フィレンツェ田舎生活便り2

lacasamia2.exblog.jp

フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

ブログトップ | ログイン

職人市で見つけた宝物

f0106597_2505176.jpg



沢山のフォロー有難うございます。フェイスブックも、帰宅して開いたら、賑やかになっていて嬉しいっ!
どちらもマイペースで更新していきたいと思います。

さてさて、先日訪れたフィレンツェの職人展で、1つだけ籠を買いました。
普段、余り物を買わないのですが、これは、見てすぐに欲しいっ!って思ったんです。
おじさんが実演販売をしていたので、少しお話を伺うと・・・
ピサの近くの田舎で、籠を作ったり、籠教室をやられているのだそうです。素材にとてもこだわっていて、地元で採れる素材しか使わない、だから籠を作る時間よりも、素材を拾い集める時間の方がかかるんだって、話してくれました。
この籠は、ヤナギの枝で出来ています。その他、オリーブの根元に出る脇目なども素材になるそうです。12月から3月の間に、こうした枝を集めて乾燥させ、使うときに濡らして使うと、目が詰まった耐久性のある良い籠が出来るのだと、ちょっと自慢げに話してくれました。


f0106597_252015.jpg



そして話し込むうちに、こんな話をしてくれました。

「ある時ね、ピサ沖で、ローマ時代の難破船が見つかったんだ。
粘土質の海底に埋まっていたから、当時の籠が残っていて、研究者から見てくれって言われてさ、行ったら、その籠には不思議と下の芯の部分しかなくて、横編みの部分がそっくり欠けていたんだ。
研究者は一生懸命に、その横編みの素材を俺に聞いてくるんだけど、答えは簡単。作りかけの籠だったんだよ、きっと。船乗りは、長い航海の間、暇つぶしに昔から編み物をしたり、籠編みをしたりしたものさ。たぶん、船の上で船乗りが籠を編んでいたときに、船が沈没しちゃったんだろうなあ・・・。」


f0106597_2525450.jpg



美しい籠も大きな収穫ですが、それ以上におじさんとのひと時の会話が楽しくて、籠を見るたびに、きっとこの話を思い出すと思います。
研究者には判らない、もの作りをする人の直感、みたいなものを感じました。

そして別れ際にウインクをしながら、「俺も船乗りだったんだ」って言っていました(笑)。
この籠、大切にしたいと思います。

人気blogランキングへ
気に入っていただけたら↑をポチッとクリックしてください♪
Commented by nonnahisae at 2012-05-16 06:58 x
おじさん、いいですね~
いいお話
Commented by kaorihie at 2012-05-16 07:11 x
車中でブログを楽しんでいる私ですが、今日はジンと来ました。『猫のシッポカエルの手』をみている時から思っていたのですが、職人さんの手仕事の話が大好きなんです。ものを作り出す職人さんの手技は素晴らしい。日本でもイタリアでも残してほしいなあ。
Commented by sironekosan at 2012-05-16 07:23 x
ちょっとお久しぶりのコメントです^^
あぁ、分かるなぁ。
イタリア人は気さくなお喋りが上手だろうから、そちらでは普通にこういう会話もあるのでしょうけれど、日本だとなかなかそうはいかない。
でもそんな中、ちょと楽しい会話が出来ると、なんとなく心にいつまでも残ったりして^^
africaさんのブログで「はやと瓜」のレシピがあり、興味を持ったのだけれど、関東ではあまり見かけなくて。
偶然寄ったイベントで見つけた時にした、お店の方とのお喋りやレシピ交換は、なんとなく胸に残っているのよね^^
こういう事って嬉しいですよね。
Commented by ebuebu at 2012-05-16 07:34 x
おはよーございます♪(*^^*)
いいお話だなぁ。おじさんの顔まで浮かんできました…潮の香りも…。
作り手から直接買えるって、やはりいいですね。今はそれが逆に贅沢な時代ですものね~。籠に命が宿ったみたい!!(〃^ー^〃)
Commented by etigoya13-2 at 2012-05-16 08:31
籠好きな私にはたまらない1品です。
こういう柳の籠ずっと探しているのです。ロシアの古い写真から新しい写真まで良く登場するのに、なかなか見かけなくて。
作ればって言われるし。苦笑
素敵な職人さんとのふれあい良いですね。
Commented by ゆうこ at 2012-05-16 08:43 x
字が大きくなってとても 読みやすいです。いつも読んでいますよ。 これからも ずっと続けてくださいね。楽しみにしています。
Commented by まい at 2012-05-16 09:40 x
わぁ、素敵なお話ですね!色んな思いがたくさんつまった籠。
収穫した野菜などを置くのもよさそうですね☆
Commented by negibana at 2012-05-16 09:50 x
こんにちは。ステキな籠ですね!
私も手作り物の展示会やフリーマーケットに見に行くのが好きです。量産したものにはない、暖か味がありますよね!
作り手がどんな思い出作っているかや、色んなエピソードなどきけて、買わなかったとしても楽しいひと時です。
 chihoさんは、この籠に何を最初にのせるのかな~^^
Commented by KyungAh at 2012-05-16 10:23 x
かごを見て実家の母が使ってるのを思い出しました。曾祖母の時からのものなので100年近くたってると思うのですが、まだ現役なのです。きっとこのかごもそんな丈夫なものでしょうね。素敵です。
Commented at 2012-05-16 10:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tawaraya at 2012-05-16 10:39 x
柳の籠は世界共通?オリーブの根元から出た枝でも作るとはステキ。どんなかごかしら?ほしいな~。私が存じ上げている籠作家達も遺跡から出てきた籠の復元を結構頼まれてしています。いろいろお勉強になるといっていました。個展のときにその復元作業の模様を見せてくださるときもあります。もと船乗りの籠のワークショップいいですね。そういうプログラム入りのツアーなんか楽しそう。
Commented by 朝子 at 2012-05-16 11:27 x
職人展が今年も開催されたのですね。門を入って両脇にたくさんの実をつけたらレモンの木、ラベンダー、色とりどりジャアマンアイリス、ばら、など等そしてテントの下ではたくさんの食べ物をコックコートをきたコックさんたちが準備していた光景!その中ゆったりと見て歩く人々
まるで映画のワンシーンのようでした。
私も籠が欲しくて芝生の上に無造作に置かれている籠をみたのですが
日本まで持って帰る事を考えてあきらめてしまいましたが残念でした。
そしてフィレンツェの街中では探しきれない、手描きで絵つけした食器、子供服、手つくりの筆記用具、丁寧に刺繍のほどこされたクロス、手つくり石鹸自然な良い香りがしました。まだまだたくさんの出展物がたくさん
物つくりをする職人さん達を応援する貴族の方が自宅のお庭を開放して毎年行われているとお聞きしてびっくり!なんて心の広い方なのでしょう。
ぜひまた訪れたいと思っています。

赤いひなげしも‥、野に咲くクリスマスローズも‥、あとプラムも木から落として食べたーい、やっぱり千穂ちゃん家族のすんでいるフィレンツェ大好き!!
Commented at 2012-05-16 11:30
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kanata at 2012-05-16 12:46 x
chihoさんこんにちは〜。
かわいいカゴですね。私も欲しいっ(^o^)
わたしも、見た目もさることながらお店の人にその商品のバックグランドとか聞いちゃうと、ついつい買っちゃうことがあります(;´Д`A
昨日もドイツで何十年も前から作られている絶対に脱げない靴下というのを紹介されて、ついつい買ってしまいましたヽ(´o`;
それにしても何世紀経っても、同じものを作ってる職人さんにはわかるんですね〜。
そして、そのことを知った研究者の人はそのカゴを見るたびほっこりできるんじゃないかな。
Commented by ワラビー at 2012-05-16 15:16 x
最後の一言がさすが、おしゃれ!
このブログに出会ってから色々な価値観が変わりました。



FBも合わせて楽しませてもらいます。
Commented by aiko at 2012-05-16 15:37 x
良いお話ありがとう。お二人の姿、そして船乗りだったというおじさんの遠いまなざしまでかってに浮かんできました。
Commented by Shin's mama at 2012-05-16 16:10 x
う~~ん。とってもステキです。感動のおすそわけ、ありがとうございました!朝からさわやか~な気分になれました~。
Commented by 亜由美 at 2012-05-16 18:04 x
写真が目に入った時は、てっきりアントネッロさんの手作りかと思ってしまいましたよー!

私は介護施設で働いていますが、そこに来られている利用者さんのおじいさんが冬にきて来られるセーターとハンチング帽子が素敵なので…お聞きしたら40年も前の物なのですが古さを感じさせない位ステキな物なんです。
昔、船乗りをされていて船乗り仲間が暇な時に編んでくれた物だと言われていました。

カゴを編んでた人もいたのか、今度聞いてみようと思います。

手作りの物は年と共にどんどん味わいがでて良くなりますよね。

Commented by senbeis at 2012-05-16 20:26
こんばんわ~|☆
籠を使う度にオジサンの話と笑顔が思い出せますね^^
飴色に使いこんだ笊や籠、良いですね・・

籠も自分で作りたいと思ってます~何時かきっと!




Commented by africa at 2012-05-17 00:35 x
うんうん、わかる~。研究者にはわからい、船乗りの直感だよ~(笑)
平たいアーモンド型の形がきれいだね~。とても使いやすそうっ。
Commented by Toruberlin at 2012-05-17 02:37
こんばんは!
良い話だし、この籠も素敵ですねー!
これは僕も欲しい!
Commented by かのこ at 2012-05-17 08:49 x
ステキな籠ですね!手作りの温かみが画像から伝わってきます。籠も宝物ですが、おじいさんとの出会いも宝物ですね!
Commented by ねーやんの同居人 at 2012-05-17 17:37 x
こんにちは。
私も雑貨大好きで、籠もいくつか持っています。
作った方の顔が見えるのはいいですよね。
しかも、物語付きなんて、素敵ですね。
Commented by marcheselli at 2012-05-17 23:28
ステキなお話と籠ですね~!!作っている方とお話できるっていうのもこういう見本市の良いところでもありますね。
Commented by saocean2 at 2012-05-18 00:03
素敵ですー♡
作りての気持ちがこもった作品、いいですよね。
by lacasamia3 | 2012-05-16 05:07 | フィレンツェお薦め処 | Comments(25)