フィレンツェ田舎生活便り2

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フィレンツェで山暮らしをするchihoの田舎便りです。フィレンツェの街歩き情報、イタリア風家庭菜園、お勧めレストラン現地情報、日帰りで行ける街の情報など。フィレンツェの滞在型アパートの紹介サイト「ラ・カーサ・ミーア」を運営しています。

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巨匠のメニュー~カーサ・ブオナローティ

美術館に行くと、その美術館の中にある売店に寄るのも楽しいものですよね。私も、必ず売店に寄って、その日の思い出に、気に入った作品の絵葉書を必ず1枚は買うようにしています。「ミュージアムショップ」なんていうお洒落なショップよりも、何だかちょっと寂れた売店の方が、より掘り出し物が見つかりそうで、ワクワクします。
カーサ・ブオナローティにも、奥に小さな売店があります。ゴチャゴチャッと色んなものが置いてある中で、絵葉書を見ていたら、1枚、掘り出し物の絵葉書を見つけました♪

この美術館に所蔵されているミケランジェロの肉筆メモ書きです。
残念ながら、保存のためにいつも展示されているわけではないのですが、絵葉書は売店で買うことが出来ます。恐らく、ここでしか買えない絵葉書かも。

それが↓、ミケランジェロ筆の献立です。


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左側に3回分の食事の献立が書いてあります。これが果たして一日分なのか、3日分の晩御飯なのかは不明ですが、きっと工房の弟子の分も含めてなんでしょうね。
彼の身の回りの世話をしていた給仕役の少年に、この献立メモを渡していたのでしょう。この時代の殆どの人が字を読めなかったから、この少年もきっと文字が読めなかったのでしょうね。ミケランジェロは右側に絵も描いて説明しています。
献立は、一番上から・・・


f0106597_2211045.jpg


原文       現代イタリア語訳           
pani dua = pane due パン2個
u bochal di vino= un boccale di vino ワイン差し1つ分のワイン
una ariga=un' aringa ニシン1尾
tortegli=tortelli トルテッリ

ニシンはきっと当時は塩漬けか燻製のものだったのでしょう。


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una salama = un salame(? ) サラミ(?)
cuatro pani= quattro pane パン4個
u bochal di coto (?) = un boccale di coto (?)  ワイン差し1つ分の(?)
o u quantuccio di bruschio = un quantuccio di brusco (?) ランブルスコワインを少し(?)
u piattollo di spinaci= un piattino di spinaci ホウレン草を一皿分
quatro alice= quattro alici イワシを4尾
tortelli= tortelli トルテッリ

きっとイワシも塩漬け(アンチョビ)だったんでしょうね。


f0106597_2210650.jpg


sei pani   パン6個
dua minestre di finochio= due minestre di finocchio ウイキョウのスープ二皿
una aringa=un' aringa ニシン1尾
u bochal di tondo = un boccale di tondo (?) ワイン差し1つ分の(?)

ミケランジェロはウイキョウのスープを飲んでいたんですね。
ニシンが好きだったんだなあ(笑)。まあ、きっとこの時代、貴重な蛋白源だったんでしょうね。

タンパク質、繊維質、炭水化物・・・と結構、毎回の食事のバランスが取れています(笑)。パンとワインは毎回の食事に欠かせなかったんだろうなあ。これは今も同じです。
きっとトスカーナではミケランジェロの時代、パスタの形はトルテッリが一般的だったんでしょうね。

500年前のイタリア人がどんな食事をしていたのかと思ったら、今と余り変わらないのがイタリアらしいなあと思います(笑)。

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Commented by なおやま at 2009-06-21 23:35 x
とても面白いですね! さすが画家なだけあって、字もきれいだし、ただのメモなのに全体的に美しい! そして、彼自身が毎日食べるものを考えていたんだ〜 現代イタリア語とはだいぶ綴も違うんだな〜 などなど、1枚の絵はがきでムチャムチャ楽しめますね。 いつかフィレンツェに行ったら、買ってみます!
Commented by Chico at 2009-06-22 01:24 x
Chihoさん、2年ぶりのコメントです^^;
実は自分のBlogがお休み中で、でもこちらにはいつも来て楽しく読ませていただいてました。ユキちゃんの成長も楽しみです。
Chihoさんの影響で畑をこの夏始めたんですよ♪
芽が出てきてかなり感動してます(笑)
こうやって、ミケランジェロが何を食べてたのか分かるなんて、やっぱり歴史のある国って楽しい!っていうかその頃と今と同じようなものを食べてるってのも、すごいですよね。
日本は随分変わりましたからねぇ。。。カナダは歴史が浅いし、カナダ料理なんてないですからねぇ(汗)
又遊びに来ます!
Commented by saeko at 2009-06-22 03:14 x
こんにちは。2回目のコメントをドキドキしつつさせて頂いてます。

すごく興味深いですね~。
それを絵葉書にしている発想も素敵ですね。
同じメニューの食事をしてみたくなりました☆
Commented by aqua_blueY at 2009-06-22 03:34
Chihoさんこんにちは。

私も美術館大好きそして美術館Shop大好きですよ~!
でもこのミケランジェロのポストカードいいですね。
肉筆ってところがそして献立ってところがスゴイ!
500年経っても代わらないイタリア人の食事。
素材そのままの味をシンプルに頂く習慣はそのままなんですね~。
Commented by rin at 2009-06-22 05:54 x
こんにちは。
イタリアって、変わらないところが魅力の国に思えます。

アントネッロさんの料理って、なんでおいしそうなんだろう?
と思っていたのですが、
「ルーツ」、根っこのある料理だからかもしれません。
おうちの周りで育てられた野菜や肉で作ったということもふくめて。
血の通った?というか・・・。
料理ではないけれど、美術をみるときも、歴史的な流れや必然性って、重要です・・・よね(素人)?
ご両親とも歴史にも詳しく、イタリアのルーツをぐんぐんとりこんで育っているYUKIさんは、どんな大人になるんだろう!


関係ないですが、最近ジオットの作品かどうか、
顔がアントネッロさんに似ているかどうかで見分けています。
とってもわかりやすいんです!
Commented by tripleD at 2009-06-22 09:11 x
これは面白いですね。
巨匠ミケランジェロと献立表の取り合わせ。
そしてメモ書きのはずのそれがすごくおしゃれな感じなのがまたすごいです。
Commented by angela_angelo at 2009-06-22 09:19
こんにちは。出産以来のコメントです。おひさしぶりです。
美術館系の絵葉書はとても面白いものが多くて、眺めているだけで楽しいですね。
このミケランジェロのもの、日本にも輸入してくれないかな~と思うほど面白いです。
芸術家って実は体力勝負なので、毎日きちんと食べていたミケランジェロに改めて感心しました。食いしん坊だったのかも!
Commented by tiamotomo at 2009-06-22 13:01 x
初めまして、広島からコメントしてます。
ミケランジェロの大ファンです!!
Casa Buonarrotiに是非行って見たいです、ケンタウルスの戦いもこちらの所蔵ですか?
 実は車椅子でイタリアに行く知人のことで検索中にたどり着きました。
ES車椅子用の車両があるのですね、これからも色々と参考にさせていただきます、どうぞ宜しくお願いします。
Commented by Summer at 2009-06-22 15:43 x
へえ〜、こんな風に解読が日本語で分かり易く書いてあるととってもおもしろいですね。まるで世界不思議発見!の様。イタリアって歴史も建物もずっと同じように食べ物も同じだなんて素敵。なかなかこの時代、そんな国はないですね。
Commented by fiorentino at 2009-06-22 22:51 x
そうですよね~、近代的なオシャレなショップよりも、少し寂れた感じのお店の方がわたしもワクワクします♪
特にイタリアでは・・(^^)
イタリアは古いものにものすごく趣があって、大切に守られていて本当に素敵な国ですね。
ミケランジェロのメモ書き・・字と絵がこんなにオシャレに見えるのはミケランジェロならではですねぇ。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:12
なおやまさん>さすがミケランジェロですよね。サラサラっと書いたメモ書きにも描写力があるというか。いつか是非フィレンツェに行ったときには、この美術館にもお寄り下さい。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:13
Chicoさん>いつもブログを見てくださって有難うございます。おお~畑を始められたんですね。是非是非、一緒に畑を楽しみましょう。昔からそれ程食べ物が変わらないなんてイタリアって面白い国だなあと思います。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:13
saekoさん>こんにちは。コメント有難うございます。同じメニューの食事、作ってみたいですね(笑)。メニューは意外と質素なんですよね。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:13
aqua_blueYさん>トマトは南米からこの時代にヨーロッパに持ち込まれたのだろうから、まだ余り一般的ではなかったんでしょうね。お豆とか野菜を沢山食べていたんだろうなあ。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:14
rinさん>そうですね。根っこにあるお料理がそのまま残っている国なんです。その時期にこの食べ物を食べる理由とかが何だかしっかりあったりして。ははは、ジョットの作品とアントネッロ(笑)。本人にも伝えておきますね。確かに農夫の格好とか、修道士の服とか似合いそうです(爆)
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:14
angela_angeloさん>こんにちは。実は私、絵葉書コレクションが趣味なんです(←地味)。それもフィレンツェに関するものだけ。ミケランジェロの献立は、シンプルだけれど結構ボリュームはありますよね。彫刻家だから体力勝負だったんだろうなあ。長生きしたのもこんなバランスの取れた食事を取っていたからかもしれませんね。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:15
tiamotomoさん>こんにちは。ケンタウルスの戦いもありましたよ。是非行ってみてくださいね。そうなんです、ESの車椅子用のリフトがあるんですが、現地予約制なんです。メインサイトのほうではお手伝いサービスもやっているので、良かったらご相談くださいね。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:15
Summerさん>イタリア人の食いしん坊ぶり、食べ物へのこだわりは昔から変わらないんでしょうね。ローマ時代から食べ続けられているものもあるから、イタリア人って面白いです。
Commented by lacasamia3 at 2009-07-02 19:15
fiorentinoさん>私も、ちょっと寂れているお店に、ゴチャッと角が折れた絵葉書などが山積みになっていると本当にワクワクします。掘り出し物の絵葉書がありそうで。
by lacasamia3 | 2009-06-21 22:59 | フィレンツェお薦め処 | Comments(19)