
小学校が始まる前に、1つどうしてもアップしておきたかったのが、ユキちゃんが幼稚園から持って帰ってきたお絵かきです。沢山の力作があるのですが、今回は、
「チピの冒険」。
幼稚園の緑組さんでは、先生が1年間かけて、
Mario Lodi著の
"Cipi "(チピ)という本を読み聞かせをしてくれたのです。文庫本だから、絵はなく、子供達は先生が毎回1章ずつ語ってくれるお話にジッと耳を傾けます。その後、お絵かきの時間。イタリアの子供だからなのでしょうか、子供達は全員で同じテーマを与えられることを嫌うそうです。だから、他の子が皆、好きな絵を描いている間に、毎回違う子供達が4、5人だけピックアップされ、その日に聞いた1章分のお話を絵に描いたのです。チピの絵を描く子は毎回ローテーションで替わり、全員が満遍なくあたるようにしていたそうです。

お話は、チピというスズメが卵から生まれ、様々なキケンを乗り越えながら育ち、最期にはメス鳥を見つけて巣を作り、再びこすずめを育てていくという話です。
先生達は、学期の終わりに、それぞれの子供達が描いたお話を他の子分もカラーコピーを取り、まとめて、1冊の本にして下さったんです。コレだと、自分の子供の絵だけでなく、お友達の絵も楽しく鑑賞することができるし、再び、チピのお話を読み返すことが出来るという素敵なアイデアです。A3サイズのカラーコピーはとてもクオリティーが高く、どうやら、印刷の仕事をしているクラスの子のお父さんが協力してくれたそうです。

↑これは、ユキちゃんの1枚目の絵。
先生が、子供達に「これはなあに?」と聞いて、子供達が答えたコメントもちゃんと書いてあります。
「お父さん鳥」
「パラッツォ」
「3個の卵を温めているお母さん鳥」
「綺麗なお花が沢山咲いているお庭」
左: わはは、太陽が口紅をつけています(笑)
右: これは、ユキちゃんのお友達N君の絵(部分)。N君のお父さんは、猛禽類センターでボランティアをしています。だから、フクロウの絵がとっても上手!
「チピとスズメ」
「彼らの気を惹いて食べようとするフクロウ」
「星」
↑ユキちゃん2枚目。何故かユキちゃんはクラスで唯一、画面を4つに分けて1つの章の中の4つのエピソードを
4コマ漫画形式で描き始めます(笑)
左上: マンマの巣に戻っているチピ」(更に画面を2つに分けて、チピの帰りを待つ母鳥と、一生懸命に飛んでいるチピを同時に描いています)
右上:「黒くて深い穴に落ちるチピ」(煙突なんですね。ははは、うちにも煙突があるからか、内部構造はかなり正確に描いています)
「家の中には子供がいます」右下: 「子供達はチピの足を縛り付けてしまいます」
「マンマが『私の小さなチピ、マミーの元に飛ぶのよ!』と言います」
左下: 「チピは他のスズメ達に、自分の冒険談を語り、あの黒くて深い穴の中にいる子供達がいかに意地悪かを伝えます」
↑ユキちゃん3枚目。ここでもやはり4コマ漫画形式です。
左上: 「チピとスズメは、月に向かって、『お月様、夜のシニョーレはこすずめにとっては殺し屋なんだっていうことを証明するのを手伝ってくれますか?』と聞きます」
右上: 「お日様、あなたは僕らのお友達なのだから、夜のシニョーレの化けの皮を剥ぐのを手伝ってくれますか?」
左下: 「雲さん達、世界中を旅するあなた達だから、夜のシニョーレは殺し屋なんだって皆に伝えてくれますか?」
右下: 「風さん、夜のシニョーレの全てを知っているあなたは、彼がこすずめの殺し屋なんだっていう証拠を見つけてくれますか?」(風という形のないものを、こうして擬人化しているところが面白いです)
他の子の絵もとても上手でした。
子供達は、週に一回の「チピ」の読み聞かせをとても楽しみにしていたようで、ユキちゃんも良く私に「今日のチピはね・・・」と語ってくれていました。
全く絵のない本の読み聞かせだから、子供達が描いた絵は純粋に子供達の空想の産物です。
辛抱強く、子供達を指導して下さった先生達に大感謝です。
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