チンタ豚農家を訪れました~グルッポ・ディ・アクイスト_f0106597_1324769.jpg今朝は共同購入グループGASの豚肉調達担当として、早速、近所の養豚農家を訪れました。
養豚農家というと、何だか建物の中に豚が沢山居るような光景を思い浮かべますが、この農家には、豚がいない???実は、50頭程の豚達は、朝、おじさんが小屋の扉を開けると、さっさとお出掛けをし、夜、日暮れの前に自主的に小屋に戻ってくるそうです。広大な敷地内を徘徊しているようで、殆どその姿は見えませんでした。
面白いことに、豚たちは、「遠出トレッキンググループ」と「近所大好き」に分かれていて、ご近所グループは農家の近くに(といっても遠めですが)、群れているところを発見しました。


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お~い、豚君!


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ご覧の通り、チンタ豚の特徴はお腹の周りの白い帯です。イタリア語で帯のことをcinta(チンタ)と呼ぶので、この名前がついています。耳が長いのもこの豚の特徴なんですよ。耳が長いのは、茂みに入るときに植物のトゲや枝から目を守るためなんだそうです。


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普段はドングリや木の根、球根などを食べるのですが、冬場はそれでも餌が足りなくなるので、夜戻ってくると、おじさんが←この"favette"(ファべッテ)と呼ばれる黒豆を水で戻したものを与えるそうです。配合飼料は一切なし。
こうして育ったチンタ豚君、来月には食べごろになる豚君が数頭いるそうで、来月までにオーダーを集めます。1頭が大体80キロで、各部位をミックスにした10キロ袋を8袋作ってくれます。1キロ当たり8ユーロ。まあ、10キロ袋とはいえ、2家族で分ければ何とか買えるから、オーダーは集まりそうです。
とりあえず来週は、この農家で作っているプロシュット、ラード、手作りソーセージ(←これはかなり美味しそう)のオーダーを集めることになりました。

届いたらまたご紹介しますね。楽しみだなあ・・・。

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# by lacasamia3 | 2009-02-23 01:52 | シンプルエコライフ | Comments(22)

河が見える風景

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昨日は何だかバタバタした一日でした。携帯電話を家にを忘れて、フィレンツェと我が家を2回も往復してしまったし(涙)。いつもは気にしていないけれど携帯電話がないと、やはり不便ですね。携帯が時計替わりだから、時間も判らないし。幸い、こんなこともあろうかと、携帯に入れている電話番号は常に、小さなアドレス帖にも書き写していたので、何とか連絡は取れたものの、皆が携帯を持ち歩いている今の時代、「壊れていない公衆電話」を探すのは結構一苦労です(笑)。
さて、アパート管理会社に行く途中、いつも足を止めて眺めるアルノ河の風景。空の色や、水の量、もやの有無によって水面の色が微妙に変化します。


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昨日はちょっともやがかかっていて、グレーのような緑のような、雰囲気のある色でした。


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鴨が列を作って泳いでいます。
どんなに忙しくても、アルノ河を眺めると、ふっと和みます。河のある風景って良いですね。
アルノ河は何度か大きな氾濫を起こしました。一番最近では、1966年11月4日の洪水です。サンタクローチェ教会のチマブーエ作の磔刑図が洪水の被害のシンボルとなりましたが、この作品だけではなく、無数の絵画、彫刻、古い書物に被害が及んだんですよ。


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フィレンツェの街のあちこちでは、↑こうしたタグが建物の壁につけられています。
"QUI ARRIVO' L'ARNO 4 NOVEMBRE 1966"と書かれたタグは、1966年の洪水の際、水位が何処まで達したのかを表しています。
このタグはVia della Vigna Nuova ですが、こんなに高い位置まで水が上がってきたんですね。


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その後、アパートのチェックインがあり、アパート、ジャルディーノ・ドゥーエでお客様を待ちながらお昼休憩でした。このアパートにはお庭がついています。ちょっと寒かったけれど、テラスには陽が当たっていて気持ちが良かったです。
↑昨日の私のお昼は、パン屋さんで買ったベジタリアンピザ。全粒粉の生地がパリッとしていて、上には野菜の角切りがのっています。美味しかったなあ。


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食後のオヤツ(まだ食べる?)はチェチーナ。パン屋さんで私の前にパンを買っていたおばさんが、このチェチーナを買っていて美味しそうだったので私も買いました。先日スープに使ったチェーチというヒヨコマメの粉を溶かし、それをオリーブオイルで焼いたものです。
ホクホク感があって美味しいおやつ(塩味)なんですよ。

山の我が家は今日も晴天です。午後から畑が出来るかな?
皆さんも良い週末をお過ごし下さい♪

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# by lacasamia3 | 2009-02-21 20:05 | フィレンツェという町 | Comments(22)
豚担当になりました(笑)~グルッポ・ディ・アクイスティ_f0106597_1730453.jpg
昨晩、夕食後に近くの村で、共同購入グループGASのミーティングがありました。場所は、ユキちゃんの同級生M君宅。ユキちゃんにコートの下にパジャマを着せて、アントネッロと一緒に参加しました。
私は、今まで他のメンバーとはメールでやり取りをし、前回のオーダーの受け取りのときに数人とすれ違っただけだから、実際に顔をあわせるのは今回が初めて。で、M君宅にお邪魔すると、ユキちゃんの算数のD先生、D君のママ、など顔見知りが何人かいました。
15人ほど集まって、まず最初にGASの仕組みの説明がありました。その後、様々な議題について皆で相談をしました。ちゃんとverbale(議事録)を書く人がいて、その場で決まった議題については、後でメールで送られてきます。
皆で真面目に(笑)有機農業のあり方について、環境に優しい石鹸や洗剤の成分について議論する姿が見ていて新鮮でした。単に「有機」とか「オーガニック」という言葉につられるのではなく、どういう工程で生産されているのか、人体や自然にどういう影響があるのかという知識を消費者がしっかりと持って、商品を選ぶことって大事なんだなあって思いました。

で、その議題の中で1つ挙がったのが、今まで養豚農家とGASの間でコーディネーターをしていたメンバーが忙しくなってしまい、コーディネートを続けられないということでした。農家の名前を聞いてみると、我が家の山の反対側の斜面にあるチンタ豚の農家でした。私たちも何度か、サラミを買いに行ったことがあります。

チンタ豚とは、お腹に白い帯状の模様がついたトスカーナ、特にシエナ周辺の伝統的な種類の豚です。イタリア語で帯のことを"cinta"(チンタ)いい、"maiale di cinta senese"(マイアーレ・ディ・チンタ・セネーゼ)と言う名前がついています。
シエナのプッブリコ宮殿内の中世のフレスコ画にも描かれるほど古くから飼育されていたのですが、戦後、より飼育が簡単なラージ・ホワイトという種類の豚の飼育に押されて、絶滅寸前だったこともあります。新陳代謝を必要とし、広いスペースが必要な豚で、今では飼っている農家は少ないのですが、レストランなどでは重宝される豚なんですよ。
この農家では、完全に放し飼いでこのチンタ豚を飼っていて、豚たちは、ドングリや栗を食べて育っています。農家では、この豚のサラミや豚肉、ソーセージなどを生産しているのです。

アントネッロも私も、食料品を一緒に購入するだけではなく、何かグループのために出来ることがあればと思っていたので、この農家とGASのコーディネートを申し出ました。
私たちが行うのは、農家の農産物と値段を確認し、メールで各メンバーからのオーダーを集めて、1ヶ月に1度の頻度で納品をコーディネートすること。各家庭の豚肉の供給を私たちが請け負うと思うと責任重大ですが(笑)、何だかとってもワクワクします。

近いうちに農家を訪れたいと思っています。
豚に詳しくなれるかな?

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# by lacasamia3 | 2009-02-19 17:56 | シンプルエコライフ | Comments(10)
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ここ数日、イタリア全体は寒波に覆われています。南イタリアでは雪が降ったそうですが、こちらでは幸い降らずに晴天です。でも寒い~!北風がビュービュー吹いています。

こんな寒い日は、温かいスープが美味しいですよね。昨晩は一晩水につけておいたヒヨコマメをスープにしました。
夕方、ユキちゃんと図書館から帰ってきて、薪ストーブに火を入れたときに、圧力鍋に、もどしたヒヨコマメとお水とお塩を入れて、薪ストーブの上に置いておきました。
薪コンロはガスコンロに比べると、お湯を沸かせるには少し時間が掛かるのですが、しばらくたつとちゃんと圧力鍋がシューッと音を立て始めます。
しばらくすると、アントネッロが帰ってきて、セコンドのアーティチョークの詰め物を作り始めました。
↑薪ストーブの上でパンをトーストし、一口大にちぎってお皿に盛ります。その上から、ヒヨコマメのスープを注いで、一緒に食べます。スープには途中で香り付けのセージを加えました。


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やっぱり冬に食べるヒヨコマメのスープは美味しいなあ♪
オリーブオイルをたっぷり上からかけて食べます。ユキちゃんも大好きな献立です。


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セコンドは、今が旬のアーティチョークの詰め物。
硬い皮を剥いたアーティチョークの上をちょっと開いて、窪みを作り、そこに卵+パン粉+パルメザンチーズを混ぜたものを注ぎいれて焼いたものです。ほんのりミントの香りがするから、隠し味にミントを使ったようです。詳しいレシピは、見ていなかったので次回、ご紹介しますね(笑)。

今日も寒いフィレンツェ。
皆さんも風邪を引かないように気をつけてくださいね~。

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# by lacasamia3 | 2009-02-18 19:48 | 山の食卓 | Comments(14)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho