今朝は、フィレンツェ近郊のアグリツーリズモ(農場にある宿泊施設)を1軒見学してきました。
今まで、メインサイトでは、ポデーレ・ベッチのみを紹介していましたが、少し前から、お客様のそれぞれのニーズに合わせた、様々なアグリツーリズモを紹介したいなあと思っていたのです。私にとっては、オーナーさんの人柄や、お料理の味、ワインの飲み放題(笑)、サービス、お部屋の雰囲気などの観点から見て、ポデーレベッチはやはりナンバー・ワンなのですが、ポデーレ・ベッチのみにこだわることにより、お客様に選択の機会を与えていないのではと思うようになりました。例えば、動物がいるアグリツーリズモや、山の頂上にあるアグリツーリズモ、キャンティ地方を周るのに便利な場所にあるアグリツーリズモ、値段が安いアグリツーリズモ・・・・。トスカーナには、本当に色んなタイプのアグリツーリズモがあるんですよ。
というわけで、今回は農業体験型の滞在が出来るアグリツーリズモを見て来ました。
↑写真はアグリに向かう途中の今朝のトスカーナの風景です。昨日降った雪がまだ残っていました。
ここは、「昔ながらの農場」のスタイルを残したアグリツーリズモです。建物のあちこちに昔使われていた農機具が飾られています。沢山のアパートがあり、総面積250ヘクタールとかなり規模が大きいこのアグリツーリズモでは、週に1度、滞在者を集めて農場の中を説明しながら見せてくれます。それぞれのシーズンの農作業を見学することができるのでなかなか面白いんですよ。主には、ワインとオリーブオイルを作っていますが、こうしてオフシーズンに訪れたのに、色んな発見がありました。
写真左:カルチョーフィ(アーティチョーク)の大きな茂みがあちこちにありました。
写真右:これはカルチョーフィに似ていますが、"cardi"(カルディー)と呼ばれる野菜です。茎の部分をセロリのように煮込んでスープの具にしたり、茹でて衣をつけて揚げたりします。
トスカーナの農場らしく、黒キャベツが沢山植えてありました。
ふと根元を見ると、アレレ?おがくずに何かフワフワしたものが混ざっています。農場の方に聞くと、羊毛のクズだそうです。これで根元を覆うことによって、表面の土が凍らないそうです。フムフム。
このぶら下がっているものは何だと思いますか?
白葡萄です。出来が良い白ワインの房はこうして干して、1月に"vin santo"(ヴィン・サント)と呼ばれるデザートワインを仕込むのに使います。
そして、その下に干されていたのはオリーブの実です。
干したオリーブの実はレモンの皮やニンニク、塩に漬け込み、瓶詰めにします。
ちゃんと"limonaia"(リモナイア)と呼ばれるレモン用の温室には、レモンの植木がありました。フィレンツェは冬の気温が低いので、レモンの植木はこうして温室に入れます。
今日、ほんのちょっと覗かせてもらっただけなのに、農場って一年を通じて色々な作業があるんだなあと感心しました。1月のヴィンサントの仕込みを見に行ったらまたレポートしますね。
やっぱり、私は「農」が好きだなあと思った一日でした。
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babamaru at 2007-12-18 10:42
いいですねえ。とても興味があります。
農業体験してみたいです。いえ、本来アグリはそういうものですもんね。
だた、個人的に心配なのはこんな叔母ちゃんがいってもことわられちゃうかなってことでしょうか(笑)
農業体験してみたいです。いえ、本来アグリはそういうものですもんね。
だた、個人的に心配なのはこんな叔母ちゃんがいってもことわられちゃうかなってことでしょうか(笑)
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michina
at 2007-12-18 10:46
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vin santって干し葡萄でできていたから、琥珀色で濃厚な味だったんですね。一月のレポートが楽しみです。
昨日の子供病院の引越しの記事もすごく興味深く拝見しました。日本でそんなふざけた格好して仕事?したら、絶対どこからか批判が来ます。やっぱり、イタリア人っていいなぁ。人生を楽しくする術を知ってますよね。
息子の幼稚園は今週末で冬休みに突入します。休みになっても、私の周りは近所の子供同士で誘い合って自由に遊ぶような環境でないので、子供が休みに入ると親の負担が増えます。(親が約束を取り付けて、何処かのお宅か、野外の場合は安全のために付き添います)自分が幼い頃は近所の大きな子に混じって、そこいら辺で遊んでいたものです。
イタリアの子供たちは、どうしていますか?
昨日の子供病院の引越しの記事もすごく興味深く拝見しました。日本でそんなふざけた格好して仕事?したら、絶対どこからか批判が来ます。やっぱり、イタリア人っていいなぁ。人生を楽しくする術を知ってますよね。
息子の幼稚園は今週末で冬休みに突入します。休みになっても、私の周りは近所の子供同士で誘い合って自由に遊ぶような環境でないので、子供が休みに入ると親の負担が増えます。(親が約束を取り付けて、何処かのお宅か、野外の場合は安全のために付き添います)自分が幼い頃は近所の大きな子に混じって、そこいら辺で遊んでいたものです。
イタリアの子供たちは、どうしていますか?
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ふらもん
at 2007-12-18 11:20
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Vin Santo!! チホさ~ん、日本で買うとバカ高いって知ってました?Marioで味をしめて日本で買おうと思ったら(背負って帰るには重いと思って)5000円とか1万円近いのしかないんですよ。こんな事なら!と後悔してる物リストの1位ですよ。って事はこのアグリにいつ行ったら新しいVin Santoが飲めるんでしょう?チホさんのブログを読んでると農業に興味が湧いちゃいますが自分じゃムリだろうなぁ。一応、庭の隅にニンニクを植えてみました。5センチくらい育ってますよ。収穫時期を教えてください。いつ食べられるのかわからずに植えてるなんて・・・プププ~~!
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中国語アドバイザー愛沙
at 2007-12-18 13:35
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こんにちは。
日本でもエコーツーリズムで農村体験はやってるそうですね。
土いじりができるのは幸せな環境ですね。
vin santoは確かにおいしいです。
ランキング応援中!
愛沙の「実践現代中国語単語集」
シルクロード最新地図!シルクロードが復活する!
こちらにもお越しください。
日本でもエコーツーリズムで農村体験はやってるそうですね。
土いじりができるのは幸せな環境ですね。
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レマン
at 2007-12-21 00:49
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>やっぱり、私は「農」が好きだなあと思った一日でした。
そう思えて、そこで暮らせてるのはすごく幸せですね。
うちの旦那サンは将来(って、もう若くないんですが)、
農場みたいなところで働きたいなんて、いつも言ってるんですよ。
でも私は、田舎で暮らしたことなどなく、それに賛同できないんですよね。
ま、「農」もたいへんな仕事、簡単にできるわけなく、どこまで本気で言ってるのか。
でもこのブログで田舎の生活がのぞけて、すごく素敵だなと、
「農」についても見方変わってきました。
これからも、楽しみにここに来ますね。
スイスよりレマンでした。
そう思えて、そこで暮らせてるのはすごく幸せですね。
うちの旦那サンは将来(って、もう若くないんですが)、
農場みたいなところで働きたいなんて、いつも言ってるんですよ。
でも私は、田舎で暮らしたことなどなく、それに賛同できないんですよね。
ま、「農」もたいへんな仕事、簡単にできるわけなく、どこまで本気で言ってるのか。
でもこのブログで田舎の生活がのぞけて、すごく素敵だなと、
「農」についても見方変わってきました。
これからも、楽しみにここに来ますね。
スイスよりレマンでした。
babamaruさん>いえいえ~、ココはアメリカ人やドイツ人のツーリストが多いので、割と年齢層は上なんです。写真を見せてもらったら、皆で一緒に農作業を見学して楽しそうでしたよ。
michinaさん>日本でも子供の為に様々なボランティア活動をされている方が沢山いるようです。イタリア人の凄いところは、予告なしにアドリブでもちょっと気の利いたことができるところかな。ことが大げさにならないから逆に粋な演出をしてくれます。
ふらもんさん>来年の1月になったらVin Santo作りの現場をレポートしに行きますね。ここのVin Santoは年中購入できるようです。ええ~っそんなに高いんですか!次回はVin Santoもお土産リストに追加ですね(笑)。ニンニクの収穫は春頃ですよ。まだまだです。
愛沙さん>Vin Santoは美味しいですよね。あ、ちょっと飲みたくなってきた・・・。
レマンさん>「農」に「業」が付いて職業になってしまうととっても大変だと思うんです。毎年の気候で収入が安定しないし、早朝から夕方遅くまで働かなくてはいけないし。でも、田舎に住んで、小さな畑で採れる野菜が食卓に上って、四季の移り変わりを感じながらのんびり過ごすって言うのは結構気軽にできると思いますよ。あとね、ご近所さんでお友達ができるととっても心強いです。プーリアの義父さんみたいに、年金の足しにオリーブや葡萄、アーモンドなんかを栽培している人も結構いるんですよ。