フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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心の静けさを求めて~サンロレンツォ聖堂

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今日は朝から仕事でフィレンツェに行っていました。
時間が余ったので、暫く訪れていなかった、聖ロレンツォ聖堂を訪れました。
メディチ・リッカルディ宮のすぐ裏にあり、代々、メディチ家のメンバーが埋葬された教会です。
今となっては、ミケランジェロ作の新聖具室と君主の礼拝堂をひとくくりにし「メディチ家礼拝堂」として、それらを訪れる際には、聖堂の正面に対して逆の入り口から入るようになっているので、何だか別の建造物のように思われがちですが、実際には、身廊↓を中心に、右側奥(上の写真の右側の部分)がミケランジェロ作の新聖具室、それに対して左側がブルネッレスキ作の旧聖具室となっているのです。
だから、ミケランジェロの新聖具室には、本当は、主祭壇の右横の扉から直接入ることが出来るはず。
想像すると、何だか、ミケランジェロの新聖具室がまた違って見えてきます。


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こちらが、聖堂内部。身廊から主祭壇です。
聖堂内は、写真撮影は厳禁ですので、この写真も含め、以降の写真は私が撮ったものではなく、全てネットでの使用が許可されている画像です。
携帯電話も切りましょう。サンダルは大丈夫ですが、タンクトップの時には、上に何かを羽織らなくてはいけません。薄手のストールなどを持っていると便利ですよ。


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この聖堂の中で、一番好きな作品がこちら。
ドナテッロ作の2つの説教壇です。今回、「キリストの復活」を描いた右側の説教壇は修復中でしたが、「キリストの受難」を描いた左側の説教壇を見ることが出来ました。


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二人の男と共に十字架にかけられたキリストの周りには、混乱が支配しています。
ドナテッロ晩年の作品。
どのプレートをドナテッロ自身が手がけたのか、工房の弟子たちが手がけたのかについては、かなり意見が分かれていますが、私にとってはそれはどっちでも良いかも(先生、スミマセン・笑)。
このドラマチックさを500年以上の時を超えて、当時の人たちと共有できることが、私はひたすら嬉しいのです。


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十字架から降ろされたキリスト。


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見え難いのですが、不自然な頭と体の位置のバランスが、完全にキリストが絶命しているであろうことを物語っていて、何ともドナテッロらしい表現です。右側からは、マグダラのマリアらしき女性が髪の毛を振り乱して手を振り上げています。
何ともドラマチック。


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そして、私の心をふと落ち着けてくれる空間が、ブルネッレスキが設計をした旧聖具室。内部の円形メダルと聖人のレリーフはドナテッロ作です。


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そして祭壇の上には、不思議な夜空が描かれています。
描かれた星座の位置から、近年の調査により、1442年7月4日のフィレンツェの夜空を描いたものであることが判っています。同じ夜空は、サンタクローチェ教会のパッツィ家礼拝堂にも描かれています。

聖ロレンツォ聖堂を訪れたら、是非、500年以上も前のフィレンツェの夜空を見てみて下さい。

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Commented by pretty-bacchus at 2011-07-16 04:08
誕生日の翌日にすてきな画像をみせていただきありがとうございました。
次回はぜひ、訪れてみたいです。

Commented by gantou at 2011-07-16 09:59
有難う御座います! 久し振りに中世のイタリア芸術の解説、興味を持って読ませて頂きました。イタリアは紀元前から、中世を超えて歴史が身近に感じられ、ロマンに満ちていて大好きな国です。若い頃からレピーターで訪れています。中でも、フィレンツェは、街全体が美術館です。写真と共に また、書いて下さい。楽しみにしています。
Commented by seoulhappydays at 2011-07-16 11:00
ヨーロッパの建築や美術を見るとキリスト教が深く根付いていることがよくわかります。
100年単位の時間を越えて・・・
とってもドラマチックですね。
Commented by rondine11 at 2011-07-17 09:19
こんにちはChihoさん、夏休みは大分静かなようですね。山の時間はバカンスと言うより休息と言った感じでしょうか。

聖ロレンツォ聖堂、500年以上の時を超えて、当時の人たちと共有できること、、、
人間はどんなに昔の時代であってもやっぱり人間だから共通することが沢山あるのですよね、感動出来るポイントとかユーモアのセンスとか、、、。
実はフィレンツェ教会の入場料が憎らしくて(妙な所で意地を張ってしまって、、、)、有名どころ結構逃していたのです。しかし今回のアップを見て次回は必ず入ろうと心に決めること固し、です。
Commented by ゆきどり at 2011-07-17 13:52 x
はじめまして。NHKの放送後、こちらを拝見するようになりました。
実は今月末にイタリア旅行(ツアーです)を予定しています。駆け足の旅行ですが、初ヨーロッパなものですから、期待と緊張で一杯です。安全に気を付けつつ、イタリアを楽しみたいなと思っています。
Commented by 55siena at 2011-07-18 09:38
フィレンツェに行くと立ち寄りたくなります。ほんとうに心静かになれる場所ですよね。
ファザードが地味なのに中は素晴らしい教会に、トスカーナで、
いくつか出会うことができ、それぞれに何かストーリーがあるのだろうなl、と思ったりしました。
Commented by lacasamia3 at 2011-07-20 03:20
pretty-bacchusさん>遅れましたが、お誕生日おめでとうございます!いつか是非、フィレンツェにいらしてください。サンロレンツォ教会、お勧めですよ。
Commented by lacasamia3 at 2011-07-20 03:22
gantouさん>勝手に書き散らしていますが(笑)、またフィレンツェのこと、ブログに書きますね。
Commented by lacasamia3 at 2011-07-20 03:23
seoulhappydaysさん>こういう町に住んでいると、時間の感覚が飛びます(笑)。この街では「古い建物」って、1300年代のもの、「普通に古い建物」が1400~1500年代のもの、それ以降のものは「割と新しい建物」という感覚なのです。
Commented by lacasamia3 at 2011-07-20 03:24
rondine11さん>うんうん、確かに、入場料を取られるとカチンと来ますよね。一応、フィレンツェの住民票を持っているとタダになるんです。でも3ユーロ払っても価値のある教会ですよ。
Commented by lacasamia3 at 2011-07-20 03:25
ゆきどりさん>ブログを見に来てくださって有難うございます。楽しい旅になると良いですね!
Commented by lacasamia3 at 2011-07-20 03:25
55sienaさん>この教会は、メディチ家代々の人が埋葬された教会にふさわしい格式のようなものが感じられます。
by lacasamia3 | 2011-07-16 02:42 | フィレンツェお薦め処 | Comments(12)