白い手編みのカーディガン

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去年の11月の写真ですが、水車小屋のサルスベリ。
他の花が終わった8月頃に花が満開になって、秋にはこんなに綺麗に紅葉するからうちの庭にも1本植えたいな。

日曜日の夜番のこと。
夜中にサイレンがなって、私たちチームが出動。ホワイトコードなので、緊急性はないけど、何らかの理由で自力で病院に行けない人というケースです。寝たきりの100歳近いお母さんの尿が朝から出ない、在宅看護師が尿カテーテルを入れようとしても入らない、お腹が膨らんでいる、ということで病院に搬送しました。こういう理由で、週末で、夜中に呼んで20分以内に救急車が来るって、トスカーナの救急搬送(ERでの待ち時間は別にして)は悪くないと思う。


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病院に行く15分ほどの道のりで、患者さんに付き添いながら、手編みのセーターに気づく。丁寧に洗濯された真っ白な手編みのカーディガン。見ると、彼女の白髪もとっても綺麗にといてある。日本でもそうだと思いますが、イタリアでも高齢者の介護を自宅で行なっている場面によく遭遇します。家庭でそれぞれ。外国人のお手伝いさんに任せっきりで、しかもかなり劣悪な環境なこともあるし、家族で丁寧に介護を行なっている人も。それぞれに、それなりの理由があるのでしょうが、白い手編みのカーディガンを撫でながら、この方は大切にされているんだなあと思ったのでした。




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Commented by ayahana at 2023-01-13 15:06 x
90代の義母と同居です。これから先、ますます介護が必要になってくるだろうと感じています。優しい気持ちでお互いに笑顔でいらるよう「白いカーディガン」のこと心にとめておこうと思います。chihoさん、素敵なお話ありがとうございます!
Commented by yukari at 2023-01-15 01:06 x
いつも素敵なお話ありがとうございます。千穂さんの温かなまなざしとユーモア大好きです。幸せな人や大切にされている人との遭遇は、こちらをも幸せな気持ちにしてくれます。それがお年寄りであればなおのこと。私も母に安心して可愛く長生きして貰えるように身支度にも気配りしたいと思います。
by lacasamia3 | 2023-01-11 22:01 | 水車小屋物語 | Comments(2)

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