フィレンツェ田舎生活便り2:古代ローマの食卓
2011-02-26T02:24:26+09:00
lacasamia3
フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。
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ユキちゃんとローマを歩く
http://lacasamia2.exblog.jp/15571064/
2011-02-26T02:22:00+09:00
2011-02-26T02:24:26+09:00
2011-02-26T02:22:56+09:00
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古代ローマの食卓
今日はフィレンツェから、アントネッロとユキちゃんが合流しました!
仕事片手間では嫌なので、今日は完全にオフ、二人に付き合いました。普段は、忙しく、あちらの美術館、こちらのモニュメントとかなり精力的に動くのですが、今日は二人が行きたいところ、見たいもの、食べたいもの優先。
ユキちゃんは、ローマ風の生クリームのせジェラートに大満足です。
ユキちゃんがいちいち、注目する視点がなかなか面白くて、これはまたゆっくりご紹介しますね。
今晩はこれから、ユダヤ料理を食べに行ってきます~。
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古代ローマ人の味覚って??
http://lacasamia2.exblog.jp/13632155/
2010-05-06T18:41:36+09:00
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古代ローマの食卓
さて、2000年前の古代ローマ人の食べ物の好みって?という私達の漠然とした疑問は、一緒にお料理を作りながら少しずつ明かされていくのでした。
アピーチェが残したレシピは、勿論、貴族階級が食べていた料理についてです。長椅子に横になって食べる習慣があったために(消化に悪そう・・・)、魚、肉などはそれぞれ手でつまんで食べやすい大きさに切り分けたり、団子状にしたりします。そして、それぞれに合ったソースを添えて、それを付けながら片手で食べるのも当時の食の習慣の1つ。
ワインは、AMBROSIA(アンブロージア)と呼ばれる、蜂蜜とシナモンを加えたワイン。当時は水で薄めていたそうです。
これは前菜のALITER LOCUSTA(アリテール・ロクスタ 海老団子の冷製ソース添え)です。ロクスタとは伊勢海老のこと。イタリア語ではアラゴスタと呼びますが、「ロクスタ=ロブスター?」この場合はラテン語と英語の方が近いかも。
この日は普通の海老を使いました。
細かくした海老をナンプラーで味付けし、団子にして、バターで揚げます。そしてこのソースが美味しかった!コリアンダー、ミント、松の実、蜂蜜、ナンプラー、黒胡椒、ヘンルーダ(カンパリ)が入ってとても複雑な味なのですが、海老団子にとてもよく合います。ローマ人って本当に繊細な味覚を持っていたのだと思います。
セコンドは、PULOLUS VARIANUS(鶏肉のバーリオ風)。バーリオとはどうも人の名前のようです。ポロネギの青い部分、サントレッジャ(またはタイム)、コリアンダー、を束にして鶏肉と細かく切った鰯を一緒に炒めます。魚と肉を一緒に調理するというのは現代のイタリア料理とは程遠い調理法です。
この鶏肉には、牛乳と鶏がらスープで作ったソースが添えられます。
そして、付けあわせとしては、PORROS MATUROS(ポロネギのイラクサソース添え)。バルサミコ酢とナンプラーを加えて作ったイラクサのソースは鮮やかな緑色!味はとても優しくヨモギのような感じです。これを、茹でたポロネギに添えました。
そしてドルチェは、TYROPATINAM(卵のクリーム)。蜂蜜、牛乳、卵黄、小麦粉で作ったカスタードクリームのような卵クリームにビスケットが添えられています。
そして上に、黒胡椒を振ります。甘い卵クリームと黒胡椒の刺激が何とも美味しいお菓子です。
むむむ~、古代ローマ人ってグルメだったんですね。
カテゴリーまで作ってしまったほど、最近はまっている古代ローマ。また何か他のレシピも試してみたいなあと思います。
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2000年の時を越えて~古代ローマの食卓
http://lacasamia2.exblog.jp/13627205/
2010-05-06T03:32:53+09:00
2010-05-06T03:32:50+09:00
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lacasamia3
古代ローマの食卓
先日のお料理教室で、「古代ローマ人の食事を再現して欲しい」というとても面白いリクエストを頂きました。来てくださったのは、シエナに留学中の学生さんお二人です。ラテン語も勉強されていて、お二人ともイタリア語も随分と上手。古代ローマ人の食を体験してみよう!というわけで、この日は、2000年の時を越え、我が家の食卓が一気に「古代ローマの食卓」となりました。
実は、古代ローマ人が何を食べていたのか?は、Marco Gavio Apicio(マルコ・ガーヴィオ・アピーチョ 紀元前25年頃生まれ)と、Celio(チェーリオ 紀元後230年)という2人の人物が残した文献から知ることが出来ます。
左は、アピーチョが生きた時代の皇帝アウグストゥス。
古代ローマ料理を再現するのに一番の障害となるのがやはり2000年という時間の壁。文献に記されている材料の多くは、現在存在せず、実際にどういったものだったのか?というのが不明なものも沢山あります。その中の1つで、レシピにも頻繁に出てくるのがgarum(ガールム)。「鰯などの魚を塩漬けにし天日に当てて醸造させた汁」という記述が残っています。実際にどのようなものだったのかは今となっては判りませんが、塩味を加えるのに、ローマ人はこのガールムを使っていました。日本のお醤油のような使い方をしていたのでしょうね。
アントネッロは、今回ガールムの替わりに、↑魚醤(ナンプラー)を使いました。
現代のアジアと古代のローマが意外な所でつながっています(驚)。
黒胡椒とシナモンも欠かせない材料です。
現代のイタリア料理からは想像がつきません(笑)
コリアンダーやタイム、ミントなどのフレッシュハーブも沢山使います。
砂糖の替わりに蜂蜜を使います。お菓子だけではなく、お料理のソースにも蜂蜜を使うのです。甘じょっぱい味は何だか和食にも通じるものがあります。
そして、もう1つ???だった材料が"ruta"(ルータ)、日本語ではヘンルーダと呼ばれる薬用、香辛料用として使われる植物。アントネッロ曰く、実はお酒のカンパリの原材料だそうで(ホント?)、手に入らなかったルータの替わりに、カンパリを用意しました。
さてさて、これらの材料で何を作ったかは・・・後ほどのお楽しみ♪ 後で書きますね。
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