フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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金工職人の聖人、聖エリージョ

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ヤコポ・ダ・エンポリ《聖エリージョ》1614年

ヴァザーリの回廊で、丁度、ヴェッキオ橋の上にさしかかったあたり、回廊が大きく曲がる所に展示されているかなり大きな作品です。
この絵の中で緑色の服を着ている聖エリージョは、聖人になる前、金工職人であったそうです。フランク王国の国王クロタール二世に玉座を依頼され、材料費としての金貨を受け取ったエリージョは、それで、2脚の椅子を作ります。彼の誠実さが国王に評価され、国王付きの金工職人に任命されたそうです。生涯、貧民や病人達の救済に努め、戦争の捕虜になってしまった者の救援にも携わったのだそうです。
聖エリージョは、金工職人の守護聖人でもあります。

金細工を扱うお店を集めた、ヴェッキオ橋の袂にあたる部分にこの絵がかかっているというのも、何とも意味深いですね。
実際には紀元後600年前後を生きた人物ですが、作品の中では、1600年代の当時の現代の服装で描かれています。

ヤコポ・ダ・エンポリの素晴らしい作品があと2枚、ウフィッツィ美術館の入り口にあります。
チケット売り場とセキュリティーチェックを過ぎて、ヒーヒー言いながら階段を上がった先、展示室が始まる手前の左右にあるのが、フィレンツェ出身の2人のフランス王妃を描いた作品です。
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ヤコポ・ダ・エンポリ《アンリ2世とカテリーナ・デイ・メディチの婚姻》1600年
1533年に行われた婚姻の席で、フランス国王アンリ2世とカテリーナ・デイ・メディチ(カテリーヌ・ド・メディシス)、そして真ん中にはローマ教皇クレメンス7世という豪華メンバー。クレメンス7世も、若くしてなくなった、ロレンツォ豪華王の弟ジュリアーノの息子であり、カテリーナはロレンツォ豪華王の孫に当たるので、かなり近い血縁関係があるのです。作品の中のカテリーナが何とも初々しくて品があります。カテリーナがフランスに嫁いだ時、クレメンス7世は大玉の真珠のネックレスを贈ったのだそうです。彼女が身に付けているのがそのネックレス?いやいや、きっともっと真珠が大きかったんでしょうね。
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ヤコポ・ダ・エンポリ《マリア・デイ・メディチの婚姻》1600年
丁度この絵が描かれた年に、マリア・デイ・メディチ(マリー・ド・メディシス)とはフィレンツェで父親フランチェスコ1世に見送られる婚姻の儀式を終え、フランスへと嫁いで行きます。この作品はフィレンツェのドゥオーモで行われた儀式の様子。他の作品とは違い、これは、実際に当時の様子をそのまま描いたものなのでしょう。マリアのドレスがとっても豪華です。

70年の差はあるものの、2人のメディチ家の女性がフランス王妃となった事を描いたこれらの作品も、ウフィッツィ美術館にいらしたら、是非お見逃しなく。
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Commented by chiyo at 2016-06-04 21:28 x
先週上京した折に、東京都立庭園美術館へメディチ家の展示を見に行きました!真珠のイヤリングをつけて(入館料が100円引きになるのです)。初めて庭園美術館に行きましたが、建物とお庭が素晴らしかった(もちろん展示も)。実は「時の雫」にも行ったのですよ。千穂さんが紹介してくださったおかげです。ありがとうございました!
Commented by lacasamia3 at 2016-06-07 07:02
chiyoさん、庭園美術館にいらっしゃったんですね。緑があって、建物も素晴らしいですよね。「時の雫」にも足を運んでくださって大変有り難うございます。イタリアに縁のある作家を集めて面白い展示をされているので、また是非お立ち寄り下さい。最新情報は、Facebookで発信されています。
by lacasamia3 | 2016-06-04 06:53 | フィレンツェという町 | Comments(2)