フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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「メディチ宮廷の詩人・画家ブロンズィーノ」展

さて、現在、フィレンツェのストロッツィ宮殿で開催されている「メディチ宮廷の詩人・画家ブロンズィーノ」展。動かせる作品は殆ど全て集めた!という位、かなりのボリュームのある展覧会でした。殆どの作品は、フィレンツェのウフィッツィ美術館やヴェッキオ宮殿に所蔵されているので、展覧会終了後も、フィレンツェで見ることが出来ます。
1500年代前半に、メディチ家当主となり、トスカーナ大公としてフィレンツェと周辺地域を支配したコジモ1世。ブロンズィーノはコジモ1世お抱えの宮廷画家として、彼と妻エレオノーラ・ディ・トレド、そして子供達の肖像を沢山描きます。


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一番好きな作品。
「エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァン二の肖像」
ウフィッツィ美術館所蔵


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近くで見ても筆の跡が見えな程精密な作品。白い絹の上に模様になるように黒とオレンジ色のビロードの生地を縫い付けたような、そんな質感までが伝わってきます。
スペイン人の血を引くエレオノーラは真珠が大好きだったそうで、お洒落な真珠のアクセサリーで上品に着飾っています。


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こちらも同じく「ジョヴァン二の肖像」
ウフィッツィ美術館所蔵
子沢山だったコジモ1世の子供の一人です。
首から提げた赤い珊瑚はきっとお守りだったのでしょうね。


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「ビアの肖像」
ウフィッツィ美術館所蔵
これも私が大好きな作品の1つ。コジモ1世が結婚する前に、愛人に生ませた子供で、コジモ1世の一番のお気に入りだったそうです。エレオノーラは自分の子供と一緒に育てるのです。残念ながら幼くして亡くなります。享年5歳。


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私も知らなかったのですが、彼女は恐らく、暴君アレッサンドロ・ディ・メディチの娘。
ローマ教皇クレメンテ7世が無理やりこじつけて自分の息子アレッサンドロをメディチ家当主にし、アレッサンドロがフィレンツェを治めますが、5年後に暗殺されます。暗殺事件の後、混沌とするフィレンツェに、彗星のように現れたのがコジモ1世で、彼がその後フィレンツェの権力を握るのです。
こう見ると、コジモ1世と、アレッサンドロの娘ジュリアの関係は何とも微妙ですが、親はどうであれ、そのあたり子供にかなり寛大なコジモ1世。ジュリアもコジモ1世の庇護を受け育ちます。


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色々な肖像画がありますが、おお~!っとびっくりしたのがこの肖像画。
海の神ネプチューンに扮したAndrea Doriaという実在の貴族の肖像。左側の木の柱に彼の名前が刻まれています。おじさん、脱ぎたかった・・・のかな?(爆)


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今回の展覧会で1枚選ぶとしたら、コレ。
「婦人の肖像」
イギリス王室コレクション所蔵

モデルは、Matteo Sofferoniという人物の娘ではないかと言われています。どこがと聞かれると何とも説明できないけれど、いかにもフィレンツェ美人といった顔立ち。
ジュエリーなどは殆どつけず、唯一人差し指にシンプルなリングをつけています。
写真ではなかなか伝わらないけれど、まるで額縁の向こうに、約500年の歳月を超えて、この女性が居るような、そんな空気を感じます。

「メディチ宮廷の詩人・画家ブロンズィーノ」展
1月23日まで
入場料 11,10ユーロ(バスATAFの切符や定期券を見せると1.5ユーロ割引になります。

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Commented by adagiow at 2011-01-19 00:06 x
初めてコメント書き込みます。いつも読んでます。
私も最後の絵には息を呑みました。今にも動き出しそう。これだけ空気
違いませんか? 何か思い入れがあったのかなとか思わずにはいられない。ドレスの深緑もきれい。
Commented by rondine11 at 2011-01-19 02:59
こんにちはChihoさん、
ルネッサンスの肖像画は好きカテゴリーのひとつです。
布地の模様、またその質感まで恐ろしいほど美しく表現されていますよね。
ジョバンニくんのむちむちの指に捕らえられたツバメが痛々しい、、、

ブロンズィーノ展は逃してしまいますが、次回フィレンツエを訪れる時は必ずウフィッツィ美術館満喫する予定です。
Commented by nonnakaori at 2011-01-19 05:29 x
昔、肖像画はあまり興味がありませんでしたが、その時代背景を考えると、とても面白く感じるようになりました。
これだけの作品をみると、この画家の素晴らしさが伝わってきます。私はやはりはじめの絵エレオノーラに惹かれます。
今回の私の旅は、iphoneがお伴なので、旅先でもブログみられます。
Commented by mattfrafra at 2011-01-19 11:12 x
エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァン二の肖像 ウフィッツィではトリブーナにあって、入れなかったこと、部屋が暗いことでどうもはっきりした印象がないのが残念。
Commented by DEN at 2011-01-19 13:05 x
さすがにイタリア!
歴史と、美術がいっぱいですね!!

イタリアは、wocean の おっとくん方が関係有るし、
一度行ってみたいと思っています。

それとDVDは間違いなく届いたので、コメント有るかと
思います。

では又です。  DEN
Commented by 名古屋のHARUO at 2011-01-19 17:33 x
早速、ブロンズィーノ展をアップしてくださいまして有難うございます。画像もたくさんサービスしてくださいましたね。でも、残念ながら、ブロンズィーノの素晴らしさは実物でしか伝わりませんね。私は、わざとらしく誇張されたマニエリスム絵画はあまり好きではありませんでしたが、ブロンズィーノは別格と思います。千穂さんのブログの中に、彼の作品に漂う空気についての記述がありますが、私も、あの静溢で冷厳な、時代を超えた空気に魅了されるのです。彼の作品は、超人的な絵画技巧に眼や心が奪われそうになりますが、やはり、あの空気こそブロンズィーノ作品の真骨頂と私も解釈しています。ウフィッツィ美術館で、何の説明もしないで、妻に「このブロンズィーノ、どう思う。」と尋ねてみたら、「わ~あ、冷やっこい。」との返事。私は内心、妻をフィレンツェに連れてきて良かったと思いました。続編として彼の素描もアップしていただけませんか。日本では、ブロンズィーノの作品に、まだ当分の間出会えないでしょうからね。
Commented by 1897juventus93-10 at 2011-01-19 17:38
|☆JUVE★|・∀・)ゞスッキリ♪CHIHOさん(解決済ですよ・・ね?) ユキちゃん アントネッロさん ども~~☆★
美術愛♪なCHIHOさんからすると、「JUVEヲは何も分かってへんわ・・・(溜め息)」( ̄_ ̄;) かも知れませんが、自分の目が節穴か?!見極めてくれませんでしょうか・・・(笑)?!(・∀・)ゞ?!
http://www.oricon.co.jp/news/confidence/68660/full/#rk ←ツバメつまんでるお坊ちゃまにソックリ(拡大写真で見てもらうとハッキリするかと(笑) 息抜きに?!よければどうぞ!((゚m゚*))プッ・・) 
JUVEヲはジョヴァンニの何らかの血縁に、ブラックマヨネーズ小杉さん(髪は"濃すぎ"てはおりませんが 笑)が、居てはると信じてなりません☆(-人-)★ だって髪型まで・・・似てますし、確信してます♪ヽ(゚▽、゚)ノ♪
激似と思ったんですが、お目の高いCHIHOさんは・・・?(゚◇。)(゚◆。)?
ゼロ美術館の自分ですが、コレは見とかんと!!と思いました※フザケテませんょ!ホンキです(笑)
オジサン・・・脱ぎたかったんやと・・・思います(爆) 自分もそれに一票入れます(笑)♪(( ´艸`))♪ 
Commented by Rottenmeier at 2011-01-19 18:26 x
昨年11月末にこの展示会、行ってきましたよ。うんうん、思い出します。Chihoさんのように正しく鑑賞し切れていなかった私は、ブロンズィーノと弟子が養子縁組したということをこの展示会で知って「ああ、そういうご関係だったか。彼はそっちの方でしたか。」と一人納得し、困ったことにこの事実が一番印象に残ってしまったのでありました。
改めて画像を見ながら良い展示会だったと思います。
Commented by njs2005 at 2011-01-19 22:41
BS観てて、あの畑のビニールハウス気になってたっちゃけど、やっぱりアントネッロの手作りでしたか~!
我が山小屋でソテツを根付かせたかったけど、越冬できんかったけんそこら辺にあるものでビニールハウス自作してみたけど、そのビニールハウスも越冬出来ずに壊れました。。
アントネッロハウス真似して作ってみようかな~
Commented by ぎずも at 2011-01-20 00:46 x
ブロンズィーノの展覧会!うらやましいです。僕も大好きな画家の一人です。特に、ネプチューンは以前、映画「建築家の腹」で見て以来気になっている作品です。展覧会の報告、また楽しみにしています。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:22
adagiowさん>うんうん、私もこの最後の一枚にグッと惹かれたのです。何だか他の作品とは一線を画すような魅力のある一枚です。とても味のある顔をしてますよね。襟元の刺繍が、1枚目のエレオノーラの袖口に似ていて、当時はやっていたのかな?などと思いました。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:24
rondine11さん>代表作は殆どウフィッツィ美術館に収蔵されているので、是非次回フィレンツェにいらした時には、見に行ってみてくださいね。やはり画像で見るのとオリジナルを目の前で見るのとでは迫力が違います。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:25
nonnakaoriさん>肖像画も見方によってはとても面白いものなんですよ。エレオノーラのジュエリーやドレスはやはり、トスカーナ大公夫人の格がありますね。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:27
mattfrafraさん>そうなんですよね。トリブーナが開放されていた時も、通路が狭くて、じっくり見られなかったし、照明も暗かったですよね。そういう意味でもこの展覧会ではジーッと間近で見ることが出来、貴重な体験でした。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:31
DENさん>いつか是非、ご家族でフィレンツェに集合してください。wさんに見ていただくの楽しみだなあ。どうも有り難うございました。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:32
名古屋のHARUOさん>今回の展覧会で彼の作品を見比べながら、「マニエリズム」の一言では括る事が出来ない難解さ、複雑さ、そして彼の芸術家としての力量を感じました。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:34
ユヴェヲさん>おじさん、やっぱりヌードを描いてもらいたかったんでしょうね(爆)。でもお腹が・・・
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:34
Rottenmeierさん>あはは、それは気になりますよね。それぞれ見る人によって目をつけるところが違って面白いです。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:36
njs2005さん>番組で映っているビニールハウスは、折りたためるタイプなんですよ。畳むと場所を取らず便利です。一方、↑こちらはもうちょっとしっかりしたタイプ。どちらにせよ、木の枠なので、かなり頑丈です。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-20 02:37
ぎずもさん>へえ~この作品、ご存知だったんですね。私は知らず、しかも肖像画ということでビックリしました。当時、彼を知る周りの人たちも、コレを見てどんなコメントをしたのでしょう・・・
Commented at 2011-01-20 07:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by amanojakusan at 2011-01-20 17:02
初めまして。最近このブログを読み始めました。
フィレンツェには3回行ってますが全て観光ツアーなのでほとんど同じところを周っています。でも魅力的な街ですね。
その中で私が必ず行くところがあります。ミケランジェロ作のメディチ家礼拝堂。
かつて石膏デッサンで出会ったメディチの本物の大理石像にも会えるし。
Commented by じゅんごん at 2011-01-20 21:56 x
すてきな絵ですね。人物の顔に対して、衣装のボリュームがよりあるような気がします。やっぱり肖像画だから、衣装のディテールを丁寧に描くことが必要とされたのでしょうか。
ところで、わたしは、ペルジーノの絵に興味があるのですが、(特に、フィレンツェの教会の壁に描かれていたマグダラのマリア)日本では、彼についての著書があまりありません。もしご存じでしたら、何か紹介していただけないでしょうか。イタリア語で書かれたものは読めませんが、英語ならなんとかなりそうです。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-22 03:07
鍵コメfさん>詳しい解説有難うございます。わ~、当時の布の技術をもっと深く知りたくなりました。ピッティ宮殿の衣装博物館に行ってみようかな?手が込んでいますね。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-22 03:08
amanojakusanさん>フィレンツェは本当に奥が深い街だと思います。美術品の量も膨大で、見始めるときりが無いほどです(笑)。ツアーでは行かない小さな美術館も沢山あるんですよ。いつか是非またいらしてください。
Commented by lacasamia3 at 2011-01-22 03:18
じゅんごんさん>ぺルジーノの良い作品もフィレンツェにありますよね。メジャーな画家だけれど、日本では余り取り上げられないのですね。フィレンツェのぺルジーノ、また機会があればご紹介します。
by lacasamia3 | 2011-01-18 23:10 | フィレンツェという町 | Comments(26)