フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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100年前の面影~農民博物館

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農民博物館は2階建てになっていて、1階は農耕器具、2階は、昔のそれぞれの分野の工房で使われていた道具、昔の寝室、そして1階に戻ると最後は、昔のキッチンが展示されています。
↑ここは鍛冶屋さんのコーナー。火をおこす暖炉のようなスペースには、巨大なふいごがありました。


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写真左: 「これはね、incudine(インクーディネ)というのよ」と説明するユキちゃん。どうやらこの金属製の台のことを指しているようです。後で辞書で調べてみたら、日本語では「かな床」と呼ぶそうです。こういうもののボキャブラリーはユキちゃんのほうが私よりも圧倒的に豊富なのです。寝る前に読んでいる昔話の本に沢山こういう言葉が出てくるんですよね。

写真右: 木工職人の工房。カンナが沢山あります。当たり前ですが、殆どの道具は、木と鉄で出来ていて、磨耗する部分は取り外して付け替えが出来るようになっているんですよね。


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写真左: 靴職人の工房。ピノキオのジェペット爺さんが出てきそうです(笑)。

写真右: これはフィアスコと呼ばれるオリーブオイルやワインを入れるのに使われていた容器です。割れないようにちゃんと周りにこうして藁で編んだカバーをつけます。藁と書きましたが、厳密には、オリーブの木の下に生えるオリーブの脇芽なんです。弾力性があり、加工に適しています。今でもこのタイプのフィアスコは使われていますが、カバーの部分はさらに耐久性を持たせるためにビニールコーティングした紐で編んであります。でも形は同じ。

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さて、ここからは昔からこの農家に残っていたものがそのまま展示されています。
写真左: これはプチトマトを房のままぶら下げて冬まで保存する用の道具。プーリアでも昔はこうしてプチトマトを冬まで保存していたそうですよ。

写真右: これは"vin santo"(ヴィンサント)と呼ばれる甘いデザートワインを作る用の棚。スノコの上に葡萄を干して糖度を高め、下の樽で醸造します。

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寝室もありました。
写真左: ガラス棚にしまわれていた目覚まし時計。時計ってきっと昔はとても貴重なものだったんでしょうね。物を大切にしていた時代・・・。

写真右: これは"prete"(プレーテ)と呼ばれる道具で、真ん中に吊るされたテラコッタのお鍋に炭を入れ、ベッドのシーツと掛け布団+シーツの間に入れておくのです。こうすると、寝る時にはベッドの中がホカホカ♪というもの。山の家に来て1年目、強烈に寒かった冬、私は本気でこの道具を古道具屋さんで探したのでした(笑)。

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写真左:  寝室には必ず洗面器と水入れのセットが置いてあります。朝起きて顔を洗う用なんでしょうね。

写真右: これは昔の小学校の机。村の小学校のものかな?


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机にはこういう穴が開いています。この中にインクを入れて、使っていたんですね。

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この農家に残っていた写真や村の住人の古い写真がアルバムに保存されていて、閲覧することが出来ます。殆どが1900年から1920年代に撮影されたものです。昔の人の写真って不思議ですね。今と同じだなあと思う部分もあれば、今の人間にはない強さや純粋さがあるようにも感じるし。

100年前のトスカーナを感じました。

あと少し写真があるので、「農民博物館での一日」にもう少しお付き合い下さい♪

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Commented by kayvega at 2008-09-14 23:31
こんにちわ(ˆεˆ)
昔の人の生活って味があって素敵ですね。
1つの道具を見てもアイデアに富んでいて、
アメリカにも昔の人が開拓した足跡みたいなのが
沢山残っていて、私が住んでるいるアトランタにも
プランテーションの名残で沢山の古い農耕具や、木と鉄で作られた道具があります。たまにアンティークとして売られていたりもいます。使い方わかんないですが(笑)
yukiちゃんの博士っぷりに感心です。

今の人間にはない強さや純粋さがあるように感じるって所に同感です!
Commented by Riso/Babbo at 2008-09-15 13:51 x
はじめまして!  金沢市で30年くらい小さな洋服屋を営んでいる”イタリア好き”のオヤジです。    毎日、ブログをたのしく拝見させていただいています、 ことにユキちゃんの可愛さと成長ぶりは家族で大変ほほえましく、すばらしい子育ての形を見せていただいています。  またイタリアの文化、歴史、自然、等々は大変興味深く・・勉強になります、  そしてリアルなフィレンツェの生活感がChihoさんの写真と軽妙な文章で存分に味わえています。   憧れの暮らしぶりですね〜   ・・と、ちょっと知りたいことがあるんですが・・  日本の家庭、子育ての環境はテレビやPCゲームが生活にかなり入り込んでいて子供の環境としてはあまり良くないと考えていますが、Chihoさんのブログからは、それが見えてきません。 実際イタリアではそのへんはどうなんでしょうか・・・   と、これは私の趣味でフライフィッシングという渓流での鱒釣りをやっているんですが、北イタリアの渓流釣り事情なんか、もしご主人がご存じならお教えいただければ有りがたいです。  申し訳ありません! いきなり、ずうずうしいコメントで・・・
Commented by lacasamia3 at 2008-09-17 18:46
kayvegaさん>こんにちは。アメリカにも開拓時代のものが残っているんですね。そうなの、殆どが木と鉄製なんですよね。壊れたり磨耗したらきっと自分達で直していたんだろうなあ。
Commented by lacasamia3 at 2008-09-17 18:46
Riso/Babboさん>初めまして。「イタリア好き」でいらっしゃるなんて何だかちょっと嬉しいです。いつもブログを読んで下さって有難うございます。そうですね、実は、私もアントネッロも殆どテレビを見ないのです。PCゲームに関しては、アントネッロはやったことがなく(笑)、私も小学校の頃にちょっとやった程度で、余りはまりませんでした。だから我が家にはPCゲームや小型のゲーム等はないんです。テレビは、アントネッロと一緒に住み始めてから、ユキちゃんが3歳になるまでの7年間程、全くテレビのない生活を送っていたのです。ユキちゃんが幼稚園に行くようになって、お友達とテレビの主題歌を歌ったりするようになり、ようやく小さめのテレビ1台だけを買って居間に置いています。ユキちゃんのテレビの時間は夜の7時から晩ご飯が出来る8時半までの1時間半と決まっています。まあ、ストイックになる必要はないのでしょうが、ユキちゃんの周りのお友達もそれほどゲームをやっている姿を見かけず、遊びに行くと、玩具や公園で遊んでいます。まあ、ゲームは今のところは欲しがらないし、こういうものは、急ぐ必要はないかなと思っています。まだまだ外遊びが楽しい年齢なのでしょうね。
by lacasamia3 | 2008-09-14 22:16 | トスカーナ山暮らし | Comments(4)