フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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サンタマリア・ノヴェッラ教会のファサード

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ご心配をお掛けしました。やはり、予想通り、昨日の不調が嘘のように、今朝はすっかりと回復しました。今日は大人しく(笑)家でジッとしていようと思います。

さて、昨日の朝、フィレンツェに行った時にサンタマリア・ノヴェッラ教会の近くに行きました。数年前から修復が始まり、現在は広場の修復工事がほぼ終わりかけています。来春にはきれいなサンタマリア・ノヴェッラ広場を皆さんに見ていただけると思いますよ。

サンタマリア・ノヴェッラ教会のファサード(正面の部分)は洗浄が終わり、足場も取り外されて、すっかりときれいになりました。
この教会は、1239年に建造が始まり、1300年代半ばには大部分の建造が完了し、1435年にローマ教皇により祝福式が行われます。
当時のファサードは、まだ未完成で、下の部分のみ、緑大理石と白大理石で装飾されていたそうです。

フィレンツェの大貴族、ジョヴァンニ・ルチェッライがファサードを完成させるプロジェクトを立ち上げます。選ばれた建築家はルネサンスの巨匠、レオン・バッティスタ・アルベルティです。
工事は1458年から1478年の間に行われます。


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三角の部分の下にある、帯状の記述は、
IOHAN(N)ES ORCELLARIUS PAV(LI) F(ILIUS) AN(NO) SAL(VTIS) MCCCCLXX
(ジョヴァンニ・ルチェッライ パオロ(ルチェッライ)の息子 1470年)

と書かれています。
所々にある、「風で膨らまされた(船の)帆」のシンボルも、ルチェッライ家の家紋です。
膨大なお金を寄付するのだから、家の宣伝も大いにさせてもらうっ!ということだったんでしょうかねえ(笑)。こうして、500年以上もルチェッライ家の威光が教会の正面に残っているわけだし、広告しては、かなり元は取れているのかも知れません・・・。


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ファサードは、以下のようなアルベルティーの緻密な計算によって作られます。

・ファサードの縦横はピッタリと正方形に収まる。
・下の部分は、この正方形の半分の面積に値し、上面の四角は4分の1の面積に値する。
・中央の2本の柱の間の部分は、幅対高さの比率が1:1.5である。
・上面の太陽(この地区のシンボルで、同時に力と理性を表す)の直径は下のステンドグラスの丸い窓(ロソーネ)の直径の半分である

左右の羽のような部分も、ゴシック様式の後ろの部分を隠す役割があったそうです。確かにコレがあるから、後ろの教会の本体の部分が見えず、この革新的なファサードが独立して強調されます。

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正面についているこの2つの器具は、球体がアルミッラ・エクイツィオナーレ(天球儀 地球と周りの天体を表すもの)、大理石のプレートはニョモーネ(当時使われていた暦)というものです。1572ー73年にドメニコ派修道士でありトスカーナ大公付きの天文学者であったイニャーツィオ・ダンティによって設置されます。

ルネサンス建築の傑作とも言える、サンタマリア・ノヴェッラ教会のファサードは、青いフィレンツェの空に美しく映えていました。

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Commented by africa at 2008-11-17 20:22 x
早く良くなってよかったね。
でも、お大事に。

建築物はこんなにもアラビックが色濃かったのですねぇ。
Commented by kimilon at 2008-11-18 00:10 x
早く良くなって本当に良かった。風邪ってこじらせると大変な事になりますものね。それにしてもフィレンツェって美しい町ですね。それぞれの建造物にいろいろな歴史が隠されているようです。そんな歴史を知りながら建物をみると想像が膨らんで行きます。
Commented by bianca at 2008-11-18 02:44 x
chihoさん、こんばんは。
回復が早くて本当に良かったですね。病み上がりですので、お大事になさって下さいね。
サンタマリア・ノヴェッラ教会、改めて美しい教会だなぁ。。。と思いました。女性的な優しい雰囲気がします。chihoさんの解説を読みながらお写真を拝見すると、ますます心惹かれてしまいます。
Commented by kaz777 at 2008-11-18 07:34 x
作るだけで100年以上もかかっているんですか?
日本にも木造建築では世界一古い・・・え~となんだっけ?
・・・がありますが、数ではヨーロッパ諸国の圧勝ですね。
Commented by greenlove at 2008-11-18 08:59 x
回復力すごいです!
私のような年になれば一度こじらせるといやになるほど居座っていますよ。だからまず風邪をひかないことです。そういえばそちらにもインフルエンザの予防接種とかあるのですか?こちらでは高齢者は1000円なのでうちでは3人ともすぐに受けに行きました。まご達は2回しないといけないのでそれが恐怖のようで今年は泣いたとか泣かなかったとかが話題になっているようです。

サンタマリア・ノヴエッラ教会まさにアートですね。
ほんとに美しい!
Commented by michizou at 2008-11-18 09:00 x
こんにちは。
1日で回復とは!良かったですね。お若いということで(^^)
ユキちゃんと、アントネッロさんの愛情で早く治ったのでしょうか(^^)
お絵描きの効果かもしれませんね。

サンタマリア・ノヴェッラ教会のアールの部分の模様や、白系とグレー系の
コンビネーション?!も美しいですねぇ。
チョッと品の良いお菓子の様な…
(私のボキャブラリーの少なさが露呈しますね… 涙)
帆のシンボルもユニークですね。紋様などが好きなので、楽しいです!
Commented by vialetto at 2008-11-18 11:37 x
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のファサードは、イタリアいち、美しいと感じています。大好き☆
形状もともかく、大理石の配色の美しさ・・・全体として見ても、一部だけを見てもまさに「美」ですよね。きれいになったファサードをこの目で見てみたいものです。
ところで、かつてこの広場に面して中華料理のお店が合ったのですが、まだ健在ですか?留学中、和食が恋しくなるとここに来ていました。そのころは、安くて、ボリュームたっぷりのお料理でしたが・・・
Commented by kozyandma at 2008-11-18 19:42
chihoさん、はじめまして。
数日前にこちらを偶然見つけまして、ユキちゃんのかわいさに虜になり
それから毎日お邪魔させてもらっています。
建築についての語り方が素人ではないと思ったのですが、
以前そういったお仕事されてたのでしょうか?
それにしても、キレイですね。
これからも楽しく読ませていただきますので、よろしくお願いいたします。
Commented by tomoko at 2008-11-19 23:19 x
素晴らしいフィレンツェの青空ですね。この11月は雨も大して降らず、暖かいと聞いてますが・・・いいなぁ、この青。
9年住んでたんですけど、こんなに詳細な説明は全然目にしませんでした。chihoさんはどこで、見つけるんですか?
今度は、私の住んでた(!)サンロレンツォ教会のこと書いてください。
すごく素敵な94歳のモンシニョーレが、まだご自身でミサをしてるんですよ。とてもお世話になった方です。もしも、もしもお会いしたら、住んでた日本人がとてもmancateだと伝えてください。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:03
africaさん>そちらは腰は如何ですか?アラビックよね~。この時代、フィレンツェは今以上に中東諸国と強い交流があったから、文化的影響も色濃かったんでしょうね。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:04
kimilonさん>有難うございます。すっかりよくなりました。フィレンツェの魅力って、昔の建造物がそのまま残っている所なんですよ。いつか是非いらしてくださいね。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:04
biancaさん>うんうん、優雅さの中に均等が取れていて、魅力的な教会ですよね。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:04
kaz777さん>どの教会も建造に100年以上かかっているんですよね。まあ、今のようなクレーン車やトラックなどがなかったわけで、コレだけ大きな大理石や石を積み上げるというのは大変な工事だったのでしょうね。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:04
greenloveさん>普段、ビタミンCとカルシウムは欠かさず摂取しているので抗体が強いのかも知れませんね。インフルエンザの予防接種は今までユキちゃんには受けさせたことがないのですが、今のところ、元気です。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:04
michizouさん>家族が寝込むって、他の家族のメンバーにとっては心配なのでしょうね。「品の良いお菓子のような」って良く判る表現ですよ~。私も大好きな教会です。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:05
vialettoさん>覚えています~、以前、中華がありましたよね。今はイタリア料理のレストランに変わってしまいました。広場はもうすぐ修復が終わり、来春にはきれいになるようです。
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:05
kozyandmaさん>こんにちは。ブログを見てくださって有難うございます。私は大学でイタリア彫刻史を専攻していたのですが、建築はド素人です(笑)。これからもどうぞ宜しくお願いします♪
Commented by lacasamia3 at 2008-11-21 17:05
tomokoさん>ふふふ、サンロレンツォ教会は、随分前に訪れたのですが、まつわるエピソードが多すぎてまだまとまっていないところです。今度アップしますね。へえ~94歳の神父さんがいらっしゃるんですね。説明は、イタリア語の歴史本を図書館で読み漁っているんですよ。
Commented by tomoko at 2008-11-24 22:57 x
すごーい!!仕事しつつ、子育てして、さらに図書館がよいとは!
Libreria Nazionaleですか?
今日は千葉は一日雨でした。
雪降ったんですね。うひょーおそろし!
Commented by lacasamia3 at 2008-11-27 06:04
tomokoさん>いやいや~、たまに近くの村の小さな図書館に本を借りに行く程度なんですよ。でも、結構、これが侮れなくて、フィレンツェやトスカーナの歴史に関する本は山ほどあるんです(嬉)。全部読むのに10年以上かかりそうです(笑)
by lacasamia3 | 2008-11-17 19:42 | フィレンツェお薦め処 | Comments(20)