今回、アンギアーリという小さな村にも行きました。「アンギアーリ」という地名を聞くと、レオナルド・ダヴィンチがフィレンツェのヴェッキオ宮殿の五百人広間に描いた幻の作品「アンギアーリの戦い」を思い浮かべる方が多いでしょう。でも実際に、アンギアーリに行った事がある人はそんなに多くないかも知れません。
車の真っすぐな下り坂に沿ってアンギアーリの新市街地があります(真っすぐな道が相当先まで真っすぐなの、写真で判るかな?)
そしてこの新市街地の途中右側に、小さな広場があり、そこから旧市街地が始まります。
旧市街地の入り口。
何とも、現在と過去を分ける門の様な存在感。この門をくぐると、気持ちは一気に中世です。
本当に古いままの街並み。
よくぞココまで大事に保存出来たなあと思います。しかもお花が植えてあったり、カーテンがかかっていたりして、実際に今も人が住んでいる気配があるから凄い。
車道がない街って本当に美しい。
便利さと引き換えに、現在の私たちは生活の場は、こんな美しさを失ってしまったのだなあと実感します。
こちらは、今回ランチに立ち寄ったリストランテ、Il Feudo del Vicario.
中も中世な雰囲気です。
お料理は、どれも素朴だけれど、丁寧に作られていてとても美味しかったです。ジャガイモのチーズ&トリュフがけオーブン焼きもおいしかった♩
こちらはタリアータというカットステーキのポルチーニ茸のせ。
タリアータにしては結構薄切りでお肉はとても柔らかく美味しかったです。
アンギアーリの村、とーってもお勧めです。印象に残る場所でした。
【アンギアーリの戦い】
1440年6月29日に、アレッツォ近郊のアンギアーリを舞台に、フィレンツェ共和国とミラノ公国の間で繰り広げられた戦い。
フィレンツェ軍9400人、ミラノ軍1100人と数の上でも既にかなり差があったこの戦いでは、フィレンツェ共和国軍が圧勝します。
ルーベンスによるレオナルドの下絵の模写。
レオナルドは1503年にフィレンツェ共和国の依頼を受け、ヴェッキオ宮殿の五百人広間の壁に「アンギアーリの戦い」制作活動を行いますが、下絵を壁に移す行程で中断してしまいます。1560年代の改装の際に、ジョルジョ・ヴァザーリにより制作された壁画の下には、今現在も、レオナルドの下絵が残されていると伝えられています。
同じくレオナルドと同時期に依頼を受けたミケランジェロは、フィレンツェ共和国軍とピサ軍の戦いを描いた「カッシーナの戦い」を描きます。これら2点の素晴らしい競作がもし完成して、現在にまで残っていたら・・・。想像するだけでも楽しいです。
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Rottenmeier-ffm at 2016-01-13 20:35
次回フィレンツェに行った時是非行ってみたいです。4月に行けるかな―と思っています。今年もよろしくお願いします。
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s_helga at 2016-01-13 23:28
車道がない街って本当に美しい。まさにその通りですね!
そして、美しさを失って、コンクリート(アスファルト)に固められた土地の上に住んでいるのが残念・・・・考えないようにしている自分がいます。
そして、美しさを失って、コンクリート(アスファルト)に固められた土地の上に住んでいるのが残念・・・・考えないようにしている自分がいます。
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lacasamia3 at 2016-01-25 18:31
Rottenmeierさん、ドイツにも素敵な街が沢山あると思いますが、この小さな村もとっても素敵でした。フィレンツェにいらしたらお会い出来たら嬉しいですー
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lacasamia3 at 2016-01-25 18:32
s_helgaさん、そうなの、長い間、人々が歩いてきた石畳の美しさって、独特ですよね。このまま残って欲しいな。
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lacasamia3 at 2016-01-25 18:34
鈴木さん、そうですね、映画のセットの様。これに比べたら逆に映画のセットが何故か嘘っぽく見えてしまいます(というか実際、映画は虚構の世界ですが)。素敵な村です。