フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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メディチ家300年の霊廟~サン・ロレンツォ聖堂

f0106597_23182875.jpg先日、メディチ家礼拝堂に行ってきました。その時のことを書こうと思ったのですが、ふと考えると、もともとメディチ家礼拝堂は、サンロレンツォ聖堂の一部であり、歴史的には切り離しては語れないモニュメントです。
大理石が素晴らしい「君主の礼拝堂」とミケランジェロ作の「新聖具室」が見所ですが、時代背景を知るにはまずは、サンロレンツォ大聖堂と合わせて観察する方が判りやすいと思いました。

これから何回かで、メディチ家の霊廟を、サンロレンツォ聖堂(旧聖具室)、メディチ家礼拝堂(地階 クリプタ部分)、メディチ家礼拝堂(君主の礼拝堂)、メディチ家礼拝堂(神聖具室)の4つのお墓に分けて時代順に書いてみたいと思います。


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サン・ロレンツォ聖堂は、393年に殉教者聖ロレンツォを祭る聖堂として建てられます。意外なのですが、実はサンロレンツォ聖堂は、フィレンツェのドゥオーモの前身であるサンタレパラータ教会が大聖堂となる前までは、フィレンツェ初のキリスト教会として街の大聖堂だったのです。
1418年、銀行家であり、初代メディチ家当主ジョヴァンニ・ディ・ビッチがメディチ家の教会として大規模な増築計画を立ち上げます。
それ以来、メディチ家の代々の当主そして家族は、「最後のメディチ」となるアンナ・マリア・ルイーザ(1667-1743)まで、皆、このサンロレンツォ大聖堂と後方のメディチ家礼拝堂内に埋葬されます。

現在は、下の図のように、サンロレンツォ大聖堂(入り口矢印黒 白い部分)、メディチ家礼拝堂(入り口矢印青 青い部分)、ラウレンツィアーナ図書館(入り口矢印オレンジ 黄色い部分)の3つに分かれてしまっているために、同じ聖堂の敷地内にあるとは余り想像しにくいのですが、実際にはそれぞれ深い結びつきのあるモニュメントです。


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左の図の通り・・・

1 大聖堂身廊
2 旧聖具室(ドナテッロ作)
3 君主の礼拝堂(下はクリプタ)
4 新聖具室(ミケランジェロ作)
5 中庭
6 階段(ミケランジェロ作)
7 ラウレンツィアーナ図書館(ミケランジェロ作)


↑こうして見ると、コジモ・イル・ヴェッキオ、ピエロ・ディ・メディチが埋葬される旧聖具室(2)と、ロレンツォ豪華王&弟のジュリアーノ、ウルビーノ公ロレンツォ・ディ・メディチ、ネムール公ジュリアーノ・ディ・メディチが埋葬される新聖具室(4)が対照位置にあり、正面の祭壇の更に奥に、コジモ1世以降のメディチ家当主が埋葬される君主の礼拝堂(3)、その下には、その他のメンバーが眠るクリプタ、があることが判ります。

300年にも渡って、メディチ家の歴史と共にその姿を変化し続けたサンロレンツォ聖堂。
次回は、まず大聖堂内の旧聖具室について書いてみようと思います。

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Commented by 祐一 at 2009-09-28 00:13 x
おやすみ(´・ω・`)
Commented by ねむりぐま at 2009-09-28 05:02 x
メディチ家礼拝堂、書いてくださってうれしいです。
ここは、おっしゃるように入り口が分かれていてよく理解できませんでした。
結局図書館の方へは行けず...(夕方行ったというのもありますが)残念でした。
chihoさんの記事をしっかり読んで、次回は再トライします。
この夏はフィレンツェに行けなかったので、来年は行きたいです。(リヨンなので距離的には近いのですが。。)
Commented by bianca at 2009-09-28 09:55 x
chihoさん、こんにちは。
憧れ続けていたフィレンツェに初めて訪れた時、初めて足を踏み入れた教会がサンロレンツォ聖堂でした。未完成のファザードの中に入って目にした教会の内部の静かな厳かさ、涙が出そうになったものでした。
ガイドブックで読む程度の知識しかなかったので、chihoさんのお話をじっくりと読んで、いつかまた訪れる時を楽しみにしていたいと思います。
Commented by ST-la at 2009-09-28 14:12 x
Chihoさんはじめまして。いつも楽しくブログ拝見しています。先程、地元大阪の書店で「バールのイタリア語」を発見して少し嬉しくなったので初コメントさせていただきました。これからもすてきなお便りを楽しみにしています。
Commented by lacasamia3 at 2009-09-28 20:20
祐一さん>ブログを見てくださって有難うございました。
Commented by lacasamia3 at 2009-09-28 20:22
ねむりぐまさん>そうそう、ラウレンツィアーナ図書館は午前中だけなんですよね。是非次回、行って見てください。素晴らしい空間です。本当は大聖堂から入って礼拝堂も訪れるようにした方が判りやすいのでしょうが、きっとそうしてしまうと大聖堂=美術館になってしまうから、こうして別の入り口を設けたんでしょうね。
Commented by lacasamia3 at 2009-09-28 20:24
biancaさん>この聖堂は内部が意外と明るいんですよね。きっと白い壁と明るいグレーの柱の効果なのでしょう。いつか是非、訪れてくださいね。素晴らしい聖堂です。
Commented by lacasamia3 at 2009-09-28 20:25
ST-laさん>いつもブログを見てくださって有難うございます。大阪の本屋さんにも置いてあるんですね。私も何だか嬉しいです♪こちらこそ、これからもどうぞ宜しくお願いします。
by lacasamia3 | 2009-09-28 00:13 | フィレンツェお薦め処 | Comments(8)