さて、今回のワンデイトリップで一番の見所になったのが、サンジミニアーノとシエナの間にあるサンガルガーノ修道院跡。周りにはなーんにもない場所ですが、来るまで近づいて行くアプローチもまた感動的です。
もともと、ここには1288年に建立されたシトー派の修道院がありました。所が、1300年代のペストの流行と傭兵による略奪で、修道士達の数が激減してしまいます。
1400年代後半には既に廃墟となり、1500年代後半には、天井を覆っていた屋根の銅も売り払われてしまいます。
屋根がなくなってしまったために、中の建築空間には、太陽光が差し、不思議な雰囲気です。
資金不足で、その後ルネサンス時代の増築がされなかった事から、1200年代のオリジナルの建築空間をそのままの状態で見る事が出来る、イタリアゴシック建築の貴重な遺跡の1つだと思います。
映画「薔薇の名前」の雰囲気。
更に、徒歩8分程丘の上に上がった場所には、修道院よりももっと小さな教会があります。
これ、何だと思いますか?
教会の天井です。ああ、中世って素敵♩
もともと、サンガルガーノの修道院がこの場所に建立されたのには、ある伝説が元になっています。
この近くの出身であった騎士ガルガーノ・グイドッティ(後に聖ガルガーノという聖人になります)は、世俗の世界を捨て、修道士になる事を決意します。1180年12月25日、刀を十字架に見立てて、岩に差します。刀を抜いたアーサー王とは逆ですね。
サンガルガーノは、ちょっと中世のロマンに浸れる神秘的なスポットです。
モンテリッッジョーネ、またはサンジミニアーノ、サンガルガーノ、シエナ、フィレンツェ戻りという順でまわりますが、シエナでゆっくり過ごされたい方は、シエナ解散にしてシエナで1泊したりするのもアリです。その場合は、フィレンツェのホテルから車に荷物を積んで、最後はシエナのホテルにお送りするというパターンになります。
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えふ
at 2014-10-29 21:27
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はじめまして。タルコフスキーの映画『ノスタルジア』に出てきたあの廃墟はここだったのですね。いつか訪れたいと願っています。フィレンツェのお宿もみんな素敵です。ぜひお世話になりたいので、そのときはよろしくお願いいたします。
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at 2014-10-29 21:37
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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クマ
at 2014-10-30 07:04
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屋根がない中世の修道院 想像が膨らみます それにしても キリストはスーパースターですね。 現代のスーパースターはいるのでしょうか?
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mory_and_meg at 2014-10-30 09:21
ちほさん、おはようございます。
夕べ、ちほさんのこのブログを読んでから眠りについた私は、このサンジミニアーノの修道院の夢を見てしまいました。といいましても、私はこちらへ行ったことがないのですが、あの糸杉の道を越えて、修道院の建物に入った時のリアルな体験は夢であれ、とても素晴らしいものでした。何かデジャブ的でもありました。トスカーナの歴史は、荘厳さとノスタルジーの融合ですね!思わず心を奪われてしまいます。
夕べ、ちほさんのこのブログを読んでから眠りについた私は、このサンジミニアーノの修道院の夢を見てしまいました。といいましても、私はこちらへ行ったことがないのですが、あの糸杉の道を越えて、修道院の建物に入った時のリアルな体験は夢であれ、とても素晴らしいものでした。何かデジャブ的でもありました。トスカーナの歴史は、荘厳さとノスタルジーの融合ですね!思わず心を奪われてしまいます。
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mattfrafra
at 2014-10-31 17:58
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シエナももう一度行きたい。聖カテリナの街。ドゥーモのモザイクももう一度見たい。
教会の廃墟いい雰囲気です。(((^_^;)
教会の廃墟いい雰囲気です。(((^_^;)
毎回思うですが、chihoさんのカメラアングルが素晴らしい!(≧∇≦)
どれもこのまま、絵葉書にしたいぐらいです!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
どれもこのまま、絵葉書にしたいぐらいです!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆