アントネッロの解決策

アントネッロの解決策_f0106597_19405349.jpg
昨日の続きとなりますが・・・
←これが滝のように水が流れ出してきた石の壁です(写真で見ると、つくづくうちって散らかってるなあと思います・反省)。この裏はカンティーナと呼ばれるワインセラー(我が家では物置として使っていますが)になっていてまずはそこに雨水が流れ込み、石壁からキッチンに流れてきてしまったと言うわけなんです。
我が家は山の斜面に建っていて、キッチンは一番下で、壁側は地下、でもその前にお庭があると言う構造になっています。家の周りに堀があるにも関わらず、雨水が流れてきてしまったのは、家が大きな岩の上に建っていて、山から流れてきた雨水が地下水となり、岩の中に入り込み、どうやら家の土台の間から家の中に流れてきてしまったようなんです。
この時、色々な人にアドバイスをしてもらいました。専門家も、山側に15メートルの深さの堀を作って・・・とか色々言っていましたが、お金がかかりすぎるしそれをやって解決するかどうかも判らないので却下。
で、最後にアントネッロがたどり着いた結論は、
「水はいくら遮断しても必ずまた流れを変えて流れ込むんだから、家の中に流れ込みたいんだったら、流してやろうじゃないか」というもの(笑)


アントネッロの解決策_f0106597_19412860.jpg
アントネッロの解決策_f0106597_194222.jpg

左の写真の壁の奥がワインセラーにあたります。で、ワインセラーに水槽のような窪みを作り、壁に穴を開けて水路を通しました。で、キッチンの周りの壁と床の間に水路を作りました。


アントネッロの解決策_f0106597_19423524.jpg
アントネッロの解決策_f0106597_1943533.jpg



こうして、家の中に入ってきた水は、床を濡らすことなく水路を通ります。
ユキちゃんがまだ赤ちゃんだった頃、良くこの水路にお船やアヒルさんを浮かべて遊んでいました(笑)。流れはかなり速いです。


アントネッロの解決策_f0106597_19435263.jpg
で、最後はホースを伝って家の外にある排水溝に流れると言うわけ。
屋根から降りてくる雨水もといを使ってココに集め、最終的には、小さい井戸に流れ込むようになっています。この井戸の水は、ポンプで汲み上げて、畑に使っています。
不思議と、キッチンはそれ程湿気っぽくなくて、快適なんですよ。

アントネッロの解決策_f0106597_19444698.jpg
アントネッロの解決策_f0106597_2093781.jpg



今日はイースターですね。
ユキちゃんが先日幼稚園からこんな手作りカードを作ってきました。

皆さんにもBUONA PASQUA(ブオナ・パスクア=良いイースターを!)

追伸:コメントのお返事が遅くなってスミマセン。皆さんのコメントは楽しく1つずつ拝見しています。後程、お返事を書きますね。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
Commented by M.K. at 2008-03-23 21:38 x
一昨日,昨日のお月様(満月でした)は本当にきれいでしたね。何度も夜デッキに出て眺めていました。

そうそう、今日はイースターサンデーでしたね。どんな御馳走を召し上がりましたか? イースターの前には沢山のゆで卵に色を付けたり、絵を描いたりして、それらを隠してエッグハンティング・ゲームをしたり、春の新しいドレスや帽子を新調したりね。でも、今は年中ジーパンとシャツかセーターにジャケットで済みますからドレスアップなんて最後にしたのは何時だったかしら、思い出せません。

我が家も山の斜面に建っていて、家を建て替える時に、夫が特に水回りを工夫していました。家も崖崩れにあったり、鉄砲水が出たり、もう、それはそれは大変な時代があったんです。何十年も掛かって漸くまあまあ大丈夫な家になりましたが、それだってもし大きな地震に襲われたり、普段考えられないような大雨か台風に襲われたら、家と共にあの世になんて思うことがあります。自然が相手ってのは厳しい物がありますねー。でも町中には違った危険がいっぱいあるし、子育てにはやっぱり自然の危険の方が人間を鍛える上でも絶対良いわね。そう思いませんか?
Commented by MIKA at 2008-03-24 01:36 x
アントネッロさんといい、イタリア人のこの柔軟な考え方ってすごいですよね。
首の上についている頭はこう言うふうに使うんだよねって毎回感心します。

うちも屋根が古くって大雨が降ると雨漏りが・・・・・。
そうかと思えば下水溝からお水が上がってきたり、暖炉の煙突から雨が流れ込んできて、暖炉から水が部屋にあふれたり。
こっちの家ってどうしてこうも手が焼けるんでしょう(笑)
Commented by mitchypitchy at 2008-03-24 03:25
「・・家の中に流れ込みたいんだったら、流してやろうじゃないか」
↑ 笑える~。
それでも湿気がないというのは不思議。室内温度も一定なのかしら。
ところでこの床のタイルの色、私好み~♪
Commented by bianca at 2008-03-24 10:16 x
chihoさん、こんにちは。
昨日、今日のお水のお話、とても考えさせられました。便利な生活に慣れてしまうと、ちょっと断水しただけでも「どうしましょ~!」と焦ってしまいます。おトイレも使えない、ご飯も作れない。。。でも、chihoさんのお話を読んでいると、いつも落ち着いて柔軟に対応しているので素晴らしいです。自然と上手に付き合う事ができるのは本当に素敵。人間の本来持っている強さを自然に出す事が出来るんだなぁ~って思います。
自分は。。。と言うととても情けないです(涙)出来るだけ自然と向き合いたいな、と改めて思います。
「お家の中を水路」大胆かつ柔軟な発想に拍手です!そこで遊んでいたユキちゃんを想像すると微笑ましいなぁ♪
Commented by coquille at 2008-03-24 17:59 x
家の中を水が流れてても、湿気で家がだめにならないってところがすごいですね!
でもそうえいば、九州の水どころ、島原でも家の中に小川が流れてたりするところがあったような・・・。こういう場合は湿気が起こったりしないのかなあ?
Commented by じゅんべ at 2008-03-24 19:47 x
まさに逆転の発想ですね!水が滞らないから、逆に湿気が溜まらないのかもしれません。おうちの中を進む船も想像するだけで楽しいし、水も無駄にならず素晴らしいです。
ユキちゃん、ヒヨコは日頃観察しているからか、とっても上手に描けてますね^^
Commented by linixedda at 2008-03-24 21:35 x
アントネッロさん、すごい。尊敬してしまいました。なんだか最近話題(?)の「病気を切るのではなく、病気と共存して生きる方が寿命は延びる」っていう言葉を思い出しましたよ。
Commented by chiho at 2008-03-25 17:11 x
M.K.さん>イースターサンデーはお隣のパオロとラウラ宅でランチでした。子羊のローストを堪能しました。ユキちゃんは近所の子供たちとエッグハンティングを企画していたのですが、大雨(というか雪・涙)で流れてしまいました。後で聞いたら、家中に卵を隠して、家の中でやったそうです。家に関しては問題はないに越したことはないんですが、親子共々、自然に鍛えられてます(笑)。
Commented by chiho at 2008-03-25 17:11 x

MIKAさん>うんうん、ホント、固定概念を超えて、突拍子のないアイデアが出るところは、イタリア人って凄いなあって思います。イタリアの家って手が焼けますよね、ホント。
Commented by chiho at 2008-03-25 17:11 x
mitchypitchyさん>うん、湿気がないのは、雨が降ったときだけ水が流れて、そこに溜まらないからなんだよね。この床のタイルは、フィレンツェの近くのimprunetaという村の名産のタイルです。cotto fiorentinoって言うんだよ。直接焼いているところに買いに行って、トラックで運んでもらったんですよ。アントネッロと私が一緒に貼りました。
Commented by chiho at 2008-03-25 17:12 x
biancaさん>こういうことが起こるたびに段々お互いに強くなっていくような気がします。大雪で数日家から出られなくなったら、まあ、家の中でヌクヌクしていれば良いか♪みたいな(笑)
Commented by chiho at 2008-03-25 17:12 x
coquilleさん>湿気はないですね。きっと下のコメントでじゅんべさんがおっしゃるように、水がたまらないから湿気がないんでしょうね。雨が降ったときにだけ小川が流れます(笑)。
Commented by chiho at 2008-03-25 17:12 x
じゅんべさん>ヒヨコとか鶏とか、卵とか・・・ウサギも上手に描けますよ。良く観察しているんでしょうね。
Commented by chiho at 2008-03-25 17:13 x
linixeddaさん>こういう解決の仕方もあるものなんですよね。工事をしてもらわなくて良かった・・・。
by lacasamia3 | 2008-03-23 20:02 | 親方日記 | Comments(14)

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。


by chiho