フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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職人の技~パラッツォ・コルシー二職人展~

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さて、話題は職人展に戻ります。
私が訪れた日には、午後のイベントとして、教会などの鐘をつくっているモリーゼ州から来た職人さんが、数ヶ月前にブロンズを流し込んだ教会の鐘の型出しというデモンストレーションを行いました。お寺が沢山ある日本でも、お寺の鐘を専門に作っている職人さんはもう少ないんでしょうね。沢山の教会があるイタリアでもそうです。更に、この工房では、全ての工程を手作業で行い、薪釜で焼きの工程を行うというこだわりよう。見た感じ、マエストロ(師匠)といった感じの髭のおじさんと、またまた体の大きなアシスタントの方の二人で、土の型を取除き、中からブロンズの鐘を取り出すという貴重な作業を見せてくれました。


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こうしてとんとんと叩きながら、下のブロンズに傷をつけないように丁寧に縦に割れ目をつけて・・・


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パカッと型を2つに割ったら、中からブロンズの鐘が出て来ました。
すすをブラシで丁寧に取除きます。この作業が一番楽しいそうで、おじさんにも笑顔が見えていました。どうやら良い出来栄えのようです。


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見えますか?表面には聖母子像が浮き彫りになっています。写真右は完成品。
鐘の誕生を目の当たりにした、なかなか貴重な機会となりました。


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そして、もう一つ、今回の職人展で目を引いたのが、L'Opera di S.Maria del Fiore(オーぺラ・ディ・サンタ・マリア・デル・フィオーレ)のスタンド。見たことのある方はいらっしゃるかも知れませんが、フィレンツェの大聖堂に向かって右側に数本ある小道の内の1本、Via dello Studio に入ると、右側に小さな工房(残念ながら一般公開はされていませんが、外から中の様子を覗く事ができますよ)があります。ここは、フィレンツェのドゥオーモ(大聖堂)のメンテナンスを専門に行っている約700年の歴史がある古い工房なんです。ドナテッロ、ブルネッレスキ、ミケランジェロなどルネッサンス期の偉大な彫刻家もこの工房で作品を作っています。ミケランジェロの有名なダヴィデ(現在、フィレンツェのアカデミア美術館蔵)はこの工房で彫られたそうなんですよ。


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現在では8名の職人さんが働いており、作業の約90%はドゥオーモの外壁に足場を組んで排気ガスで汚れた部分を洗浄する作業だそうです。片側をきれいに洗浄しおわると反対側が汚れてしまい・・・ということの繰り返しだと職人さんが説明してくれました。ドゥオーモを後世に残すには、完全に車の進入をシャットアウトするしか方法がないそうです。


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また、残りの10%は、外壁の装飾や、内部の装飾で崩れてきてしまった部分を修復したり、修復しようがない状態のものは、新しく大理石で全く同じ部分を作成し、それを嵌め込むそうです。
現在私達がフィレンツェのドゥオーモを鑑賞できるのは、こうした職人さんたちの伝統的な技があってのことなんですね。


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鐘の職人さんも、ドゥオーモの職人さんも腕が太くて、逞しいなあと思いました。肉体労働が中心で、決して楽な仕事ではないだろうと思いますが、「職人魂」があるから続けられるんだろうなあ。

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Commented by amy at 2007-05-21 19:27 x
ちほさんこんにちは~。
イタリアの職人さんってすごいですね。
ブロンズの製作過程見るとテレビシリーズの「Celliniの生涯」の最終回思い出します。ブロンズの作成って今でも手作業でやってる人も居るのですね。
大理石、ミケランジェロは全部人力でやってたんですよね。あんな硬いのに、すごい。私だったら一かけ削るのに一日かかりますよ~。
Commented by nonnakaori at 2007-05-21 20:59 x
この職人展は、フィレンチェの職人さんだけでなくて、いろんな州からきていたんですね。近くても、ボローニャの生地屋さんも隣の州でした。
教会の鐘職人さんたち、エプロン姿がとてもかっこいいわ。
大理石も石なのに、やわらかい風合いがでていてすばらしい。
美しい緑の庭園でこんな素晴らしいイベントは、参加者も見物人もお互い気持ちよい時間を過ごせますね。
Commented by chiho at 2007-05-22 01:42 x
amyさん>こんにちは。うんうん、どの職人さんも筋肉モリモリでしたよ。ドゥオーモの大理石は今でも、手彫りの作業が多いんですって。大小さまざまの削る道具も見せてもらいました。すごいパワーですよね。
Commented by chiho at 2007-05-22 01:46 x
nonnakaoriさん>エプロンがお洒落ですよね。大人一人当たり7.5ユーロの入場料をとられるのですが、かえって混雑しなくてゆったりと見られるので、良いですよ。
by lacasamia3 | 2007-05-21 17:15 | フィレンツェお薦め処 | Comments(4)