イワシの塩漬け用壷、カパーゼ

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塩漬けにするとアンチョビがどんな状態になるのか、ご質問をいただいたので、ちょっとお見せします。
去年漬けたイワシがまだ少しだけ残っていたので、今日食べました。
左の画像が塩から引き上げた状態。カチカチです。
これを流水で洗って、骨を取り除きます。中位の大きさのイワシでも出来ると思いますよ。

そのままワインビネガーで濡らして、オリーブオイルとニンニク、イタリアンパセリで、白ワインのおつまみとして食べても最高に美味しいです。


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今日は、パン粉、松の実、レーズンと一緒に炒めて、パスタにしました。
ハーブはミントを使いましたが、フェンネルでも良いかもね。


相変わらず、ドーンと大盛りっ!(笑)


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今年漬けたイワシは、まだプーリアの海の家に置いてきているのですが(ユキちゃんを迎えに行くときに持って帰ってきます)、↑こちらが同じタイプのアンチョビ用の壷。
去年、アントネッロが義父さんと一緒にグロッターリエという焼き物の街を訪れたときに買った壷です。


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実は、アンチョビの壷、塩を使うからか、何年か使うと底が抜けてしまうんです。土鍋みたいに消耗品なんだな~。だからと言うわけではないのですが、かなり安いです。
1個5~8ユーロくらいかな。それだけまだまだ生活に密着している物なんでしょうね。

長年、プーリア人がイワシを漬けてきた壷かと思うと、何とも可愛い形をしています。
生活が生み出すフォルムなのでしょうか、こうした暮らしに密着した道具や食器って、何ともいえないシンプルな美しさがあると思います。

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Commented by fumieve at 2012-07-07 00:09
ええー、シンプルなものとはいえ、釉薬がかかっている壺の底が数年で抜けるなんて!不思議ですが、そういうものなんでしょうね。

以前インドに行ったカメラマンの友人が、素焼きのお茶碗を作っている人々を撮影しているのですが、そのお茶碗、素焼きとはいえ、使い捨てなんだそうです。お茶碗自体、作っているのが、町の中でももっとも貧しい地域の人々なのだそうですが、その彼らが、お茶碗は一度お茶を飲んだら、ぽいっとその辺に捨てるから、ごみためはもちろん、道端にもいっぱい、素焼きのかけらが落ちているのだとか・・・。
もったいないようですけど、考えてみれば土を練ったものを土にかえすだけのことで、プラスチックのカップなんかに比べてずっとエコなんですよね。
Commented by waihekeparadise at 2012-07-07 00:18
こんにちは。ニュージーランド、ワイヘキ島のCocoです。
つけておいたイワシってかちかちなんですね~。使用前、使用後(?)の写真、
とってもわかりやすかったです。、今回のアンチョビづくり、ほんとーに興味津々で
拝見させていただきました! だって、いつも瓶詰のアンチョビしか見たことないから・・・。
アンチョビづくり用の壺もいかにも日用品って感じでシンプルな中に温かみを感じます。
NZでもイワシ、売ってたらいいのに…。自家製アンチョビ、作ってみたいなー。
「ぜーったいにおいしいに決まってる!」とおもうのですが・・・。
Commented by なつき at 2012-07-07 08:38 x
壷の底が抜けるとはビックリです!
2月に味噌を仕込み、今は梅干しに挑戦中です! アントネッロのアンチョビ美味しかったから挑戦してみようかな~(^o^)
ちなみにバジルのペーストは作りますか? アントネッロ流の作り方があったら教えてくれたら嬉しいです! 畑のバジルが沢山あって食べきれないので…
Commented by kiki-cafe at 2012-07-07 10:13
chihoさん♪

最近、昨年夏の「猫のしっぽ」を見返すのがマイブームです。
もうね、chihoさん一家の夏の出来事が、私の夏の記憶として
刷り込まれているので、見ると懐かしい気持ちになるのです。
そうそう、グロッターリエ、行かれてましたよね。(←つい最近見返した
ので、つい最近の出来事のように思える 笑)
あのお二人が、イワシを買う光景も、なかなか味わい深くて
大好きなんです。
お義父さんのあの優しい目!
孫に頭をナデナデ触られても、全然怒らないし…笑

そうそう、暮らしに密着した道具には、長年暮らしに寄り添ってきた
合理的な美しさがありますよね。
Commented by tomomato at 2012-07-07 16:20
この器、 萌え! です。 シンプルなフォームが美しすぎです。 これにイワシをつけ込むその作業そのものが美しいなあ。  イタリアには今でも昔ながらの生活習慣を受けついている人がいっぱいいて、時々胸を打たれます。  それが、経済破綻の一方でも、人々が仕合せな顔をしている秘密なのかな、とおもったりして。  それにしてもアンチョビは、 本当に魅力。 作ってみたいです。
Commented by Rondine at 2012-07-07 20:21 x
Chihoさん、こんにちは!
イタリアはまさに夏ですね、プーリアの海の青さがうらやましい、、、
ユキちゃんの日に焼けたこと!またCihoさんたちは,
お二人での生活、普段とはちょっと違う山の時間をたのしまれるのでしょうね。
わたしは先日念願のブランカッチ礼拝堂と、サンタクローチェ聖堂を見て参りました。
Chihoさんのラ カサ ミア サイトからの観光情報が大変有効でおかげで存分に教会を堪能することができました!ありがとうございます!!
Commented by みゅえり at 2012-07-08 17:09 x
わ~、ありがとうございます。
やっぱり塩が強い分、身が締まっていますね。
オイル漬けにはせず、塩のまま常温保存・・・。実は今年チャレンジしているのです。
こんな立派なのではなく、ち~っさなシコイワシで。
食べる都度塩抜きは面倒かな・・・と思いつつ、風味はいいですしね。
ワインビネガーで洗うって昨年もお伺いしましたが、塩抜きしないでとなると
結構塩気は強いのですね。そこが疑問だったのです。
でもオイル漬けにした塩漬けよりは甘口のアンチョビも、ワインビネガーで洗って食べたら
おいしかったんです!!今年もやってみよう。
来年は岩塩で私も漬けてみようかな・・でも素焼きの底が抜けちゃうほどの塩分・・・
生活の知恵ですけど、何にしてもケチってはいけない!ってことですね。(^^)
Commented by erieri at 2012-07-08 18:24 x
壷写真有難うございます♪ シンプルなフォルムがほんと、いいです。
でも何年も使うと塩で底が抜けるというのには驚きました。
塩は偉大で凄いものですね。
Commented by とろ at 2012-07-08 22:55 x
アンチョビの壺じっくり見ました。底が抜けてしまうのにも納得です。
骨董市では、この壺でどうやってアンチョビを作るのだろう?どんな味がするんだろう?いかにも使いふるされた道具で、これで作ったら絶対美味しいだろうなと思っていました。100年以上も変わらない形で日常で使われている、そういうイタリアいいなあと思います。

自家製アンチョビのお料理本当においしそう。
プーリアの海で採れて、洗って、浸けて、その土地でしか食べれませんね。行ってみたいです!
Commented by とろ at 2012-07-08 23:07 x
連続でのコメントすみません。
壺を取り上げていただいた記事楽しみました。ありがとうございます。

そしてお値段が5ユーロ程度とのこと。骨董市で見かけた後だったので、ああ、びっくりです~
by lacasamia3 | 2012-07-06 23:57 | ユキちゃんと海 | Comments(10)

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by chiho