フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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ピッティ宮殿、パラティーナ美術館の楽しみ方~好きな絵を探そう♪

f0106597_18151286.jpgさて、今回の企画展の後は、パラティーナ美術館の常設展を見てきました。常設展とはいえ、非常に量が多く、展示室も沢山あるので、かなり時間がかかります。
コジモ1世以降、メディチ家が途絶えるまで、長らく、フィレンツェの宮廷が置かれていたピッティ宮殿には、メディチ家が所有していた素晴らしい美術品が収蔵されています。この美術館の良いところは、オリジナルの展示方法に近い形で展示されていること。見易いかな?と思うと決してそうではないのですが、昔の人の気分になって鑑賞できる貴重な場所です。
これだけの量があると、1点ずつ鑑賞するのにはとてもエネルギーが要るし、後での印象がばらついて薄れてしまいます。かといって、有名な作品だけ探すだけでは、隠れた魅力的な作品を見逃してしまいます。

私なりのピッティ宮殿の楽しみ方は、好きな絵を何点かに絞って、最後に絵葉書などを買ってみること。美術史やキリスト教に関する知識はまったく必要なく、好きな理由は何でも良いのです。この子供の表情が好き!とか、この絵のこの部分にハマるっ!とか、そんな直感で好きな作品を選び、その画家の名前と作品名をメモしておきます。

現在、有名なラファエッロの「ヴェールの女」は貸し出し中でしたが、そのほか素晴らしい作品が沢山ありました。その中でも、特に今回、私の印象に残った2点がこちら。


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フィリッポ・リッピの「聖母子」別名バルトリー二のトンド(1450年頃)
画像だと全然その魅力が伝わらないのですが(涙)、実際には繊細な金の装飾がところどころに施された傑作です。豪華な円形の額縁もまた絵と一体化して、作品の一部となっています。
お母さんに後ろから抱き付いている子供が可愛いです。こんな光景は中世も今も変わりませんね。フィリッポ・リッピは子供のちょっとした仕草を活き活きと描写していると思います。


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そして沢山展示されているラファエッロの作品の中でも、私が好きなのがこの作品。
「トンマーゾ・インギラーミの肖像」(1510年頃)

人文学者トンマーゾ・インギラーミは、メディチ家出身のローマ法王レオ10世の秘書でした。まるでスッと手前の手の部分から画面に入っていけそうな独特の空気を感じます。ちょっと考え事をしている、斜視気味の彼の特徴を良く捉えています。
この作品は、メディチ家所有の絵画としてピッティ宮殿に保管されていたのですが、1799年にナポレオンによりフランスへと持ち出されてしまい(コラコラ)、1816年に再びフィレンツェに返還されます。

ラッファエッロというと、甘い、優しい聖母子や女性像などが良く取り上げられますが、私は彼が描くこんな男性の人物像が好きです。

(上の画像は利用フリーのWEB用画像を使っています。館内は写真撮影禁止です)

ピッティ宮殿 パラティーナ美術館
8時15分~18時50分
月曜、祭日休み

入場予約は可能ですが(勿論、予約がなくても入れます)、予約をしてもセキュリティーチェックで中に入るのに混むので、時間は多めに見ておきましょう。

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Commented by stessa2 at 2010-03-26 20:32
ピッティ宮殿は予想以上に展示作品が多くて、軽い気持ちで「ついでに..」なんて入館すると途中から何が何だか分からなくなってしまいますよね。(経験者談)笑
chihoさんのアドバイスを読みながら、あの時の事を思い出してうんうんとうなずいてしまいました。^^
Commented by ふらもん at 2010-03-26 21:24 x
ちほさん、こんにちは。ピッティ宮は大好きで、毎回必ず行きます。ピッティ宮自体も素敵だし、ちほさんのように大好きな絵があるから♪ここには私の大好きな『彼』がいます。行く度にこんな絵もあったんだ~と思いながら少しづつ『彼』に近づいていくあのドキドキ感って言ったら~~~♪はぁ~、また会いに行きたいですぅ~~♪
Commented by ponn3m at 2010-03-27 00:34
わあ!久しぶりに会えた「フィリッポ・リッピ」
フィレンツェで実際に見て大好きになりました。
再会はいつになることやら・・・
Commented by hatton1971 at 2010-03-27 05:18 x
このインギラーミ氏の表情を支える感情はどういうものだったんだろう…と非常に興味をそそられます。
やっぱり西洋画はいいなあ。
Commented by y_and_r_d at 2010-03-27 08:36
こんにちは。
ヨーロッパの美術館は
圧倒的な量と質の高さで
いつも見きれないまま帰ってきてしまった思い出があります。
できればゆっくり、じっくり鑑賞したいのですが・・・。
Commented at 2010-03-28 11:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 1897juventus93-10 at 2010-03-28 15:33
CHIHOさん ユキちゃん アントネッロさん |JUVE|・∀・)ゞどうもです☆★
未だ美術館・博物館知らずな ユヴェヲでございます(笑)|JUVE|・∀・;)ゞ笑ってごまかし切れてなくても 笑うしかないな と・・(汗)
絵を見るのはモッパラこちらのBlogな 自分ですが(解説付で分かりよいもんで 楽しませてもろてます(-人-)ドウモ♪♪) 
今 関西に『トリノエジプト展』がやって来てるもんで 行くか行かまいか 悩んでおります(またTORINOにゃ伊くからな~でもイツモの調子やと入らんやろな~(-_-;)【悩】NIPPONで逆に見ておくもんか~ んー・・・)
何にしても「ちょっとした興味」て 大事やな~と思いました( ̄- ̄)ゞ てズレましたね こら・・・(苦笑)
自分はモッパラITALIA=CALCIO&人生=JUVENTUS☆★ なんですが CHIHOさんは美術とか絵画に日本に居てたソモソモから興味あってとか 友達の影響でとか・・ 何キッカケですかね??(今更な質問やったらスマセン・・) 
興味を持つキッカケてあまり聞く機会がないもんで よければ教えてください(・∀・)ゞではでは BUONA DOMENICA♪♪
Commented by hoshir at 2010-03-28 17:01 x
はじめまして!
「インギラーミの肖像」、興味深い作品です。赤、黒、白の色使いが、絶妙ですね。この時代の絵画には、それほど関心が無かったのですが、chihoさんのブログにおじゃまするようになってから、関心を持つようになりました。メヂチ家の興亡も面白かったです。
もちろん、いつもの田舎暮らしの様子もとても楽しみにしています。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:27
stessa2さん>そうなんですよね。ツアーとかだと飛ばされてしまいがちな(涙)ピッティ宮殿なんですが、意外とボリュームたっぷりなんですよね。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:29
ふらもんさん>誰かなあ?DONI氏かな?肖像画が多くて楽しい美術館ですよね。私はメディチ家のメンバーを見つけるのが楽しくて訪れます。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:30
ponn3mさん>フィリッポリッピの絵はフィレンツェに沢山残っていますよね。私も大好きな画家の一人です。この絵も素敵だし、金の額縁もまた素晴らしいです。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:32
hatton1971さん>日本の浮世絵の中の歌舞伎役者みたいに、手の描写でその人物を表していたのかもしれませんね。この目線にしたのは、彼の特徴である斜視をカモフラージュするためだったのかもしれません。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:34
y_and_r_dさん>ホント、1作品だけで展覧会が出来そうなほどの傑作がワンサカ残っているんですよね(汗)。私もちょっとずつ見ていますが、一生かかっても見切れなさそうです。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:36
鍵コメmさん>お孫さんのご誕生、おめでとうございます~!!カードを送ってくださったのにお手元に戻ってしまったなんて、私も何とも残念です。暖かいお気持ち、大切に頂戴します。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:38
ユヴェヲさん>トリノのエジプト博物館ってすごく有名なんですよ。今、大阪に行っているんですね。最近エジプトにはまっているユキちゃんをいつか連れて行きたいねとアントネッロと言っていたところでした。
Commented by lacasamia3 at 2010-03-30 23:40
hoshirさん>こんにちは。コメント有難うございました。私も大学時代はもうちょっと前の1450年代の彫刻や絵画が好きだったのですが、最近、ラファエッロやミケランジェロなどの時代の絵画や彫刻の良さを少しずつ感じ始めました。また少しずつフィレンツェの歴史や絵画話をお伝えしますね。
by lacasamia3 | 2010-03-26 18:49 | ピッティ宮殿物語 | Comments(16)