フィレンツェ田舎生活便り2

lacasamia2.exblog.jp

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

ブログトップ | ログイン

カテゴリ:ピッティ宮殿物語( 3 )

f0106597_18221072.jpgf0106597_18275235.jpg


私が好きなピッティ宮殿の回廊。
回廊の四角い真ん中のスペースは、1500年代後半、フェルディナンド1世の時代に、水で満たされ、海戦を模したイベントが行われたそうです。きっとボボリ公園の側に観覧席が設けられて、見下ろすようにして行われたんでしょうね。
ボボリ公園に向かって左側の回廊の突き当りにはある彫像が掲げられています。


f0106597_18295772.jpg



左側にある小さなブックショップに出入りする人はいるのですが、この彫像の前で足を止める人は殆どいません。


f0106597_19323378.jpg



この彫像の下には、何故かロバのレリーフがはめられています。
実はこのロバは当時とても有名だったのです。
馬とロバをかけあわせて生まれたこのメスのロバは、20年間以上も、ピッティ宮殿の建造のために休まず働きます。そして最後は、仕事場で死んでしまったのだそうです。この働き者のロバに敬意を表して、ロバの飼い主であり、一緒にピッティ宮殿の建造に携わったアントーニオ・ディ・パスクイーノは1575年にこのレリーフを作らせるのです。


f0106597_19424899.jpg



頑張ったんだなあ・・・


f0106597_20142561.jpg



左側で一生懸命仕事をしているのは飼い主なのでしょうか?400年以上経った今でも仲良し(笑)。
背景の建造物は、ピッティ宮殿の回廊を内側から見たそのままの風景です。

ピッティ宮殿にいらしたら是非、回廊の左側の突き当たりにある、「働くロバ」を見てみて下さい。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
by lacasamia3 | 2010-06-04 20:18 | ピッティ宮殿物語 | Comments(11)
f0106597_18151286.jpgさて、今回の企画展の後は、パラティーナ美術館の常設展を見てきました。常設展とはいえ、非常に量が多く、展示室も沢山あるので、かなり時間がかかります。
コジモ1世以降、メディチ家が途絶えるまで、長らく、フィレンツェの宮廷が置かれていたピッティ宮殿には、メディチ家が所有していた素晴らしい美術品が収蔵されています。この美術館の良いところは、オリジナルの展示方法に近い形で展示されていること。見易いかな?と思うと決してそうではないのですが、昔の人の気分になって鑑賞できる貴重な場所です。
これだけの量があると、1点ずつ鑑賞するのにはとてもエネルギーが要るし、後での印象がばらついて薄れてしまいます。かといって、有名な作品だけ探すだけでは、隠れた魅力的な作品を見逃してしまいます。

私なりのピッティ宮殿の楽しみ方は、好きな絵を何点かに絞って、最後に絵葉書などを買ってみること。美術史やキリスト教に関する知識はまったく必要なく、好きな理由は何でも良いのです。この子供の表情が好き!とか、この絵のこの部分にハマるっ!とか、そんな直感で好きな作品を選び、その画家の名前と作品名をメモしておきます。

現在、有名なラファエッロの「ヴェールの女」は貸し出し中でしたが、そのほか素晴らしい作品が沢山ありました。その中でも、特に今回、私の印象に残った2点がこちら。


f0106597_18273879.jpg



フィリッポ・リッピの「聖母子」別名バルトリー二のトンド(1450年頃)
画像だと全然その魅力が伝わらないのですが(涙)、実際には繊細な金の装飾がところどころに施された傑作です。豪華な円形の額縁もまた絵と一体化して、作品の一部となっています。
お母さんに後ろから抱き付いている子供が可愛いです。こんな光景は中世も今も変わりませんね。フィリッポ・リッピは子供のちょっとした仕草を活き活きと描写していると思います。


f0106597_18281924.jpg



そして沢山展示されているラファエッロの作品の中でも、私が好きなのがこの作品。
「トンマーゾ・インギラーミの肖像」(1510年頃)

人文学者トンマーゾ・インギラーミは、メディチ家出身のローマ法王レオ10世の秘書でした。まるでスッと手前の手の部分から画面に入っていけそうな独特の空気を感じます。ちょっと考え事をしている、斜視気味の彼の特徴を良く捉えています。
この作品は、メディチ家所有の絵画としてピッティ宮殿に保管されていたのですが、1799年にナポレオンによりフランスへと持ち出されてしまい(コラコラ)、1816年に再びフィレンツェに返還されます。

ラッファエッロというと、甘い、優しい聖母子や女性像などが良く取り上げられますが、私は彼が描くこんな男性の人物像が好きです。

(上の画像は利用フリーのWEB用画像を使っています。館内は写真撮影禁止です)

ピッティ宮殿 パラティーナ美術館
8時15分~18時50分
月曜、祭日休み

入場予約は可能ですが(勿論、予約がなくても入れます)、予約をしてもセキュリティーチェックで中に入るのに混むので、時間は多めに見ておきましょう。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
by lacasamia3 | 2010-03-26 18:49 | ピッティ宮殿物語 | Comments(16)
↑この題名は勝手に私がつけたのですが(笑)、実際には"L'Arma per l'Arte- Aspetti del sacro ritrovati"(「芸術のための軍」)という題名の企画展でした。
今朝、フィレンツェでの仕事の後、4月6日に終わってしまうこの企画展を見るために、久しぶりにピッティ宮殿のパラティーナ絵画館に行きました。企画展の会場は、とても美しい舞踏室(白の間)でした。
イタリアには軍に属する警察として、カラビニエーリと呼ばれる組織があります。そしてカラビニエーリの中には、美術品を専門にする部があるのです。今回の企画展は、教会や美術館から盗まれ、再びカラビニエーリにより見つけ出された美術品ばかりを集めたもの。
面白いのは、それぞれの作品の横に、盗まれた場所と日時、見つかった場所と日時、当時の新聞の切り抜きなどが表示されていることです。


f0106597_683716.jpg



例えば、↑ピエロ・デッラ・フランチェスカの「二人の天使と聖母子」。
1975年9月29日にウルビーノの国立絵画館から盗まれます。そして1976年、スイスのロカルノで発見されます。
イタリアに「光」をもたらしたと言われるピエロ・デッラ・フランチェスカの光と美しい色彩が魅力的な作品です。奥の部屋の窓から光が差し込んでいるところは、イタリア絵画というよりも、まるで当時のフランドル絵画のようです。この傑作が再び発見されたから、今私の目の前にあるのだと思うと、何とも感慨深いものがあります。

盗難に遭ってから発見まで長い年月が経ったものもあります。
ルーカス・クラナッハの「聖母子と聖ジョヴァンニ」。画像は見つからなかったのですが、ちょっと頭でっかちな幼子キリストと聖ジョヴァンニがとても可愛い魅力的な作品です。
1973年2月14日に、フィレンツェの郊外にあるガルッツォ修道院から盗み出され、27年後、2000年8月7日、闇マーケットに売り出される直前にトリノで発見されます。

"L'Arma per l'Arte- Aspetti del sacro ritrovati"(「芸術のための軍」)展
4月6日まで ピッティ宮殿 パラティーナ絵画館 白の間にて

また、現在、6月27日まで同じくピッティ宮殿内銀器博物館では、メディチ家が所有していたカメオの特別展が開かれています。
これもまた、見に行ったらブログでお知らせしますね。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
by lacasamia3 | 2010-03-26 06:44 | ピッティ宮殿物語 | Comments(4)