フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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コジモ大公のお宝「キメラ」~フィレンツェ考古学博物館

さて、フィレンツェ考古学博物館の一番の見所は、現存するエトルリア美術の傑作とも言える・・・


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Chimera(キメラ)。キメラ(またはキマイラ)は、ギリシャ神話の怪物です。

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この像は、1553年11月15日にアレッツォの城壁の外から出土します。当時、アレッツォはすでにフィレンツェの支配下に置かれていたため、この像はすぐに当時のトスカーナ大公コジモ1世(左)の元へと運ばれます。コジモ一世お付きの彫刻家チェッリー二は自伝で「大公は、金細工職人の道具を使って、この像を丁寧に洗浄することをとても楽しみにしていた」と記しています。
一方、当時のフィレンツェ人たちは、キメラの像を気持ち悪がり、「縁起が悪い」「フィレンツェに凶をもたらす」という噂が立ったために、コジモ1世はこの像を自分の書斎にしまい込みます。
長くヴェッキオ宮殿に保存されていたこの像は、1718年にウフィッツィ美術館に移され、その後、現在の考古学博物館に移されるのです。


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顔はライオン、背中にはヤギの頭が付いており、蛇の頭を持つ尻尾がヤギの角を噛んでいるという不思議な構成です。ギリシャ神話の創造性には完敗です。


f0106597_3183748.jpg神話の中でキメラは、有翼の馬ペガサスに乗ったベレロポンという騎士によって退治されます。なるほど、キメラの体には傷があり、そこから血が噴き出しているんです。果たして、この像がペガサス&ベレロポン像と1対であったのかどうかは今となっては判りません。神への捧げものとして、このキメラの像を単体で奉納したのでは?という説もあります。同じ場所にペガサス&ベレロポンの像もあったのかもしれません。本当は、キメラ以上に素晴らしい像があったのだけれど、誰にも知らせずに、見つけた人が隠してしまったのかも知れません。
もしかすると、人知れず、ペガサスとベレロポンの像が何処かの美術館の地下倉庫とか、邸宅の居間に眠っているのかも知れませんね。


f0106597_330485.jpg目と歯がないのは、恐らく別の素材で作られていたからだったのでしょう。金細工の高い技法を持っていたエトルリア人なので、きっと金で素晴らしい細工を施したんでしょうね。

ルネサンスの絵画もフィレンツェの至宝ですが、このブロンズ像も芸術性という意味では、まったくルネサンス彫刻に劣らない素晴らしさがあります。

この博物館には、エトルリア美術にはまってしまったコジモ1世のお宝が他にも沢山保存されています。次はそれらをご紹介しますね。

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Commented by shinomai at 2010-04-07 03:58 x
やっほーお久しぶり!私たちも1日にここに行ってきたんだよ~とっても偶然ね、アップまでには少し時間がかかりそうだけどってグウタラしすぎかな~ところで本出版おめでとう!内容が満載で山の暮らしがぎゅーーと詰まってる力作だろうな~ほんとお疲れ様でした。あとREIさんに会えなくって残念。今度ゆっくり時間があったらみんなで会えたらいいね~しかし手作りのコロン場素敵
Commented by kapibara at 2010-04-07 08:26 x
CHIHOさん、こんにちは!

遅ればせながら、フィレンツェ田舎生活便りのご出版
おめでとうございます!(^^)!
バールのイタリア語も、テーブルの私いつも座る場所から、すぐ手に
届く場所に置いて、よく見ているんです♪♪

さて、今、神戸でもトリノ・エジプト展~イタリアが愛した美の遺産~
が開催されているんです。
トリノの博物館が門外不出とされていた作品達が、約200年ぶりに
神戸へやってきたそうです!
今日、やっと行けそうなので、楽しみです(^^♪
ユキちゃん、ミイラが怖いなんて、かわいらしいですね~。
わたくし、しっかりと見てまいりますね^m^

Commented by mjmnomama at 2010-04-07 09:30
こんにちは。
フィレンツェは、もう街全体が博物館、なかなか全部を見て回るのは短い滞在では無理ですね。
ギリシャ神話の怪物キメラですか・・・・不思議な像ですね。
考古学博物館には出かけてません。次の機会に覚えておきましょう。
レター、もう一度発送しました。
今度は届くかな?(笑)
Commented by hatton1971 at 2010-04-07 10:43 x
キメラは話には聞いていましたが、いざ彫像に起こされるとなるほど凄い姿ですね。
ギリシャ神話、星座を考え出した上に一つ一つに破綻のない(と思う)ストーリーを割り当てるのも古代ギリシャ人の素晴らしさを象徴していると思います。
Commented by Bin at 2010-04-07 20:16 x
初めまして
so-netのブログから飛んで来ました^^
Commented by lacasamia3 at 2010-04-08 16:12
shinomaiちゃん>おお!偶然~。今回はバタバタしてオーガナイズ出来ずにごめんね。なにせ、フィレンツェは1日だけの強行スケジュールだったようです。15日が過ぎたら連絡するよ~。ご飯食べに行こう!
Commented by lacasamia3 at 2010-04-08 16:14
kapibaraさん>エジプト展、行かれたかな?いつかトリノのエジプト博物館をユキちゃんに見せてあげたいなあと思っています。フィレンツェの考古学博物館のたった2~3部屋のエジプトコーナーにも結構ビックリしていたので。
Commented by lacasamia3 at 2010-04-08 16:16
mjmnomamaさん>お手紙、うれしいです。届いたらお知らせしますね。ホント、フィレンツェは見始めると1週間でも足りないほど盛りだくさんの街です。日本からのツーリストに限らず、世界中からフィレンツェを訪れるツーリストの平均滞在日数は3泊だそうですが、本当は見所がもっと沢山あるんですよ。
Commented by lacasamia3 at 2010-04-08 16:18
hatton1971さん>ギリシャ神話は、エトルリア時代、ローマ時代、中世、ルネサンス時代、近世、現代と継続して語り継がれており、ヨーロッパの美術の中でも度々登場します。ギリシャ人の創造性って素晴らしいですよね。
Commented by lacasamia3 at 2010-04-08 16:19
Binさん>こんにちは。ブログを読んでくださって大変有難うございました。これをご縁にこれからもどうぞ宜しくお願いします。
by lacasamia3 | 2010-04-07 03:37 | フィレンツェお薦め処 | Comments(10)