フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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ノタイオという仕事

イタリアには”notaio"(ノタイオ)という職業があります。何だかカタカナに直すと、不思議な響きですが(笑)。この職業は、日本語に訳すと「司法書士」に近いと思います。日本に居た時に、余りお世話になったことがないので、日本の司法書士がどういった役割を持っているかは、正確にはわからないのですが、イタリアのノタイオについて書いてみますね。
私も、このノタイオについては、今の家を購入する時まで、全く知りませんでした。ノタイオが必要になるのは、様々な法的手続きをする場合です。法的手続き、契約の書類を立ち上げ、締結時にその場に居合わせ、両者がサインをしたことを見とどめて、確認をし、その書類を保存するのがノタイオの仕事です。
私たちは、不動産の購入、及び銀行とのローンの契約という二つの契約を同時に行いました。購入時には別々の不動産になっていたものの、売り手は同じだったので、友人パオロ&ラウラも一緒に同席し、彼らの銀行の人、私たちの銀行の人、家のオーナーなどが顔を合わせ、このノタイオのオフィスに勢ぞろいし、契約を行ったのです。そこで感じたことは、う~ん、ノタイオの圧倒的な権力!銀行の人もペコペコしてました(笑)。どのノタイオは、通常、アポイントが沢山詰まっていて、なかなか予約を取ることが出来ないのです。そして、1本の売買契約につき、3000ユーロ~7000ユーロ(不動産の価値にもよりますが)が、ノタイオに支払われます。支払いは全て不動産購入者が行います。私たちの場合、別々の2つの契約であったため、私達側とパオロ側、の両者からそれぞれ支払いをしました。なので、1時間のお仕事で10000ユーロ近くがノタイオに支払われたのです。勿論、集められた書類が法的に正しいものであるかという下調べはノタイオの仕事だから、その場に居合わせた1時間だけの時給とは思わないけれど、でもこのお給料、グラビアアイドル並みかも(爆)。豪華な建物にあるオフィス、待合室に飾られていたヨットの写真を見ると、むむむ、自分とは違う世界だなあという気がします(笑)。
ノタイオのオフィスは、通常フィレンツェでも、中心部の高級アパートの中にあったりします。

そんなに良い仕事だったら、「私もノタイオになりたいわ♪」と志すイタリア人が多いと思うでしょ?それがそうでもないのです。理由は、殆どのノタイオは世襲制だということ。勿論、国家試験はあるのですが、まずはノタイオの家庭に生まれなければ、なかなかこの仕事には就けないのです。アントネッロは、「だって、ノタイオの事務所が増えたら価格競争が起こるだろ。値段を下げない為にも、事務所の数を増やさないのさ」と言っていました。なるほど。

ルネッサンス期の画家達が、いつその絵を描いたのか、誰がいくらで発注したのか、またどの建物が誰によっていつ建てられたのかという記録が克明に残っているのも、当時のフィレンツェのノタイオ達のお陰なんですよ。そう考えると、本当に歴史のある職業なんですね。

技術革新が進む今の時代でも、イタリアのノタイオは変わらず存在し続けるんだろうなあ・・・

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Commented by piccolipassi at 2008-01-16 18:13
よく冗談で「今度生まれ変わったらNotaioの娘に」なんて言ってますよ~。うちも家を買ったときにグラビアアイドル並みのお給料をお支払しました(笑)。
Notaioの彼女を持つハンガリーの知人に、ハンガリーのNotaio事情を聞いてみたことがあるんだけど、やっぱりイタリアと同じような感じらしいです。彼の将来、安泰だわ(笑)。
公園のママ友達(イタリア人)は、弁護士だったんだけど、Notaioになりたくて、何年も勉強し続けて(子育てしながら)、去年試験に晴れて通ったようです。すごい難関だっただろうねぇ。その心意気、見習わなくっちゃ。
Commented by riko at 2008-01-16 19:14 x
世襲制でのんびりゆったりの家系って有るものですねー。
世の中は資本主義なので、chihoさん頑張ってnotaioになって
グラビアアイドル並み(笑)のお給料をもらってくださーい。
1件くらい新しい事務所が増えても大丈夫、大丈夫。
価格は同じようでも、日本人の心配り&サービス精神で
お客様は絶対増えると思います。なかなかアポが取れないなんて
人手が足りない証拠ですものね。
自宅を事務所にすれば移動も少なくなって楽になりますよね。
私も、将来、自宅でお仕事をできるようにしたいって思っています。
Commented by M.K. at 2008-01-16 19:32 x
ノタイオって日本の司法書士みたいなお仕事らしいと書いてありますが、日本の司法書士はそんなに実入りが良いとは思えませんが、でも、労働時間は割に自由だし、普通のサラリーマンよりは収入は勿論良いらしいし、何より定年がないし、家の一角を仕事場に出来るから、やっぱり良いことずくめかもしれません。
知り合いに二人司法書士をしている人がいますが、公正証書を作るのに立ち会って貰ったことがあります。大した仕事ではない割にはやっぱり手数料とか立会料とかいろいろ結構支払った記憶があります。でも彼らの生活振りを見ると、あんまりね〜。老後や不意の出費のために、生活を切り詰めて貯金に回しているのかな?
Commented by africaespa at 2008-01-16 19:55
スペインもそうです。
薬局とノタリオ(スペインではリになるんです)が世襲制で安泰なのです。
まあ、薬局も案外毎日細々大変そうなお仕事だから許すけど(?)ノタリオはね~、何してるのかいまいち理解できません。
だって、提示される書類を読みさえしないんだもの。「はい、了承しました」って言うだけで、お金取りすぎよね。
うちなんか、地盤沈下問題で大変だった時、書類を法廷に出す為に、いちいちノタリオの証明が必要で、その度にお金巻き上げられてたから、ノタリオと聞くだけでムッとしちゃうのだった(苦笑)
Commented by amy at 2008-01-16 20:08 x
chihoさんこんにちは。
お久しぶりです(ついでに明けましておめでとうございます)。
私の住んでる国では司法書士(ちなみにNotarといいます) 、すっごく安いです♪
うちでも何度か利用してますけど…(次回は遺言状の作成で利用予定)
世襲制なのかは不明なのですけどやっぱりお父さんが司法書士だと息子も、って言うパターンは多い気がします。
環境なのかなぁ…

ちなみにこの国は(お題に拠ってピンキリですけど)弁護士費用も安いです。
最近じゃファーストフード的な経営の弁護士事務所も出来てます。
料金表がメニューのように入り口に張り出して有って明瞭会計。
書類好きな国民性を反映して需要も供給も多いようです。
同じ欧州内なのにかなり違いがあって面白いですね~。
Commented by dedalo4jp at 2008-01-16 23:09
こんにちは
私達はお店の共同経営者に加わるときに利用しました
いとこのお兄ちゃんと私が入れ替わるときに
彼らの事務所に行き 私たちの会計士さんとともに。。
すっごく緊張しました。。小さな町なので
日本人ということもあり notaioさんも
いくつ間の質問をしていたような気がしますが

この職業についてはだんなより説明をもらい
そんなしきたりのある仕事なんだと目をくりくりさせて
驚いた記憶があります
時々私たちのお店に友人たちとピッツァを食べにきてくれるのですが
結構お茶目なかたでした (デモなぜか私は緊張。。。)
彼もすごい方だとは思いますが
彼の下にいるスタッフの方々も凄腕にちがいないでしょうね


Commented by dedalo4jp at 2008-01-16 23:09
こんにちは
私達はお店の共同経営者に加わるときに利用しました
いとこのお兄ちゃんと私が入れ替わるときに
彼らの事務所に行き 私たちの会計士さんとともに。。
すっごく緊張しました。。小さな町なので
日本人ということもあり notaioさんも
いくつ間の質問をしていたような気がしますが

この職業についてはだんなより説明をもらい
そんなしきたりのある仕事なんだと目をくりくりさせて
驚いた記憶があります
時々私たちのお店に友人たちとピッツァを食べにきてくれるのですが
結構お茶目なかたでした (デモなぜか私は緊張。。。)
彼もすごい方だとは思いますが
彼の下にいるスタッフの方々も凄腕にちがいないでしょうね


Commented by がっちゃん at 2008-01-16 23:20 x
一ヶ月ぐらい前に、トレヴィーゾでノタイオの娘さんが誘拐されて殺害される。って事件があったと思いますが、その時の身代金の要求額が1億円を超えていて、ノタイオって儲かるんだなぁって思いました。
Commented by linixedda at 2008-01-16 23:51 x
フランスでも同じです、いや、もっと儲かってます。(って、私は残念ながらノタイオ、フランス語で言うノテールと親戚ではないんですが)フランスのノテールたちは、なんと!不動産売買等の販売価格の10%を持っていくんです。。。儲かりますね。300000ユーロの家の売買の書類を作ると。。。30000ユーロ。笑いが止まらないでしょうね。
しかしおっしゃる通り、歴史の研究ができるのも彼らのおかげなんです。私は美術史の勉強をしたんですが、19世紀のノテールたちが居なかったら論文は書けなかった。彼らの書類とにらめっこする日々が何年か続いて、なんだか他人とは思えなくなるほどでしたが、彼らとの経済的落差はそれこそ天と地の差(笑い)。
それにしても10%は取り過ぎですよねえ。
ちなみに日本語では「公証人」っていうみたいですよ。
Commented by momo at 2008-01-17 00:11 x
notaioは『公証人』ですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E8%A8%BC%E4%BA%BA
Commented by ハムカツ at 2008-01-17 04:36 x
米国ではNotary=公証ですね。料金は安いです。銀行の顧客リストに入っていれば、その銀行での簡単な公証書発行は無料です。
不動産の購入でスペインでも使ったことがありますが、高かった!!
日本はもっと酷かった。大枚徴収するだけでなく、丸の内にオフィスを構えながら、外国語も解さず、威張り散らしていた。元ヤクザの風体!?
Commented by レマン at 2008-01-17 06:43 x
みんな経験してるんですね。
うちも家を買ったときに、お世話になり、初めてその存在を知り、
内心、「いい職業だ(笑)」なんてやはり思ってました。
なんでそんなにノテールに払わないといけないんだぁ?とちょっと不服でしたが・・・(笑)
スイスよりレマンでした
Commented by 中国語アドバイザー愛沙 at 2008-01-17 08:14 x
シンガポールからおはようございます。

notaio(ノタイオ)=司法書士なんですか。日本でも登記所の周辺に店かまえてますね。なんでも他人の戸籍でもこの人達ならとれちゃうという職業らしいですよ。それって許可していいんですかねー(疑問)
世襲制なんですか~日本の議員さんみたいですね。

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Commented by ぐり茶 at 2008-01-17 17:58 x
 はじめて書き込みします。ユキちゃんのかわいらしさに夢中で、毎日おじゃましておりました。
 司法書士の主人と共に、地方で細々と仕事をしている者です。
 司法書士という職業について誤解があるようですので書かせて下さい。
 まず、日本ではもちろん世襲制ではなく、試験があります。
 主な業務内容は、不動産登記、商業登記に関する、法務局に提出する資料の作成・不動産売買の立ち会い・調査等。裁判書類の作成・簡易裁判所における代理業務、等です。
 比較するとやはり、イタリアのノタイオは日本では「公証人」の方が近そうですね。世襲や、既得権の要素が強いようなので、そのまま日本の司法書士にはあてはまらないように思われます。
 日本では、不動産登記も商業登記も、基本的に自分自身で申請できます。ただ、売買、担保設定となると、金融機関が安全のために司法書士を使うように指定してくるとは思いますが・・・すみません、続きます。
 
 
Commented by ぐり茶 (続きです) at 2008-01-17 18:07 x
 現在では、国による報酬規定は撤廃されており、基本的に報酬は各事務所で自由に設定できる事になっています。 地域によって状況は違うとは思いますが、お仕事を頂くためには、より安く、よく動く便利な事務所である必要があります。都市部では事務所の数が多く競争が大変ですし、地方は法務局の統廃合が進んでおり、厳しい状況になってきています。
 よって、地域、状況により、本当に経営状態は違ってきますし、収入もそれぞれです。
 愛沙さん、疑問にお答えしますが、自分の利益のために他人の戸籍を自由に見る事は違法です。依頼された仕事のために資料として必要な場合に戸籍の職務上請求ができるのです。もちろん守秘義務があります。
 MKさん、公正証書作成の立ち会いのみで高額の請求をされたのでしょうか?会社設立や相続などの関係で公正証書が必要になり、書類作成や登記申請も依頼した、という状況ではありませんでしたか?労働時間ですが、うちの場合は24時間電話応対しますし、お客さん第一で週末も動いていますし、過酷に働いていますよー。生活ぶりは「ちょっとかわいそう」な状況です。
  イタリアのノタイオ、なんだか羨ましく思いました。
 
 
Commented at 2008-01-18 11:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:13 x
piccolipassiさん>ノタイオになるってホント大変なんでしょうね。弁護士もそうだけれど、下積みをしながら国家試験を受けるんだろうし。子育てをしながら勉強をして・・・って私も見習はなくては。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:15 x
rikoさん>いやいや、無理です~。ユキちゃんになってもらおうかな?話は変わりますが、「自宅が仕事場」って快適すぎてやめられません~(笑)。プライベートと仕事が割り切れないというマイナス点はあるけれど、経費もかからないし、何より仕事中に洗濯物が干せるっ!
Commented by chiho at 2008-01-18 22:18 x
M.K.さん>イタリアの場合は、NOTAIOは恐らく事務所を抱えなくてはいけないんだと思います。日本は自宅でもできるんですね~。日本の司法書士は競争が激しいから大変なんだろうなあって思います。イタリアは競争がないから値段が高いんですよね。う~んどっちが良いのだろう。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:21 x
africaさん>何かにつけてノタイオなんですよね~。最近までイタリアは車の譲渡の場合もノタイオに行かなくては行けなかったし。今は撤廃されたんですけれどね。うん、イタリアやスペインのノタイオは割が良い仕事だと思うなあ・・・。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:23 x
amyさん>へえ~、同じ欧州でもノタイオが安いところもあるんですね。明瞭会計の弁護士事務所って良いですよね。イタリアも料金表を張り出せばよいのになあ。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:26 x
dedalo4jpさん>うんうん、普段余り聞かない職業ですよね。でも何かあったときには、お世話になるノタイオ。立派な事務所を抱えている人が多いですよね。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:28 x
がっちゃんさん>そうそう、そんな怖いニュースを以前、ラジオでチラッと聞きました。この事件は何が目的だったのかわからないけれど、イタリアってまとまったお金目当ての誘拐事件がたまにありますよね。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:31 x
linixeddaさん>ひゃ~、10%!しかもそれに不動産業者に払う礼金もプラスすると、購入金額以外にかなりのお金がかかるんですね。notaioは辞書で引くと「公証人」という言葉がありましたね。でも実際の仕事は、日本の司法書士の仕事をしているようです。言葉の問題かな?
Commented by chiho at 2008-01-18 22:35 x
momoさん>ご指摘有難うございます。辞書ではnotaio=公証人という訳がついていますね。実際には、日本の「公証人」とイタリアの「公証人」の仕事内容は全く違うようで、イタリアの公証人の仕事は日本の司法書士が行う仕事に近いようです。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:38 x
ハムカツさん>アメリカは安いんですね。きっとハムカツさんが日本でお会いになったのは「公証人」なんでしょうね。日本に600名足らずしかいないそうですよ。スゴイ貴重な存在かも。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:39 x
レマンさん>スイスにもいるんですね。ノタイオ。我が家でもノタイオにかかるお金を計算しながら、家購入のローンとにらめっこでした。かなりかかりますよね。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:41 x
愛沙さん>正しい訳は「公証人」です。でも実際の仕事内容は、日本の司法書士に近いようですよ。いやいや、きっと日本にも善良な司法書士の方は沢山いらっしゃると思いますよ。
Commented by chiho at 2008-01-18 22:46 x
ぐり茶さん>詳しい日本での司法書士についての書き込み有難うございました。日本では不動産登記も商業登記も自分でできるんですね。イタリアだといちいちノタイオの所で契約を結ばなくてはいけないんですよ。車の譲渡も最近まではノタイオの所で行われていました。日本はかなりの価格競争があるようですね。イタリアも少しは競争が生まれてほしいものですが・・・。
Commented by MIKA at 2008-01-19 15:48 x
そう言われたら、弁護士は穿いて捨てるほどいるイタリアなのにノタイオって少ないですよね。
みんなから、一番儲かる仕事!とは話聞いているけど。
私の友人にこのノタイオがいます。
彼女はでもノタイオ事務所に働くいわゆる固定給で働く従業員だから、結構つつましい、普通のお嬢さん。
でも正義感強くっててきぱきしてて大好きな友人です。
Commented by Summer at 2008-01-20 07:51 x
NZにそんな職種が存在するかは私の知識では不明ですが、いないと思います。回りで家を買う人はたくさんいるのですが、不動産やと土地・家をEvaluateする人たちとかかわるだけだと思います。
国によって違うのはおもしろいですね。ノタイオの存在ははじめて知りました。
by lacasamia3 | 2008-01-16 17:57 | フィレンツェという町 | Comments(31)