フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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スモモを堪能した私たちは、今度は道沿いに生えているサクランボウの木に移動しました。このあたりは60年前まで人が住んでいたのですが、戦後の経済成長期とともに、皆街に出て行ってしまい、私たちが引っ越してくるまで無人だったのです。
だから、昔の人が植えた果樹がそのまま残ったり、種が散らばって新しい木が生長したりしています。このサクランボウも、周りの森の手入れがされていないので、高く伸びてしまっていますが、ちゃんと美味しいサクランボウを毎年実らせてくれます。


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↑梯子に登りたいのに、「危ないから駄目っ!」と言われてスネているおてんばユキちゃん(笑)


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森のサクランボウは粒は小さめですが、とっても甘くて味が濃いです。このサクランボウの木の下には、カモシカやイノシシの足跡が沢山あったので森の動物達もきっと、旬のサクランボウを味わっているんでしょうね。


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この日は、残り物を持ち寄って、久しぶりにパオロと一緒にご飯を食べました。

山の恵みを有難く、少しだけ頂きました。山に感謝!
昨日、スモモの木を見に行ったら更に熟していました。今週末が採り頃かな?

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by lacasamia3 | 2009-06-30 17:37 | トスカーナ山暮らし | Comments(14)
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昨日は久しぶりの晴れでした。朝畑をやっているとお隣のパオロが、「お~い、そろそろスモモが熟れ始めたから、採りに行こうぜ」と可愛い籠を下げてやってきました。
早速、ユキちゃんも一緒に4人で森にスモモを採りに行きました。
↑何だかお澄まし顔のユキちゃんですが、実はとっても嬉しくて、この写真を撮った後、ピョンピョン跳ねながら森に入っていきました(笑)。それでも籠にはピンクのハンカチをきちんと入れているところがまた、乙女なユキちゃんなのです(爆)。


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森の中には大きなスモモの木があります。大体5年周期で豊作なようで、今年は当たり年。沢山の大きな実が付いていました。まだまだ緑色だけれど、上のほうは赤い実がちらほら見えています。う~ん、と考える豆男君。森の奥から↑こんな長い枝を持ってきました。


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アントネッロが棒で器用に赤い実を落とし、下にいる私たちが、目で落ちる場所を追って、拾うという方法。気をつけないと頭に直撃します(笑)。
ユキちゃんも大張り切り。


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熟したスモモはまだちょっとしかなかったけれど、こんなことでハッピーになれる時間もまた、山の恵みです。あと1週間位したら食べ頃かな?


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採れたてのスモモは甘くて酸っぱくて美味しかった~♪
この日の森のお散歩は、まだまだ続きます・・・

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by lacasamia3 | 2009-06-29 16:06 | トスカーナ山暮らし | Comments(10)

イタリアの通信簿

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ちょっと前ですが、夏休みに入る前にユキちゃんは「初めての通信簿」をもらってきました。
もらってきたとはいえ、日本のように終業式に子供達が先生からもらうのではなく、夏休みに入ってから、個人面談も兼ねて親が学校に取りに行くのです。
さて、面談室に入ると、ずらりと先生方が横に5人並んでいて、その真向かいに私が一人で座るような感じです(ちょっと緊張~)。ヨーロッパだと大学の口頭試問などでもこうなんですよね。
ふふふ、この5人の先生たちのうち二人は私と一緒にGASで共同購入をしているメンバーなので、面談中、農家に返すヨーグルトの空き瓶を回収したりもして(笑)、おしゃべりで終わってしまいましたが・・・。まあ、ユキちゃんなりに頑張った1年で、特に、算数と美術は他の科目に比べてより頑張ったと言われました。

イタリアで通信簿は、pagella (パジェッラ)と呼びます。通信簿は、二つ折りのA4サイズ、見開きにするとA3サイズと大きいんです。日本の通信簿はもっと小さかったような気がするなあ。

デカデカと上にイタリア文部省"Ministero dell' istruzione, dell' universita' e della ricerca"のマークが掲げられ、子供の生年月日などが書いてあります。
一年生の通信簿とはいえ、イタリアでは、こういうところは結構アカデミックなのだなあと思います。


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考えてみれば、1年生の1年間、テストも1度もなく、点数をつけられたことも全くありませんでした。通信簿には一応、それぞれの科目、英語、歴史、地理、算数、科学、音楽、美術などに10段階の評価が付いているのですが、まあ「大体」の評価だろうと思います。
10が満点ですが、大体皆、8を基準に、頑張った科目は9、もうちょっと頑張った方が良い科目は7という感じのようです。


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頑張った科目は、これからも頑張って、他の科目も同じようにのびのびと頑張ってくれればそれで良いなあと思いる私。先生方も、「低学年のうちは評価にこだわらないでね」と言っていました。
実は、この1年生の10段階評価は、今の文部大臣が導入した教育改革によって今年から施行されたのです。現場の先生方の大きな反対を押し切っての新システムであるために、評価も「大体」。親である私たちも特に気にしていません。

小学校が低学年のうちは、点数や通信簿にこだわらず、好きな科目をより伸ばして、苦手な科目も嫌いにならずにどこかで楽しさを見つけて、その子なりに頑張ってくれれば良いんじゃないかなって思います。こういうことは、学校の先生にまかせっきりというだけではなく、親も子供に学ぶ楽しさを伝えるべきなんでしょうね。

ユキちゃんは9月から2年生。1年間、良く頑張ったね。2年生になっても、ユキちゃんらしく、のびのびと勉強を楽しんでね。

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by lacasamia3 | 2009-06-27 22:30 | イタリア子育て~小学校編 | Comments(16)

今日のフィレンツェ

f0106597_3611100.jpg今日は市バスのストライキがありました。
こんな日に限ってフィレンツェに行かなくてはならない用事があり、下の村の駅から数少ないローカル電車を利用しようと思っていたら、お財布を忘れたのに気づき、家に戻ったので電車にも乗れず(トホホ)、最後の手段、車でフィレンツェに行きました。
月末、金曜日、スト、雨とあって市内は大渋滞。「東京の渋滞に比べたら、こんなの渋滞じゃないわよ」と母がよく言っていますが、確かに、混んではいても、ずーっとそこに詰まっているわけではなく、暫くすると流れていきます。
バスが動かないので、街中では歩いて移動している人が沢山居ました。イタリアに居ると、ストには慣れっこになってしまいます。皆、不便だなあと言いながらも社会がそれで普通に機能しているからイタリアって不思議な国です(笑)。


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町の中を徒歩で移動中、ヴェッキオ橋を上流側の橋から見ていたら、アレレ?随分の水かさが減っていて、橋の下側と水面の間から、更に下流側の二つの橋の橋脚が見えていました。


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フィレンツェって町の中を歩いていると、赤屋根の間からドゥオーモのクーポラがちらりと見えたり、ヴェッキオ宮殿の塔が見えたりします。
ふと見ると、アルノ河沿いの建物の上にヴェッキオ宮殿の塔がニョキッと見えました。塔の上には、、banderuola(バンデルオーラ)と呼ばれる風見がつけられています。マルゾッコと呼ばれるフィレンツェを象徴するライオンの形をしていて、風によって向きを変えるような仕組みになっています。今漬けられているのはレプリカで、1453年に作られたオリジナルはヴェッキオ宮殿の入場チケット売り場前に保存されています。
以前、タクシーに乗って川沿いを通っていた時、運転手のおじさんが、「マルゾッコがアルノ河の方に向いていたら雨がふるんだぜ」と教えてくれました。
確かに、今日のマルゾッコはアルノ河の方角に向いていました。ということは・・・明日も雨かな?

皆さんも、良い週末をお過ごしください♪

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by lacasamia3 | 2009-06-27 03:22 | フィレンツェという町 | Comments(8)

サンダルを買いました

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今日、GASを通じてオーダーしていたサンダルが届きました。
普段、滅多に靴や洋服は買わない私。お店に買いに行くのが面倒なのと、何だか素敵な店内では落ち着かないのです(笑)。かといって、市場などでお洋服をウキウキしながら買う性格でもなく、きっと買い物が苦手なんでしょうね。
気に入った靴やGパンは何年も履き続けるのに、毎年コロコロと変わるファッションの流行に何だか付いていけない(というか余り興味がない)今日この頃。そんな私にぴったりな靴屋さんをGASを通じて見つけました。
その名は、ASTUR FLEX。100%イタリア生産の靴です。店舗販売はしておらず、GASを通じてのみの販売を行っている靴メーカー。
型が4型くらいしかないから、買い物苦手な私にも選びやすいのです(笑)。今回、GASの皆とオーダーを集めて、購入してみました。


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ASTUR FLEXは、90年代、他の多くのイタリアの靴メーカ同様に、工賃の安い海外に工場を移し、靴を作っていました。ところが2000年に入り、再び、イタリアに工場を戻します。
上質の皮を使い、手作業の割合を増やして、接着剤などの材料も、人体に安全なものを使うようになります。作業工程の中で、それまで機械に頼っていた若い工員がもう既に出来なくなってしまったテクニックを教えてもらうべく、昔のベテランさんのお年寄りに来てもらって講習をしてもらったそうです。
皮のなめしは、フィレンツェとピサの間にある皮なめしで有名な町、サンタクローチェ・スル・アルノの老舗のなめし工場にオーダーしています。この工場は、ミモザや栗の木から抽出したタンニンと水でなめす工程を今も続けていて、もうオーダーが減り工場を閉めかけていたところ、ASTUR FLEXと仕事をするようになり、立ち直ったそうです。


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私が買ったのは、優しい緑色のサンダル。
履いてみると、ホホ~、足がとっても楽です。これは癖になりそう・・・。とてもしっかりしていて、これは何年も履けそうです。このクオリティーで1足29.5ユーロという値段は、直売ならではだからなんでしょうね。
冬用の靴もあるので、秋ごろには冬の靴も1足買ってみようと思います。

アストロフレックス
http://www.astorflex.it/

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by lacasamia3 | 2009-06-26 06:30 | シンプルエコライフ | Comments(19)

初めてのお散歩

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先日初めて、母鶏と一緒に金網の外に出しました。
最近は、キツネも子育てをしているようで、テッサの鶏が何羽かキツネに盗られてしまったと聞きました。キツネの母さんも子育てに必死なんでしょうね。
キツネに狙われないように、最近は、外に放し飼いにするのは夕方、私が外で畑をやっている時のみにしています。真夏の暑い時間などは、鶏たちも暑くてボーっとしてしまうので(苦笑)かえってキツネに狙われやすいそうです。

さて、この日、ヒヨコ兄弟は初めてのお散歩に大興奮!ピヨピヨッと大きな声を出し合いながら、ものすごい勢いで森の中を走り回っていました。でもちゃんと母さん鶏からは離れないように気をつけているようです。


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この日の夕方、こんなことがありました。

久しぶりの外出を満喫した母さん鶏。
いつもの通り、アントネッロが台所から出る野菜くずを入れたオレンジのバケツを持って鶏たちを呼びました。コーコーと呼びながら、オレンジのバケツを見せると、鶏たちはコーコーと嬉しそうに答えながら、羽をバタバタさせて集合します。
一列になって鶏小屋に戻ります。金網の中で楽しい夕食タイム♪ と、思ったら、急に母さん鶏が慌て始めました。

「居ないわっ、私のヒヨコが居ないわっ」

餌につられて、すっかりヒヨコのことを忘れてしまったのに気づいたようです(笑)。


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あ~あ、とアントネッロはまた鶏軍団を引き連れて、キッチン前の鶏たちがたむろしていた場所に引き返しました。
すると、ラベンダーの茂みから「ピヨピヨ~ッ!(マンマ~・多分)」と勢い良くヒヨコ兄弟が飛び出してきました。

何だか人間の世界にもありそうな光景ですね(笑)。
ヒヨコ兄弟、はぐれちゃダメだよ~。

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by lacasamia3 | 2009-06-24 23:03 | ヒヨコ成長日記 | Comments(14)
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先日、GASを代表して、我が家から2時間ほど山の上に行った農家にチーズを買いに行きました。
フィレンツェとフォルリの間にそびえるアペニン山脈の上、アルト・ムジェッロ地方と呼ばれる高原地帯です。
この農家は、今まで我がGASのためにチーズを月に1度運んできてくれたのですが、最近は牛のお産が続き、忙しくて来れなくなってしまったのです。
GASはGruppo di acquisto solidale。ただの有機作物の共同購入グループではなく、小さな農家を支援するグループでもあります。だから、その農家が健全な形で存続していくためにグループ側が手助けをしたり妥協したりすることも多々あります。これがスーパーとは違うところ。

皆で話し合った結果、毎月1人グループの誰かが、ピクニックがてらに農家を訪れ、チーズを取りに行くことにしました。
というわけで、今回は私がGASを代表して、チーズ、ヨーグルト諸々、合計40キロを取りに行ったのでした。


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暑かったけれど、山の上は気持ちが良い~!
このあたりは、昔、結婚前によくアントネッロとドライブに来た思い出の場所です。今回、GASのお陰で再び訪れることが出てちょっと嬉しかったなあ。

お、居る居る~。33ヘクタールの土地に、8頭の牝牛がいます。この日は余りに暑すぎて、牛達は牛舎で涼んでいました。おばさん曰く、真夏は、牛達はこうして昼間は牛舎でのんびりと過ごし、夕方涼しくなってから外に出て、夜遅くまで草を食べているそうです。
牛の食欲はミルクの出に影響するからとっても大切。この農家では、敷地内で育てている有機栽培の牧草のみを食べさせています。


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乳牛としてはイタリアでも白黒のホルスタインが多いのですが、ここの農家では、名前は忘れましたが、別の種類の牛を飼っています。ミルクの量は少ないそうですが、上質の味の良いミルクが出るそうです。

赤ちゃん牛も2頭居ました。可愛いなあ。


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農家はおじさんとおばさんの二人でやっています。おじさんが柵の補修や干草の刈り取り、種まきなどをし、おばさんが牛の世話をしながらチーズを作っています。
たった二人で8頭の牛の世話と、チーズ作り、それに33ヘクタールの農地の管理をするなんて凄いなあと感心しました。


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こんな環境でゆったりと育つ牛は幸せです。
おばさんが牛に話しかける優しい声が印象的でした。


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この日の午後、フレッシュなチーズをGASのメンバーに届けました。牛のミルクで作ったチーズは、カチョッタ、スカモルツァ、トミーノ、タレッジョなど様々です。
我が家でも、この日早速、新鮮な"tomino"(トミーノ)を食べました。とてもクリーミィで、心地よい酸味があります。オリーブオイルを少したらして、パンにのせて食べました。

優しい目をした牛達と高原の風を思い出しながら味わったトミーノは格別の味でした!

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by lacasamia3 | 2009-06-24 05:03 | シンプルエコライフ | Comments(22)
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ユキちゃん作 2009年
「森の動物と私」


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最近、お絵かきの線がどんどんしっかりしてきたような気がします。昨日も、こんな絵をずーっと一生懸命描いていました。
森の動物達と、右側にいるのはユキちゃんだそうです。
背中に翼を持つ馬ペガサスは宙に浮かんでいます(笑)。親ばかですが、何だか構図が不思議と上手くまとまっているなあと思います。


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そして私がひっくり返るほど驚いたのが、正面から見たワニ(爆)。
私でも、ワニを描く時にはワンパターンでワニっぽく横向きに描くものですが、あえて正面から描いたユキちゃんにはビックリしました。
描き易さとか、先入観にとらわれたアングルではなくて、まず「こう描きたい」という気持ちがあって、それに向かって果敢に挑戦してみる姿勢になんとも感動しました(←大げさ)。
「ウロコを描くのが大変だったよ~」と言っていたユキちゃん。
目には自分のシール帳にあったキョロメシールを貼っていました(笑)


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「私、ひざまづいているのよ~」と自慢げに説明するユキちゃん。
この難しい膝の感じを出せたことが嬉しいようです。

う~ん、どの動物もそれぞれ表情があって甲乙つけがたいけれど、左端のカンガルーの「フフ~ン」という表情も好きだなあ。でもやっぱり一番好きなのは、ビックリしちゃった表情のワニかな?

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by lacasamia3 | 2009-06-23 01:11 | お絵かきコレクション | Comments(40)
美術館に行くと、その美術館の中にある売店に寄るのも楽しいものですよね。私も、必ず売店に寄って、その日の思い出に、気に入った作品の絵葉書を必ず1枚は買うようにしています。「ミュージアムショップ」なんていうお洒落なショップよりも、何だかちょっと寂れた売店の方が、より掘り出し物が見つかりそうで、ワクワクします。
カーサ・ブオナローティにも、奥に小さな売店があります。ゴチャゴチャッと色んなものが置いてある中で、絵葉書を見ていたら、1枚、掘り出し物の絵葉書を見つけました♪

この美術館に所蔵されているミケランジェロの肉筆メモ書きです。
残念ながら、保存のためにいつも展示されているわけではないのですが、絵葉書は売店で買うことが出来ます。恐らく、ここでしか買えない絵葉書かも。

それが↓、ミケランジェロ筆の献立です。


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左側に3回分の食事の献立が書いてあります。これが果たして一日分なのか、3日分の晩御飯なのかは不明ですが、きっと工房の弟子の分も含めてなんでしょうね。
彼の身の回りの世話をしていた給仕役の少年に、この献立メモを渡していたのでしょう。この時代の殆どの人が字を読めなかったから、この少年もきっと文字が読めなかったのでしょうね。ミケランジェロは右側に絵も描いて説明しています。
献立は、一番上から・・・


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原文       現代イタリア語訳           
pani dua = pane due パン2個
u bochal di vino= un boccale di vino ワイン差し1つ分のワイン
una ariga=un' aringa ニシン1尾
tortegli=tortelli トルテッリ

ニシンはきっと当時は塩漬けか燻製のものだったのでしょう。


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una salama = un salame(? ) サラミ(?)
cuatro pani= quattro pane パン4個
u bochal di coto (?) = un boccale di coto (?)  ワイン差し1つ分の(?)
o u quantuccio di bruschio = un quantuccio di brusco (?) ランブルスコワインを少し(?)
u piattollo di spinaci= un piattino di spinaci ホウレン草を一皿分
quatro alice= quattro alici イワシを4尾
tortelli= tortelli トルテッリ

きっとイワシも塩漬け(アンチョビ)だったんでしょうね。


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sei pani   パン6個
dua minestre di finochio= due minestre di finocchio ウイキョウのスープ二皿
una aringa=un' aringa ニシン1尾
u bochal di tondo = un boccale di tondo (?) ワイン差し1つ分の(?)

ミケランジェロはウイキョウのスープを飲んでいたんですね。
ニシンが好きだったんだなあ(笑)。まあ、きっとこの時代、貴重な蛋白源だったんでしょうね。

タンパク質、繊維質、炭水化物・・・と結構、毎回の食事のバランスが取れています(笑)。パンとワインは毎回の食事に欠かせなかったんだろうなあ。これは今も同じです。
きっとトスカーナではミケランジェロの時代、パスタの形はトルテッリが一般的だったんでしょうね。

500年前のイタリア人がどんな食事をしていたのかと思ったら、今と余り変わらないのがイタリアらしいなあと思います(笑)。

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by lacasamia3 | 2009-06-21 22:59 | フィレンツェお薦め処 | Comments(19)
先日、ユキちゃんと二人で訪れたカーサ・ブオナローティ美術館についてお伝えします。

1508年にミケランジェロがこの土地を購入し、1543年から53年にわたり彼の甥にあたるレオナルド・ブオナローティによって、この邸宅が建てられます。この時期、ミケランジェロ本人は既にフィレンツェを離れ、ローマに移り住んでおり、彼はこの家に住んだことはありませんでした。
ミケランジェロ本人の作品は殆どないのですが、ミケランジェロの私物や、ミケランジェロにちなんで後世に描かれた作品などが展示されなかなか興味深い美術館ですよ。

2階にはミケランジェロのスリッパが展示されています。巨匠ミケランジェロの足のサイズが意外に小さくてビックリしました(笑)。昔の人って小柄だったんですね。

さて、この美術館には2点、ミケランジェロの初期の作品が展示されています。
1つは「ケンタウルスの闘い」。今回は、もう一点の「階段の聖母」"Madonna della Scala"(マドンナ・デッラ・スカーラ)について書いてみたいと思います。


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ミケランジェロ・ブオナローティ作
「階段の聖母」
 1491年

ミケランジェロ16歳の時の作品です。
1488年にドメニコ・ギルランダイオの工房へと入ったミケランジェロは、短期間で工房を出ることとなってしまいます。その原因としては、どうやら彼の特出した才能ゆえにギルランダイオが嫉妬をしたからだそうです。

そして、1490年頃から、ミケランジェロは、ロレンツォ豪華王や彼の側近、哲学者、芸術家などが集まっていたサンマルコ修道院近くのメディチ家の庭園に通うようになります。この庭園には、ロレンツォ豪華王がローマから運ばせてきた古代ローマの彫刻が飾られ、当時のルネサンスの画家、彫刻家に、古代の彫刻を学ばせる場所となったのでした。
若きミケランジェロもこの庭園で様々な作品に出会ったことでしょうね。

そんな時代に彼が生み出したこの作品。
まず作品を見てとても印象的なのが、聖母の異常なまでの手足の大きさ。そして、聖母図でありながらも、聖母は鑑賞者の方は全く見ず、幼子の運命を察するかのような静かな、でも悲しげな横向きの表情で、うつろな目線を斜め下へ落としています。
幼子は鑑賞者には完全に背を向け、ねじるように右手を背中にまわしています。このポーズは後々のミケランジェロの彫刻にも度々見られます。腕の太さや、背中の筋肉の逞しさがちっとも幼子らしくないなあ(笑)。

宗教的な「聖母図」という題材の中に、幼子の母でありながら人類の救世主となるキリストの母でもある聖母マリアの人間的な、そして崇高な心情を表しています。宗教と人間性の間で自らの表現を確立していくミケランジェロのその後を予告するような作品。まだ16歳だったんですよねえ(汗)。

実際に見ると良く判るのですが、凹凸の差がとても少ないのに、良く奥行きが表現されています。
これは、前世代の彫刻家ドナテッロが既に実践した"stiacciato"(スティアッチャート)と呼ばれる技法です。この名前は多分、schiacciato(スキアッチャート=押しつぶした)という言葉から由来しているのでしょう。
スティアッチャートの技法を使った作品で、恐らく、ミケランジェロがこの聖母図を制作する前、または制作中に見たであろう作品として、以下のドナテッロの聖母図があります。


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ドナテッロ
「パッツィの聖母」
"Madonna Pazzi"
1425年ー30年 ベルリンのStaatliche Museen蔵

ミケランジェロの聖母図からは、60年ほど前に遡る作品ですが、静かな、でもドラマチックな美しさはミケランジェロの聖母に劣ることがありません。フィレンツェのサンタクローチェ教会の受胎告知と並んで、ドナテッロのbasso rilievo(バッソ・リリエーヴォ)と呼ばれる浮き彫りの傑作です。
横顔の聖母、我が子の運命を予感する様な聖母の表情は、ミケランジェロの「階段の聖母」に強く受け継がれています。どちらの聖母図もそれぞれの良さがありますね。
余談ですが、フィレンツェのこのドナテッロの聖母図がドイツにどういう経緯で運ばれたのか調べるのも面白そうですね。コジモ1世以降、ドイツーオーストリアとフィレンツェのメディチ家の結びつきが強まるから、その頃に運ばれたのか、もしくは第二次大戦中にドイツ軍によって運ばれたのか・・・。

話がそれましたが、ともかく、若きミケランジェロの聖母図を見に、この小さな美術館を訪れるのもなかなか良いですよ。

カーサ・ブオナローティ
Casa Buonarroti
Via ghibellina 70
9:30-14:00
火曜日休館
入館料6.5ユーロ

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by lacasamia3 | 2009-06-21 01:58 | フィレンツェお薦め処 | Comments(4)