喜びます。


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この作品の中で、個人的には、やはり主役は怪獣かも?と思う程、画面の中央に描かれたありとあらゆる要素を混ぜ合わせた怪獣。きっとこの部分は画家ピエロが描いていて一番楽しかったのだろうなあ・・・などと想像してしまいました。
お姫様のアンドロメダよりも何だか描き込んだ感があります(笑)

そしておまけの人物なのですが、是非注目していただきたいのが、左下、群衆の中の一番左側にいる赤いマントのようなものを着ている人物。彼はアンドロメダの許婚チェフェーオ。良く見ると、マントのように見えるものは、実は鳥の羽なのです。ペルセウスの様に飛んでアンドロメダを救いたかったのに、救えなかった・・・そんな陰の脇役です。

小さな作品ですが、良く見るととても魅力のある絵なんですよ。

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by lacasamia3 | 2010-05-18 02:54 | ウフィッツィ美術館物語 | Comments(25)
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イタリアでは、先週から1週間のイースター休暇で、学校がお休みでした。我が家では、何処にも旅行に行かなかったので、せめてユキちゃんを美術館に連れて行ってあげよう、と、アントネッロと3人で先日フィレンツェに行きました。行った先は、フィレンツェ考古学博物館。最近、学校で「言葉の成り立ち」を勉強しているユキちゃん。エジプトの象形文字にとっても興味があるようで、先日も図書館からエジプト関連の本をごっそり借りてきたのです。フィレンツェの考古学博物館にもエジプト美術の展示があるので、久しぶりに行ってみました。
私がここを訪れたのは、フィレンツェ外国人大学の考古学の授業で行ったとき以来かも(何年前だろう?汗)


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本で見ていたパピルス紙を実際に目の前にして、ちょっと感動のユキちゃん。
エジプト神話の本を既に何冊か読んでいたので、古代エジプトの神様については私よりも詳しくて、「これは、死者の神様アヌビス」とか、「これは顔が緑だからオシリス」など、色々解説してくれました。
私は、ユキちゃんぐらいの頃、エジプトじゃなくて、インカとかマヤ文化にはまってたからねえ。エジプトはあんまり詳しくないのよ(←言い訳)。
でも、ミイラのところは、ユキちゃんは見ない振りをしながら早足でさっさと通り過ぎていました(小学2年生はミイラがまだ本気で怖いらしい・爆)


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←こんな食卓の絵もありました。何を食べていたんだろう?カバ狩り(食べる用)の様子を描いた絵もあったんですよ。

さて、この考古学博物館は実はエトルリア文化のコーナーに、ある傑作があります。その様子は後ほど・・・

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by lacasamia3 | 2010-04-06 19:46 | フィレンツェお薦め処 | Comments(10)