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職人展についてまだまだアップしたい写真があるのですが、ちょっとここで別の話題を・・・
金曜日、ユキちゃんは幼稚園から←こんな旗をもらってきました。
"Mille Miglia"とは、5月18日、19日の2日間に行われたイタリアのクラシックレースのことで、1000マイル(ミッレ・ミーリア)走ることからこの名前で呼ばれています。
スタートは北イタリアの町ブレッシャで、ローマに向かって南下し、再び北上します。ブレッシャ→フェラーラ→ローマ→ブレッシャというコースで公道を走ります。
ローマからブレッシャの復路(土曜日の午後)ではフィレンツェを通り、我が家のすぐ近くの村も通るので、どうやら村の幼稚園にスポンサーからこの旗が配られたようです。


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旗をもらってニコニコのユキちゃん。
土曜日の夕方、旗を振りに行きました。


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このレースはもともと1927年に始まり、第二次大戦中の2年間と1957年の大事故の後の10年間は中断したものの、1967年に再びクラシックカーレースとして再開され、現在まで毎年開かれています。ラジオで聞いたのですが、50年代に優勝した男性が、今回は娘さんの運転で、当時と同じ愛車で出場したそうです。何歳なんでしょうねえ。
土曜日の午後、丁度村の公民館でユキちゃんのお友達の誕生会があったので、村へ行くと、各カーブに、どこから持ってきたのか、キッチンにあるような普通の椅子に座ったおじいちゃんおばあちゃん達と村の子供が旗をもって応援しています。
ユキちゃんも、旗を振って応援。(目の前を走るクラシックカーはシャッターチャンスに恵まれず撮れませんでした・涙)公道を走るといってもカーレースだから、普通の車の交通を制限するのかと思いきや、まったくそんなことはなく、カーブが続き1車線しかない県道では、レース中のクラシックカーは

村のバスが停留所に停まって渋滞
オート三輪が坂道で減速し渋滞
藁を積んだトラクターが同じく坂道で減速し渋滞
おばあちゃんが村の商店にパンを買いに行くので信号のない横断歩道を横断中で渋滞(爆笑)

ははは、何とものんびりしたレースです。


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# by lacasamia3 | 2007-05-20 18:32 | トスカーナ山暮らし | Comments(14)
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昨日は、ちょっと空いた時間を利用して、Artigianato Palazzo(アルティジャナート・パラッツォ)という、毎年開かれる職人展に行ってきました。今年は、5月18日から5月20日まで。伝統工芸、職人芸をもっと広く知ってもらおうという目的で始まったこの職人展は毎年、この時期に、フィレンツェの中央駅から徒歩3分の場所で開かれています。
外環道路に面した場所に、会場のPalazzo Corsini(パラッツォ・コルシー二)があります。この邸宅は1621年に、コルシー二家により買い取られました。
外の塀からは全く想像できないのですが・・・


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中に入ると、ビックリするほど広い庭園が広がっています。フィレンツェの町の中心部にこんなに広いスペースがあるなんて意外だったのですが、外からは見えないけれど、こうした広い庭園が残っている邸宅って結構あるんですよ。


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普段、一般公開はされていない庭園なので、私も年に一度「職人展」でこの庭園を訪れるのを楽しみにしています。
四角く刈り込まれた生垣の中に様々なハーブが植わっていてなかなかお洒落!チューリップなど平凡な花は植えず、花を咲かせるハーブや、大輪の薔薇、実をつけたレモンやオレンジの大きな鉢が控えめにアクセントとして植えられています。


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写真を撮るのを忘れてしまいましたが、会場のあちこちにはゴミ箱として、中にポリ袋を入れた味のある大きな籐の籠が何気なく置いてありました。


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ここは、limonaia(リモナイア)と呼ばれるレモンやオレンジなどの鉢専用の収納庫。フィレンツェでは昔から、屋外では冬越しができない植物を、冬にリモナイアに移動し、保管するんです。そのためだけに、こんな大きな建物を作ってしまうなんて贅沢ですね。


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左右2軒あるリモナイアは、展示スペースとして利用されていました。
ジュエリー、テキスタイル、ガラス、陶器など様々な分野の職人が参加し、展示直売をしています。面白いのは、それぞれの職人が、道具や機械を持ち込み、実演をしていること。ものづくりの現場っていつ見ても面白いですよね。


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展示ブースは外にもあります。
ここはボローニャから参加していたプリント生地屋さん。


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この職人展が私を惹きつける魅力は、勿論、フィレンツェの独自のものづくりをする職人と出会うことが出来るということもありますが、古いものを大切にし、時間をかけて丁寧に育てられた植物や丁寧に保存された施設を旨く利用して、お洒落に演出しているところです。


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これはなんの花なんだろう?満開でした。


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リストエリアもとってもお洒落。
彼女は、アイリスのチョコレートを売っていました。フィレンツェのシンボルマークであるアイリスをチョコレートに混ぜたもの。ほんのりお花の香りがします。お花にちなんだ帽子が素敵です。

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これは恐らくセージ。でもフワフワとした白い毛が表面に生えている変わった種類です。

ひゃ~、ダラダラまとまりなく写真をアップしたら、ずいぶん長くなってしまいました。
ココまで読んでくださって有難うございます。
この続きは後ほど・・・

ARTIGIANATO PALAZZO
Giardino di Palazzo Corsini
入場料7.50ユーロ
2007年5月18日から20日まで朝10:00~
(毎年開かれ、色々なWEBサイトでも日程の告知が出ると思いますよ)フィレンツェ中央駅から徒歩3分、VIA DELLA SCALAを外環道路へ向かって進んだ左手です。

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# by lacasamia3 | 2007-05-19 13:48 | フィレンツェお薦め処 | Comments(32)
<お知らせ>
明日、5月19日の日本時間午前11時20分より、ラジオ文化放送(AM1134kHz)「吉井歌奈子 ミュージックトリップ」内の週末海外旅行という番組で、10分ほどフィレンツェについてや、イタリアでの生活についてインタビューをお受けする予定です。
生放送なので、イタリア時間だと朝の4時20分なのですが、起きれるかな(笑)。
宜しかったら、お昼ご飯の支度をしながら聞いてください。
ラジオでお会いしましょう♪


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昨日、ユキちゃんのクラスメイトのお誕生会から帰ってきたら、既にアントネッロが夕食を作っていました。昨日のおかずは、"pomodori ripieni"(ポモドーリ・リピエー二=トマトの詰め物)です。
しまったっ!これは是非皆さんにご紹介したかった便利料理のレシピです。ちょっと途中からですが、密着レポート。

材料は、
トマト(余り甘くなく、果肉がしっかりしたトマトが良いです)、モッツアレラチーズ、イタリアのさらさらしたパン粉(なければ固くなったフランスパンをフードプロセッサーやチーズおろしで細かくしてください)、卵、ミントの葉っぱ(なければケッパーの実でも美味しいですよ)、塩、オリーブオイル、ニンニク、バジルです。


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まずはトマトの上まずはトマトの上面を切り落とし中身をくりぬきます。上面も後から蓋として使うので取っておきます。
くりぬいた中身は捨てずに、ハンドミキサーにかけます。このトマトジュースの量と同量になるように、卵+パン粉++塩+ミントの葉っぱ少々を混ぜたものを作ります。
トマトジュースは、別のお鍋で、ニンニクで香り付けをしたオリーブオイルに加え、トマトソースを作ります。最後にバジル面を切り落とし中身をくりぬきます。上面も後から蓋として使うので取っておきます。


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ステンレスのバットの底にトマトソースをしき、その上にトマトを並べ、まずはモッツアレラチーズをトマトの中に入れて、ステンレスのバットを直火にかけ、モッツアレラが少しとろりとしたら、上から卵などを混ぜ合わせたものを注ぎいれます。
トマトに蓋をして、更に直火にかけて少し水気を飛ばしてからオーブンに入れて焼き上げれば出来上がり♪
アントネッロは、切った時に2層になるようにモッツアレラチーズを先に入れましたが、細かく切って他の具と一緒に入れても良いんですよ。直火にかけずに、トマトに蓋をしたらそのままオーブンで焼いても良いと思います。


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テキパキ、テキパキ。
ちなみにこれは、去年の冬まで我が家を寒さから守ってくれた薪ストーブ&オーブンのゾッパス君。今は屋外で、薪オーブンとして活躍しています。


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このお料理の美味しさの秘密はミント。ミントにも色々な種類があるのですが、「理想のミント」が隣のおじさんの家の畑に雑草として生えており、それが我が家の畑の脇に侵入しているのを発見したんです。


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美味しかったです♪見た目も可愛いお料理です。


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ユキちゃんも大好きなメニューです。
最近、ユキちゃんはナイフとフォークが使えるようになりました。

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# by lacasamia3 | 2007-05-18 04:31 | 密着レポートレシピ集 | Comments(29)
さて、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会&薬局見学ツアーレポート後半です。

私も今まで知らなかったのですが、今回のツアーで、サンタマリアノヴェッラ薬局の中に、一般公開されている小さな展示室があることを知りました。
入った突き当りの売店(天井にフレスコ画がある)の右手、古いつぼなどがある細長いお部屋の更に右手から入ることができます。とても小さな展示室で入場は無料、但し開館は不定期なので、いらした時にちょっとのぞいてみてください。また、右手奥の小さな礼拝堂も見学することができます。
この礼拝堂には、1300年代に描かれた最後の晩餐があります。1300年代のフィレンツェの画家ジョットーの作品以前に描かれた「最後の晩餐」は、テーブルが円卓だったそうです。この作品も貴重な「円卓の最後の晩餐」の一例。また1400年後半から、円卓の最後の晩餐が復活するそうですが、色んな教会の最後の晩餐を鑑賞しながら、円卓か、長方形のテーブルかというのを見てまわるのもなかなか面白そうですね。


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さて、展示室には今までに薬局に残された貴重な資料や道具などが展示されていました。


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写真左: 薬草やポプリを混ぜ合わせたり、保存したりするために使われていたテラコッタの壷。
写真右: これは販売用の容器。薬草やポプリはこの容器に入れて販売されていたそうです。販売用だったので、薬局には殆ど残っておらず、貴重な品。


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写真左 この壷は19世紀のもの。ガイドさんは「あっこれはあんまり古くないから・・」とはしょっていましたが(笑)、これもなかなか素敵。壷の表面に中に入れたであろう薬草の名前が書いてあります。

写真右 恐らく彼は、教会から独立した薬局の創立者であるフラ・アンジョロ・マルキッスィ。メディチ家の紋章である6個の珠に、薬局のシンボルであるヘビが絡まっています。


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写真左 売店の右手にある廊下の奥にはエルボリステリーア(薬草を扱う薬局)があります。今でも、症状を伝えると、エルボリスタと呼ばれる薬草の薬剤師さんが、自然の成分で出来たお薬を処方してくれるんですよ。ここには、売店には置かれていない限定グッズなどもあるので、是非このエルボリステリーアも訪れていただきたいです。装飾も素敵ですよ。


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昔販売されていた商品も残されています。写真右はオリーブオイルの石鹸。


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写真の右手前にあるのは、恐らく石鹸の型。
そして左の奥にあるのは、"Acqua Antisterica"(アックア・アンティイステーリカ)と呼ばれた人気商品(笑)。鎮静効果があるそうです。その他、気つけ薬として、"Aceto dei Sette Ladri"(7人の泥棒のお酢・何故「7人の泥棒」なのかは不明)などもありました。気絶しそうになった人の鼻先に、すっぱ~いお酢を突きつけるのかな?(笑)。
昔、貴族の家でのシーン:
「お宅の娘さん、結婚間に妊娠したらしいよ」
ハンカチを片手に(倒れる母親)
さっとお酢が入った瓶を鼻先に突きつけると・・・
「はっ、酸っぱ~(復活)」みたいな感じ?違うか(爆笑)


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このお部屋の奥の窓からは、裏のキオストロ・グランデ(今は軍の士官学校)が見えます。昔はこちら側が入り口だったんでしょうね。

Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Mari Novella
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

Via della Scala 16 Firenze
日曜、祝日休み 昼休みあり
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会を背にして広場を横切り、右手に伸びる通りVia della Scalaに入った先の右手です。

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# by lacasamia3 | 2007-05-17 19:37 | フィレンツェお薦め処 | Comments(5)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho