フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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タグ:サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局 ( 8 ) タグの人気記事

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さて、こちらは、メインの店舗スペース。
香水、コスメ、石鹸等がコーナーに分かれて販売されています。中央の奥がレジです。
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そして売り場の天井は2つのドーム状になっており、4大陸を表した美しい絵画で装飾されています。
右手の、ポプリの売り場の上にもドーム状の天井があります。

何故、天井にこだわるかと言うと・・・
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ドーン。
実は、この天井、耐震対策の為に、数年前に巨額のお金をかけて、修復し、裏天井からケーブルで支え、カーボンベルトで固定しているのです。

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地震は殆どないフィレンツェですが、こうした古い建物は、僅かな揺れでも傷んでくるもの。表からは全然見えないのですが、こういう所に、この企業の姿勢が表れています。

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ここは、売り場を上から見た所。

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実は、売り場の上には秘密の小部屋がありまして、昔は、経営に携わっていた修道士がここで寝泊まりをし、上から、薬の売れ行きを監視していたのだとか。凄い、経営精神のある修道士だったのですね。

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今も、素敵なオフィスになっています。

こうして長いサンタマリアノヴェッラ薬局の歴史を追ってみると、古いものを大切にする精神、伝統を守りながら、新しい事にも挑戦するという精神は、実は1200年代からずっとここに居た修道士達も持ち続けてきた事なのでは?と思います。いくつかの偶然と奇跡の重なり合って、世界でも数少ない、長い歴史を持つサンタマリアノヴェッラ薬局が、イタリアのフィレンツェに存在し続けているのだと実感したのでした。

今回快く、取材を受けて下さった、サンタマリアノヴェッラ薬局のプレスオフィスのバルバラさん、そして薬局の裏側を案内して下さった、ジャンルーカさんに感謝です。ブログを読んでいる人にも見てもらってね♩と言って頂きました。

フィレンツェにいらしたら、是非この薬局に足を踏み入れてみて下さい。
日常からちょっとかけ離れた、不思議な時間と空間を感じて頂けるかと思います。

サンタマリアノヴェッラ薬局
Via della Scala 16, Firenze
無休 9:00-20:00




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by lacasamia3 | 2017-07-24 07:56 | フィレンツェお薦め処 | Comments(2)
ブログでは、記事で書ききれなかった裏話を・・・

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今回、この薬局の普段は見られない場所も案内してもらいました。
ここは通常のお店の入り口。ここに入ってぷーんという独特のポプリの素敵な匂いがしてきたら、気持ちがワクワクします♩
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もともと1200年代から修道士達が作り続けていた軟膏や薬草、ポプリ、リキュール等を、1612年に、修道院の中だけではなく、一般に販売し始めたのがこのお店の始まりです。それから480年余り続いているというのは、それはとても素晴らしく、そして並大抵の事ではないと思います。
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映画『ハンニバル』の中で、アンソニー・ホプキンス扮するハンニバル・レクター博士が捜査官クラリスに石鹸の詰め合わせを送ったのは、ここのお店から。(もう一度映画を見直してみようッと♩)

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こちらはティールームの奥のお部屋。
実は2000年まで、実際にこの店舗の場所で石鹸やポプリ等が作られていたのだそうです。そしてこれらの古い機械の多くも、使われていたと言うから驚きです!
今は、街の外側に工房があります。



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これは石鹸の金型。
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以前、現在のティールームの場所に展示されていたものが、奥の未公開の展示室に保存されています。ここは、内輪の」イベント等がある時にだけ公開されるそうです。
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新たに発見された植物を観察し記録する事も修道士達の大切な役割。
ここには多くの植物に関する記録が残されています。特に、新大陸が発見され、ヨーロッパになかった新しい植物がどんどんイタリアに持ち込まれた時代、記録するのにとても忙しく、その頃に作られた植物図鑑が多く存在するのだそうです。

凄い分かるなー。今まで、その存在すら知らなかった未開の地に色んな植物があって、船が港に着く度に、どんどん新しい植物が届いて、それらを早急にカタログに記録しなくてはいけないのだから。納期が迫ってて、仕事が山積みの修道士達・・・。「僕、30時間寝てません」みたいな(爆)。

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この本、凄いの!右のページに "Segreto per la Peste" (抗ペストの秘密)と書かれています。
1400年代に入り、その脅威は弱まったものの、1700年代まで、まだペストは存在していた訳で、修道士達にとっても、ペストの治療薬を見つけ出す事が大きな課題の1つだったのでしょう。
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これはレオナルド・ダ・ヴィンチがこの薬局の為に開発したと言う、ビーカー。
植物のエッセンスを取り出す為、一度、蒸留させてから、エッセンスを抽出するのに使われていたそうです。今の生産工程でもこのビーカーと全く同じ形のものを使っているのだそうです。このカーブが完璧なんだそうです。

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モンテルーポ・フィオレンティーノという、フィレンツェの近くの陶器の村で作られた薬草入れ。ちゃんと内容物を書き込むラベルのペースもあります。

ちょっと長くなってしまったので、続きはまた次回・・・
フィレンツェ、サンタマリアノヴェッラ薬局の歴史などについては、以下のリンクからご覧下さい。



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by lacasamia3 | 2017-07-23 06:17 | フィレンツェお薦め処 | Comments(0)
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今日は、ユキの中学の先生が、フィレンツェで割と近い場所にある高校へ希望者を連れて行ってくれるという学校案内があり、ユキは早朝からフィレンツェに行っていました。ユキの志望校ではないけれど、一応他も1つくらいは見ておこうという事で参加。アントネッロも朝フィレンツェで仕事だったので(飼い犬の大型ゴールデンレトリバーがドアを食べちゃったから、来週のクリスマスのファミリーランチ迄に直して欲しいとの緊急オーダー・笑)、行きは彼が送って行きました。
帰りは私がお迎え。というわけで午前中にフィレンツェに行きました。
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サンタマリアノヴェッラ薬局の前を通ったら、こんな素敵なウインドー。
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久しぶりに、サンタマリアノヴェッラ薬局に立ち寄りました。
クリスマス前の土曜日、今日は忙しそうだなあ。普段は外国人の方が多いのに、レジも今日はイタリア人のお客さんで混んでいました。
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正式に薬局としては創業1612年って凄いです!でもその前から既に存在していたから、実際のところは800年以上ここで薬を作り続けてきたのでしょう。
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季節柄、プレセーペが飾られていました。何気なく下に置かれている籠がお洒落。
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中庭には昔ここで製造が行われていた事を思い起こさせる様な煙突もありました。今は、空港の手前に工場があります。予約すると見学する事も出来るんですよ。今度行ってみたいな。

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1300年代の美しいフレスコ画が残る礼拝堂も公開されています。
ここまで修復してしまうなんて、フレスコ画の修復、保存、維持は簡単ではないと思うのですが、現在のサンタマリアノヴェッラ薬局の歴史に対する姿勢は素晴らしいです。

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私がフィレンツェで一番好きな「最後の晩餐」。
他の作品と何が違うのかと言うと、円卓なのです。

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数年前迄、展示室だったスペースが、最近ティールームに変わりました。
ちょっと前から興味津々だったので、ここで休憩。
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私は、Fiori e Frutti (フィオーリ・エ・フルッティ)というミックスティにしてみました。リンゴ、ハイビスカス、ニワトコ、ローズヒップ、イチゴ、パッションフルーツ、キウイ、ひまわり、バラ、ヤグルマギク、リコリス、レモンバーム、ラズベリーが入っているんだそうです。ちょっと酸味があり、でもバランスが良くて品の良い味でした。勿論、お砂糖等は入れずにそのままで。
写真ではボケてしまいましたが、リチャード・ジノリのベッキオ・ビアンコのティーポットがとても可愛かった!やっぱりフィレンツェはジノリ。

お勧めされたブラックベリーのクロスタータは普通だったのですが、
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チョコレートが素晴らしくおいしかったっ!
白色はジャスミン、オレンジ色はシチリアの柑橘類、緑色はサンタマリアノヴェッラ特性リキュール(!)、ピンク色はローズチョコレート。この順に食べて下さいと言われ、言われた通りに食べると、なるほど!ジャスミンは一番デリケートな味で、ローズチョコレートはしっかりとした香り(でもチョコレートとバランスが取れた味です)。ワイン同様、チョコレートも食べる順番により随分印象が変わるものですね。
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サンタマリアノヴェッラ特製のリキュール、アルケルメスで作ったチョコレートも。
これは別の機会にこれだけで頂いた方が香りが強かったかもしれません。
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クリスマスのプレゼントをあーでもない、こーでもないと選びに来るイタリア人のお喋りを聞きながら、この素敵な空間でゆったりと頂く紅茶は格別でした。
紅茶だけでなく、コーヒーやカプチーノ等もあります。

フィレンツェにいらしたら是非、サンタマリアノヴェッラ薬局を覗いてみて下さい。

以下のページで地図付きでご紹介しています。

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by lacasamia3 | 2015-12-20 06:39 | フィレンツェお薦め処 | Comments(4)
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日本から母がこうして年に2回のペースでフィレンツェに来るようになって10年近くが経ちました。
さすがに、最近では、始めの頃のようにフィレンツェをくまなく周ることはなくなり、山の家に篭って和食を作ったり、ユキちゃんと遊んだりするのが楽しいようで、2週間の滞在中、フィレンツェの街に下りることは結構少なかったりします。それも、私がフィレンツェで仕事の時に一緒についてきて、慌しくまた山に帰る、なんていうパターンです。
今回の母の滞在中には、ちょっと私も時間の余裕があったので、母の「フィレンツェで行きたいところ」「フィレンツェで食べたいもの」を一緒に楽しむことにしました。


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まず、母がフィレンツェに来ると必ず寄るのがサンタマリアノヴェッラ薬局。母がポプリと香水を購入している間に、私とユキちゃんは奥にある小さな博物館を覗いてきました。
↑博物館の一角にあった素敵な椅子。待合室に使われていたのでしょうか?S字型の肘掛が素敵です。


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私が何時も楽しみにしているのが、薬草などについて書かれた書物の展示です。毎回訪れる度に違うページが開かれていて、思わず覗き込んでしまいます。
この日は、↑こんな面白い書物が展示されていました。

NUOVA TARIFFA FIORENTINA DEI PREZZI DEI MEDICINALI SEMPLICI E COMPOSTI.....
...DELLA FARMACIA ....
E CORRETTA, ACCRESCIUTA E RISTAMPATA CON APPROVAZIONE E GRAZIA DI SUA MAESTA'IMPERIALE
FRANCESCO III GRAN-DUCA DI TOSCANA
...MDCCLXI

要約すると、
「調合薬、及び薬の新料金表(新しいプライスリストだったんですね)
修正、値上げ(値上げしたのね・汗)、再版済み、トスカーナ大公フランチェスコ3世により承認済み
1761年」

真ん中の紋章はハプスブルグ家の紋章である「双頭の鷲」です。

このトスカーナ大公フランチェスコ3世と言う人物は、メディチ家が絶えてしまい、その後、トスカーナ公国を支配下に置いたハプスブルグ家のフランツ3世シュテファン(後のフランツ1世)です。ウィーンのマリア・テレジアの夫で、フランス王妃マリーアントワネットの父親でもあります。
トスカーナ大公になったものの、ウィーンに居住していたため、殆どフィレンツェには滞在しなかったそうですが、様々な書類に彼の名前が残っています。
この薬局は1600年代からトスカーナ大公のお墨付きの薬局だったんですもんね。


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さて、すっかりお腹が空いてしまい、機嫌が悪くなり始めたユキちゃんを引きずりながら、向かったのは、母が大好きな石釜フォカッチャ屋さんヴェラッツァーノです。フォカッチャ屋さんとはいえ、中はとてもお洒落なワインバーなのです。
ここでいつもの、tagliere di focaccia ( タリエーレ・ディ・フォカッチャ)という具入りフォカッチャの盛り合わせを注文しました。


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好物の生ハムのパニーノを頼んだユキちゃんも、味見をしようと手を伸ばしています(笑)。
母も私もグラスワインを1杯ずつ飲んで、すっかり体が温まりました。コーヒーもとても美味しいんですよ。


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この後、ストロッツィ宮殿の企画展「マリア・ディ・メディチとカテリーナ・ディ・メディチ展」に行きました。
最後の仕上げは、ドゥオーモのすぐそばにあるジェラート屋さん「グロム」へ。
ユキちゃんはいつもの、チョコレート&卵クリーム味。母は、ピスタチオ&コーヒー。


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私は、ホットチョコレートに生クリームをのせてもらいました。程よい甘さで、美味しかった!
何とも幸せ~な気分になったフィレンツェでの1日でした♪
母が帰る前にもう一回ぐらい、フィレンツェに来れるかな?

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by lacasamia3 | 2008-12-24 06:31 | おばあちゃんの旅便利情報 | Comments(14)
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昨日の朝、ユキちゃんに朝ごはんを食べさせていたら、山の上に月が見えているのに気付きました。一昨日が満月だったからまん丸の月です。
山に住んでいる子供達を、広範囲に渡って迎えに行くので、3台あるスクールバスはフル活動でかなりの距離を走るんです(ちなみに、小学生、中学生が乗り合いです。たまに村のおばあちゃんとかも乗っているし・笑)。だから、下の集落にバスが来るのは7時半過ぎ。ということで6時半起床のユキちゃん、最近はまだ真っ暗なので、「マンマ、まだ夜よ~」とゴネます。ユキちゃん、頑張れっ!

この日は、用事をまとめて済ませるため、ユキちゃんと一緒に家を出て、フィレンツェに行きました。


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フィレンツェで、お仕事絡みでこれからお付き合いをさせて頂くことなるMさんと、お散歩をしながらランチへ。駅周辺から、サンタンブロージョ方面へ歩いていく途中、サンタマリア・ノヴェッラ薬局が開いていたので、中に入りました。
写真左は、奥のエルボリステリーアの方です。こちらで薔薇の紅茶も買うことが出来ます。ふと見ると、手前の右手奥にある博物館が開いていました。前は週に1日だけだったのですが、今は、月曜日から金曜日まで開いているようです。小さな博物館ですが、昔使われていた容器や道具が展示されていて面白いですよ。

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左は、モンテルーポというフィレンツェ郊外の村で作られていた伝統的な陶器です。
そして右は、割と新しく100年前に我が家の近くであるボルゴ・サンロレンツォのキーニ工房で作られていた陶器。素朴な味で、私がとっても好きな様式です。
どちらも、薬草や抽出オイルなどを保存するのに使われていたようで、内容物を書き込むスペースが前面にあります。


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写真右の絵は、サンタマリア・ノヴェッラ広場にトラムが走っていた頃の様子を描いたもの。この名残で、90年代半ば位までは、バスの停留所が広場の真ん中にありました。その頃は、随分騒がしかったと私も覚えています。今ではバスの停留所は広場の端っこに僅かに残り、殆ど車両の進入が禁止されて静かになりました。現在は広場は工事中ですがそれもほぼ完成に近く、きっと完成したら素敵な広場になるんだろうなあと楽しみです。


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この小さな博物館の真向かいには、小さな礼拝堂もあります。この裏はもともと修道院であったから、高齢のため、または病気のためにサンタマリアノヴェッラ教会まで歩いての移動が大変だった修道士達はこの小さな礼拝堂でミサに参加していたそうです。
私が大好きな、珍しい円卓の最後の晩餐があります。私は、好きなものは何度見ても飽きない性格なので、フィレンツェのように同じものが同じ場所にずっとある街(少しずつは変化しているのですが)は合っているのかもしれません。たまに、これまでも何度も見た絵画や彫刻、町並みやお店などを見に行きます。で、そこにそのものが変わらずにあって、再び出会えたことが嬉しくなったりするんです。

この後は、サンタンブロージョへと移動し、ランチを食べました。何処に行ったかは・・・後程。

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by lacasamia3 | 2008-10-16 16:54 | フィレンツェという町 | Comments(12)
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ちょっと前の話になりますが、今週の水曜日は、フィレンツェのサンタマリア・ノヴェッラ教会の薬局に行ってきました。母は我が家に来ると、山の我が家に篭り(笑)、たまりまくった洗濯物を洗ったり、アイロンをかけたり、ユキちゃんの為に折り紙を沢山折ったり、和食を作ったりして、余りフィレンツェの街に下りることはないのですが、唯一、必ず行きたがるのが、サンタマリア・ノヴェッラ薬局と、中央市場の食料品屋さんバロー二です。というわけで結構寒かった水曜日ですが、母と一緒にサンタマリア・ノヴェッラ教会の薬局に行ってきました。
中は大きなクリスマスツリーが飾られていました。今回は、入ってすぐの売店には寄らず、一番奥の薬局の方へ行ってきました。


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途中の通路にも素敵なツリーが飾られていました。ぶら下がっていたのは、キャンドルで出来たオーナメントです。板状のキャンドルにバラなどのドライフラワーや、オレンジの輪切りなどのドライフルーツが埋め込まれていて、赤いリボンがついていました。ちょっとしたことなのにとっても品が良いのは、ココならではでしょうか。


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いつもは静かな薬局ですが、今日は、クリスマスプレゼントを買いに来たイタリア人で結構混んでいました。イタリアでは、お歳暮はないのですが、会社では、クリスマス前にお世話になった取引先にプレゼントを贈ることがあります(お世話している会社はあるんですが、貰ったことないです・笑)。この日も、この薬局では余り見かけないような、ビジネスマン風の紳士が、長~いリストを持ってお店の人に「あ、発送は必要ないです。うちのスタッフが取りに来るから」などと注文していました。うわっ、ここのプレゼントの詰め合わせ、是非貰ってみたいですっ!

色んなプレゼントのサンプルがおいてありました。サンタマリア・ノヴェッラ薬局オリジナルチョコレートなんていうのもありましたよ。何でもある日本だから、もうはいっているかな?


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今まで気がつかなかったのですが、レジの近くには↑こんな素敵な銀製のジュエリーボックスもありました。

一通り買い物を済ませて、ふと見ると、ミニ博物館への入り口が開いていました。そうそう、水曜日だけここの博物館が公開されているんです(今のところ無料)。


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前にもブログでご紹介したことがある博物館です。本当に小さいのですが、昔使われていた壷や器具、ハーブに関する書物などが展示されています。


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左の中央にあるガラス製の不思議な物体は、温度計です。どうやって計っていたんだろう?
右は、抽出したオイルや、液体の薬、ビネガーなどを保存していた瓶。割れないように、周りに藁が巻いて使っていたんですね。

鑑賞するためだけに作られた美術品よりも、私は、こうして用途の為に作られた「もの」の素朴な美しさに惹かれます。


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写真左: 前にもブログでご紹介した、薬草を保存していた壷。1612年に外部への薬の販売が始まり、一般のフィレンツェ人も薬を買いに来るようになると、それまで使っていた壷では足りなくなった為に、これらの壷が1613年から1620年の間に沢山作られたそうです。持ち手の竜は薬局のシンボルで、正面のスペースには内容物名を書き入れたり、ドメニコ派のシンボルが描き込まれたそうです。

写真左右: 1910年から25年の間、ボルゴ・サンロレンツォのChiniという釜で焼かれていた壷です。前者ほどの豪華さはないけれど、何だか素朴なデザインが素敵な壷。

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前回訪れた時にはなかった、新しい展示スペースを覗く事ができました。まだ準備中のようで中には入れないのですが、昔使われていた機械などが展示されています。機械好きの私としては、公開がとっても楽しみです。

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写真左: 中に材料を入れ、上部をグルグルと回して加重し、真ん中の穴が開いている筒の部分から出たオイルが右下の口から注ぎ出るシステムです。

写真右: 展示スペースの反対側には小さな礼拝堂があり、珍しい円卓の「最後の晩餐」のフレスコ画が残っています。

水曜日にサンタマリア・ノヴェッラ薬局にいらしたら、ちょっと覗いてみてくださいね。

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by lacasamia3 | 2007-12-21 18:37 | フィレンツェお薦め処 | Comments(24)
さて、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会&薬局見学ツアーレポート後半です。

私も今まで知らなかったのですが、今回のツアーで、サンタマリアノヴェッラ薬局の中に、一般公開されている小さな展示室があることを知りました。
入った突き当りの売店(天井にフレスコ画がある)の右手、古いつぼなどがある細長いお部屋の更に右手から入ることができます。とても小さな展示室で入場は無料、但し開館は不定期なので、いらした時にちょっとのぞいてみてください。また、右手奥の小さな礼拝堂も見学することができます。
この礼拝堂には、1300年代に描かれた最後の晩餐があります。1300年代のフィレンツェの画家ジョットーの作品以前に描かれた「最後の晩餐」は、テーブルが円卓だったそうです。この作品も貴重な「円卓の最後の晩餐」の一例。また1400年後半から、円卓の最後の晩餐が復活するそうですが、色んな教会の最後の晩餐を鑑賞しながら、円卓か、長方形のテーブルかというのを見てまわるのもなかなか面白そうですね。


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さて、展示室には今までに薬局に残された貴重な資料や道具などが展示されていました。


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写真左: 薬草やポプリを混ぜ合わせたり、保存したりするために使われていたテラコッタの壷。
写真右: これは販売用の容器。薬草やポプリはこの容器に入れて販売されていたそうです。販売用だったので、薬局には殆ど残っておらず、貴重な品。


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写真左 この壷は19世紀のもの。ガイドさんは「あっこれはあんまり古くないから・・」とはしょっていましたが(笑)、これもなかなか素敵。壷の表面に中に入れたであろう薬草の名前が書いてあります。

写真右 恐らく彼は、教会から独立した薬局の創立者であるフラ・アンジョロ・マルキッスィ。メディチ家の紋章である6個の珠に、薬局のシンボルであるヘビが絡まっています。


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写真左 売店の右手にある廊下の奥にはエルボリステリーア(薬草を扱う薬局)があります。今でも、症状を伝えると、エルボリスタと呼ばれる薬草の薬剤師さんが、自然の成分で出来たお薬を処方してくれるんですよ。ここには、売店には置かれていない限定グッズなどもあるので、是非このエルボリステリーアも訪れていただきたいです。装飾も素敵ですよ。


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昔販売されていた商品も残されています。写真右はオリーブオイルの石鹸。


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写真の右手前にあるのは、恐らく石鹸の型。
そして左の奥にあるのは、"Acqua Antisterica"(アックア・アンティイステーリカ)と呼ばれた人気商品(笑)。鎮静効果があるそうです。その他、気つけ薬として、"Aceto dei Sette Ladri"(7人の泥棒のお酢・何故「7人の泥棒」なのかは不明)などもありました。気絶しそうになった人の鼻先に、すっぱ~いお酢を突きつけるのかな?(笑)。
昔、貴族の家でのシーン:
「お宅の娘さん、結婚間に妊娠したらしいよ」
ハンカチを片手に(倒れる母親)
さっとお酢が入った瓶を鼻先に突きつけると・・・
「はっ、酸っぱ~(復活)」みたいな感じ?違うか(爆笑)


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このお部屋の奥の窓からは、裏のキオストロ・グランデ(今は軍の士官学校)が見えます。昔はこちら側が入り口だったんでしょうね。

Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Mari Novella
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

Via della Scala 16 Firenze
日曜、祝日休み 昼休みあり
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会を背にして広場を横切り、右手に伸びる通りVia della Scalaに入った先の右手です。

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by lacasamia3 | 2007-05-17 19:37 | フィレンツェお薦め処 | Comments(5)
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いよいよ、サンタ・サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局に移動します。
ここは、正式名Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Maria Novellla(オッフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラ)といいます。今現在の入り口は、Via della Scala No.16。
1221年以降、ドメニコ派修道士達がフィレンツェにやってきて以来、サンタ・マリアノヴェッラ修道院内では既に畑では薬草が栽培され、修道院内の病んだ修道士達を治療するためにそれらが使われていたそうです。1300年には既に"Acqua della rosa"(薔薇水・現在も販売されています)を教会外にも販売し始めました。1300年代半ばには、アッチャイウオーリ家の貴婦人がこの薬局の薬草によって病気から治り、教会にお礼を奉納をしたという記録が残っています。
1612年に修道院外部へ香料や薬草リキュール、クリーム、エッセンスなどを販売する目的で、修道士Fra' Angiolo Marchissi(フラ・アンジョロ・マルキッスィ)の監修の元、トスカーナ大公のお墨付きで現在の薬局が開かれました。
1866年には、修道院を完全に離れ、一度、国の管理下に置かれたのですが、その後、Cesare Augusto Stefani(国の所有になる前まで管理をしていた最後の修道士の甥)が薬局の所有者となり、以後ステファニー家が4代に渡って現在もこの薬局の管理を行っています。フィレンツェにはどの修道院にも、こうした薬局があったのですが、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局以外、現在残っている薬局の殆どは、1800年代後半に国の管理下に置かれた後、市の薬局として現在も運営されています。他の薬局が、現代医学の薬局として変化を遂げたのに対して、昔のままの姿をそのまま残したサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の特異性は、個人の企業に渡ったという経緯によるのかも知れません。


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↑これが薬局の入り口ですよっ!美術館のようなエントランスです(中も)。


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入った奥には重厚な棚が並ぶ売店があります。
1612年から1848年まで、売店は、現在のエルボリステリーア(薬草などを扱う薬局)のある場所にありました。現在の売店がある部屋は、もともとは病んだ修道士達の為のミサを行っていた、聖二ッコロ礼拝堂と呼ばれる礼拝堂だったそうです。1600年代に火事で焼けてしまって以来、倉庫として長らく使われていたのですが、1848年に修復されて以来、販売サロンとして利用されています。
天井には4大陸を象徴する人物像が描かれていて、「4大陸でその名を知られた薬局」の意味があるそうです。


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お馴染み、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の石鹸。
"Sapone Fior d'Iris"(アイリスの石鹸)が有名ですよね。ミントもあります。どんな香りなんだろう・・・。見たい時には、店員さんにお願いすると恭しく棚から取り出してくれます。


今日はココで時間切れっ!
また明日、続きをお伝えします。

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by lacasamia3 | 2007-05-16 02:01 | フィレンツェお薦め処 | Comments(18)