ピッポの思い出話

14年前、まだ首が座らない位のユキをベビーキャリアでアントネッロが抱っこし、日本の母と一緒にパンツァーノの村で開催された「肉祭り」を訪れました。
この村のお肉屋さん、ダリオ・チェッキーニが主催して、フィレンツェの小児病院への寄付金を集める為に、キャンティ地方の有名な肉屋が集まって、それぞれ自慢のサラミやプロシュット、ラード等を売る、なかなか楽しいお祭りでした。ワインも振る舞われて、大にぎわいの中、一番のメインイベントが・・・・

体重350キロの巨大豚のピッポのウォーキング(笑)。

思えば,あの時、やけに、周りのお爺ちゃん達が「ピッポ、ピッポ」と名前で呼んでいたなあと思ったのですが、今回、ダリオとあの時の思い出話をしながら、やっとその謎が解けました。

ピッポ君は、ガイオーレ・イン・キャンティにある、有名な肉屋キーニのペットだったそうです。

お母さん豚に潰されそうになっていたピッポを、キーニのオーナーさんが引き取って、大切に育て始めます。どうやら寝室のベッドで寝かせていたらしい(笑)。でも、段々大きくなって来て、奥さんが「私が出て行くか、ピッポを追い出すか選んでください!」って旦那さんに迫り、更に大きくなっちゃったピッポがマットレスをひっくり返しちゃったりし始めたんで、寝室で寝かせるのは諦めたんだそうです。そりゃそーだ。
村のマスコットだったピッポは、朝、下のバールに降りて来て、カプチーノとブリオッシュで朝ご飯をしていたとか。

だから、あの豚祭りの時だって、イベント用に歩かせたのは只の豚じゃなくて、当時キャンティでは既に有名だったピッポ君だったのでした。何故か,とっても納得。
で、ピッポ君はその後、どうしたかって?

13歳で、自分が大好きだった森の中で、静かに老衰で亡くなったそうです。

あとちょっとキャンティ話が続きます・・・

現在私たちは、家族でパリに来ています。
パリでの様子は帰って来てからブログでアップしますが、インスタ( chiholacasamia) でオンタイムで投稿しています。宜しかったら見に来て下さい♩

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Commented by lacasamia3 at 2016-11-29 01:18
鍵コメpさん、 うわーこのお肉屋さんにいらしたんですね。ピッポ君、どんな風に残っているんだろう? 楽しい思い出話、有り難うございます。 今度、お店が開いている時に行ってみますね
by lacasamia3 | 2016-11-27 08:55 | フィレンツェから日帰りで行く町 | Comments(1)

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